『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜というのは不思議なもので,
それは僕の前にも後ろにも,どこまでも広がっていて
僕を手招きするかのようです.
それでいて部屋の隅の方を見ようと目を凝らした僕を,
またこころに閉じ込めてしまう.
壁の向こうから聞こえるあの子の泣き声も
この夜の前では何の意味もなく
少しずつ消えるのを待つだけなのです.
気がつけば,轟々と鳴り響く夜の音.
眠れない夜に食べるコーヒーゼリーは、夜の味がすると思う。言うまでもないが、ミルクなんて入れない。
そんなことを考えていたせいかは知らないが、先程から食べても食べても、ゼリーがいっこうに終わらない。鋭く光る銀のスプーンで夜闇を掘り進めていくのに、どこまで掬っても底に辿り着かない。
明けない夜はない、と誰でもいいから月並みな台詞をちょうだい。カーテンの隙間から見えた満月に、ベ、と舌を出してやった。
(真夜中)
【真夜中】
ふと目を覚ます。目に入るのはカーテンから差し込む光ではなく、どこまでも広がる暗闇。
漠然とした恐怖が襲い、闇雲に手を伸ばした。小さな温もりを手に掴み取る。
「...怖い夢でも見た?」宥めるような優しい声に縋るように手を握り、身体を寄せる。
「大丈夫だよ、大丈夫...まだ真夜中だし眠ろう」
寄せた身体を、少し強く握った手を、否定することなく抱き込む。気持ちのいい微睡みに身を預ける。
大好きな君の温もりが、その優しさが欲しくなって...大嫌いな暗闇を探った。たまには真夜中もいいのかもしれない。
いつも寝る前にコレを書いています
皆が寝静まり寝息をたてています
真夜中の真っ暗闇の元
一人ゆっくりとペンを走らせます
仕事や家事など何かと忙しく
アレコレ考えたり
スマホを操作したりする余裕がなくて
時々仕事を思い出しつつ
設計図のレイアウトを想像したり
この今の時間が貴重な執筆タイムとなるのです
明日も昼下がりに眠くなるなコリャ
君と真夜中に
近くのコンビニまで
部屋着で行って
2つ入りのアイスを
1つだけ買って
手を繋いで帰りたい
【真夜中】
《真夜中》
そういえば、両目の手術したときはずっと暗かったな
いつまでも真夜中って感じ
真夜中に電話して来るなんて珍しいじゃん。
どうした?
線香花火しようって、今から?
ロウソクに火を灯し、水張ったバケツに四束の線香花火。
どんだけだよ!て下向きに2人で笑う。
いいよ、火の玉全部落ちるまで待つよ。
泣いてる理由…それ、
最後まで聞くから。
真夜中に君が会いに来た
風はそんなに強くない日
狭い箱を君は開けに来た
僕はただ目を見開くことしか出来なくて
瞬き1つしてしまえば彼女は微笑んでいる
差し出された手を掴んで
羽ばたく音がとても心地よかった
_天使と旅をした
真夜中
中学生になって、友達の影響でラジオを聞き始めた。今ならスマホ一つで何でもできるだろうけど。あの頃は、夜遅く迄起きていることが、大人だと思っていた。DJのトークが面白くて、一寸だけオトナの気分だった。そんななか、リスナーのハガキが読まれるが楽しみになって、真夜中に飛び交う色んな想いが、グッときて…そのうち、淡い初恋に気づき、真夜中にどれほど…
真夜中
徹夜すると
いつ真夜中が過ぎたか分からない
寝てると
いつ真夜中が終わったか分からない
~~~乗り遅れ~~~~
愛があれば何でも出来る?
愛がなくても何でも出来る!
君が信じているなら
~~~乗り遅れの発掘 その?~~~~
風に乗って
ふわりと浮かび上がる
青い空をどこまでも行こう
いつかどこかに辿り着くまで
『真夜中』
時計の針は真上を指す。
眠れない私はブランコに座る。
真夜中の空気は
私には重く冷たい。
誰にも言えないこの気持ち。
私はゆっくりゆっくりブランコを漕ぎ、
前に大きくなった靴を跳ばす。
「君がいた世界」
――あれからどれくらいだったのだろう。
君がいなくなったあの日。あの日と同じ真夜中の空気が自分の体の隅々に巡って少し冷ややかで寒くて寂しい。
君はきっと空にいてこっちにいた時に輝けなかった分、夜空で星となって輝いているのだろう。
そんなことを思っていても君はもう戻って来れない。戻ってこない。
いくら悩んでも、願っても、懺悔しても、、、
ところで今日はいつもよりも星がよく見えるところに来ているんだ。僕は遠出が好きじゃないから近くだけど。君と少しでも近くいられることは幸せで素敵な事だと思うんだ。
そう考えると、なんだかとても苦しく辛くなってきちゃった。
だから君に会いに行くよ。今まで会いに行けなくてごめんね。でも今から会いに行くよ。これからはずっと一緒にいられるから、もうこの生活には戻れないし戻らないし、戻りたくないから。
真夜中、家を抜け出して彼氏に会いに行ったことがある。
特に何をするでもないけれど形容し難い背徳感があった。
外はもちろん暗いので相手の顔もよくわからない。今となっては記憶も朧げで何を話したのか、どれくらいそうしていたのかも覚えていない。
最後にハグをしてくれって要求に応えていたら他人に戻ることはなかったのかもしれないね
真夜中にふと浮かんでくるのは君のこと
君ばっかりで嫌になっちゃうな
ぱたり。
物語の扉が閉じる音。
静けさ。
カチ、カチ、と小さな音が耳に届き始める。
いつの間にか針は進んでいる。
視線を落とす。
私の手がある。
文庫本がある。
それから私自身がある。
大きく伸びをする。
読み終えた本の表紙を眺める。
じんわりと胸を満たす感慨を噛み締める。
ゆっくりと息をつく。
枕元に本を置き、明かりを消す。
柔らかな夜の幕が降りる。
蘇る光景、声、言葉。
全部ないまぜになって、暗闇に溶けていく。
夢でまた会えたら。
そう願いながら眠りに落ちる。
真夜中。
静まり返った時間に
目が覚めちゃった。
人も動物もきっと寝てて
私だけが夜と友達になれる
特別な時間。
夜風に乗って聞こえる
空と会話。
それでも
人を守る蛍光灯が
夜の星を隠しちゃう。
星とはしばらく会ってない。
会うのは月と紺色の空。
自然の音に耳を傾けて
少しだけ世の中を支配した気分になって
お布団戻ってまたおやすみ。
–真夜中–
罪悪感
私にとっての真夜中とは罪悪感を抱くための時間である。
真夜中に今日1日の行動を振り返りあの時こう返していれば良かった、あの時私が1番に気づくべきだった。などの他の人ならば気にも留めないようなことについて熟考し罪悪感を抱くのだ。
そこから更に1年前、5年前、10年前にしてしまった行動についても罪悪感を抱くのである。
この行為には意味がある。
どんなに他人に可哀想だと怠惰だと言われようとも自分だけは自分がどれほど努力してきたのかを思い出せる人間になる為の行為だ。
私を1番に信じ、愛さなければいないといけないのは私だ。
恋人でも家族でも友人でも先生でもなく。
私の心を守ってやれるのも全部、私だけだ。
だから私にとっての真夜中とは罪悪感を抱き、その上で自分を知るための時間である。
今日もまた真夜中を待つ。
――真夜中――
真っ暗なやみの中で
震えながら歩いていたら
立っていた狐の子に
どうにも涙が抑えきれなくなった
全てを捨てる
その覚悟が間違いかのように
雫は真夜中を伝い続けた
真夜中
真夜中の鐘が鳴り響く。
それは、きっと、魔法がとける合図。
だから、どうかお願い。
魔法をかけるなら、12時の鐘が鳴り終わるまで待って。
夢のような一時を、たった数時間で終わらせたりなんてしないで。夢なら、どうか、醒めないで。
真夜中の静けさと闇は、自分を無制限にさらけ出せる至高の舞台。物音もせず、気配もせず、何者にも邪魔されない最も安心できる時間。濡れた葉の匂いを運ぶ冷たい夜風が心地良い時、どこか冒険に出たくなる。影の街に一人だけ生身を携えて、息を殺して進んでいく。顔の見えない人たちの視線を受けないように、ひっそり上手に避けながら、白い街頭が見下ろす道を一歩一歩と踏んでいく。角のシャッター街を覗いたら、遠くの道の真ん中で、小さな悪魔がお喋りしているかもしれない。