『眠れないほど』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
人と声の渦が鳴り止まない
大きな箱で手に心臓を握りしめた感覚が
カラフルな雨が降る景色が
隣で笑ったあなたの顔を思い出す度鼓膜が震えを止める
心地いい胸騒ぎに乗って夜を渡ろう
(眠れないほど)
眠れないほど
淋しい夜は
君との想い出を
抱きしめて
子守歌代わりに
君の好きだった歌を
口ずさむ
♪男と女のあいだには
暗くて深い 河がある
誰も渡れぬ 河なれど
エンヤコラ 今夜も舟を出す
Row and Row
Row and Row
振り返るな Row―Row
(黒の舟唄 作詞 能吉利人)
# 眠れないほど (341)
愛する気持ちは美しいもの
大切に思う心は煌いている
純粋に愛だけがあるならば
こんなに苦しむことはない
こんなに悩むことなどない
どこからか湧き上がる欲望
ぺたぺたと違う色を塗って
愛が変わってしまわぬよう
夜の闇に飲み込まれぬよう
月の光に抱かれキミを想う
『眠れないほど』
《眠れないほど》
今日は彼女とデート。
夜も眠れないほど楽しみだった。彼女もそうみたい。
今日のデートは絶対に忘れられないようにしてやる
眠れないほど熱中したい事が今はないなぁ。大好きな本も枕元に積み上がっている。歳のせいにしたくはないけど。
眠れないほど貴方を想ってる
貴方は違うんでしょうけど
目が冴えていけない。そのまま夜明けがきてしまった。冬の星など見えやしない。わたしたちの天使は好きに飛び回っていて、とうとう見えなくなった。悲しくなければいい。痛みをすべて置いていってくれたらもっといい。どう思っていたかなんて、どうしていたかなんて、なにひとつ分かりはしない。そんなことは分かってたのに。そこから私の名前は呼ばなくていいよ。勝手に空を見上げるよ。見上げるには充分の音が、こんなにもゆたかに天から鳴り響いている。
まさに今。
《眠れないほど》のモヤモヤした感情に振り回され
《眠れないほど》のおかしな体調に悩まされて。
ホルモンバランスが崩れているからなのか
バッチリ目覚める午前3時34分の出来事。
眠れないほど
思い悩んだ事がオマエにあるか
ないだろうな。
あったなら、そんな質問しないだろう。
ああ、ほらまた…
その話をやめさせるには、
どうしたらいい?
羨ましい…
何故オマエは眠れるんだ…
『眠れないほど』
眠れないほどに君を愛して止まない。
幸せなはずが、殺して欲しいほどに苦しく藻掻く夜。
じわっと滲む涙。嗚呼、溢れてくる。頬をつたる。
君には見せられない。
自信の無い僕は息を殺して泣き叫ぶ。
今日も明日も明後日も藻掻き苦しむよ。
それほどに君を愛し、縋っている。
こういう所が面倒臭いんだよね。自己嫌悪。
隣ですやすやと心地良さそうに眠る君を見て安心と不安に挟まれて
目だけは瞑って大丈夫、大丈夫だと言い聞かせて。
結局。眠れないほど苦しい夜。
眠れないほど
多分夜型なんだろう
夜になればなるほど
目が覚める
眠ければ眠いほど
何故か起きていようとする
更ける夜に加速する思考
眠れないほどに
やりたいが増殖
朝日を見て
今日が終わるのか始まるのか
よくわからんが爽やかな気持ちに
そんな今も深夜3時
ここからが夜
ですよね?
眠れないほどに何かに夢中になったことってあまりないかもしれない。そのときはそのことに夢中だけど、あとになって思い出してちょっとうれしくなるから眠れないのも悪くないよね。
一日の疲れを湯船に浸かって洗い流していると、君のなんとも情けない悲鳴が聞こえた。
いったい今度は何だ。
ボディーソープの泡をシャワーでキレイに濯ぎ落として、手早くタオルで身体を拭きながら浴室の戸を開けると、洗面台の横で体育座りしている君。
手にはレトロな緑色のハエたたきを装備している。
Gでも出たの?と下着を身に着けながら問い掛けると、君は首を横に振ってから、掠れた声で言った。
軍曹、しかも特大サイズ。
テーマ「眠れないほど」
また、目が覚めた。
今度は四半刻も眠れていない。
君にも少ししか逢えなかった。
ここ最近ほぼ眠るだけの生活をしているせいか、
いやに目が冴えてなかなかもう一度眠りにつけない。
前まで、君を喪ってすぐの頃はむしろ眠れないほどの精神状態だったのに。
布団に包まり暗闇をぼうっと眺めていると、
ゆるく、ゆるく、微睡みが誘ってくる。
この気配は君に逢える世界一幸せな合図だ。
今度の眠りはもう少し長ければいい。
君に会えるならこのまま埋もれて永遠に目覚めなくたっていいんだ。
君のいない世界は酷く暗くてつまらない。
自分が創り出した「君」が呼ぶ声に意識を沈めるとともに、ふっと世界は暗転した。
【眠れないほど】
少し丈の長い草を踏みしめる音が控えめに響く。
もう辺りはすっかり真っ暗で、目が闇に慣れてもぼんやりと夢の中に居るような感覚が消えない。
冷えて熱を求める手を無視して、どんどんと歩を進めていく。
自分の呼吸の音、風の音、微かに虫の声、静かな音達が膨大な空間を満たしている。
ぼんやりと働かない頭は、どこに行くのかも決めずに本能のまま足を進めて、それすらも疑問にすら思わない。
ちゃぷん、
水の音がした。
どこかに出かけていた脳みそが一気に帰って来る感覚がした。
(こんなとこに水場ってあったっけ…)
目的地点を決めていなかった体は、水の音がした方へと向きを変えた。
思考が戻ってくると一気に寒くなったように感じて、両手を袖に突っ込む。
冬の夜に上着1枚で外に出るのは、少し舐めていたかもしれない。
水の方へ向かったって暖かい訳でもないし、なんなら家からも離れるだろう。
だが、今の気分がそういう気分なのだ。全ての行動に理由を持たなくたっていい。
どれくらい草を踏みしめただろうか。
時間が分かるものは何一つ持っていないので分からない。
ちゃぷん、ちゃぷん、
微かにしか聞こえなかった水音が、確実に近くなる。
音が大分近くなってきたな、と辺りをぐるりと見回すと、今まで気付かなかったのがおかしい位の大きな塊があって驚く。
近付いてみると、大きな大きな岩であった。
岩に手を添えると、自分の冷たくなった手よりも遥かに冷たい感覚が掌を濡らす。
(…水?)
暗さで詳しいところまで認識ができない目を凝らして岩肌を見ると、てらてらと少ない月明かりに反射している箇所があるのが分かった。
反射している箇所に接している地面を見ると、水が溜まっている。
どれくらいの深さなんだろう、と近くにしゃがんで指を浸けてみた。
――りん
急な鈴の音に、へ?と思う間も無く、明らかに不自然に足元のバランスが崩れた。
(濡れる!!)
眼前に迫った水に体を強張らせる。
だが、私が濡れることは無かった。
とぷん、と自身が水の中に入っていく感覚がして、水深が深いことに絶望を感じたが、いくら待てども息苦しくならないし、寒くもない。
むしろ先程よりも暖かいくらいだ。
ぎゅっと固く閉じていた目を恐る恐る開けると、入り込んできた光景に脳がフリーズするのが分かった。
「っえ??」
目の前には、地面が見えるほど透き通った湖。
よく見える水底にはキラキラと光る何かがある。
湖の周りにはポヤポヤと周期的に光る何かが漂っていて、夜中とは思えないほど辺りは明るかった。
――りんりん
先程よりもはっきりと聞こえてくる鈴の音。
目の前に広がる光景と謎の音に一周回って冷静になっていると、しゃん、と先程とは種類の違う鈴が聞こえた。
ポヤポヤと光っていた何かが湖の上に集結して、人型を形作る。
ポヤポヤが全部集結しきったかと思うと、ぴかっと強い光が放たれた。
「やっと逢えたぞえ、妾の愛し子よ!」
心底嬉しそうに言う声が聞こえて、反射で閉じていた目を開く。
目の前には、淡い光を放つ少女がいた。
淡い光を放っている時点で普通の少女じゃないことは確かだが、頭の上に大きめの狐のような耳があるのを見て、人間じゃないんだなと再確認をする。
というかそれ以前に真っ白い。
髪も、肌も、耳も、着ている巫女さんみたいな服も、着けている装飾も、今まで見たことが無いくらいに純白だ。
その中でも、ひとつ。瞳だけが金色に染められていて、純粋に綺麗だと思った。
「綺麗…」
「お、そうか?そなたに言われると照れるの」
嬉しそうにぴょこぴょこと耳を動かす目の前の少女の笑顔は艶やかで、見てはいけないものを見ている気分になってしまう。
…というか私、なんでここに居るんだ?
眠れなくてちょっと散歩してただけなのに、いつの間にか超常現象に巻き込まれている。
「?どうかしたか、愛し子よ」
こてん、と首を傾げて少女は私に尋ねた。正直言ってめちゃくちゃ可愛い。
(夢よりも夢らしい現実に遭遇するなんて、思いもしなかった…)
眠れないほど、私は夢の中に迷い込んでしまうらしい。
『眠れないほど』
「 」はいつも輝いていて
とてもうつくしい
遠くにいても
いつもこの暗闇を照らしてくれている
今日は「 」が
笑っているように見えた
勘違いだとしても
私は「 」を愛している
眠れないほどの重圧が僕にのしかかる。
僕が何をしたのだろうか。なぜ僕ばかりこんな思いをしなければならないのだろうか。
僕のそばに君がいたら。後悔しても今更遅い。
あの時、僕が少しでも早く君の手を引いていたら...。
真っ青な空へ手を伸ばす。
今更君の手を掴むことはできないのに。
大きく深呼吸をして、1度目を閉じた。
―――――――――『眠れないほど』
子供はお化けを怖がって
大人は明日を恐れて
『眠れないほど』2023/12/0612
眠ることが出来ないくらい、明日が来るのが
ただひたすらに、怖い。
━━━━━━━━━━━━━━━眠れないほど
眠れないほど
理由なく眠れないほど嫌なことはない。
スマホ見たら目覚めちゃうし、でもすることないし布団から出れない。だから嫌なことばっかり考えちゃう。今日なんであんなこと言ったんだろ、もしかして私のこと…⁈
眠れないから病むのか。
病むから眠れないのか。
どっちでも良いから早く寝たい。
最近はずっと目の下にクマがある。
この日は眠れないまま日が昇ってしまった。
クマさん!クマさん!
何故か、暗い私に陽の方の男が突っかかるようになってきた。みんなに優しいし、話したことないわけでもない。多分私の名前知らないんだと思う。目立たないし。
今日も眠れなくて目の下のクマが目立つ。
目立つからか、名前を知らないからか、その両方か。『クマさん』と呼んでくる。
正直嬉しい。かっこいいし、可愛い。犬系男子ってやつ?タイプだ。
絡んでくるようになったとは言ったが、悪いことはして来ない。てか良いことしかしない。
一昨日は挨拶してくれた。昨日は机運びを手伝ってくれて、今日は日直の手伝いをしてくれた。
私も薄々気づいている。もしかして私は好きかもしれない。どうしよう、気づいてしまった。気づいたからか、目が合うと顔が赤くなるし、まともに話せない。心臓が早い、やばいやばいやばい‼︎
『クマさん!』
走って来たのか息が荒い。こっちまで息が荒くなってしまう。
手には何か持っている、?
『明日暇?これ…』
手紙…先生から日直の頼み事?なんだろう。でも明日は日直じゃない。
『今は開けないで!オレがいなくなって開けてよ?』
彼の言葉通りに動いてあげよう。
親友とか友達とかいないし帰りながら開けようかな。てか可愛かったな、犬みたい。
帰り道、雨が降ってしまった。傘は持って来ていない…女子力の無さがここで見えてしまった。
このくらいの雨イケるっしょ。コンビニまで走った。傘を買おうと入るも、財布が軽い。終わった。
コンビニを出ると雨はさらに強くなっていた。運が悪すぎる。
そうだ、さっきの手紙読もう。
『クマさんへ
いつもみんなのために頑張ってるの見て
好きになっちゃいました。
もしよろしければ明日の放課後、
告白させてください。
廊下の提示版の前で待ってる!
犬飼よりU・x・U』
最後の絵文字かわいーな。
…
ほんとかな、ほんと⁈あれっ嘘かな⁈やばい、両思い⁈でもでも嘘つくような人じゃないし!
大雨の中コンビニ前で1人慌てていた。
もしほんとなら…幸せ…。
大雨の中走ってくる人がいる。学生だろう、と言うかうちの学校も制服だ。…犬飼くんだ!
どうしよう、今会っても気まずいだけだよ⁈やばいやばいやばいやばい‼︎私顔真っ赤じゃない⁈
思わず目を逸らした。犬飼くんも気づいたようだ。
『…クマさん⁈よ、よよ、読んだ、?』
めっちゃ噛んでる…可愛い。顔真っ赤じゃん。
『あの、明日告白するから…えっと…一緒帰ろっか!』
少し照れ臭い笑顔で傘を差し出した。断る理由もない。
『駅まで送る!』
なんで私の駅知ってるのかな?もしかして私が意識する前から…。色んな想像が膨らむ。
ぼーっとしてたら1日の終わる直前にいた。
いつも通り眠れないけど、いつもの考えすぎが原因だけど、いつもと同じじゃない。明日を否定する私じゃない。
明日が楽しみで楽しみで堪らなくて、ドキドキで眠れない。
こんな理由で眠れないほど幸せなことはない。