『神様へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
慈しみ 見守り給う その御影 いつか一発 殴らせてくれ
お題「神様へ」
かみさまへ。私をつれていかずにあの人をつれていくの。
神様へ
神様、どうかあなたとお話がしたいです。
どうして僕は、こんな体で生まれてきたのでしょう。
なんのために生まれてきたのでしょう。
教えてください。
どうか、僕の心を楽にしてください。
なんて、こんなことを考えていても。
届いてるかどうかなんてわからない。
僕はね、身体のことで悩んでる。
なんでなんだろうって、ずっと。
心と体が引き離せればって何度考えたことか。
誰にも言えない悩み。
言ったらなんて言われるか。
なんて思われるか。
親はまあ、ショックだろうな。
人には言えないことは、神様に話しかける。
神様はみんなの心の中にいる。
そうやって、自分を保っていく。
神様なんて信じないって言う人もいる。
けどさ?
自分が弱くなった時って誰かに頼りたいじゃん?
心の中の神様は僕たちを守ってくれる。
自分でいさせてくれる。
神様、どうか僕たちお守りください。
みんながみんなでいられるために。
神様へ
どうかいい事ありますように🙏🏻
幸せになりますように♡
合格しますように🍀*゜
色んなお願いを神様へ…
神様を信じてる人がよく言ってたの👼
良い事があると
神様がちゃんと見てくれてた!
悪い事があると
日頃の行いが悪いから!
戦争で罪も無い人々が亡くなるのは?
前世で悪い事をしたから!
あのね、運と努力と偶然なの(_・ω・)_バァン…
いつから、陰キャだとか陽キャだとか言うようになっていたんだろ。
自分はどっちでも無いよねーってよく言われるけど、聞いていて気分が悪い。
「アイツ陰キャだろwww」
とか言うやつだって完全陽キャなわけないだろ。
これもある意味差別なんじゃない?
神様、こういうの無くして欲しい。
「みんな、自分の願い事ばっかりで、
全然自分のこと気にかけてくれない」
神様ヘルプ窓口に訪れた神様は言った。
私はうんうんと頷く。
まずは相手の話を否定せずに聞くことが重要である。
今、ちまたでは
「ゴッドハラスメント」なるものが流行っているらしい。
登校拒否ならぬ降臨拒否、
不登校ならぬ不登降である。
大切な人を返してください。
大切な時間を返してください。
私の努力を見捨てないでください。
平穏な暮らしを与えてください。
静かに生きさせてください。
お休みなさい。
神様へ。
貴方が私たちをこの世界に送ったのですか?
本当に、ありがとうございます。
私と同じ世界に彼等を送ってくださって。
淡いピンクの桜が縁取る小川をドライブ帰りに見つけ、来年はここに来ようねと言ってたのは1年前のこと
やがて暑い夏が来て、そのあと急ぎ足で秋冬が過ぎた
今年もまた春が来て、あの小川は桜吹雪だった
本当はきみと来るはずだった
きみのいない日常なんて来るはずがなかった
幾つもの約束もこの世の美しさも、きみ無しでは
神様どうか ぼくの世界に
大切なあの人を返してください
#神様へ
神様へ
もし、あんたが俺の声を聞いてるってんなら、一つ質問に答えてくれよ。
『あんたにゃ、人間を不幸にさせて楽しむような趣味でもあんのか?』
俺は端から神なんざ信じちゃいないが、この世界の顛末についちゃあ、流石に自分を疑わざるを得ない。
こんな状況、九死に一生得られりゃ幸運だ。
一体、こんなことになったのは誰のせいだ?
いいや、あんたのせいだとは言わない。
ただ、俺は俺の終着点の答えを知りたいだけだ。
この不幸は、何時になったら終わる?
どうやったら終わらせられるんだ?
───「願いを何でも一つ」って、よく言うよな。
勿論、無償とは言わない。
俺の命一つで足りるならくれてやる。
だから、もしあるなら。
彼奴の命だけでも、どうか掬ってやってくれ。
■■より
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自創作 硝煙は笑う より
神様へ
お願いがあります
これからも 健康で過ごせますように
願いは それだけです
神様へ
何故、私をこの世界に生んだのですか
何故、この世界はこんなにも生きにくいのですか
私は無力で役立たずで
こんな私に存在意義なんてあるのでしょうか
私を連れて行ってくれないでしょうか
私のことを終わりにしてくれないでしょうか
どうして、どうしてこんな私を
この世に生かしているのでしょうか
みんな逝ってしまった
何もかも失くなってしまった
こんな世界に私を残したこと
あなたのことをうらみます
「神様へ」
神様へ。
もうすぐ職場の健康診断があります。
採血結果が合格できますように。
どうかお願いします。
こんなこと神様へ頼むのもおかしいけど、
どうかお願いします。
「神様へ」
おばあちゃんが亡くなってから、
おじいちゃんはすっかり落ち込んでいました。
十年以上経っても、寂しさは変わらないようです。
たまにでいいから、
おじいちゃんの夢に
おばあちゃんを出してあげてください。
二人を会わせてあげてください。お願いします。
神様へ
どうして女の子が女の子を好きになってはいけないのでしょうか。こんな質問最近沢山届くようになったんじゃないですか?多様性が謳われる現代では、そんなマイノリティな人たちの声を拾うのに大人達が精一杯頑張っています。
でもね、わたし思うんです。わたしたちの世代が大人になった時はきっと多様性なんて常識になってるんだろうなって。だって、わたしの学校、あなたを信仰するための教育を受けてきたわたしたちのうち、パートナーの性別が同性でも構わないって人がほとんどなんです。機会的同性愛なのかもしれない。けど、わたしどうしても男性の腕の中で幸せにしている自分が描けないんです。だからきっと、わたしは将来誰かにウェディングドレスを着せて喜んでるんじゃないかなって思います。
ねぇ神様。人間って変わります。頑張って進化してます。もがいてます。それが、自分たちの種族を破滅させるかもしれない一歩だとしても。
※エセ関西弁アレルギーの方は閲覧をお控えください
思想の垂れ流し
「どうかマコトくんと付き合えますように」
少女は賽銭を投げ入れる。もちろん五円玉だ。御縁がありますよう――
「――マコトに言わんかい!!」
五円玉が木枠に阻まれて砂利道に落ちた。
「え」
「マコトに告白もせんで何がツキアエマスヨウニーやねん! 付き合えるかアホ!」
あまりに口汚く罵られるものだから少女は黙っていられなかった。告白はこの後、願掛けの後にするつもりだったのだ。それをこんな風に怒鳴られて不愉快――
「してから来いや! なんっやねんお前、縁結びを何や思っとんねん! 無い縁結べるか!」
「すっすみません!」
「どうかマコトくんが私に振り向いて――」
「振られたやん。無理やで!」
「神様っ!」
少女は憤った。告白の前に何らかの加護をくれたならこんなことにはならなかったんじゃないか、こんな仕打ちはあんまり――
「何の努力もしてへんくせに何をお怒りなん……初対面で好きですって叫ぶ奇行を告白とは呼ばんのやで」
……縁結びの神は言いました。
告白って秘めた思いを告げるってことやねん。あんたは全然秘めてへんし、マコトからしたら初対面で自分のことが好きな女で、それって何の魅力もないねん。
あと努力ってこーゆーことやないねんな。あんた神社に来て賽銭投げてみて、なんか自分がやり遂げたみたいに思っとるみたいやけど、それって恋の成就に貢献せんし。神よりマコトにお膳立てするべきなんよ。あのあと賽銭ねじ込んでったけど、財布の中身ひっくり返してマコトに積んだら良かったんちゃう?
「……」
少女は放心した様子で賽銭箱に有り金を突っ込んだ。
【神様へ】2024/04/14
ぶりかえしました。長くてまとまってない文を読んてくださったならありがとう
#神様へ
神様へ
もう、許してください。
私は頑張ったじゃないですか。
助けてだなんて言えないけど、
辛いんです。
ねぇ、神様、
この私の死にたいという願いを
早く叶えてくだい……
神様へ
俺の名前は空です。あなた様がいるなら俺の姉を生き返らせてください。俺の姉は愛といいます。姉は俺の成人式のときになくなりました。姉は毎日「桜が見たい」といっていました。そして俺は姉が死ぬとき一緒にいてやれなかった。そのことをあやまりたい。そしていま桜が満開です。このきれいな桜を見せてやりたい。俺は姉が死んだときこの世に神様なんていないそう思いました。そのことは謝ります。だから30秒だけ時間をください。お願いします。もう一度15秒でもいいから会いたいんです。
もしも貴方様がいるならお願いします 笹川空より
神様へ
神様、○○君と付き合いたいです。
私を可愛くしてください。
神様へ
神様、サッカーのプロ選手になりたいです。
サッカーを上手くしてください。
神様へ
神様、夏までに5kg痩せたいです。
お願いします。
みんなこうやってお願いごとをする。
でも可愛くなるためには、サッカー選手になるためには、痩せるためには、
“自分”が努力しないといけない。
だから、神様っていうのは“自分自身”じゃないかって、私は思うんだ。
創作 「神様へ」
もう、見慣れた文言。境内に数多く納められた絵馬や、七夕の短冊、祈りの言葉に、祝詞。言語は違えど、神様にお願いしたい気持ちは万国共通なのだろう。
ただ人間たちに、ひとつ言いたい。
「自分、農業の神なんだけど。縁結びとか、病平癒とか勝負ごととか専門外なんだけど!?」
腹の底からの叫び声に、玉砂利の掃除をしていた神主がビクリと肩をはねあげ、社を振り返った。
しかし、人の目には何者も映らない。社の階段でうなだれていた叫び声の主は背後から肩をたたかれた。
「わっ、いつのまに」
「まあまずは、落ち着くにゃん」
「なにもできない訳じゃ、にゃいのでしょう」
賽銭箱の横に、二匹の猫のあやかしが並んで正座をし、お茶を喫していた。
「にゃん、新米のいなりきつねの様子を見に来たら、案の定にゃんね」
「うう、どーしたら良いのでしょう」
新米きつねは、猫のあやかしにすがりつく。
「10月になったら、八百万の神々の会合があるにゃんよ」
「そこで、縁結び成就の講習を受けるのにゃん」
「え、講習?」
新米きつねはきょとんとする。
「そうにゃ。にゃあたちも受けたことあるにゃんね」
「え、どんちゃん騒ぎするんじゃ……」
「にゃっ、勘違いするな。神様は願いを叶える存在にゃんよ。神はにんげんさんの信仰を受けないと、消えてしまうにゃ」
「えぇ……消えるのはいやです」
しょんぼりする新米きつねに猫のあやかしはニコニコと笑いかける。
「大丈夫にゃ。いなりさまは強力な神様にゃ。自信を持って、色々と学んでいくのにゃん」
猫のあやかしたちの助言で、大事なことが見えてきた。
「……自分、がんばります!」
「じゃあ、にゃあたちは帰るにゃん」
「また来るにゃあ」
猫のあやかしたちはとことこと帰ってゆく。入れ違うように一組の夫婦が参拝にやってきた。
「神様へ、来年もまた二人で桜をみられますように。どうぞよろしくお願いいたします」
今の自分にできることは、植物や人間にとって過ごしやすい気候を整えること、あとそれから……。
新米きつねは知恵を絞り、人間の願いを叶えられるように奮闘するのであった。
(終)