『私だけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「月がきれい」変な意味はなく、ただそう感じたことを誰かと共有したい、そう思った。暗闇に浮かぶ欠けた月。その不完全さがどこか私のようで、満月じゃなくても十分綺麗だと、自分に重ね、そう願うようにひたすらに空を見上げた。
#14 月
ボスへ
オレだけを愛してください
エリオ
私だけ
私だけが知っている。保健室にいるあの子。
クラスのみんなは名前しか知らない。
好きな食べ物も、好きな曲も、知ってるのは私だけ。
肌が白くて綺麗だった。髪が長くて綺麗だった。
今日も休み時間に会いに行くの。
もう廊下では誰にも話しかけられなくなったけど、
早く向かえるから好都合、でしょ?
でも、その日、その子はいなかった。
ずっと遠くの海で、自殺したらしい。
ネットで知り合ったらしい誰かと、
一緒に家出して、そのまま。どうして?
私には、何も相談なんてしてくれなかったな。
あの子には私だけだと思ってたのに。
私には、あの子だけだったのに。
私だけなんでこんな気遣ってなきゃいけないんだとか
なんでこんなに辛いことばっかりあるんだって思うけど
多分みんなは自分よりしんどい思いしてるだろうなー
とか思うとちょっと落ち込んだりする
お題・私だけ
周りとは違う。私だけが周りと異なっている。時々思う、周りと同じ考え、同じ価値観だったらどれだけ楽かと。それでも持って生まれたものを変えることは出来ないから 。生きていくしかない.・・・周りと違うことを誇れるように 前向いて、今を大事にしていこう。苦しくても、辛くても 生きていこう
周りと違う私を愛していこう。
私だけが周りと違う、この言葉を良い意味でとらえらるように。周りが否定しても、自分だけは信じていよう
私だけ。
なんで、私だけ。
そう勘違いしてない?
なんで、君だけと思うんだい?
他にいるという線はないのかい?
他にもいるという考えをした方がまだマシじゃないかい?
例えば会社でミスを犯した。
君は絶望に浸る。そこで君はこう考えた「なんで私だけこんな目にあうの?」と。
はぁ?巫山戯んのも大概にしいや?
他にもおるやろ。会社でミスを犯して人生が詰むやつなんて。
ぎょーさんおるやろ??ネットとかにも上がってるやろ?
「あぁ、私以外にもこんなミスをしている方がいる。
気持ちはわかるなぁ。この人も頑張っているなら私も頑張ろう」
とか、考えた方が良くない??やからさ、人生詰んで
早々諦めるよりもミスをして人生黒色から純白に
成り代わる瞬間、バカおもろない?
黒から白になれるねんで??めっっちゃおもろくて
最高やないかい!!やからさ、諦めんと生きや。
死にたくても、生きろよ。これはお前だけの苦労じゃない。
世界全体の話や。世界全体はほぼ、お前の味方やで。
頑張れ。
『私だけ』
休日だ
私だけの時間♪
私だけの為に使おうと
私の事を考える
何をしようかな~
大好きなあの本読もうかな。
服も見に行きたいな…
街ブラしようかな。
ついでに買い物♪
あれとこれも欲しいな~
あ、そういえば
文具ストック切れそうだった。
ノートに消しゴム。
ついでにシャー芯も。
買い物メモはいつの間にか家族の必要品ばかり。
そうよね~
あなた達のお母さんは『私だけ』
今夜のおかずは何にしようかな~?♪
大二は私とデートに出かけている間、幾度となく周りをキョロキョロと見回す。
二人で歩いている時も、お店で買い物をしている時も、ご飯を食べている時も。
なぜそんなに周りを見ているのかはわからないが、私のことを見ている時間よりも周囲を見ている時間の方がよっぽど長くて、すこしヤキモチを妬いてしまいそうになる。
今も大二がどこかを向こうとしたので、ふとイタズラしたくなって頬を両手で挟んでこちらしか見えないようにした。
大二は驚いた顔をして、「ユリアさん?」と頭にクエスチョンマークを沢山浮かべている。
「どうしていつも周りを見ているの?
かわいい女の子でも見つけた?」
意地悪にそう聞くと、大二はまたキョトンとして、少し考えて、
「俺、そんなにキョロキョロしてた?」
と言った。
どうやら無自覚だったらしい。
「私と出かけたらいつも周りを見ているわ。
他の人がいる時はそんなことないのに……」
大二は私の手を頬からそっと離すと、また考える素振りをして、あっ、と小さく声を上げた。
「多分、怪しいヤツが周りにいないか、警戒しすぎてるんだと思う。
ほら、まだユリアさんのことを狙うやつは大勢いるから、心配で。ユリアさんには少しでも楽しくお出かけして欲しいからさ。
でもそれでユリアさんを不安にさせてたら意味無いね、気をつけるよ」
「……ふ、ふふ」
大二が私以外を見ているように見えて、存外私のことしか考えていなかったため、あんまりに可愛らしくて笑いが込み上げる。
「な、なんで笑ってるの?」
「大二のことが本当に好きだなって思ったの」
私がそう誤魔化せば、大二は「なんだそれ」と笑う。
私は自分で思うよりもっと幸せ者なのかもしれない。
自己中な願望だってわかってるよ
でも怖いの
私だけ置いていかないで
私だけ、、、妹だから、。
お姉ちゃんなんか大っ嫌い
「アンタのそういうところが大嫌い。」
ある日の学校の帰り道、突然放たれた言葉だった。
夏の太陽はまだ空高く、生ぬるい空気が体にまとわりついている。
ナルは泣いていた。縋るように自分のスカートを握ってこちらを一身に睨みつけていた。
泣いてるナルも可愛いななんて思いつつ、愛しい恋人の涙を拭おうと腕を伸ばす。
-途中-
【私だけ】
自分より年下は全て同い年
だと思ってしまう
一応分かってるんだけど
実際に話してると忘れている
改めて歳を聞いて驚愕してしまう
自分の子供くらいの子達と話してても
実際
自分の子供と話してても
自身の成長のなさが招くのか
恐らく
私だけ
ではないと思う
私だけ。
なんで私だけ出来ないの、お姉ちゃんとお兄ちゃんは出来るのに、なんで私だけ、こんな自分が嫌い。
ほかのみんなからもバカにされもうヤダ。
でも、1人だけ私の味方がいる。それはおばあちゃんだ。おばあちゃんだけは私のことをよく褒めてくれる。そんなおばあちゃんが私は好き。なのに、つい先日おばあちゃんが亡くなった。私はひとりぼっちになった。誰も私の味方はいない。そんな時おばあちゃんが夢に出てきた。ごめん、ごめん、おばぁちゃん心配かけて。これからは前を向いて頑張るから。自分を好きになるから。いつでも私のヒーローはおばあちゃんだ。と毎回お墓参りに来るとお花を変えながらふと思い出す。
やっぱ無理だったのかな。
あんなに悩んで、話しかけるの躊躇って、言えなくって。今までに無いって言えるぐらい悩んだんだけどやっと言えて話せたことに浮かれていたのは私だけ?また仲良くなりたいって思ってたのも私だけだったのかな。こんな状況で好きとは自分でも思えないけど私の想いも一方通行なだけで素通りされてるかな。正直、「また仲良くしてほしい」とは言ったけどまた関わるきっかけも無いし、彼から話しかけては来ないだろう。友達も諦めたほうがいいのかな。クラスだけでいいから同じだったらな。みたいな事思うけど隣のクラスなだけありがたいのかもね。
あー何でかなぁ。心の声でも聴いたり見たり出来たらいいのに。彼が見てる訳じゃないけど関わりたくないですか?もうあれ以来話しかけないほうがいいですか?
未練あるみたいだけど、あなたがくれたキーホルダー、カバンにいつも付けて出かけてるけど外したほうがいいかな、
好きな人いるなら邪魔になるだろうから、あなたから離れます。
今の私は何も知らないし分からないから離れたほうがいいかもう少しだけ仲良くなれるようにしたほうがいいのかわからないよ、
この気持ちは私だけなのかな。
結局、私だけが好きだったんだね。
彼に別れを切り出された。
近々そう言われるような気がしていた。
だって、連絡はいつも私からだし、デートのお誘いも私から。好きと言うのも私から。
ねぇ、いつの間にか手すら繋いでくれなくなったの、なんでなの?
貴方が好きだって言ってくれた髪型、新しく買った洋服も前なら可愛いねって言ってくれたのに。
お揃いで買ったネックレス、先に外すようになったのは貴方から。
私よりいい女なんて、いなければ良かったのに。
なんて言う私は面倒臭い女だ。
そんな女、彼は好きじゃないから、私はちゃんと涙を拭って前を向く。
そんなことしたって涙は止まらないし、彼のことはずっと好きだけど。
最後に一回だけでも、こんなに好きだったのは私だけだよって言ってくれたら。
どんなに良かっただろうな。
『私だけ』
私だけが 貴方を受け止められると
いつからかそう錯覚してしまっている私がいて
私が居なくても当たり前に生きていける貴方と
私が居ないと貴方は生きていけないと
当たり前のように思っている私と
きっとそこからズレていたはずの日々の音色が
完全な無音になるのに 時間はかからなかった
私だけが私を
知っている
上手く、コントロール
しなきゃと思うのでした
😱💦💦
【私だけ】
一目見ただけで瞼の裏に焼き付いて
一音空気が振動しただけで体中が痺れて動けない
今までニセモノしかなかった視界の中で異彩を放つ存在
きみがいるはずの無いこの世界で視界は無意識に探す
きみの歌声が聞こえるだけで反射的に心臓が動く
息を殺して過ごしている中で
唯一自分を許せるきみとの時間
そんなことを知る由もないきみは
誰にでも平等に笑いかける
一方的な想いであることははじめからわかっていた
そこは問題ではないのです
どうしてこんなにも綺麗なものを前にして
他の人間は平気でいられるのか
こんなにも苦しんいのは”私”だけなのか
”私”の気が狂っているからなのか
それだけが疑問なのです
2024-07-18
【私だけ】
人の気持ちは
その本人にしかわからない
相手により“大切” “好き” の中身は違う
自分が相手に対して抱いている感情は
自分だけの想い
それが自分と相手が
全くの同じ部類とは言い切れず…
自分だけが抱いている感情だと思うと
もどかしい…
→短編・ワタシダケ
医者と患者が診察室で向かい合って座っている。
「あの、これなんですけど……」と女性患者がオズオズと右手の甲を差し出した。
一部分が抉れたように陥没し、そこから2センチほどの軸の細い灰色のキノコが生えている。
「はー、こりゃまた見事なコンナメとワタシダケですねぇ」
医者の感嘆の声に、患者が嘆き声を上げた。「どうして私だけこんな目に!」
エヘンと咳払いをして医者は診察を始めた。
「このワタシダケはいつ頃から生えてきたんですか?」
「わかりません。今日の朝、起きたときにはもうこの状態だったんです。ワタシダケって、こんなに急に育つものなんですか? それにコンナメまでできちゃって」
「人それぞれですけど、寝ている間に育ったんでしょうね。昨日、何か不満を抱えるようなことはありましたか?」
「えっと……」
患者を促すように医者は補足した。「ゆっくりでいいですよ」
患者は前日の出来事を頭でなぞるようにしながら話した。
「昨日は……仕事が忙しくて、家に帰ったら倒れるように寝ました」
「あなたの仕事で忙しかった?」
「いいえ、頼まれた仕事だったんですけど、頼んだ人は先に帰りました。それなのに私だけ残業して……、そっか! その時に思いました! どうして私だけこんな目にって!」
それまでの不安そうな顔が、突如として明るくなる。医者はその表情の変化をカルテに記入した。表情、ヨシ。
「ウオノメが皮膚の特定部位への過剰刺激から来る疾患であるのと同じく、コンナメは過剰な不満感が皮膚に芯を持って現れます」
医者はワタシダケとコンナメの境を消毒液を浸した脱脂綿で拭った。「ワタシダケには数種類ありますが、今回あなたの手に発芽したのは、コンナメを苗床とする種類ですねっ、と!」
―プチッ
「イタッ!!」
いつの間にか医者はピンセットで患者のワタシダケを引き抜いていた。
「コンナメの原因が分かれば、ワタシダケはそこに寄生しているだけなので、菌糸が少しぐらい残っていても問題ありません」
「そ、そうなんですか?」と患者は突然の痛みに目を白黒させた。
「えぇ、コンナメの最大の効果薬は『気の持ちよう』です。ワタシダケにも有効です。今回、早めに受診されたので、『気持ち』が迷ったりねじれたりせずに済んだことも大きいと思います」
「じゃあ……」
「はい、今回の診察だけで十分だと思いますよ。今日はなるべくご自身の心の声を基準に楽をさせてあげてください。うまく行けばコンナメも入浴時にふやけ落ちるかもしれません」
「ありがとうございます!」
医者は、晴れ晴れしい顔で診察室をあとにする患者の後ろ姿を見送った。
「お大事に」
テーマ; 私だけ