『理想のあなた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
理想の自分
とにかく健康、金では買えない
重度のうつ闘病中、目には見えない心の病気
心の病気のくせに身体にも出てくる
薬は怖いし週に一回大きい病院で何時間も待たされる
ちょっと憂鬱だなと思っているあなたへ
そう私も昔は思ってました
たくさん頑張ってる人
かげですごい努力してる人
他人優先の人
倒れるほど過労してる人
毎日いきいきと仕事をし、家族もみんな幸せです。
何不自由のない暮らしを過ごしている
理想?現実にならないのが理想じゃないの?掲げて一歩でもなりたい自分に近づくための物じゃないの?もし理想が本当になるならそんなものいくらでもある。
頭が良くなりたい
綺麗になりたい
未来に自信を持ちたい
誰よりも一番に優れているものがほしい
こんなストレスだらけの毎日から抜け出して「好き」に飛び込みたい
ね?叶うわけ無いでしょ?
勉強すればいいかもしれない、整形すればいいかもしれない、何かに挑戦すればいいかもしれない、誰よりも努力すればいいかもしれない、全て切り捨ててしまえばいいかもしれない。そうじゃない、そういうことじゃない。
もっと、もっと理想の人間になりたかった。
お休みなさい。
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理想のあなた
そんな人まだ会ったことない
理想のあなたに出会えたら
それは本当に素敵なこと
出会える?そんな人に?
最初に会った時から、理想なあなた
それは無いと思うんだ
ずっと一緒にいる中で
お互いが思いやる
そんな中で最期に理想のあなただったって
言える人生
「私の好きな人」、じゃなくて、
「私の思う理想のあなた」を、いつの間にか追いかけていたんだなあ。
#理想のあなた
理想の自分なんてあまり考えていないけど、人や生き物に優しくできたらいい。今の私の理想はこれだけ。これからどんどん増えていくだろう。
瞳から星をこぼして好きなこと話す君見て憧憬を抱く
【理想のあなた】
料理のバリエーションは少ないし掃除も毎回適当。休日はすっぴんゴロ寝の、妻。
家では本当に何もしないし朝風呂だから布団を汚す。お茶の場所も知らない、夫。
ダメな点を挙げればきりがない、ふたり。
それを許しあえる理想の、あなたとわたし。
#理想のあなた
刷り込まれてるってわかってるんだけど。
親から「お前が〇〇みたいに生まれ変わらないかな。」とよく言われたから、「私になってしまってごめんなさい。」とよく謝った少年時代。
そして、私も〇〇が頭良くて運動良くて物腰柔らかで、同性異性からもモテたし、尊敬に値する人だと思っていたから、理想の私は〇〇だと思った。目指していた。
賛否両論あるんだろうけど。
理想の私が具体的に人物としている事は。「賛」なら、理想が近くにいて具体的だから目指しやすいって捉えられるんだろうけど。「否」なら、その〇〇という具体的な人そのものになれるわけがないって捉えるんだろうと思う。
私の中の賛否に苦しみながら過ごした少年時代があり、大人になってからも「否」が心を大きく占めているから、時々私として生きてしまった事さえ「本当にごめんなさい。」と思う。
しかし、歳月は不思議なもので。
神童と言われた〇〇が、大人になったら落ちぶれてしまったという報せを聞いた。
信じがたい事実に打ちひしがれるのと同時に、〇〇も人だったんだと思う私もいた。
結論、理想の私に近づく為の血と汗と涙を流し、たゆまる努力をすることが、一番美しいんだという事がわかった。〇〇も復活し、私も今、生きているんだからそれで良しとしよう。
理想の〇〇になれなかったけど、それでいい。その方で良いや。
小さい頃に想像していた大人のわたしは、軽快な足取りでひとりでどこにでも行っていた。
やりがいのある仕事をほどほどに頑張っていて、家にはこぢんまりとしたテーブルとソファがあって、まわりにはかわいい犬と猫がいて、休みの日にはお気に入りのお店のパンやドーナツを頬張りながら棚に積んである本や漫画を読む。
犬は大きい方がいい。ゴールデンレトリバーやラフ・コリーのようなおおきくてたっぷりと毛のある犬が、ソファに寝そべって本を読むわたしの太ももに顔を乗せてくる。その様子を遠目に見ていた猫が、気まぐれに腹に乗ってきて、ひとりと2匹でお昼寝をする。
そんな、穏やかな日々が平凡に訪れると思っていた。
実際のところ大人になったわたしは、インドア派を極め、休みの日は昼まで惰眠を貪り、のそのそと起きれば先週スーパーで買った30%引きの菓子パンをかじり、倒れた積読の本を雑に戻す。
万年人手不足の仕事は頑張りすぎるくらいに頑張って体調を崩すし、部屋にある家具は大学時代に買った量販店の何の変哲もないデスクとカラーボックスとベッド。
いつかくる別れが恐ろしくて、犬や猫はおろか、ハムスターも文鳥も魚も飼えないでいる。
夢見ていた理想とは程遠い、現実なんてそんなもん。
でも、日曜の11時に起きて飲む濃いミルクティー(もちろんインスタント。お湯を少なめにするのがコツ)は美味しいし、積読の奥にはこれまでに読んだ人生に残るであろう大好きな本と漫画たちが並んでいるし(この積読もいつかそうなる予定)、泣きそうになるくらい忙しくてあわや逃げ出そうかと思ったシフトの最後にはお客様から「あなたに対応してもらえて良かった」なんて最高級の褒め言葉をいただけたりもするし、10年以上連れ添っているベッドは毎日変わらずわたしをわたしの形で受け止めてくれるし、
こんな大人のわたしも、案外悪くないんじゃないかなと思ったりする。
でもそろそろ次のステージも見てみたいから、そのうち小さいソファを探そうと思う。
料理上手で
来る人来る人
つぎつぎ胃袋つかんじゃう
そんな気のいいおばちゃんに
すごく憧れる
「理想のあなた」
#426
理想のあなた
理想のあなたは、私のいいなりになってくれること。
もう少しで、あなたは私のもの。
理想のあなた
理想ってなんだろう?
お金持ちになりたい
綺麗になりたい
権力が欲しい
人に愛される私になりたい
理想ってまるで私を否定してるみたいで嫌い
私は私なのだから
これ以上でもこれ以下でもない
今の私を見てくれないかな?
私もあなたに理想は求めないからさ
そんなお付き合いしたくありませんか?
理想なんてくそくらえ
捨ててしまおう
そして私を抱きしめる
今の私はこれまで生きてきた私の中で一番成長した私
私を褒めて
あなたの事も褒めて
素敵だね
そんな付き合い方ができたら
理想のあなた
人の話をちゃんと聞ける
コミュニケーションがとれる
字が綺麗で英語と国語が得意
文才があって親友がいる
勇気があって
好きな人に好きだと伝えられる
そんな私になりたい
「なりたい」を探したら「なれてない自分」ばかり
見えてきて悲しくなるから
「できている自分」を探していきたい
理想のあなた
それって私の理想を語ればいいの?
それとも理想の誰かを語るの?
どっちか分からないけど、私は前者を書こう。
理想の私は、
金沢に引っ越して、のんびり過ごす。
そして起業して友達を雇う、或いは共同経営。
できれば私の好きな物ばっかり集めて売る。
アメリカントイとかビンテージのインテリアとか。作家さんの作った陶芸作品とか、ぬいぐるみとかもいいな。
自分でもぬいぐるみとかミニチュア作ってみたい。売れるように頑張ろうw
休日はのんびり散歩したりカフェに行ったり、本を読んだり、美術館や博物館に行ったり、映画を観たりしたい。
ぬい活ドル活にも力入れたい。
あとは仕入れに行きたい。日本中だけでなく、世界中行きたい。
考えるだけで楽しいwww
「理想のあなた」
理想のあなたに近づきたくて、
髪型を真似した事があります。
でも私はあなたではないので、
真似をしたところで全然違う。
鏡を見てガッカリしたりして。
本当にあなたのこと好きだったな。
毎週ドラマであなたの姿を観るのが楽しみだった。
あなたが演じた女の子が好きだったのか、
女優としてのあなたが好きだったのかは、
今となっては分からないけど、
私の理想のあなたが好きでした。
「理想のあなた」
「そんな人だと思わなかった」そう言われて振られたのは何度目だろう。一体どんな男だと思われて居るのだろうとその度に悩んだ。好いた相手のためならば理想を演じてやろうと思うのに、それが分からないからいつも上手くいかなかった。
なんてことの無い会話だった。いつも通りの、大して中身も無い、数時間後には忘れているような。些細なことで笑いあったその顔が、今まで幾らでも見てきた筈の顔が、胸に刺さって離れなくなった。俺は挙動不審では無かっただろうか。視線を外して、それでも脳裏から消えない彼の顔に絶望した。彼を、好きになってしまった。何度も吐かれた言葉が谺する。彼は俺を、どんな人間だと思っているのだろう。
窓から外を覗く。
重厚な扉だけが立派な、燃え古びた工場が見える。
山奥のこんな病棟に入院している今の私にとって、あの工場だけが、毎日の楽しみだ。
いつものように、工場から遊ぶ子どもたちの声が聞こえる。
少年2人分の。
小学校中学年くらいの、黒い影が、チラチラと工場の壁を走り回っている。
“理想”という言葉は、もともとはideaの和訳語だ。
火に当てられて洞窟に映る影の出来事は“理想”なのだ。
あの工場はずっとそこにあった。
ある日、家族が突然やってきて住まうようになる前も、なってからも。
…ある日突然工場が燃えても。
塗料工場だった。
家族が住み着く前、私はあそこを秘密の遊び場にしていた。
家族が住み着いてからも、私はたびたび遊びに行った。
…そこにあなたがいた。
影と遊ぶ、ideaから出てきたような理想のあなたが。
ideaは炎に照らされた影だ。
私たちが、洞窟の壁に見出す影で、私たちの生きる世界そのものであり、実在を持たない現実なのだ。
私がプラトンを読んだのはいつだったのだろう。
よく分からなかったけど、ideaの話だけは、私の琴線に触れて、昔も、今も、ずっと私の芯にある。
私は私のidea_理想が欲しかったのだ。
塗料工場には、有機塗料というものがあって、それはとてもよく燃える。だからもう工場に行くんじゃない!
大人たちは口を酸っぱくしてそう言った。
好都合だった。
だから私は思いついたのだ。
「火遊びをしよう」
あの工場の、あなたの手に届くようにライターを置いたのは私。
燃え盛る有機塗料のそばにマッチを投げ入れたのも私。
工場と、あなたと、影が、焼けると一緒に右腕を焦がしたのも私。
あれから私はずっとこの病気にいる。
精神病院隔離病棟。
不自然なほど明るい照明に、異常に清潔潔白な家具。
あの工場の扉ほどはありそうな分厚い鉄の重たいドア。
窓ははめ殺しで、頑丈な鉄格子に守られている。
私はここから出ていけない。
でも、私は満足だ。
明るく狭いこの洞窟の、律儀な鉄格子の岩肌には、ideaが映し出されているから。
理想のあなたがいつまでも、仲良く無邪気に走り回っているから。
私は幸せだ。
崩れかけた工場の瓦礫を飛び越えて、あなたが笑う。
影は肩をすくめて、あなたを追う。
理想のあなた。理想の影。理想の景色。
それはいつまでもずっと変わらない。
15年前に焦げた右腕が疼く。
マッチが擦りたい。
理想のあなたに、あの時みたいに近くに……
右腕を、爪を立てた左腕で抱きしめる。
ああ、理想のあなたたちの声が遠くに聞こえる。
ああ、私は幸せだ。幸せなはずだ。
自分だけのideaを持っているのだから。
右腕から滲む血が、微かに焦げた香りを立てた。