『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
バイトを終えて帰ってきたら
こんな時間なのに
キッチンの電気がついていたので
ははあ?と、ドアノブをひねると
鍵が開けっ放しになっていた。
そうだろう、そうだろうね、と思った
不用心だな
と、声に出すことはしなかったけれど
きっと夫はこども達を寝かしつけたまま
寝落ちてしまったのだろう
私の居ない家族の時間を想像して
少し微笑ましくなった
部屋に入ると
普段リュックに入れている
夫のパソコンが置かれていて
キッチンの電気も、鍵も、
単純に忘れていただけだと気づく
なあんだ
鍵は私がキチンとかけておいたし
電気も消しておいたよ
朝ごはんは、パンにしよう
─────── 真夜中 2024-05-17
詩(テーマ)
『真夜中』
それは銀河にレールを架けて
煙を上げて走る機関車
人はベッドのホームで待って
誰かに会うため乗り込んでゆく
愛を失くして泣いてる僕は
トンネル入り顔は真っ黒
なぜか耳には聞こえてくるよ
あなたの高めの笑った声が
真夜中という車窓の向こう
別れた者たち灯籠を持つ
朝陽昇れば終着駅だ
車掌のマイクが目覚ましに変わる
#16『真夜中』
明かりを消した部屋、揺れるキャンドルの灯り。
透明な氷のグラスを揺らして音と香りを愛でる。
よるはひとりで過ぎていく。
さあ、今日もボクたちの時間のはじまりだ
星と月のスポットライト
くるくる踊る
そこのキミも一緒に踊ろうよ
参加したら帰ることはできない
楽しい楽しい
真夜中のダンスパーティー
真夜中
真夜中
夕日がおちていく
オレンジのような空を建物の中で眺めながら
夜になるのを待つ
日が完全に落ち外に踏み出す
産まれてからずっとこの生活
「おはよう」
「ああ」
ある建物に10代の子供が集まっていく
学校だ
授業を受け学び
真夜中に
「いただきます」
輸血を頂く
都会の田舎の町
ここは禁忌を犯した先祖を持つ人間の町
真夜中に君に逢いに行く
さあ真夜中となった
我らの宴の
開幕じゃ
瞳をギラリと光らせて
夜と戯れる
遊戯の始まりじゃ
互いの尾をぬめりと
絡ませて
艶めかしく体を揺らす
真夜中は我らの領域
仮面舞踏会の始まりだ
真夜中に
見上げる星たちは
静かに私に語り掛ける
どうしたの?眠れないの?
眠らなくても
キミと夢の話するのも
いいんじゃないかな?と言うと
ふふっと笑うキミ
それじゃあ夜明けが来るまで
お話しましょうか
永遠にも感じられる
不思議な夜のおはなし
真夜中
真夜中の中にずっといたい。
…もう何も見ていたくない。
ね、あのさ、
好きな人っている???
いつもより少しだけハイなテンションに身を任せて。
「真夜中」
田舎の真夜中は静かだ。雨が降っている時は雨の音が響くし、セミやかえるの鳴き声だって響く。そんな響く音を聴きながら眠りにつく。季節を感じるこのいろんな音が私は好きだ。今は季節は春だがもう少しで梅雨。梅雨にどんな音が真夜中に聞けるのか今から楽しみだ。
多くの人が、夢に沈んでいる時間。
その夢が明けてしまう事を恐れて、夢に沈めない私。
---二作目---
酷く寂しい夜。
酷く静かな夜。
彼奴らと出逢って、酷く怖くなった夜。
そんな、冷たい夜に溺れながら、夜明けを願い目を瞑る。
#真夜中
302作目
一周年記念まで...あと63日
真夜中
学生の頃、夜中に起きて寂しくなってラジオつけた。
夜中の2時前だったのか、
明るい声で
「良い丑三つ時を~♪」って
あれは怖い。
丑三つ時を楽しみに待つ人が居るんだろうか…
[真夜中]
真夜中、僕は今使われなくなったバス停にいる。
僕はここからみる夜景が好きで毎日夜中2時に家を抜け出して、ここに来ている。
僕の両親は毎日喧嘩ばかりしている。
もううんざりだ。
だから僕は家を出ることにした。
1年くらい前には家を出ると決めていた。
そのためにお金を貯めていた。
僕は今日家を出る。
だからこの場所ともお別れだ。
またいつか来れる日があるなら…
その時はまた…
ふと、目が覚めた
大きくて綺麗な満月の夜だった
もう真夜中だと言うのに勝手に体が縁側えと動いた
そこには月の光に照らされ輝く沢山の花と蝶達がいた
これが私の見た最後の夢だった
真夜中は月の魔法がかかるから聖母月なら尚さんざめく
ジージーと真夜中に鳴る虫を聴き草を踏み嗅ぐ少し汗ばむ
題目「真夜中」
ベッドの下には大きな熊がいるの
そう言って夜を怖がってたあの子
ぼくがギターを弾いてあげるよ
熊はきっと聴きながら眠ってしまうよ
きみがぐっすり眠る夜更けまで
小さな音で そっと ずっと弾くよ
「真夜中」
#423
真夜中
ここ数年眠れない
だいたい真夜中午前二時睡眠
丑三つ時って何時かな
逢魔が時って何時かな
真夜中は怪しい何かがいるような、、、
羊が1匹、2匹、、頭の中に浮かべるのは
とうにやめた
誰か眠れる方法教えて欲しい
真夜中眠れないのは怖いよ
何か得体のしれないものに出会いそう
猫がいつも眠れない私の足元で
平和に眠っている
救いはこれかな
真夜中
おやすみなさいと言ったのは何時間前のことか。23時前には夢の世界へと旅立ったであろう友達とのトークを眺めながら、ぼんやりとまろやかな布団のなかで微睡んでいた。ただ肉体がどこかに放たれたようで、意識だけが、ぽつねんとそこにあった。壁の染みを見ることさえできないような靄がかった脳を、少しでも起こさないように、健気に画面の光量を絞っている。眠気特有のガンガンとした頭痛が襲い掛かってきて、このからだ、意識、ぜんぶを包み込まれているようだった。寝なければ。明日は休みだけれど、そう、健全な人間として、寝なければならない。おそらく。
ずっとなにか思い出して、そのたびに幸せと絶望をまぜこぜにしたような感情に駆られて、余計に目が覚めてしまう。相手から見れば取るに足りないような、物語にはあまりに陳腐な日常が、あまりにも甘やかで幸せたらしめる出来事のように見えていた。たとえば「そうだね」と肯定されるだけで嬉しくて堪らなかったし、「そう思わない」と否定されるだけでこの世のすべてに絶望した。けれども、ずっと友達であり続けている。夢みたいな思い出だけをバスタブに溜めて、そこの中にざぶんと浸かってしまえたらいいんだと思う。でも溢れてしまうから、それは名案ではないかもしれない。
目が冴えてきた。ベッドサイドのミニテーブルに置き去りにした箱を手にとって、シートからひとつカプセルを取り出す。転がしたジュースで流し込む。いい夢が見れそうだと言い聞かせる。天井の染みは、どことなく、ハートのかたちをしていた。あのとき揃いで買った、ストラップに似ていた。
外に出る。
これ以上家にいたくない。離婚や受験の話ばかりしている親の居る家になんて。
一体何時間口論するのか。夕方からずっと怒号が聞こえながら勉強を強いられるこちらの身にもなってほしい。
離婚するんだろうか。したら私は、お母さんの方に行くことになるだろうな。
そうしたら、引っ越すのか。今の学校にいる大好きな先生も、大切な友達も、手放さなければならなくなる。
近くの公園に入り、ブランコに腰掛ける。
…こんなに、小さかったっけ。
もし全てとおさらばすることになったら、私は生きていけるかな。
小言のうるさいお母さん。私の都合なんて考えずに、塾や勉強を強制してくるお母さん。
それは、お父さんも同じで。
空を見上げる。
絶望的な状況の中、瞬く月と星があまりにも美しくて。
似合わないほどにうっとりと、息をつく。
数分、ぼうっと真っ暗な空を見ていた。
その日はー、
私が生きてきた人生で、一番美しい真夜中だった。
真夜中
君の声が
ききたい
そんな
真夜中