『理想郷』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『理想郷』
理想郷、それは、みんなの喜びで溢れる場所
でも、そんなところはどこにもない
みんな、それぞれの価値観があって生きている
誰かの喜びが誰かの悲しみかも知れない
誰かの悲しみが誰かの喜びかも知れない
世の中はそんなもので溢れてる
だから、そんな理想郷はどこにもないし、あっちゃいけない
みんなの価値観を消し去ってしまうものだから
理想郷、それは、みんなの笑顔で満たされる場所
でも、そんなところはどこにもない
みんな、それぞれの想いで生きている
誰かの笑顔が誰かの泣き顔かも知れない
誰かの泣き顔が誰かの笑顔かも知れない
世の中はそんなもので溢れてる
だから、そんな理想郷はどこにもないし、あっちゃいけない
みんなの想いを消し去ってしまうものだから
理想郷、そんな場所はどこにもない
だから、自分の理想郷を自分で作らなきゃ
せめて大切な人達だけでも喜びで溢れ、笑顔で満たすことのできる、そんな場所
そんな場所も誰かの悲しみで溢れ、泣き顔で埋め尽くされた場所の裏側にあるのかな
それなら、僕は理想郷なんていらない
せめて、いまある場所を大切に、少しでも良くなるように足掻こう
一人でも多くの人が笑えるように
一人でも多くの人が喜びに包まれるように
理想郷
「ただ抱きしめて頂けるだけでよろしかったのです、
僕はそれだけで十分でした。」
うら若い彼らの理想郷とはどこにあったんだろうね。
私は今でもよく分からないよ。
少なくとも私はそれを理想郷とは言わないと思うよ。
「さようならを貴方に」
文句ばかりの雑踏。
流れる波は闇より暗い。
人は何を為せた。
身を任せるばかりで、
その足は、手は、
一寸も動かせていない。
「理想郷」など、
何と烏滸がましい。
夢に彩られた日々は、
遥か遠い、
辿り着けぬ場所にある。
理想郷
自分の好きな物
好きなことができる場所
自分が幸せに過ごせる場所を
理想郷と言うのか
それとも
自分だけでなく
みんなも幸せに過ごせる場所を
理想郷と言うのか
それは人それぞれだけど
他の人の理想郷を
バカにすることは絶対にしてはいけない
十人十色、百人百色
みんなそれぞれの色がある
助け合い
励まし合い
信じ合い
お互いがお互いを尊重する
怒りより 笑い
嫉妬より 尊敬
いつもこころ穏やかでいられる
私の理想郷
『理想郷』
暖かな日差しを受けて輝く野原
若草色に混じって香る花々
いつかのやさしい春の記憶
永遠の幸福を閉じ込めた神様の宝箱
僕らだけが愛だった
088【理想郷】2022.11.01
「ヴォロージャ兄さん……お茶の時間だけど、どうかな?」
声をかけながら部屋にはいると、ヴォロージャは窓際にいざりこんでなにかに夢中になっていたらしい。内緒の悪戯を見つけられた子どものように、はっとこちらにふりかえった。
「……あ、あぁ……ユーリャ。もうすこしだけ待ってて。いま、果樹園に南国の果物を植えられないか、実験しているところだから」
と、兄は気もそぞろであるといわんばかりに、いらえを返そうとした私を置きざりにして、色鮮やで、つるつるとした小石をいくつかつまみあげ、床の上に並べた。
「はい。これでおしまい」
無邪気ににっこりしながら立ちあがると、
「いくよ、ユーリャ。遅くなると、お母さまが気を悪くなさるからね」
と手をさしのべて、むしろ私のほうをいざなおうとした。私は、不用意に目頭が熱くなったが、かろうじて、手をまぶたまで持っていくのは抑えた。
弟である私のほうが年長者であるかのように兄に接さねばならなくなって、もう一年以上経つ。回復の見込みはない、と医者からは見放された。教会は、ただ祈れ、とだけ告げて突き放した。きまぐれにおとずれる、こうした奇跡の瞬間、ヴォロージャが幼きみぎりを思い出したかのように、長兄として気丈に振る舞おうとする姿を見せてくれる瞬間だけが、私にとっての唯一の慰謝であった。
ふたりして室を出ながら、私は一瞬だけ後ろを見て、ヴォロージャの理想郷の全景を視野におさめた。
もともとは、テーブルのチェス盤の上でだけの世界だった。チェスの駒と、煌くカフスボタン、それとふたつばかりのさいころ、それが兄の版図であり、人民であり、作物であった。それはいくばくもせぬうちにテーブル全体にはみ出し、さらに拡大し、いまでは床一面がヴォロージャの夢に占領されている。兄弟共有の玩具だった機関車はアジアへとつながる鉄道となり、妹のサーシャのドールハウスは国会議事堂になっていた。わざわざペテルブルクから取り寄せた哲学書は、もはや読まれることもなく、ヴォロージャの版図の縁のほうに累々と積み重ねられている。これらはいまでは、国境の山々となっているのである。
「お父さまは古臭くて困ったものだね。もう、旧来のやり方は通用しなくなってきているというのに……次期当主である僕の意向もとりいれて、あとすこしだけでも農奴の待遇を改善してくれたらいいのに」
ね、ユーリャもそう思うでしょ、と小首をかしげるヴォロージャに、私は中途半端な返事しかできない。以前なら、その理想に私も私の理想を熱く語り返すことができた。だけど、いま、ヴォロージャは後継者ではない。私でもない。次期当主は、父に忠実で、もしかしたらそれ以上に反動的かもしれない二番目の兄、ニコライだ。
すべては、半年にわたる獄中生活のせいだった。私は、おもわずヴォロージャの細い体躯を抱きしめた。その背中に、腕に、拷問の傷跡が残っているのを、衣服に隠されてはいても、私は知っている。
革命への夢は、もはや断つしかなかった。いまはただ、このひとさえ無事にながらえてくれたらいい。私の望みは、ただそれだけだった。
「ふるさと納税はじめたんだー」って言ってこられてぞっとした。そいつこの前家買ったんだが。賃貸じゃないのにふるさと納税。ちゃんとシステム調べた? 自分の住んでるところの財政知ってる? ババアは将来のお前のキッズ達へ、「お前の親たちお前のこと地獄に突き落とそうとしてんぞ」って伝えたい。
本来自分の住んでるところに入れる税金を他の地区にFOR YOUするのがふるさと納税。よって、やっていいのは根無し草の賃貸住みだけだと思ってる。今一瞬は確かにいいかもしれんが、その地に定住する気なら他所に納税するのはよせよ。
あなたの望む理想郷は
探せば探すほど
見つからない
今の場所から離れたら
違和感が増すだけ
だから理想郷を
今の場所で作るのだ
作り方は以外と簡単
要らないものを捨てるだけ
ただそれだけ
残ったものは
好きなもの
あなたは
お気に入りのものに
囲まれて日々を過ごす
それが、あなたの理想郷
題「理想郷」
理想郷____
2022/10/31 小説日記
時々想像するんだ。
私は誰からも頼られる優しい人間。でも、親友はそうではなくて、いつも私に意地悪をしてくる。嫌がらせをしたりパシリ扱いする。
だからその親友のせいで学校を休んだり親に心配してもらったり、先生に話を聞いてもらったりする。
だけど、実際、親友はそんなことしない。ただ、一緒にいるとちょっと苦しいだけ。でも、それは親友のせいじゃない。
わかっている。そんなこと。
わかってるんだ___
不安で涙がでた。だけど、本当のところ不安とは思ってない。苦しいくて涙がでるんだ。
いつも頭に思い浮かぶのは彼女のこと。今回は久しぶりにテスト勉強をいつもより頑張った。だから、余計不安になった。「こんなに不安になるのに親友は毎回頑張って勉強をしているのか」と思うと苦しくなった。
彼女が苦しいと私も苦しいということじゃない。私がいつも隠して泣いていて彼女はいつも正直に苦しいと言えてそれが少し辛いだけなんだ。羨ましいだけなんだ。
テスト前もテストが終わったあとの彼女の発言やその時の状況を想像している。正直、不安になったり苦しいと感じるのはそれを思い浮かべたときだ。テストじゃない。
彼女の気持ちや不安や苦しさ。
私を焦らせる言葉や目。
それを考えると同仕様もなく苦しい。
そんなことで苦しむ私は馬鹿だろうか。
アホだろうか。
弱いだろうか。
心が狭いだろうか。
我慢できていないだろうか。
優しくないだろうか。
それでも、
「苦しい」
という感情があることに変わりはないし、
それが否定できないのが悔しかった。
時々想像するんだ。
私が100%の被害者になることを___
自分の理想が詰まった場所。
それが理想郷。
戦争も暴力も悪口も陰口もない、とても平和な場所。
いるだけで落ち着いて、心が穏やかになってポカポカと暖かくなってくる。
好きなものに囲まれて、幸せが溢れる。
そんな場所だと願ってやまない。
理想郷ってどんなもの?
苦しみも、悲しみもないのかな。
ずうっと、みんなが幸せそうに笑っている場所?
それはいいね。なによりだ。
でも、それって本当に人間なんだろうか。
悩みも後悔も、人を形作る大切な一部。
それを置き去りにして幸せになったって意味がない。
乗り越えてこそ、幸福がある。
もし、生まれ変わる先に理想郷とこの世界を選べたら
あなたは、どっちを選ぶ?
友人たちと酒を飲みながら、馬鹿げた話をする。本当にくだらない、会社では口にしないような思いつきの数々。誰もが夢見る花咲く理想郷にはとても住めないかもしれないが、こうした日々を幸福だと感じるのだ。
貸した金が返せない?
いいよいいよ、そんなの返さなくても。でも、約束は約束だからここの港、もらうね。そのうち、君達も僕らの仲間になるといいよ。お金もたくさんあるから、すごく幸せだよ。
ただ、僕らの素晴らしい文化や風習を尊重して見習ってくれればいいんだ。
あれ?僕らの仲間が、まだあの島に捕らえられているね。今はなんか勘違いしてるみたいだ。それに関係ない人達も邪魔をするけど、早く解放してあげなきゃ。だって僕らはひとつなんだから。
選挙なんかで人と争ったりしなくてもいい、理想の国に、きっと帰れるようにしてあげるからね。
#理想郷
17 211
「懐かしく思うこと」
「ダ・ヴィンチ・コード」という小説をご存知でしょうか?
ハーバード大学の象徴学者が活躍するサスペンスもので、トム・ハンクス主演で映画にもなったベストセラーだ。モナリザが表紙に描かれており、書店で見たことがあるという方も多いと思う。
もう何年も前に読んだ小説で、よくストーリーも覚えていなかったこともあり、最近暇にまかせて読み直していた。
ある日、読書中の私に娘が言った。
「あっ、その表紙に描いてある絵の作者、知ってるで。美術の時間に習ったもん。」
「へえ、誰よ?」
「ドナルド・ダビンチやろ?」
違う。
君の頭は、ディズニーか?
そう言えば、昔から娘は、言葉をよく間違えて覚えていた。「テレビ」は「テベリ」だったし、「柿ピー」は「カピキー」だった。「レオナルド」が「ドナルド」か。惜しいではないか。
そんな昔のことを思い出して、少し懐かしく思ったのだった。
理想郷
“理想”というのは誰しも持っていて、内容は人それぞれだ。自分の欲が満たされているところを理想郷と呼ぶも、嫌いな人が不幸になるところを理想郷と呼ぶも、自由。
けれど、その中でも自分の幸せを願うのではなく、他人の幸せを願う人もいる。他人というのは親族でも友人でも、そして赤の他人でも、誰でもいい。
とにかく、自分のことよりも他人のことを優先したり、大切に思うという心がけを持っていることは本当に素晴らしいと思う。
でも、自分のことも大切にしないといけない。自分も他人と同じ、“人間”なのだから。
自分を守れずして他人を守るなどできない。
ということで私にとっての理想郷は、みんなが他人のことを大切に思っているところ、ではなく、みんなが他人のこと“も”大切に思っているところ、なのだ。
みんなが幸せであってほしい。そして、みんながみんなの幸せを願ってほしい。それだけが私の望みです。
桜を見に行った。とても綺麗だった。海に遊びに行った。とても楽しかった。もみじ狩りをしに行った。とても嬉しかった。雪遊びをした。何かが足りなくて、何も楽しめなかった。君がいない世界はこんなにも醜く見えるんだね。次に目を覚ました時に見た光景はまさに理想を具現化したようなもので、空はピンク色で色づいており、少しの池があって、鯉や、見たこともない綺麗な魚がいて、水がとても綺麗で、木も、食べたいものが何もかも実っている。でも何かが足りない。虚しい。彼女が欲しい。彼女とこの景色を見たい。あぁ、どこ、どこにいるの、「○○くん!」あぁ、また君に会えた。君とならどれだけ辛い世界でもずっと、ずっと幸せだ。僕は彼女を力強く抱きしめた。
解説
春、夏、秋。次は冬だ。でもその前に彼女は死んでしまった。社会も醜く見えて、生きる希望を失った彼は彼女に会いに行くために自ら死を望んだ。彼女と再会はできたようだが、自殺をした人が行くところは決まっている。地獄だ。彼女は彼と行くことを選ぶだろうか…
自殺をした方が落ちる地獄はホントにあるのでしょうかね…自殺は「逃げ」。と言う考えよりも自殺と言う「方法」、「選択」があるだけだと私は思います。推奨はしませんけどね。もし私以外全員が亡くなってしまったら嫌ですから。以上自己満でした。
六畳半の理想郷。
愛しいあなたの首を添えて。
#理想郷
平和な世界
戦争のない世の中
これ以上死者が増えない世界
世の中明るくなる世界
星になったときに、あ~幸せな人生だなって思える世界
理想郷
自らの命を燃やして、今日まで生きてきた。
悠久の時に身を任せ、もらった命を大事に生きていく