『眠りにつく前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「眠りにつく前に」とかけまして
「二世帯住宅にしようよ」と解きます。
その心はどちらも「おやすみなさい/親住みなさい」です。
眠りにつく前に
今日あったいいことだけを
思い浮かべよう
眠りにつく前に今日の楽しかったことを思い出そう。
幸せになれますように。
【ナイトルーティン】
僕はスーパーでちょっとした惣菜を買って、家に帰った。
いつもの癖で「ただいま」と言うのだけれど、今日も部屋中に虚しく響き渡るだけだった。
電気を付けて、冷蔵庫を漁ってみる。
冷えたお茶をコップに注ぎ、買ってきた惣菜を口にする。
パジャマに着替えて、洗面所へと向かう。
歯磨き粉が減るのが遅くなった。
まあ、その分買い替える回数も減るのだけど。
顔を洗い、またよく目を凝らしてみるのだけど、鏡には僕の姿しか写っていなかった。
無駄に余白のあるダブルベッドに横たわり、
スマホを弄ること無く考え事をして時間を溶かす。
破綻したナイトルーティン。
君がいないから壊れた。
「ただいま」といえば「おかえり」と返ってきたし、
夜ご飯は惣菜なんかじゃなくて君の美味しい手料理だった。
歯磨き粉は今よりも速く減ってたし、
ダブルベッドは2人分のスペースでいつも埋まっていた。
スマホなんか弄らずに2人でずっと楽しく話していた。
全部、君のせいだ。
君がいなくなったから、僕は。
僕は電気を消して、今日を強制的にシャットダウンした。
眠りにつく前に
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.11.3 藍
眠りにつく前に
朝、カーテンの隙間から差す光で目が覚める。
コーヒーを飲みながら、机の上の日記を読む。
昼、今日は女の子と会うみたいで、少し遅れて
怒られた。水族館で見た景色を写真に納めて。
少し肌寒い10月の夜、風呂から上がってベランダで
月を見た。今日は満月らしい。
ベットに入って今日あったことを書き留める。
これが日課らしい。
ふと、今日遊んだ子からのLINE。
「今日のことずっと覚えていてね。」
こんなに楽しかったこと、忘れるわけないのに。
「忘れるわけないよ笑」
そう返して、眠りについた。
朝、いつもと変わらない日々。
「ここ、どこだっけ。俺って誰?」
机の上の日記を読み、今日もコーヒーを飲む。
『眠りにつく前に』
俺のナイトルーティーンは、
寝る前に激辛のラーメンを食うことだ。
まぁ別に辛いものが好きなわけじゃぁない。
太るだろって?
そのために毎日筋トレしてるわけだ。
少しでも長くあいつを思い出すために。
眠りにつく前に
眠りにつく前には、いいことだけを考えるの。
今日の楽しいおしゃべり、
美味しく作れたご飯、
明日はあなたに会えること。
会えないときでも、あなたを思えばいつの間にか幸せな気分で眠りに落ちている。
まるで眠る前のおまじないみたいね。
それではお休みなさい。どうかよい夢を。
#76
彼女は、眠る前に本を読む事が習慣だった。。
だけど、あるときに止めた。
無駄な事を考えてしまう。
小説の主人公と自分を重ねて。
だから、眠りにつく前にする事といったら、
月を眺めて深呼吸する。
(今日も眠れますように。)
いつからか彼女は眠るのが下手になっていた。
「眠りにつく前に」
眠りにつく前にやらなきゃいけないことがある。
私は今日、死ぬ。だから皆に挨拶をしに行かなければいけない。私が死ぬことを悟られないように、普通に今までやってくれたことへの感謝を伝える。自然に。
私が眠りにつく頃には皆私のいつもと違う行動に気付くだろう。でも、気付いた時には私の心臓の音は、鳴り止んでいるだろう。
―眠りにつく前に早く、早く伝えなければ―
1日が終わったその時に
ふーっと人知れずため息をつく
特に何かあった訳でもない
いつもと変わらない"普通"の日だった
けど……なんか疲れてしまった
毎日毎日、同じことの繰り返し。
「え~ それやばすぎー!ww」
「うそっ! テストとか聞いてない!!」
「今日の担任の髪型ヤバくない?!ww」
ほんと毎日毎日飽きずによく続けるものだ
1人で静かにしていたいのに、
周りとの輪を乱さないために
自分の意思を押し殺して ニコニコと相槌を打つ
周りと、同じ意見を発する
私も君たちと同じこと思ってるよ、と
「確かにww」 「うちもそう思う~ww」
けど、周りの目はそれを常に疑ってる
それ本心?
うちらに合わせるための嘘じゃないの?
……女の子って鋭いよね、
こういうものってすぐバレちゃうのかな?
私は知っている、
その子たちが私の居ないところで
コソコソ悪口を言っていることを…
でも今更生き方なんて変えられない
こうでもしないと私のような弱い人間は
平和な学校生活を送れないのだから仕方ない
そう、仕方ないのだ
たとえ、
その子たちが本当は私の事嫌いだって…
仕方ない、仕方ないんだよ……
でもたまにつらくなってしまう日がある、
それがたまたま今日だっただけ
そういう時はね、つい神様に縋ってしまう
明日、学級閉鎖にしてください
大雪を降らせてください
少し物騒だけど……
でもそれで明日の学校が無くなるのなら
この飽き飽きした日常が少しでも変わるのなら
私は少しだけ嬉しく思う
だから、今日も枕元でね
「学校が休みになりますように」
小さく小さく呟いたの
そして、「おやすみなさい」 って……
「おやすみ」
1人っきりの部屋で自分の声だけが闇の中に溶けていく。
隣にいることが当たり前だったから、習慣になってしまった言葉たちは今や虚しいだけだ。
おはよう
いってらっしゃい
ただいま
そして、眠りにつく前のこの言葉。
幾夜過ごせばいわずに眠れるようになるんだろう。
あと幾夜でこのひとりぽっちに慣れるんだろう。
そう思案したところで答えは出ないし
そう思案しているうちはあの人を忘れることなんて出来ないのだ。
「……おやすみ」
今度は1人を噛み締めるように呟いた言葉が、また1つ闇に溶けて消えた。
眠りにつく前に考える
もし、このまま死んでしまったら?
何故、当たり前に生きているのか?
自分は明日も生きて良いのだろうか
明日になれば全てわかる
眠りにつく前に
部屋に差し込む眩しい街灯の光
今日もまた家の中に引きこもって外に出ない生活をしている
いつも家にいたあの人はもういないから今日も1人2人用の余分に広いベッドにうつ伏せで倒れ込む
あの人が居なくなり1年経った今
未だに頭では理解出来ているのに、まだ心が追いつかない。
毎日、眠りにつく前にあの人の姿が脳裏に浮かぶ。声はもう思い出せない、一緒に写真や動画を撮っておけば良かったなとかなんで俺じゃなかったのかなとかを考えながら眠りにつく
家族にはもっといい人がいるとか他の人を探してみてもいいんじゃないかって言われるけれど誰といてもあの人を重ねてしまう。
そんなの申し訳ないし正直愛せる気がしない
だからずっと1人でいる方が良い
こんな俺を大切にしてくれるのはあの人だけで良かったのにな……
アロマキャンドルを焚いて
ゆったりとした音楽を聴きながら
日記を書いて… 右側にはカモミールティー
現実は夜風にあたりながら
懐かしい洋楽R&B
弱音と愚痴の独り言の側には
銀色の缶ビール
素敵な夜とは程遠いけれど
ほろ酔いで布団に入って
少し満たされた気持ちのまま
「おつかれ」
そんな独り言にずっと救われて
明日も生きる為に頑張れる。
- ナイトルーティン -
私は眠りにつく前に、明日の学校が無くなればいいのにと切実に願っている。学校生活は楽しい。友達がいて、勉強も普通の人よりは出来て、運動は得意ではないけれど、下手でもない。それに、下校の時は「また明日ね!」と笑顔で友達に別れを告げている。それでも家に着くと、明日の学校をとてつもなく憂鬱だと感じる。
家族は私が「本当に行きたくない」と涙を流しながらでも言えば、多分休ませてくれる。けれど本当に行きたくないわけじゃない。学校に着けば、なんやかんやでいつも楽しい。だから、なにか理由があればいいのにと思う。「いじめられている」とか。
明日学校に行ったら、誰かが靴をめちゃめちゃにしてないかな、誰かが私の机の上に花でも置いといてくれたりしないかな、クラスメイト皆で私を無視してくれないかな。そんな期待は叶うはずがないけれど。
「おはよう、◯◯!」「宿題見せてくれ、頼む!!」「はぁー!?小テストとか聞いてないんだけどー」「やばい、△△先輩かっこよくない?」「ホームルーム始めるぞー!」「早く座れよ、女子ー」
いつもの日常、いつもの風景。
あーあ、明日が何か少しでも非日常なことが起きればいいのに。
「おやすみなさい」
昼食を食べた後の、昼1時からの授業。
私は猛烈な睡魔に襲われていた。
ぽかぽか暖かい気温、古文の朗読という心地良いBGM。
午前中の体育も効いている。
眠りたいという誘惑に負けそうになる。
授業も頭に入らない
そうだ。眠いのなら、いっそ寝てしまえばいい。
しかし寝る前の準備がいる
準備が全てを決めるって誰かが言ってた。
最初に気づかれないように机の上を片付ける。
物があると邪魔な上、落として音を立てる可能性があるからだ
そのまま寝ると丸見えなので、教科書を立てて、目隠しにする。
そして満を持してマイまくらも取り出す。
完璧な寝床だ
では夢の世界へ出発
パアアンという音と供に、頭に衝撃が走る。
「こら寝るな、授業中だぞ」
顔をあげると古文の教師の顔があった。
よくも私の眠りを妨げたな
永遠の眠りにつかせてやろうか
「若返った?」と周りに最近よく言われる。
真緒と同棲を始めてから目の下の濃いクマがほとんどなくなった
彼女はいつも夜更かししたがるから、早寝になった訳じゃない
大学の教授になってから昼まで寝ることがなくなってむしろ睡眠時間は減ったはずなんだけどな、
そんなことを考えながらいつものように真緒がくつろいでるソファーに一緒にもたれかかる
「キングオブコントだよ!今から!」
「そっか今日か、一応予約しとこうか」「うん頼んだ!コーヒー紅茶どっち??」テレビに張り切っている彼女を見ていて思う、幸せだなぁと、この先もずっと、傍に居たいと
表情、思想、発言、行動、魅了する才能、きっとどの世界でも頂点に登り詰める人だ。見ていて飽きることがない。真緒は与える人だから、俺が独占するべきじゃないと分かってる
膝枕
質
居心地
「永遠に」「眠りにつく前に」
日々何となく過ごしているだけでも、徐々に「死」に向かっている。
永遠の眠りにつく前に、楽しく充実した人生を送るためには、如何に時間を有効活用するかが重要である。
最近の学びにより、感じたことを以下の通りメモする。
●やりたいと思ったことは早く始める。
●身に付けたいスキルは、アウトプット中心に鍛えていく。
●無駄な時間、無駄な物、無駄な家事はどんどん省く。
●やらなければならないタスクは、シングルタスクを心がけてひとつずつ取り組む。
※毎日更新を続けていましたが、昨日投稿できなかったため、テーマを融合させました。
白い壁を無言で引っ掻いてた
特別やる事が無かったから引っ掻いてた
ベッドに繋がった拘束具がカシカシと鳴る
自分の心音以外に鳴る音がソレと
壁を引っ掻く度にゴリゴリと指先に響くモノだけ
なんで自分がこうなったのかは分かってる
養護施設で首吊り自殺をして未遂に終わったからだ
なんで首吊り自殺をしようとしたかと言うと
単純に死にたかったからであって
なんで死にたかったかと言うと
周りに馴染めない自分が惨めだったから
学生に必要なのは勉学だと施設の大人が言って
14にもなって16時までの門限を守り続けて
スマホが普及した世の中で通信機器を許されなくて
クラスLINEにたまたま居なかった自分はイジメのターゲットになって
施設に居る子は親に捨てられたとか
親が犯罪者だから頭がおかしいとか
障害者の子供だからコイツもそうだろとか
比較的事実に近いものに尾鰭が付いて揺れて流れて
自分は独りになった
興味本位で近付いた子は確かに居た
施設に行く前は何処に居たのか
どんな学校に通っていたのか
趣味はあるか
どんなものが好きか
色々な事を聞いてくれたけど何一つまともに答えられなかった
自分の居た場所は分かるけど何があったのかは分からなかった
一応学校には通っていたけどまともに通えてなくて昔の友達なんて居なかったから会話も弾まなかった
趣味として胸を張って言えるものも無くて
好きなものを問われても何も浮かばなかった
本を読めば気持ち悪いと言われたから
絵を描けば下手だと言われたから
夢を語ればお前には無理だと言われたから
欲しいものなんてお前には必要ないと言われたから
何も求められなくて
自慢げにコレが好きだとか何も言えなくなって
つまらなかったんだろうな
何も無い自分が哀れだったんだろうな
せっかく話しかけてくれた子も居なくなって
結局独りで
破れたノートとか汚れた教科書とか当たり前で
すれ違えば汚いとか臭いとか言われて
辛かったんだろうな
施設に帰れば同じ施設の子が泣いてて
こんな生活は嫌だとか言ってて
そんな子を外に締め出すとか当たり前で
稀にソレに巻き込まれる事もあって
中に入れたからと言ってやる事は勉強ばかりで
ストレスを吐き出したい子が盗みをしたり
物を壊したりするのにも巻き込まれて
なんかもう嫌になったから死にたくなった
細い方が首に食い込むって本で読んだから
ワイシャツをいそいそと裂いて編んで
思いの外手間のかかるやり方で死のうとして
てこの原理ってやつなのかな
ベランダの柵に繋げて
部屋干し用の物干し竿やベッドの柵に引っ掛けて
自分の体重が乗ってもちぎれないかを軽く確認して
首に括ってた感じ
意外とちゃんと締まってきて
意外とちゃんと苦しくなってきて
声も出なくて耳とかが熱くなってきて
目が変な感じになって
ちゃんと意識が飛んだ
誰が自分を見つけたとか分かってなくて
気が付いたら病院に居て
ボーッとした意識の中で首吊り死体って汚いよなとか考えてた
舌が出たり酷い時は目が出てたり
首が重力で伸びて下からは出るもん出ちゃってて
おもらしとかしてたのかな
してたら嫌だな
次は首吊りは辞めとこって思ってた
で、精神病棟に入院してる
我ながら馬鹿だなとは思う
もっとバレない場所で死ねば良かったのになって思う
そういう話じゃないって先生が怒ってたけどさ
死にたかったんだから仕方ないじゃん
助けを求めて結局どうするの?
施設なんて空きが無くて子供がすしずめ状態なのにさ
学校でイジメを受けたからと言って転校なんて出来ないじゃん
相談すればなんとかなるって言ったってさ
自分は変わらず誰にも馴染めないし面白い事も言えないんだから結局独りになるじゃん
キッカケが趣味も何も無いつまらない施設の子だったけどさ
趣味を作る為に施設が協力してくれるの?
学生の本分は勉強ですって言ってテレビもスマホも見れない持たせない
月に貰えるお小遣いだって勉強用の参考書やノート、鉛筆とかにしか使わせない
外に自由に出してくれなければ服だって決まったもの以外着ちゃいけなくて
そんな状態で趣味なんて持てるわけないじゃん
じゃあ施設の子じゃなくなればいいの?
小学生に身売りを頼む大人の元に帰れば良かったの?
そうすれば少なくとも施設の子じゃないもんね
犯罪者で障害者の親の子には変わりないけど
「結局みんな助けてくれないじゃん」
「助けられる訳無いじゃん」
「助けてもらった結果がコレなんだからさ」
「助けたい救いたいなんてさ」
「出来るわけないのに一丁前に主張して」
「結局やってる事はベッドに縛り付けて薬をぶち込むだけじゃんか」
「死にたいって願ってるヤツくらい殺せば良いじゃん」
「生きたいヤツに対しては全力で応援して手を貸してる癖して」
「死にたいヤツは縛り付けて薬で朦朧としてる時に死ぬのは悪い事だって教えこんでるだけ」
「死にたい原因を何とかできるほど大人は暇じゃないんだろ」
「そんな時間も余裕も何も無いから病院に入れて薬漬けのやり方なんだろ」
「こんなのに税金を使うなら勝手に死なせてくれよ」
「長期的に金を使い続けるより楽じゃん」
「早いし手軽じゃん」
「どうせ数年経てば可哀想な生命でしたねとか」
「あぁ、あの迷惑な死に方したヤツ?で終わるわけじゃん」
「じゃあ無駄に生かさずさっさと殺してくれよ」
スライドドアから聞こえるノック音と解錠の音
若い看護婦が名前を呼びかけて薬を促す
荒い息を整えて布団を被り直す
1度出て行った看護婦は薬とガムテープを持ってきた
剥がれた白い壁紙の下に書かれた文字が埋められてく
“死にたい”
“たすけて”
“出して”
“辛い”
雑にガムテープで埋められた言葉は全部この部屋で過ごしてた人達の声で
鉛筆で書いたもの
古くなった血で書いたもの
どんなもので書いてもその時のその人の本音であり
その時のその人なりの主張なんだろうと思うと
可哀想になってくる
「やっぱり安楽死は許されるべきだよ」
自分の言葉は“寝ましょうね”の一言で終わらせられて
強めの睡眠薬で掻き消される
回らなくなった頭が心地悪さを誘うから
目を閉じて深く呼吸をする
こんなに死にたいのに生きるのに必要な行為をする
虚しくて哀れで苦しくて惨めで寂しくて悔しくて寒くて辛くて怖くて
「…ころして…」
題名:眠りにつく前に
作者:M氏
出演:
【あとがき】
漠然とした死にたいって結構来るんですよね
大人になった今はそれを行動に移す程体力も何も無いんですけど
あの頃は若かったので結構軽率に死のうとしてましたね
あの頃は未来の自分に友達が居るとか旦那が居るとか
何か悪い事があっても笑って隠せる程の力を持てるとか
何一つ分かってなかったのもあってめちゃくちゃ死にたかったです
今は案外平穏だよって言ったらどう返すんだろうとふと思います
昔の自分とはいつか対談したいですよね
タイムマシンか何か出来たらいいですね