『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
気がついたら
病室にいた
今回で2回目だ
家族も呆れている
死にたかったけど
死ねなかったわたしは
生きてると言えますか
高校生のわたしに言ってあげたい
必死にいきていたんだよ
病気にも障害にも気づかずに
気づいてもらえずに
苦しかったねって
そして
生きていてくれてありがとうって
『病室』
「ええと、初めまして。
お見舞いに来てくれてありがとう」
僕は今日も
君の好きだった花を飾り
昔一緒に歌った歌を口ずさむ
思い出の君が 色褪せないように。
病室で
もう動かない
君を見て
わかないこころ
灰色の空
病室
病室は誰も語り相手がいないからさみしい
誰も友達も来れない!
親だけ!
苦しい‥
でも生きているから大丈夫!
看護師さんも医者もいる!
ゆっくり休む時間もあるから大丈夫!
窓が開いた瞬間、心地よい風が病室に流れ込んでくる。
少し熱の篭った室内の空気が入れ替わって、肺を新鮮な空気を満たしていく。
横にいる彼女は眠そうに欠伸を零した。
私の視線に気付いた彼女は、慈愛に満ちた目で私を見つめた。
「早く外を冒険したいね」
この世に生を受けて間もない私には、今はこの建物の中が世界の全てだ。
流れ込んできた風は初めての外からの干渉である。
風とはこんなに心地良いものなのか。
外にはどんな世界が広がっているのか、楽しみだ。
続き※長い
「俺の両親、俺が物心を付いた時ぐらいに心中したんですよ。施設にそのまま預けられて、義理親に行ったんですけど。」
隣人さんは少しだけ悲しい目をしながらも、私にゆっくりと話してくれた。
「何で俺だけを生かしたのかは、わからないんですけどね。」
隣人さんはそう言って、肩の重荷を下ろしたかのように、地面に座り込んだ。
私も同じように地面に座り込んだ。
「義理親、どっちも問題なんですよ。母親は宗教にハマってたし、父親は金遣いが荒かったし。…救いようが無かったんです。不思議ですよね。そんな人達が子供を家に引き取るなんて。」
其処から隣人さんは淡々とした口調で話を続けた。
「俺が一人暮らしをするっていうのに、何故かあの義理親は着いてきたんですよね。もちろん、家賃代とかは二人が払ってました。」
気がついた時には、私は何も考えず、ただ単に隣人さんの話を聞いてしまっていた。
「これ、あの義理親から貰いました。」
隣人さんはそう言って、煙草を持っていない方の手に白い箱を持った。
「箱…?」
私がそう言うと、隣人さんの口元が少しだけ緩くなり、口角を上げた。
「俺が渡されたのが幼少期の時だったんですけど、何だか気味悪くて、開けてないんですよね。」
そのまま隣人さんの話し車に乗せられて、ずっと私は聞いてしまっていた。
そんな時に、話が終わった隣人さんは最後に、私にこう言った。
「俺も、いつか貴方に何かを渡してみたいです。この、義理の両親が俺にくれた"白い箱のように。"」
隣人さんはそう微笑んで、「ではまた何処かで。」と私に言い残し、颯爽と部屋に戻っていった。
私は隣人さんが言っていたあの言葉が、頭の中に変に残ってしまった。
何か意図があるのか、それとも単なる事なのか、頭がゴチャゴチャになってしまった。
病室では静かに過ごした
暴れると看護師さん達に迷惑をかけてしまうから
だからできるだけ大人しく静かに過ごしていた
たまに頭の中がごちゃごちゃすることがある
その時は深呼吸しながら数を数えていた
一 二 三
それを繰り返せば落ち着いた
私は一時的な症状で精神病棟に入院したことがある
でも他のところに比べたらそこは遥かにましだった
人として扱ってくれるからだ
人として生きるれるのだから
ましとしか言いようがなかった
「入院」
#病室
白い壁の中
揺れるカーテン
四角いフレームの向こうには
時の流れの中に蠢く
息遣いが…
置き去りにされてしまったのだろうか
それとも
無意識に逃げ込んだ世界に
閉じ込められてしまったのだろうか
病んだ身体と心に
風を入れよう
時を動かす風を…
まだまだ
いけるはず
チャレンジ13(病室)
向かい側の病室から、今夜も嗚咽が聞こえる
おかあさん、おかあさん
ふりしぼるような声で、母の名を呼ぶ
あなたの苦しさを、私は
分かち合うわけにいかない もどかしいけれど
おかあさんに、夢で会えることを願う
空が白んできた
また、新しい朝が来る
ある日、病院に入院することになった。私の病室は暗く不気味でとても怖い印象だった。
あぁ怖いな〜
なんてねw
余裕で過ごしてたら、まじで声が響くくらいの廊下で真っ暗トイレにもいけない…めっちゃこわい
病室
いつも笑顔のひいじいじ
病室に行ったらいつも笑顔で迎え入れてくれた
私はそれが嬉しくて照れくさくて
何も喋れなかった
今の私はすごくその頃を後悔してる
もう会えないんだもん
あの笑顔を生で見れないだもん
もっと喋ってたら良かったのに
照れくさくてって
なんだよ
もうその病室にはひいじいじはいなくて
後悔ばかりだ
病院にいる。
僕は生まれた時からここにいる。
外の景色は分からない
僕は1度でいいから芝生というものを歩いてみたい
フサフサするらしい
でも、僕は みんなが羨ましいと思うが
自分のことを辛い悲しいとは思わない
確かに病室にはいるが、みんな来てくれる
色々な話をしてくれる
雨の音が聞こえることも鳥の鳴き声が聞こえることもある
僕は今のままでも十分幸せだ
病室
私は入院している。
個室に入る金はない。
同じ病室の人達には見舞いに来る人がいる。
寂しくはないが、買い物などを頼めるのは羨ましい。
健康と家族や友人の大切さが身に染みる。
病室
重い病気にかかった母が
手を伸ばしてきた
気持ち悪いと拒絶したことを
この人は完全に忘れている
気持ち悪いと思った
お前の100倍わたしは優しいからな
冥土の土産につないでやる
「***」
彼女は、生きている。
夏の日差しに火照った顔と美しい汗の溢れる額。
内側の繊細さをあらわすように、細い指先。
けれど力強く誇り高く、生きている。
カン、カン、カン。
ガラガラガラ。
入院食を運ぶ人達の姿が見える。廊下を歩いて指定された番号札の病室へ。
消毒の匂いが充満していて塩素の匂いが肺を刺激する。ピッ、ピッ、ピッ――定期的に鳴る電子音と命を繋ぐチューブが並ぶ。
私は眠っている親友を眺めながら本を読む。いつか目を覚ましてくれると信じて。
「またカラオケとか行きたいね」
返事のない彼女に遠い思い出を語る。
カラオケ、ゲームセンター、ファミリーレストラン
喫茶店、水族館や動物園。
今思えば幼い頃からずっと一緒で
隣にいるのが当たり前。
だから疑いもしなかったのだ。
当たり前とは、こんなにも呆気ないものなのか。
彼女が車の方へと向かう時、スローモーションに見えた。今となっては傷跡は嘘のように消えて、彼女のやった偉業すら消えたような……私にとっては、偉業だった。自分の命すら惜しくないと言うように人助けできる勇気も優しさも眩しく見えた。
いつの日か見舞いに持ってきた砂時計は今日もサラサラと落ちていく。元気だった頃の彼女との日常も、この砂時計のように色褪せて落ちていくのか。
まだ鮮明な記憶が失われていくことに恐怖がある。
目の裏に焼き付くゲームセンターの眩しい光の集まりも、カラオケで耳に響く歌声も、ファミリーレストランで有り触れた雑談の内容も、いつかきっと、忘れてしまうのだ。
でも、彼女は……生きている。
職場は病室。スーツは入院着。会議室は集中治療室。資料はカルテ。言葉のメスで場を切り開くんだ。
あ、上司からのナースコールが鳴っている。
窓の外を眺めると、
太陽が輝いている。
いつになると太陽の下であの人と遊べるかな?
病室から今
窓の外を眺めて居る
桃色の雲が空に浮かび
カラスが山に帰るところだ
これからまだ
長い人生が
私にはある…つもりだった
しかし
意外と人生は
思いの外短いらしい
持ってあと半年
そう宣告を受けて
2日目だ
気持ちの整理がつかない
まだ
やりたい事
できずに居る事
そんなこんなが
山ほどあった
まだ
自分のことなのに
受け止めきれない
お題:病室
小学生の頃入院して、病室の窓から桜を眺める妄想をよくしていましたわ。
「病室」
やらなきゃならない事も全部捨てて、会いに行くよ。
よけいなものはもう、全部削ぎ落として一緒にいるよ。
待ってて。
もう、間違わない。