「右向け右。」
そう言われて私は、周りに合わせて右を向く。
「進学しなさい。」
そう言われて私は、両親の期待と友達の希望に応えるように進学した。
「大手企業に就職しなさい。」
そう言われて私は。
私は、落ちた。
私にとっての当たり前は、最も簡単に崩れ去った。
一気に崩れていく私という存在。
私は一体何者で、何のために生きて、なにに生きがいを見出しているのか。
当たり前に過ごしていた日々が霞んで見えなくなっていく。
答えはきっとない。それでも私は問いてこれからも生きていくんだ。
私は誰で、何で生きようとしているのか。
そして、“普通“と“当たり前“の間で今日も息をする。
7/9/2022, 2:51:25 PM