『理想郷』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
理想郷
その国の名はエレホン? それともオイコットシティ? 無何有郷は存在しないからこそ無何有郷なのだけど、それはそれとして、あなたがそれをずっと探しているのは理解した。何度も転生して探しているんだよ。覚えてないよね。でも探してる。前々回の生でウィリアム・モリスに憧れ、前回の生で武者小路実篤に憧れ、そしていま憧れるべき国を探している。うん。あなたはいま夢を見ている。夜眠って見る夢だよ。でもあなたのその夢はもうあなたひとりの夢ではない。インターネットという大きな何かが見る夢がどこまで大きくなるかぼくにはわからない。ぼくはあなたの無意識にしか干渉できない。そしていまぼくは干渉したくない。あなたは夢を見続けなさい。あなたの大昔の先祖であるぼくはあなたの夢を愛している。
理想郷
誰も傷つかない、痛みのない世界。
でも誰も傷つかないなんてことはできないから。
私には今の世界が合ってるのかもしれない。
嫌われてしまってもいい。
悲しんでもいい。
その分楽しんでしまえばいい。
お題:理想郷
やりたいことやれて
好きな人と対面で毎日いられて
大変で死にそうな時も
本音をこぼしたら「充実してるね」と言われる世界
優しい人に囲まれて、勉強も運動も楽しくて、
毎日友達と楽しく遊んで暖かい布団で寝る。
そんな理想郷を夢見ていた気がする。
今、そんな理想を夢見ていた少女は成人して
ブラックな会社に在籍する。
「はぁ…」
他の人から押し付けられた仕事は終わらず、
まもなく12時を迎える。
「どうせこの仕事の分の給料は発生しないよな…」
そんなふうに考え、淹れたコーヒーを一口飲む。
「仕事辞めたい」
無意識に出た言葉だった。
仕事なんて辞めてしまいたい。
だが仕事を辞めても高卒の資格なしに仕事は無い。
だが苦手な上司に胃をやられながら働くのも正解に
思えない。
すると昔の理想郷が浮かぶ。
だが世間を知った今ではあんなのは不可能だと分かる。
所詮、理想は理想なのだ。
私の理想郷
それは大切なひとがいて
本棚に囲まれて
嫌いなものはほんの僅かで
大好きなぬいぐるみがあって
私を脅かすものがないところ
そんな場所
ありはしないとわかっているの
トン、タ、タタン
じわり
ひたいが滲む
ひとみ、ひとみ
灼かれそうになるほどの
うっとりと
ならぶ顔たち
たった五歳の頃からの理想郷
十七の今も待ち続けてる
でもその音は遠く
何色かもぼやけてわからない
なぜ願ったのだろう
過去の私へと問いかける
わからない と答えたよ
だよね私もわからない
小さな頃は大きいと思ってた
大きくなればとてもちっぽけな私
誰かに尋ねればいいのかな
どうしたらそこへ行けますか
そこがどこなのかもまだわからない
今日も心にある理想郷
十七の今も持ち続けてる
まだその音は聞こえ
色とりどりなことならばわかる
理想郷
あーだったらいいな。こーだったらいいな。
そんな夢を探し続けてもう何年経っただろうか。
未だに私は探し続ける
誰に何を言われようとも
ずっとずっと探し続ける
理想が高すぎる故に皆からバカにされ、嘲笑され、時には言葉の暴力だってある。
それでも私は探し続ける。
どうか、一つだけでも、あって欲しい。
~筆者の思う理想郷~
・みんなが幸せに暮らせる社会
-人種差別・貧困・戦争・いじめ。それらが全てなくなってみんなが幸せに暮らせる。そんな社会を私は望んでいます。
本文のように私は理想が高いので、みんなからバカにされます。「お前一人のちからじゃ何も出来ないだろw」などと。
そんなのわかってます。だけど、私一人の力からみんなに広まっていけばいつかは実現すると思いませんか?
理想郷
私の理想郷は
君が隣りにいて
私を守ってることかな
君と一緒に
歩いていることかな
君と笑い合っていることかな
楽しそうに話していることかな
なんだろう
君の理想郷って
私は君のことでいっぱい
君の心配ばかりして
でも君には伝わらない
君の理想郷は私と異なるかも
私が君の世界には合わせられないのかも
君が私の世界に合わせるのもきびしい
私達って釣り合わない
でも君への気持ちも消えない
いつも好きのこもった嫌い言って
自分が傷つく
どうしたら、君を離れられるのだろうか
理想郷とは、現実の対語なので、理想郷に行ってそこが現実となってしまえば、また新たな理想郷を欲望するようになる。
欲望=他者・環境を自分に都合よく支配したいという意思には際限がなく、完全に満足することができない生きものだから。
「友達に、好きな人できたって。」
そう告げられて、胸が騒いだ。その友達とは、小一からの付き合いの親友である。
誰々?と貼り付けた笑みで聞くと、「あのね、○○君」
その人こそ、私の想いを寄せている人だった。
ショックだった。でも同時に、今までの彼への対応を考えたら、当たり前かな、って思った。
親友と張り合いたくはない。傷つけ合いたくないよ。
もう諦めるほかないのかな。
私を桃源郷へ案内してください。
何も考えられなくしてください。
理想郷 𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍
ゆーとぴあ!正に私の居場所!!
ゆーとぴあ以外に私の居場所はありません!!
現実は踏んだり蹴ったりです!!いや踏まれたり蹴られたりが正解ですね!!はい!正しくは踏まれたり蹴られたりです!
さぁ!!!私の、私たちの!!!!ゆーとぴあで!!!思う存分暴れて、思う存分楽しんで……
素敵な時間を過ごしましょう!!!!!!!…
なーんてね、。
はぁ……死んだその先はゆーとぴあなのだろうか。
私の、私たちのゆーとぴあが待っているのだろうか。
今まさにそんな妄想をしている。そんな暇は実は全くなく、急いで仕事を片付けなければいけない。
さぁ、このあいつとあいつらの仕事を、
あいつらを思う存分憎みながら
片付けるとしますか。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
理想郷
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
I've been feeling unwell for a long time and
I can't write.
But I can read. Thank you all.
お題「理想郷」
理想郷――別名ユートピア。この地球上には存在しない理想が実現されている世界。
いじめや虐待、犯罪がなくて、みんな平等。理不尽な仕打ちもない。食べ物にもお金にも困らない、理想の世界。……あるわけないじゃん。まぁ、「この地球上には存在しない」からこそ理想郷なわけだけど。例えば、いじめだってなくならない。最近の技術はすごいものでコンピュータでそういう結果が出ているらしい。いじめ0を唱えるのは悪いことではない。ただ、減ったように見えて、実は理想郷とはほど遠いことに気づかなければならない。同じように格差も犯罪も虐待もなくならない。
――理想郷と現実を比べると哀しくなってしまう。だから、これ以上、考えないようにする。
理想郷とかいっぱいありすぎてどれを求めるべきかすらもうわからない
全部ほしい
欲張りかなぁ。
「理想郷」とかけまして
「宮城県仙台市」と解きます。
その心はどちらも「楽天地(理想郷/楽天の本拠地)」でしょう。
#理想郷
求める先にあるものが
私の理想と言うのなら
歩き出さなきゃ
留まらずに
諦めずに…
それでも希望が見えずに
不安になったら
立ち止まり周りを見回して
もしかしたら
見落としたものや忘れていたことが
あるのかも
意外とそこにあなたの求める
世界の扉が開いてるのかもしれないから
「俺が、この世界に産まれてくる子供たちに出来ることはさ、これくらいだから」
武器を持って防具を着込んで、アイツが戦場に飛び出していったのは何年前の話だっただろう。
一体いつになったら俺ん家の呼び鈴は鳴るんだろうか。
俺が夢見る平和な世界に、お前が居ないのはつまんねえよ。
理想郷
気づけば広い野原に立っていた。
川の流れる音が聞こえてくる。数匹の蝶が目の前を舞う。花の優しく甘い香りがふわりと漂う。時折吹く小さな風が木々を揺らし、花びらを掬い上げる。
ただひたすらに穏やかな時間が流れる。
理想郷に私とあなたの二人だけ。
そんな夢を見ていた。
(テーマ:理想郷)
マナミ、世界一好きだ
ハタチ越えたら結婚しような
天板に刻まれた文字と、抱き合う女ともだち、その傍に所在なげに立つ男を見ながら俺は思う。
残酷だな、お前ら。
母校の閉校式典のあとに、克也からのメッセージを見つけて美しい涙を流すマナミも大概だが、
わざと水を差すようにこのタイミングで結婚報告をした和紗も、それをまるで他人事みたいにボーっと無感動に聞いている颯太も残酷極まりない。
人生は喜劇だ。こういう時俺は心底思う。
そんな自分自身も、最低最悪で残酷なやつだと噛み締めながら。
俺、吉野修一は、昔から要領のいい子どもだった。
成績も良かったし、弁も立った。順風満帆な未来が待ってるんだろうなと漠然と感じていた。
でも、一つだけ予定外のことが起こった。どうやら自分は同性にしか性的な興味を待てないらしい。
思春期にそう自覚した。
昔は今より多様性だの、ジェンダーだのにおおらかではなくて、俺はその嗜好を秘密にして暮らすしかなかった。
高校で出会った颯太や克也と猥談をしていても、俺は女の子には心も性欲もちっとも揺さぶられなかったのだ。
実は克也のことが、好きだった。ずっと。
同じ陸上部で、放課後たくさんの時間を克也と過ごした。部室で汗をかいたシャツを着替えるのを見ると、ドキドキした。
でも克也は、仲の良いグループのマナミに好意を抱いているみたいだった。
俺はマナミに嫉妬した。羨ましかった。克也の心を射止めていることがーー男である以上、俺が克也の恋愛対象になることは皆無に近かったから。表面上は仲良くしていても、内心では妬んでいた。
仲間内で牽制し合ったのか、結局高校時代にカップルは成立しなかった。
そうこうしているうちに、克也が他界した。仕事を始めて無我夢中でろくにLINEのやり取りもしていない時だった。
不治の病に冒され、克也は天国へと旅立った。
俺は自分を呪った。俺を置いて行った克也を呪った。そして、安穏と日々を暮らすマナミや颯太や和紗も呪わしく思った。
八つ当たりだ、早い話。
そして、月日は流れ。俺は閉校式典の前夜、高校の校舎に忍び込んだ。
通い慣れた3年の教室、克也の窓際の特等席の机に、カッターで文字を彫った。そしてあいつらしい、稚拙で、情熱的な愛の告白を刻んだ。
松脂などを持ち込んで塗り、経年劣化しているような工夫も厭わなかった。
当日、それを見つけたマナミは感極まり涙を溢した。嬉しい、この机を貰いたいと健気なことを口にした。
俺は言う。
「マナミ、机の手配はしてやるから、これを機に克也のことはちゃんとけりをつけるんだぞ」
と。もっともらしく。
どの口で?ーーでも、本心では真逆のことを願っている。
どうか、克也を忘れないでくれ。俺はこれからも思い続ける。ずっとずっと思い続けるから、だからお前もーー
忘れないで、あいつのことを。
俺は呪いをかけた。マナミに、おそらく側にいた和紗と颯太にも。何より俺自身に解けない呪縛をかけたのだ。
なりすました罪という名の。
俺は泣き止まないマナミの肩をそっとさする。必死でマナミを慰める和紗の背もさすってやる。気遣わしげに見守る颯太にもそれらしく頷きかける。
俺たちは、青春の名残を温め合い、友情を分かちあっているように傍目には見えているだろうか。
理想郷にいるみたいに、幸せに。
天国の克也に聞いてみたい気がした。
#理想郷
「愛言葉 完」
ご愛読ありがとうございました