『私の名前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自分の名前が嫌いだった。
小学校の頃、表彰状で読み間違えられたから。
自分の名前が嫌いだった。
可愛い名前が良かったから。
でも、今は好き。
貴方の声で、私の名前呼んでくれるから。
私が大好きな貴方が、貴方の声で呼んでくれるから。
もっとたくさん、これからも呼んで。
「私の名前」
その名前を呼ばれれば振り返る。
でも、あまり名前で呼ばれた事はない。
基本あだ名か、苗字かの2択だ。
だが、後輩に同じ名字の子がいるから、点呼の際は名前がついてくる。
ついこの間、いつもと違う人が点呼をとっており、名字を呼ばれた際に、「え、どっち?」とその後輩となり、その時は後輩の方だったのだが、その後その人は見事に僕の名前を読み間違えたのだ。
これに友人の1人は爆笑。
間違われるのは慣れているが、なんの戸惑いもなく呼んだのは初めてだったので凄く驚いた。
友人曰く、引っ掛け問題に綺麗に引っかかってるようだったと。
ねぇ じゃなくて
あのさ でもなくて
キミ でもなくて
お前 でもない
ねぇ、私の名前を呼んでよね
あの子は名前で呼ぶ癖に
でも、君をキミって呼んでるから
まずはうちが呼んだげる。
_ ₉₃
私の名前
小学一年生の夏、名前の意味調べなんて宿題が出されて、初めて親にその意味を訊ねた。母はあるタレントの名前を呟いた。
「私、ファンなの。かわいくて優しいしあんな子に育てばきっと、あんた、幸せになれるだろ」
そのタレントは、1年も経たないうちにテレビで見なくなった。
名前なんて、所詮は親のエゴでしかなくて。所謂キラキラネームなんてものほど、大層な意味が込められていたり。美なんて漢字が入ってる子が、ちょっと不細工だったり。名前の意味なんかより、何度も何度も言祝がれた末にその名前にどんな想いが宿るかの方がよっぽど大切なのだ。
そのタレントがインスタを始めた。整形して、アパレルブランドの社長として第2の人生を送っているらしい。誰も彼女の名前をを覚えていなかった、私以外は。
私はこの子にどんな祝福を授けられるのだろう。お腹をさすりながら考える。みんなに愛される名前がいい。そうして、その名前を誰よりもたくさん呼んであげるのだ。
お題「私の名前」
「M」という文字
とても気に入っている
どことなく野暮ったい
それでいて堅物そうな姿
私の中での色はオレンジ
昔からそう
カレンダーのひまわりがまぶしい、なつやすみ、きみはいつでもきれいなひとで、わたしはきみがきれいな理由
名前、大大吉数。
ある時変わったけど笑
最近は…
嫌がらせを受けても
職場の上司に次への連絡消されても
上司に無視されても 影でバカにされても
感化されて嘘だと知らない他のバイト仲間達が
冷たくなってきても
生きてるよ。
仕掛けたのは上司だ。
検査結果悪すぎても
右から左の先生の言葉も申し訳ないほど。
家の環境が悪くても
友達に裏切られても
自分が行う全てが人に迷惑をかけている。
だから迷惑かけまくるんだ。
他人を巻き込んだりしない。
寝返ってたヤツらはどこに飛ぶのかな?
こっちはもう戦闘後まで見据えて生きてます。
死ぬ気だから本気でかかるね。
なんて、心に詰め込んで花と一緒に植えながら
世界を旅するんだ。
夏鈴
風鈴が鳴って貴方は好きなアイドルを想う。
楓
もみじが舞って貴方は初恋を想う。
梅子
梅が凛々しく咲いて貴方は大好きだったおばあちゃんを想う。
桜
桜が舞ってもずっと一緒にいても貴方は私を想わない。
題:私の名前
私の名前が世の中を一斉に風靡している。
なんと嬉しいことだ。
自分の人生でこんな事があるとは……そう思いたかった。
私の名前が全国に轟いた理由は名誉ある授賞のためでも、功績のためでもない。
昨日起きた殺人事件の指名手配としてニュースで報道されたためだった。
違う!私じゃない!
だってあの時私は酒に酔ってて、全てがヤケクソで、
だから絡んできたチンピラがウザくて、それでカッとなって一発殴って……
それから、どうやって帰ってきたんだっけ?
慌ててスマホのロックを解除すると、待ち受け画面にいる私は誰かもわからない死体の側でピースをしながら笑っていた。
抜け出せない子宮の中で響く歌声を聴いている。
広く広がるここを抜け出すように走り抜けるけど、
迷宮。
切なく響く鼓動を懐かしむ。
あの思い出を思い出しながら。
生まれるその時に力む。
きっと走って。きっといつかそこで。
呼ばれる私の名前を、愛でられたなら。
彼女は私を満たせる。
私は私の名前を呼び、彼女のお腹の上で寝る。
その時、光は差す。
女神様は私を知っている。
痛いほど私を知っている。
報われた私の望みと願いは、天の恵み。
幸福を数えようとしないで、
そう言ってた。
また迷宮に迷い込む。
また彼女の鼓動の中に生まれ。
彼女の温かみの中で辛い時も過ごしていく。
長くなった脚を眺めながら
長い命を感じる。
困難を目の前にしても
立てと聞こえる。
これは誰の声?
女神様はいるのか?そう思ってしまった。
きっとすべて女神でなく偉大な彼女の声だ。そう思って曲げない。
何もかも忘れろってことなんだ、それくらい依存してもいいんだ。
私はこの世界に生まれて幸せに生きる権利があると。
彼女の言葉を辿る。
名付けられた名前自体に何かが宿っている。
エンドロールに向かっていく。
ちょっと待っていて、つまらないと思ってもおいていかないでね。
見たなら私を最後まで見て。
たとえ死に様でも。
名付けた名前を呼んで。
もう神も信じていない。
愛しているからすべてを。
暖かい彼女の子供として。
あなたの子供よ。
「私の名前」
私の名前は自己紹介をするといつも「かわいい名前だね」と褒めてくれる名前。
でも私は自分の名前がそんなに好きじゃない。
もちろん、変な名前だって言いたいわけじゃない。
私には似合ってない気がして褒められるたびにむず痒くなるのだ。
私が私で居られる唯一の特権。
それは貴方に名前を呼んでもらうこと。
私は、貴方の名前を口にする。
私の名前
ふとした瞬間に、自分が何者なのかを見失う。
雑踏の中で立ち止まり、行き交う人々の中に一人立ち尽くす。
皆、自分が自分である事を疑いもせずに生きている。
それもそのはず、自分は他の誰でもない、自分自身なのだから。当然の如く。そもそも、自分が何者なのかなどという愚問が脳裏に浮かぶ人間が、自分以外に存在するのだろうか。
「あぁ、こんなところにいた。―――、帰ろう」
振り返ると、自分の名を呼ぶ声の持ち主がいた。
相手の笑顔を見て、自然と笑みが溢れる。
私はあなたに名前を呼ばれるために生きる者。
人生の歩む道を見失った時、私は私の名前を思い出す。
すると荒ぶる羅針の針はピタリと止まり、私に一点の道を示してくれる。
両親が私の為に一生懸命考えてくれた、私だけの宝物。
私にとって名前とは、
タトューのように私の中に刻み込まれていて、
呪文のように唱えると生きる力と勇気をくれる。
だけど、私の呪文はちょっぴり刺激が強いみたいで、
人前で唱えると、みんな凍り付いてしまうんだ。
学校でよく
名前の由来を聞いてこいと
言われたもので
聞くと
百人一首の中に登場する言葉
との事でかなり長い間
そうだと思っていましたが
単なる後付けだということが
後に分かるわけでして
単に三文字がいいと
父がつけてくれたそうです
まあまあ有り触れていますが
案外気に入っています
今では一番呼んで欲しい人に
呼んでもらって満足です
私の名前を『いい名前だね』と言ってくれた人がいた。
すごく嬉しかった。そして、お母さんとお父さんに感謝した。
その人は、大切な人だったからいい名前だねと言われた時はほんっとにすごく嬉しかった。
そして、自分の名前が好きになることができた。
『ありがとう』
私を呼ぶ時は苗字で呼んで
LINEでは「あなた」と
固有名詞じゃない呼び方をする
いつになったら私の名前を呼んでくれる?
私の名前
季節が流れるように、過ぎる様を思い出させるかのような
そんな、少し切ない季節。
葉は名残惜しく幹から離れ、
風に乗り、
気ままな旅をする。
全ての生き物に、世界に
等しく恵みはもたらさんと、旅をする
『喪失』
私の名前は、
…………なんだったっけ。
私、わたしは………誰だっけ…。
どうしよう、思い出せない。
わたしのなまえ、
わたしのなまえって
わたしってなんて呼ばれてたんだっけ?
お題:《私の名前》
『汚名』
汚れた名前が生活している コックニー訛りのTシャツとアパートを借りている 奇妙な同棲生活はソーダ水より爽快なのだ 誰がなんと言おうとも 気にしない
というか気づかない 3日前に履いた下着がピンチハンガーに吊らされてひらひらと揺れている