『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
暗闇、孤独、でも何か考え事するには必要な時間。
心が沈んでるときはずーっと真夜中にいる感覚だ~
~真夜中の夢~(創作BL)
ジュンギ『は?……冗談だよな?』
ジュンギ『気持ち悪い』
ジュンギ『俺には彼女がいる事を知ってるよな?』
ジュンギ『もう、お前とは幼馴染じゃない』
ジュンギ『2度と俺に話しかけるな』
ヒョンジン「!!!」
外はまだ暗い。
スマホを見ると、まだ真夜中だった。
今のは夢で良かった。
夢の中に出てきたジュンギは1つ上の幼馴染。
俺の母さんとジュンギの母親は昔から仲良しな友達で、俺とジュンギはいつも遊んでいた。
学校もずっと同じ。
気が付いたら……俺は男なのに、男のジュンギを『恋愛』として好きになっていた。
告白したくても、関係が壊れそうで怖い。
告白したら……今の夢のように壊れるかもしれない。
今も幼馴染関係を続けている。
だが、ジュンギが中2から様子がおかしくなった。
一緒に遊ぶ事が少なくなり、メールも電話も少なさなった。
高校に入ってからも、ジュンギは俺のクラスに来る事はなかった。
俺が高校生になって、ジュンギが女の子と一緒にいる所を見かける事が多くなった。
その女の子がジュンギの家に入る所も見かけるようになった。
どうやら、ジュンギの同級生と付き合っているらしい。
……俺はショックを受けた。
それほど、好きなんだ。
ヒョンジン「ジュンギ……」
真夜中の空はとても暗い。
天気が悪いからなのか、星が見えない。
寂しいよ……ジュンギ……。
「真夜中」
真夜中の静寂が好き
手元を照らす灯り
ページを繰るかすかな音
ふと外を見ると、闇が薄墨のよう
空にはしろがねの月
真夜中に目が覚めた。暑い日が続いていたからだろうか。
窓を開けて、夜風を取り込む。
いつのまにか春の風は去り、湿気と熱気が籠る夏の陽気になりつつある。
今年は暑くなりそうだな、と私は風に吹かれて窓のことを眺めていた。
お元気ですか
暑い日が続きますがお加減いかがですか
真夜中に手紙を書く
毎回同じ文章で
心を飛ばして寄り添ったつもりで
早くあいたいです
ゆっくりやすめていますか
さびしいおもいをさせてごめんなさい
そこまで書いてしんとして
結局また手紙はだせない
(真夜中)
真夜中
草木も眠る丑三つ時
午前2時前後
私は必ず目覚める
おしっこで
必ずこの時間
その後は
だいたい寝れない
結局4時ごろ起きて
鼻うがい
歯磨き
神棚に御神水を
お上げして
感謝のお祈り
ストレッチして
朝5時からの
パートに行く
三時間のパートを
終え
本職の仕事へ
私の一日の始まり
真っ白な部屋で、白うさぎが走っている。うさぎを認識した瞬間、部屋は開けた場所になった。どうやら平原のようだ。
急がなくっちゃ、と走るうさぎをなんとなしに追いかける。
ふっ、と突然体が浮いた。視線を足元にずらす。大きな穴が空いていた。
ああ。アリスの夢を見ているのだと思った。
その刹那。体は急落下し、地面に叩きつけられる。
夢とは思えないほどのリアリティを持った痛みが全身を襲った。
うう、と口から声が漏れ、なんとか立ち上がる。
穴のそこは薄暗く、周囲の様子を見にくい。
それでも目を凝らしてみれば、そこには屍。それも一つ二つじゃない。大量に。
屍の中心で、あの白うさぎが踊ってる。
「やったやった。期限内に贄を揃えられたぞ。さあ神様に捧げるぞ」
その瞬間。目が覚めた。
部屋の中は暗く、カーテン越しに車のライトが差し込むだけだ。
なんだ夢。変な夢だった。……あれ? どんな夢を見てたんだっけ?
何故か痛む体を落ち着かせて、再び眠る。
白うさぎは、ジッとこちらを見ていた。
早朝の清々しさ
名も知らない小鳥達がささやく
窓を開けると、通り過ぎるそよ風が、薄いカーテンを揺らす
木の葉もさやさやと揺れる
柔らかい日差しが、少しずつ強く、鋭さを持ち始める
遠くを通り過ぎているだろう自動車が発する音
昨日よりも多く聞こえる蛙の声
その他、いくつもの知らない音
1人そこに立ち止まり、ぼうっと心を閉じれば、まるで、真夜中の中に浮かんでいるようだ
静かに眠る
【真夜中】
子供のころ、真夜中は特別な時間だった。
三つ下の弟としめしあわせて、親が眠った頃合いにこっそりベッドから抜けだす。背後に弟を従え、ぬき足さし足で階段を下り、リビングに向かう。部屋の明かりはつけない。これは隠密行動だから。闇に潜む、それだけのことでも、小学生の私たちには特別で、大人めいた行為だ。胸がドキドキと高鳴っている。
自分の輪郭すらあやふやな闇の中、手さぐりでリモコンを探しだし、テレビの電源を入れる。すかさず音量を最小まで下げる。テレビの明かりを頼りに、弟がゲーム機の電源を入れる。私はテレビの音量をゆっくりと上げていき、二階の父と母の寝室に届かないギリギリで抑える。弟はゲームソフトの入った引き出しを開け、駄菓子を引っ張りだす。二人でお金を出し合って、この夜のために隠しておいた特別なおやつだ。うまい棒、よっちゃんイカ、ミニコーラ、おやつカルパス、ポテトフライ、キャベツ太郎、ココアシガレット。食べたいものがなんでも揃っている。
駄菓子の袋を破いて、いよいよ冒険のはじまりだ。私の誕生日プレゼントに買ってもらったパズル要素のあるRPGを、弟と二人、ああでもないこうでもないとひそひそ言い合いながら、交代で進めていく。謎解きがうまくいくたびに盛り上がり、声が大きくなってしまう。リビングへと向かってくる足音に気づき、弟と顔を見合わせる。慌ててテレビ画面を消し、息を潜める。でも、もう遅い。ガチャリと開いたドアの向こうには、すでに眦を吊り上げている母の顔。「あんたたち、なにやってるの! 夜は寝なさい!」怒られ、黙々と駄菓子の空き袋を片付け、すごすごと自室に退散する――
小学生の真夜中は、そんなドキドキハラハラな冒険のための時間だった。翌朝改めて母と父に二人がかりで怒られたのも、寝不足のまま学校へ行って授業中に寝てしまったのも、今となっては微笑ましい思い出だ。
あの夜に貪った駄菓子は、いつもよりちょっぴり大人っぽい味がした。もしいま同じ駄菓子を食べたとしても、二度と味わえないだろう。さっき食べたおやつカルパスも、普通のおやつカルパスだったし。そんなことを思いながら、明かりもテレビもつけていない真っ暗なリビングで、一人、カップラーメンを啜る。真夜中のラーメンは、幸福と背徳の味がする。これはこれで、大人の味かもしれない。
いまや真夜中はすっかり私のテリトリーだ。ドキドキハラハラの特別感はとうに消え去り、のびのび過ごせるただの自由時間になってしまった。たとえ母が起きてリビングに向かってきたとしても、その足音に震えあがったりはしない。いまさら母が私を叱ることはないと知っているから。逆に、母のほうがびっくりして震えあがるかもしれない。明かりのないリビングで一人カップラーメンを啜る長女の姿がぼうっと見えたら、そりゃ怖い。だからこそ、母が起きてこないかな、なんてことを、ちょっぴり期待してしまう。悪戯心というやつだ。
悪戯といえば、小さいころの弟は可愛かった。いかにも悪戯っ子な目配せで、真夜中の冒険が私たちにとってどれほど大切な秘密でドキドキするものか、教えてくれた。いまは反抗期真っ盛りの不貞腐れた高校二年生で、目も合わなくなった。
噂をすれば、だ。階段を降りてリビングに向かってくるこの足音は、弟のもの。私は部屋の隅の暗がりにさっと身を隠した。
「げ」
明かりをつけ、リビングのテーブルに置き去りにされているカップラーメンの容器を見た弟は、顔を顰めた。
「誰だよ、俺が隠してた夜食引っ張りだしたやつ。まさか姉ちゃんか?」
弟はぶつぶつ言いながら、カップラーメンのフタを開けて、ポットのお湯を注ぐ。
と、匂いにでもつられたのか、父と母まで揃ってリビングにやって来た。今夜は家族勢揃いで賑やかだ。
「あんた、まだ起きてたの。なによ、そのカップラーメン」
「べつにいいだろ、俺が買ったやつなんだから」
「新商品出たなら教えてちょうだいよ。母さんもそのシリーズ好きなんだから」
「おいしそうだな。半分味見させてくれ」
いきなり図々しいことを言いだす父。
「は? 寝言言ってるならさっさと寝ろ」
両親に向かってしっしと手を振る弟。
「あんたも寝なさいよ。もうすぐテストなんでしょ」
「授業で居眠りするなよー」
母は肩をすくめ、父はあくびをし、リビングから退出する。
「するかよ。俺は居眠り嫌いなんだよ」
弟はそっぽを向いたまま、不機嫌そうに鼻を鳴らした。それからリモコンでテレビをつける。お笑い芸人たちの笑い声が、一瞬で部屋を賑やかす。
三分経過のタイマーが鳴って、弟がカップラーメンに口をつける。そして、舌打ちをした。
「味がしねぇ。やっぱり姉ちゃんかよ。また勝手に食いやがって」
私が啜った食べ物は、体積は減らないが、味がなくなってしまうようだ。ごめんね、ゲームソフト用の引き出しに隠されたおやつカルパスも、たぶん味がない。
文句を言いながらもしっかりラーメンを啜る弟の背後に、私は忍び寄った。味のお詫びにこっそり頭を撫でようとしたけれど、自分の手が見えなくて、断念する。
幽霊やお化けがどうして夜中に出没するのか、暗がりに潜みたがるのか、いまなら私にもわかる。光に当たると体が透けて、自分でも輪郭を見失ってしまうから。闇に包まれる真夜中こそが、私たちに実体を与えてくれる、たしかな時間なのだ。
私が居眠り運転の車に轢かれてから、半年。めっきり減っていたリビングの会話も、徐々に私の生前のものへと戻りつつあるように見えた。一時期笑わなくなった弟も、いまは深夜のお笑い番組を見て、ぶっ、と噴きだしている。
暗かった家族に明るさが戻ってきたなら、私はもう、ここにはいられないのかもしれない。私は暗がりに潜む存在だから。
そう思った途端、自分が薄れていくのを感じた。これまで私をこの家に縛りつけていた闇が、なくなろうとしている。真夜中のリビングの明るさが、テレビと弟の笑い声が、私の存在をあやふやに溶かしていく。
「ごめんね、おいしかったよ、真夜中のラーメン」
とっさに呟いたら、弟がはっと宙を見上げた。方向はぜんぜん違うから、目は合わないけど。声が届いたことに満足し、私は明るい光のなかに、消えた。
『真夜中』
暗い
何も見えない
自分がどこにいるのかわからない
誰もいない
声も聞こえない
静かな
真夜中
真夜中大好きな彼に気になる人が出来たと言われ死にたくなる
けんしき
【見識】
物事について鋭い判断をもち、それに基づいて立てた、すぐれた考え・意見。「―がある」「―が高い」(気ぐらいが高い意にも)。また単に、物の見方。
「―が狭い」
けんかい
【見解】
物事に対する考え方や評価。意見。
ヒップホップ・ミュージック
【hip hop music】
ヒップホップ・ミュージックはヒップホップ ... ラップ・ミュージックとも呼ばれるラップなどのリズミカルなミュージックからなる音楽のジャンルの一つである。 またはそのリズム、セリフを同じ調子でリズミカルに繰り返すことを指す。
例えばだが ... 仮にだが ... そこに、背中に、本当に信じることが出来る🪶羽根 ... 🪽翼が在ったら ... 有るとしたなら、ば .... .... ...... .. ..... 飛んでみたく、飛んでみせたくなる .... そういうもんじゃないかなぁと ... それを行動に移す現実を究極まで深掘りして考え、突き詰めた場合 ... 。
死や自殺というものを美化したり正当化する傾向にある人はそうした人を嘲笑う種類の人と対岸に居る所謂ほんとうに妥協しない人 ... 微塵にでも自らを慮えば人がわからなくなる ... 人の ... 念ろがまったくわからなくなると確信している側の人なのだと思う。
私を笑ったすべての人が周囲から羨望また尊敬の眼差しで崇められていた。私は先天的にひとりが得意というか孤独を好む血液型A Bであるが面倒臭いのは ...
〝 つらそうな ... さみしそうな ... かなしそうな ... 〟
いちいち、まいどまいどこの態度、表情、雰囲気、空気を醸す ... 調えるのがほんとうに億劫で大変な作業だったわけだが ... それでもそんな私のこれまでで途上で最も執拗極まりなかった2名のイケメン君🏀はそんな私の究極の 〝 ナイショ 〟にも薄っすらとは勘付いていたみたいで ... 最後の最後まで ... まあ、なにひとつ嫉妬される逸才など更々持ち合わせていないつもりだったのだが私を輪からの排除することに徹底し続けた。
私は29歳の時に霹靂の如き出来事が有るには有ったが ... それも逆に私自身を増上慢から裸の王様にし ... 気が付けば年老いていた浦島太郎に仕立て上げる単なる時間と寿命の浪費という所謂罠だったと認識している ... 罠はwannaてのは椎名林檎だったっけ ... まぁサラッとは褒めてやるよ。
しあわせってどおゆうのだっけ ...
おもいだせねぇゎ ... もう。
(慮う:おもう/念ろ:こころ 造語)
『融解』
言葉、生育、年齢、思考、すべての歯車が噛み合わないとあなたのようになれないね 考え事の吹き出しは
屋根を超えて 雲の姿を見たとたん 硝子のように溶けてしまう 小指のささくれが少し痛むよ
真夜中に俺は目が醒めた
真っ暗で何も見えない
自分の体すらも見えない暗闇に、「自分」が溶けていく
季節は夏
生温い体温と気温が「どうか」している
もう何も分からない
とぷん。
真夜中
暗いと顔や服装など何もかもが判別できなくなる。
もしかしたら
愛しいあの人の声で 愛してる と
憎いあいつの顔で言っているかもしれない。
美しく可憐な天使の中に
醜く恐ろしい悪魔が入ってるかもしれない。
血に塗れた恐ろしい吸血鬼
協会で祈りを捧げる神父
それらのどちらが恐ろしいのか
……話が脱線してしまったね。
ねぇ、君等は俺の話を聞いてどう思った?
…………なんにせよ、もう、手遅れだろうネ。
こんな時間に俺の話を聞こうとした時点で。
真夜中。夜勤で働いているから真夜中が普通なんだよな。だからこれといって語ることがない。
強いて言うなら人間は夜に動くようにはできてないってことだ。結構長く夜勤してるけどやっぱり夜は眠い。
とはいえ夜勤だけど昼夜逆転の生活はそんなにしてないんだよな。完全に昼夜逆転の生活を送っている人なら夜に適応した人間になっているのかもしれない。
真夜中のあるあるといえば夜食だな。腹減って眠れないってのは定番のネタだけど俺は夜食はほとんど食べない。あまりにも腹が減ったら食べちゃう時はあるけど。
俺はとにかく朝腹が減る。だからほとんど朝でカロリーを摂取してる。働いた後だから当然だな。
なんかだめだな。今日はいまいち書きたいことが書けないというかあまりにもどうでもいいことを書いている気がする。いつもどうでもいいことを書いているけど。
日記だからこんなんでいいと思うけど気が乗らないし終わりにするか。
夜。
私は夜が好きじゃない。
小さい頃はこの暗闇に何か隠れているんじゃないかって思って怖かった。今は私が闇に飲み込まれるんじゃないかって怖い。私以外を認知させない闇は孤独だ。
夜でも世界がキラキラしていてほしくて、水商売もしたけれど、ダメだった。明るすぎて、その明るさがない時がしんどすぎる。毎日キラキラできるほど私は強くなかった。
SNSのタイムラインも寝静まる真夜中。今夜もみんなの「寝れない」「睡眠失敗した」に、私だけじゃないと安堵する。
だめだこりゃ。コンビニ行って酒でも買おう。
私にはこのクソみたいな寂しさと共に生きていく覚悟が決められない。
#真夜中
夜の最中辺りは静まりかえっている
遠くの方から声が聞こえてくる
その声はだんだんと近づいてくる
声はホー ホー と繰り返し鳴く
目に見える所までくると
それはフクロウだとわかる
今まで不安な気持ちは消え
また布団に入りそのまま朝を迎える
何か幸せがきそうな予感がした
「このアプリの文章投稿、意外と真夜中と20時21時頃と、正午付近に集中してる説」
ぶっちゃけアプリ入れてから2ヶ月と少ししか経ってねぇから、気のせいの可能性の方が大だが。
某所在住物書きは真夜中に書き終えていた文章を推敲し、結局削除しながらチョコを食べていた。
テレビ画面にはニュース番組。夜とも真夜中とも言える時刻に昔々沈没した豪華客船の、スキャン画像が映し出されている。
「かく言う俺も結構深夜テンションで書いて……」
深夜テンションで書いて、真夜中投稿してる。そう付け加えたくて己の過去投稿分をさかのぼるも、以外に朝投稿や昼投稿の多かったことに気付き、
「寝て起きて『コレ違う』って大部分修正するわ」
ぽつり。己の深夜帯の文才を疑問視する。
――――――
最近最近の都内某所。とあるアパートに住む捻くれ者、人間嫌いと人間不信を併発した寂しがり屋が、職場の同じ部署の新人から、日付変わってちょい過ぎの深夜に相談を受けておりました。
捻くれ者の後輩から、「新人ちゃん」と呼ばれ可愛がられている彼女は、先月別部署に左遷で飛ばされた係長から、新人いびりでいじめられていた不運持ち。
いじめっ子が部署から消え、1ヶ月以上経った後も、いじめられっ子の心の傷は残ったまま。
それは十分な治療を得られず、治癒も遅れて、一部化膿を始めておりました。
『もう誰も信じられなくなってしまいました』
グループチャットで新人が嘆きました。
『全員あの係長に見えます。誰もが私を叱りそうで』
誰も信じられない。
その文面を見た時の、捻くれ者の自虐自嘲混じる薄笑いといったら。
『誰かの優しさも怖いんです。裏を疑ってしまって』
『それでいいと思う』
それでいい。それこそ、人間の本質だ。
昔々、大切だと思っていた筈のひとから心をズタズタにされた捻くれ者が、ポンポン文章を編集します。
敵か味方かなど嘘だ。世の中は、敵か、まだ敵でないかでしかない。他人に心を開くなど、愚行だ。
誰ひとり、お前を大切になど思っちゃいないよ。
ポンポン、ポン。編集のフリックを終え、「人を信じるのも頼るのもやめると、少し楽になるぞ」の文面を送信しようとした直前、
「……」
ふと、捻くれ者の心の片隅に、同じ職場の後輩の、
ちょっとおドジでしたたかで、弱いわりに真っ直ぐな食いしん坊顔が、浮かんで、消えました。
あの後輩は、敵でしょうか。
(例外は無い。あいつだって、どこか関係が崩れさえすれば、いつかきっと)
あの後輩は、信じるに足らぬ後輩でしょうか。
(当たり前だ。人間など皆、自己中の塊で……)
『それでいい。アレが怖かったのは当然だ』
気がつけば、捻くれ者は送信前の文章を全削除して、正反対に書き直していました。
『信じなくなって孤立しては、病んでしまう。今の君に難しいのは分かるが、誰かと繋がり続けることだ。その苦しいのと重いのを、どこかに降ろさなければ』
あーあー。よくまぁ、心にも無いことをつらつらと。
送った後で後悔すれど、一度流して既読のついたメッセージを、取り消す方法も存在せず。
ガリガリガリ。捻くれ者は己の失策に頭をかいて、
それでも少しだけ、優しそうな、穏やかそうな微笑をしました。
「真夜中」
夜の真ん中にひとり
鳥も鳴かない 虫も鳴かない
月は雲に隠れて星も隠れて
私が発光する 誰も知らない
真夜中のたくらみ