目が覚めるまでに』の作文集

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目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/3/2023, 5:08:43 PM

【目が覚めるまでに】

夢の中では何者にもなれる。
魔法を使ってみたり、空を飛んでみたりできる。
内容をコントロール出来ないのが残念だけど、それでもいい。
夢の中では何者にもなる。
今日は空を飛んで、昨日はなにかに追われてたような。
毎晩色々な僕になる。

嗚呼、目が覚めればそれはいつも同じ自分。
空を飛べなければ魔法も使えない。
夢のようにはならない。
どうか、夢の中だけでいい。色々な僕にならせてくれ。そんな自分を楽しませてくれ。目が覚めるまで。

8/3/2023, 5:04:18 PM

目が覚めるまでに

枯れたアンスリウムに
水をあげなきゃ。
今まであげられなかった愛情を
溺れるまで注ぐ

目が覚めるまでの
しあわせなゆめ

8/3/2023, 5:01:10 PM

題:目が覚めるまでに

目が覚めるまでに、あなたは何をしたいですか。

私は…なんだろ。何をしたいのかな。
思いつかない。
出来ることなら、
目が覚めるまでに自分を変えたい。
出来ることなら、
目が覚めるまでに嫌な事ぜんぶ忘れたい。
出来ることなら、
目が覚めるまでに。。。

ねぇ、目が覚めなかったら?

私は目が覚めない事を望んでいるのかな。

私に死にたい?って聞いても帰ってくる答えは消えたい。

目が覚めるまでに心のモヤを消したい。

私のしたい事はすぐには出来ないことばかり。

目が覚めるまでにこの世界から記憶と一緒に消えて、
目が覚めないままでいて欲しい。

お願い。目が覚めるまでにこの考えを消して欲しい。
お願い。お願い。

8/3/2023, 4:47:47 PM

目が覚める前にとにかく面白かった夢を最後までみたい!

8/3/2023, 4:42:46 PM

[洋風ワンプレート]    [和風ワンプレート]
  ・全粒粉パン       ・雑穀ごはん
  ・ジャム         ・海苔
  ・チーズオムレツ     ・玉子焼き
  ・ウインナー       ・焼き鮭
  ・グリーンサラダ     ・小松菜のおひたし
  ・キャロットラペ     ・胡瓜のぬか漬
  ・ミニトマト       ・梅干
  ・オニオンスープ     ・ワカメと豆腐の味噌汁
  ・珈琲 or 紅茶      ・緑茶 or ほうじ茶

       さて、どっちが良いかな。
       鼻歌交じりで台所に立つ。
    タイムリミットは彼女が起きてくる7時。
        用意、スタート!
     

―――口福な[朝]


               #31【目が覚めるまでに】

8/3/2023, 4:23:14 PM

目が覚めるまでに

これで最後。
夢でもう一度会いましょう。
─今迎えに行きますね。

_おはよ。これでやっと一緒になれるね。

「んー、よく寝たぁ」
「なんか最近夢ばっか見てる気がする」

「なんの夢かは思い出せないけど」

_永遠に

8/3/2023, 4:19:03 PM

目が覚めるまで何をしよう?思う存分ゲームして、お腹が空いたら冷蔵庫を物色…チョコ発見!コーヒーを牛乳で割りながら準備万端。さぁ、エンペラータイムが始まるよ♪

8/3/2023, 4:14:31 PM

目が覚めるまでに
理想の原液が飲みたいなぁ、持ってきて。
ずっと夢にいたら、本当に夢みたいになっちゃった。
望んだものが思うままに現れる。
離れられないくらい心地良くて嬉しい夢になっちゃった。
ここで私の本体は死んでいくのかなあ?
毎日どれだけ腐ったかを指で折って数えてるんだよ。
あとどれくらい可能性は残ってるのかなあ?
腐ってないところがあまりにキラキラしていて、
毎日鏡見てにやけてる。
努力もしていないポテンシャルに熱を上げている。
ま、いつか落ちるだろうねこんな人間。
目が覚めるまでに?
目なんて覚めない気がする。
ずーーっと床に張り付いていて、
死んでいく気がする。
責めずに助けて。

8/3/2023, 4:11:48 PM

「『目』のネタなら、2回心当たりがあるわ。4月6日の『君の目を見つめると』と、7月10日の『目が覚めると』」
今回のお題と似てるって言えば、後者の方だろうな。某所在住物書きは呟きックスアプリで投稿された、某スリープアプリ使用の感想を見ていた。
目が覚めるまでに飼い猫が近寄ってきて、喉を鳴らし、それが音声記録として録音されたユーザーがいたらしい。
「『目が覚めると』のハナシは、たしかアレだ。『正気から』『目が覚めると』ってネタで書いたわな」
俺もスリープ入れて寝たら、ウチのペット寄ってきてなんかハートウォーミングのサムシング発生しねぇかな。物書きはひらめき、該当アプリをインストールしようとして、しかし己のいびきしか録音されていない場合を考慮して結局止めた。

――――――

職場の長い付き合いの先輩が、通勤中熱中症で倒れて、近くの稲荷神社にご厄介になった。

「先輩、目が覚めるまでに、めっちゃここの神社の子狐にバチペロされてたよ」
「『バチペロ』?」

第一発見者らしい神社の関係者さんが、丁度先輩行きつけの茶っ葉屋さんの、店主もしてる人。
「長く、良いお付き合いをさせてもらってるから」ってご厚意で、神社敷地内の一軒家の中で、体冷やしたり、涼しい部屋に寝かせてもらったりしたおかげか、
私がその関係者さん兼店主さんからメッセ貰って、稲荷神社に駆けつけた頃には、先輩は落ち着いた穏やかな寝息で、すぅすぅ眠ってた。

「バチクソペロペロ。首筋」
「……記憶に無いな?」
「そりゃ先輩、気絶したように寝てたもん」

睡眠不足が原因のひとつかもしれませんね。
そんなこと言ってた店主さんは、ミネラル補給用と水分補給用に、ほうじ茶使った梅干しのお茶漬けと、ちょっと甘めのモロッカンミントティーを、ひとくちサイズの小鉢数個と一緒に差し入れてくれた。
ゆっくり食べて、ゆっくり休んでいってくださいね、だってさ。
小鉢美味しいです(率直)

「睡眠不足は、自分でも、ごもっともだと思う」
れんげスプーンでちびちびお茶漬けを食べながら、ちょっと元気になったらしい先輩が言った。
「個人的な問題と、悩み事で、夜眠れないのが数日続いていた。体調管理がなってないな」
塩っ気のある、サッパリした梅干しは、濃過ぎない程度のほうじ茶と良い相性で、食欲無くてもちょっとは食べれそうなカンジがする。
「とんだ迷惑をかけた。ここの方々にも、お前にも。睡眠不足が解消するまでは、また倒れたりしないよう、当分出社ではなくリモートワークにしておく」
すまない。ぽつり謝罪を付け足した先輩は、またちびちびお茶漬けを口に運んで、小鉢のたくあんをポリポリしてた。

「悩み事が、睡眠不足の原因かもなんでしょ?まずそっちをどうにかした方が良くない?」
私もたくあんポリポリして、お茶漬けのお茶と一緒に優勝してから、ちょっと偉ぶっちゃったけど、
「たとえばその、先輩の悩み事を、先輩ひとりで抱え込まないで誰かと共有するとか、いっそ悩み事そのものをぶっ潰しに行くとかさ?」
私の提言を聞いてるときの先輩の顔が、
それもそうだよな
だったのか、
それができれば苦労はしない
だったのか、
私には、ちょっと分からなかった。

8/3/2023, 4:03:58 PM

昨日は年甲斐もなくわくわくして早く寝てしまった。そのせいかまだ明け方だというのに目が覚めてしまった。ダラダラしていても仕方がない、諦めて起きるか……と意を決した瞬間。遠くから足音が近付いてきて、驚いた私はとっさに寝たフリをした。
 その足音が私の部屋の前まできたと思った瞬間。ガチャリ、ノブを開ける音が聞こえた。そのまま迷いもせず近づいてきた足音はベッドの側で止まり、ガサガサと何かをいじる音に変わる。
 少しだけ気になって薄く目を開けると、赤い服に白い立派な髭を蓄えた男が袋をまさぐっている。起きていることに気付かれたくなくて私はそっとまた目を閉じた。
 私が起きていることになど気が付いていない男は持ち込んだ物体をおもむろに枕元に置いた。
 男が去った後、男の置いた箱の中身を見ると私の欲しかったゲーム機やゲームソフトがこれでもかと詰まっていた。


 「高校生にもなってサンタさんがくるのウチくらいだよ〜。サンタさん、私の年齢勘違いしてるんじゃないかなぁ。」
 「よかったじゃないか。きっといい子にしてたからサンタさんが特別に、ってくれたんだな。」
 「なにそれ〜。」
 まさかまだ私がサンタを信じてるなんてパパも思ってないはず。だけどこうして毎年くれるのは私がいい子だから、って思ってもいいかな。
 目が覚める前にプレゼントを配布しそびれたドジなサンタさんへ。いつもありがとう。

8/3/2023, 4:02:16 PM

目が覚めるまでに
あなたに愛してると伝えるべきだった
一言たった一言言えていれば
今は違った未来かもしれない
あの時の情景が思い浮かぶ度に
寂しい
言えないよ愛していない人に愛してるなんて
本当に愛していたあなたにどうして伝えられなかっただろう
あの日は目が覚めなければいいとどれだけ思っただろう
寂しい
寂しいや

8/3/2023, 3:51:02 PM

真っ赤な毒リンゴの罠
       ゆっくりとおやすみを
       夢の中へご案内します
       もしやこの話の展開は
       白馬に乗った王子様を
       待つパターンなのでは
       リアルに誰なんだろう
       幸せを少し噛み締めて 
       期待が大きく膨らんで
       遠くに聞こえる蹄の音
       静かに眠るフリをした
       全身に全集中何の呼吸
       王子様まだでしょうか
       私は眠ってしまいそう
       
      
       『目が覚めるまでに』

8/3/2023, 3:45:57 PM

目が覚めるまでに

 彼が私を振って私の友人と付き合い始めた。
 友人は特別美人というわけではないけれど、色白で楚々とした佇まいの魅力的な女性だ。細やかな気遣いができて、頭の回転が早いから一緒にいて楽しい。彼が何かの拍子にうっかり惚れてしまったのも仕方がないと思う。
 唯一彼女に欠点があるとすれば、それは彼女の恋人は彼を含めて七人もいるということだろう。
「なんていうか、ゲーム感覚? 別に誰のことも好きじゃないよ。私、男の人嫌いなの」
 たしかに相手を同じ人間だと思っていたらできない所業だ。何も知らずに舞い上がっている彼は少々不憫だけれど、私はにやにや笑いを抑えきれない。
 いつか目が覚めるときまで、せいぜい幸せな夢でも見ていろよ。

8/3/2023, 3:39:29 PM

お題:目が覚めるまでに
『儚く脆い幻を見る』

夢なら覚めないで、と
聞き覚えのあることを口走ってしまうほど
どうしようもない寂しさを覚えて
この幸せに縋ってしまった

それが偽りであったと知るのは
そう遠いことではないはずなのに
見ないふりをして今日もまた
その優しさに縋っている
この幸せと優しさを
ひとつも取りこぼさないようにしっかりと

私が目を覚ました時
きっと覚えていられるように
私が目を覚ました時
そこが本当の居場所だから
今あるものを抱きしめて
私らしく戦う糧にできるように

あと少しだけこの場所で
甘く優しい夢を見ていたい

8/3/2023, 3:37:14 PM

「大好きだよ」「俺も」
愛を確認し合うふたり。まだ1ヶ月目。来月はどうなっているかな、仲がいいことを願いたいけれど、
恋は盲目。




#目が覚めるまでに

8/3/2023, 3:32:39 PM

『目が覚めるまで。』




眠れる森の美女に出てくる魔女のリンゴ。
そう、あの有名な毒リンゴ。
ねぇ。あなたも知ってるでしょう?
でも本当はね?毒なんかじゃなくて運命の人を選別する魔法のリンゴなんだと...

私は思っているわ。


暴力を振るう父や母、いじめてくるクラスメイトたちから私を救って?

あぁ...。早く会いたいなぁ...。

「おやすみなさい。」

辛い現実から甘い夢の中へ。

彼女はすりおろしたリンゴに大量の睡眠薬を入れ、それを飲み干す。

運命の王子様が彼女の目を覚ましてくれることを夢にみて。

8/3/2023, 3:28:14 PM

あなたに、沢山キスをした。

瞼、耳、鼻、頬、唇、喉、首筋、腕、手の甲。

その他にも沢山。

だって、あなたが目を覚ましていたら、恥ずかしがって、させてくれないでしょう?

だから、今が愛情表現をするチャンスだ。

上手く伝えられない、自分からの愛情を。

いつも無愛想でごめん。

愛している。

〜目が覚めるまでに〜

8/3/2023, 3:27:53 PM

3日目 お題:目が覚めるまでに

いつも通り彼と眠りについてしばらく経った頃、ベッドの違和感と物音で目が覚めた。、、、隣に彼がいない。外はまだ暗いから仕事へ行った訳でも無さそうだ。恐る恐る物音がするリビングに向かう。扉を開ければそこには装飾が施されていた。
「何、これ?」
「あ、、、起きちゃった?」
そう話す彼は奥から申し訳なさそうに出てきた。
「どうしたの?急に隣に居ないからびっくりしたじゃん、、、」
「、、、本当はサプライズだったんだ。ほら、君明日誕生日でしょ?だから君が目を覚ます前に部屋を綺麗に装飾して祝うつもりだったのに、、、」
彼は残念そうにしている。まるで捨てられた子犬のように。少し申し訳ないことをしたと思った。
「私の為にありがとうね。凄く嬉しい!」
「、、、どういたしまして。来年はしっかり寝てろよな?」
「うん。わかった。」

8/3/2023, 3:26:17 PM

目が覚めるまでに


 隕石が落ちて世界が変わった
 謎のモンスターが人類を襲う
 人類が滅びゆくさまを、ただ手をこまねいているわけにはいかない
 神に選ばれた人間よ。勇者よ
 仲間を選び旅立て
 力を合わせて敵を倒すのだ

 BGMが流れたので少年は動けるようになった。
 城下町のギルド【ラボ】に向かう。入口から中に入ると広い食堂がある。屈強な戦士、可憐な魔法使い、誠実そうな僧侶などが大勢食事をしていた。
 カウンターにいる受付嬢に話しかける。
『仲間を紹介してください』
 受付嬢は、かしこまりました。と答えると、ボンっと分厚い本を取り出した。今は無き電話帳よりも幅が分厚い。
 受付嬢は重厚な本を手渡す。
 促されるまま、少年は1ページ目を開いた。個人プロフィールが載っている。並びは、日本語と英語と中国語とアラビア語とスペイン語の順に氏名で纏められて、その人物の職業、戦闘能力特性、覚えられる呪文などが書かれている。
『こちらから1000人、仲間をお選びください』
 せんにんっ!? と少年は慌てた。いや多すぎない? 無理でしょ? と口パクすると、受付嬢は時計の針を示す。
『あと10分でお決めください』
 無理無理無理無理。と少年はパラパラページを捲り、勢いだけで片っ端から登録する。
 なんとか時間内に選び終わると、少年の周囲に1000人の冒険者が集まっていた。圧巻である。少年の顔が引きつった。

『敵の形状はスライムです。頑張ってください』
「おーい。起きろー」

 受付嬢の声と天からの声がかぶった。
 少年は空を見上げる。

「おおーい。ここで寝るなー。起きろー」

 ふわりと浮遊感をもつと、ぱっと画面が変わった。
 真っ暗だ。
 ゆさゆさと体を揺すられている。顔をあげると、椅子に座って顔伏せて寝ていたと気づいた。しかも社員食堂の一角で、うどんを食べ終わって寝落ちしたようだ。
 二十代の女性はそう理解した。崩れたお団子にすっぴんに近いほど落ちきった化粧、ヨレヨレの襟シャツにアイロンをかけていないスラックス。唯一白衣だけは糊付けされてしゃんとしていた。
「変な夢みた」
 女性は起こしてくれた親友に声をかける。彼女もまた疲労困憊である。シャワーを浴びてきて身なりは整っているが、目の下のクマがくっきりと浮かび上がっていた。
「いやぁ。お疲れ。徹夜三昧だったからねぇ。事故ったらヤバいし仮眠室にいけば?」
 女性は首を左右に降った。
「駄目。やっと敵の正体判明したんだから。おちおち寝てられないよ」
 親友は女性の隣にある椅子を引き出し座る。
「解析では宇宙からきたモノって出た。脳に寄生する粘液は数年前にあった隕石落下で地球にきた説が濃厚みたい。海に落ちたさいに拡散されて、水蒸気で雲に紛れて雨と一緒に地上に降りてきた」
「海、雨、川などの水から人の体内に入ると脳に寄生。脳神経と細胞を食い荒らしてしまい、余命は1年」
 でも。と女性は立ち上がる。
「成分分析で色々分かるから、私達が生存できる可能性がある! まだ間に合う!」
 親友は微笑した。
「わかったわかった。まずは食器を返しておいで」
「そうだね。いってきます」
 女性お盆をもって食器回収口へ向かった。
 親友は立ち上がり天井を見上げた。天井の壁の四隅端に粘液が染み出していることを確認して呟く。

「レム及びノンレム睡眠時を利用した人格形成は順調に侵攻中。同化完了までの予想時間はあと―――――」

8/3/2023, 3:16:09 PM

とある非日常

ふと目が覚めた。なにか夢を見ていた気がする。
まぁ、どうでもいいかと、時計の方に目をやる
午前3時…起きるにはまだ早い時間だ。
もう一度寝たいところだが、完全に覚醒してしまったようで目を閉じても寝られなかった。
どうしたもとかと思いながら、布団から起き上がり何となく甲板に出てみる。
そうすると、船をとしていたシャドウと目が合った。
「あれ?船長??寝てたんじゃないの?」
「少し目が覚めた。どこかに行くのか?」
「うん、散歩に行くところ!船長も一緒に来る?」
この時間船に船長がいないのもどうかと思ったが、まぁ仲間も弱くは無いから大丈夫だろうと思い
シャドウの誘いにのることにした。
「あぁ、いいだろう」
「やった!じゃあ早く行こ!」
そういい、彼女は俺の腕を引き、船から飛び降りる。
こうして、一緒に散歩するのはなんだか久しぶりで、少しワクワクしてる自分がいる。
彼女と手を繋ぎ、木々をぬけていくと、街に出た。
昼間ここに来た時は栄えている街らしく、人の声がうるさいほどに響いていたが、この時間にもなるとしん、と静まり返っている。当たり前のことなのだが、それにどこか違和感を感じた。
不安というか、わけの分からない感情が俺を襲った気がした。
その不安を無くそうと、彼女に話しかける。
「静かだな。」
「ん?うん、そうだね。この時間になると人は寝ちゃってるだろうし、自然に静かになるよねー。
本当あの賑やかさが嘘みたい。」
「あぁ、そうだな。」
彼女の声を聞いたことで少し安心した。
そのまま彼女に手を引かれ、街から、森へ入り、
抜けると、そこには満点の星空が広がっていた。
「よし!到着!昨日きれいな星空を見れるところを見つけてさ!折角ならって思って連れてきちゃった!」
綺麗な星空と、それを背に笑う彼女を見て、俺は柄にもなく見とれてしまった。
彼女は本当に綺麗だ。
腰まで伸びた漆黒の髪、引き込まれるような神秘的青い瞳、透白肌。
何処か人間感のない美しい彼女に目を奪われている。
「?どうしたの?そんなに私の事見て。
もしかして、見とれてた?」
ニヤッと意地悪そうに笑い、彼女は言う。
俺はそれに珍しく素直に答えてやることにした。
「あぁ、見とれてたよ。お前が思った以上に綺麗でな。」
「え…!」
すごく驚いたような表情の後に彼女は真っ赤になって顔を背けた。
…たまには正直に話すのも悪くないかもしれない。
いつもは気恥ずかしくて言えないが、今日はなんだか言わなければならない気がした。
彼女をこちらに振り向かせ、手を握り、深呼吸をしてから言った。
「俺はシャドウのことが好きだ。」
もう、彼女が吸血鬼であることなどどうでもよかった。
どんなに、世界から忌み嫌われる種族の生まれであろうと、俺は彼女を好きになった。
好きになったやつが偶然人間ではなかっただけだ。
「い、いいの?吸血鬼だよ?私…」
「そんなこと今更どうでもいい。俺はお前が好きだ。」
「…わ、私も!!私も船長のことが好き!」
いつもの済ましたような笑顔からは考えられないほど動揺し、耳まで赤くなっている。
良い返事を貰えたせいか、口元が少し緩んだ。
「あれ?船長わらってる?!」
「あ、いや…」
「あはは、笑顔下手だなぁ〜」
「おい。」
「あはは、ごめんね笑ありがとう。私を好きになってくれて。」
「あぁ、こちらこそ。」
お互い気恥ずかしく、少し沈黙が流れた。
そこで俺は前から思ってた提案をすることにした。
「…俺らは今から恋人だろう?」
「まぁ、そういうことになるよね…」
「じゃあ、1つ願いがある」
「…なに?」
「俺のことは名前で呼んで欲しい。
恋人で船長としか呼ばれないのはどこか寂しいからな。」
「…ふふ、あはは」
「何ださっきからよく笑って。」
「いや、意外と可愛いところあるんだなって思って。」
「…俺に可愛いなんて言うやつ初めてだぞ」
「だって外ズラに可愛いところはないもん。
どっちかと言うと怖さが勝つね笑」
「…で、俺の願いは聞いてくれるのか?」
「……うん…いいよ、ホーキンス」
照れくさそうに俺の名前を呼彼女。
思わず可愛いと思ってしまう。
彼女も人間と付き合うのは抵抗があっただろう。
それなのに俺の告白を受けてくれたのだ。
俺は責任をもって彼女とこれからを生きていかなければならないと自分に誓った。
夜も開け、朝焼けが見えてきた。
「…そろそろ帰るか、ほかの船員が心配する」
「そうだね!」
俺達は朝焼けを背に、船へ戻って行った。
その時、誰かの気配を感じた気がした…。

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