『理想のあなた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
理想のあなたか。うーん、正直もう人生がどうでもいいから理想の自分というのがいまいちないんだよな。
それでも言うならダイエットに成功して小説をすらすら書いている自分。そんな感じか。
最も現実はなにも成せずにだらだらしてるだけなんだけどな。どうしようもないけどもうどうでもいいからしょうがない。
しかしこういうネガティブなことを書くのは良くないよな。引き寄せの法則ってのもあるしもっとポジティブなことを書かないと。
思考は現実にだっけか。とにかく考え方や口にする言葉をもっといい感じにしないとこのまま堕落するだけだ。今さらではあるけども。
では改めて理想の自分を手繰り寄せるためにポジティブに。
やはり理想の自分というのは食事制限をちゃんと守って運動不足にならない程度に運動をする。そして毎日小説を書く。
一万時間の法則というのがあるように努力は裏切らない。職業として小説家を目指すかは別として俺は小説を書ける人間になりたい。
現実の自分は食事制限を守れていないので改善したいね。それに小説も気分次第で書いているから全然書けていない。これもだめだ。だから小説を書く時間を決めて習慣にしたい。
まとめると理想の自分は食事制限を守って毎日軽い運動をして決まった時間に小説を書く。こう考えるとそう難しいことじゃないね。
なんだが書いていて気分が上向いてきたからこの理想の自分になるために努力しよう。
あの子みたいにかわいくなりたい
あの子みたいにかっこよくなりたい
華奢に。艶やかに。パワフルに。
まるでみんなのアイドルのような…
理想は沢山あっても結局はありのままの自分が1番いい。
【理想のあなた】
あなたになりたい。
それは、あなたが可愛いから、性格が良いから、勉強ができるから、
運動神経がいいから、友達が沢山いるから、スタイルがいいから。
絵がうまい、歌がうまい、料理がうまい、裁縫がうまいから。
だから私は、あなたになりたい。
時には、あなたさえいなければ、って。
母も父も学校の先生も
クラスで孤立する私を咎めた
大人たちは理想の私を作ろうと
私の求める時間を叩き割った
友達はいいものだ
人と仲良くしていると自分のおかげかのように
大人たちは微笑んだ
その子の愚痴や不満を受け止めて
その子の悪口や陰口を包み込み
自分もそれに染っていく
そしていつの間にか言われる対象は
友達だと思っていた私になっていた
……
一人の時間が欲しい
誰にも振り回されないことが私の中の理想の自分
だけど周りの人もまた理想のあなたを押し付ける
カタにはめられた生き方を
私はいつまで耐えていればいいのだろう
鏡の自分とにらめっこ。
笑みを浮かべる知らない誰か。
気に入らない。
鏡の端の二枚の写真。
一つは忌むべき自分の姿。
一つは愛すべき自分の姿。
みんなの理想になるために、
私は自分の嫌いになった。
テーマ「理想のあなた」
「じゃあ、あんたの理想ってどんな人よ」って聞かれて
「えっ……働いてる人かな」としか言えなかった。
人に期待しすぎるのなんて毒なわけ。
どうせね、理想なんて抱くと幻滅する一方なんだから
無能だけどかわいい、ってくらいのやつと
マイナスからのスタートを切って
「えっ、そんなことできるの?えらい!かわいい!」
って、加点していくほうが楽なのよ♡
高宮早苗は理想が高い。
理想、というより、最低限が高いのだ。彼女は「これくらいならできて当然だよね」みたいなことを平然といってしまう時がある。
勉強も、運動も、自分の生活に関することは何にもでも。とにかく、最低限できることへの理想が高い。そして、できないことがあるといじける。いじけてできるようになるまでやる。華奢な体で無理をして、倒れてしまうことも、熱を出してすることもあるというのに。
いや、そうなってしまうからこそ、できることを多くしようとするのかもしれない。最低限これだけはやっておこうになるのだろう。そしてその結果、理想が高くなった。そういう経緯があるのかもしれない。
だとしたら、早苗のその行動はあまりにしも必死すぎる。健気とも取れる。
だが、宮川翔吾から取ってみれば、その健気さは、抑えておいて欲しいと思う時がある。
例えばそう、今のように台風で風が強い中外に出ようとしているところとか。
「この僕が風に負けるなんてことあると思うかい?」
「普通にあるからやめとけ」
急に電話がかかってきたかと思うと、そんなことを宣う早苗に、翔吾は眉間に皺を寄せながら制止するよう呼びかける。が、しかし、電話越しなのでどこまで止められるかわからない。これが会っている状態ならひっつかまえてでもとめるのだが、目の前にあるのは自室の窓で、ビュゥ、と音を立てて吹き荒む風が吹いている。そして今どこかの家のタオルがとんでいった。早苗の姿はない(住んでいるところが違うから当たり前だ)。
「いいか、絶対出るなよ。出たら絶交だからな」
「小学生みたいなおどしだなあ」
「台風の日に外に出ようとするまんまガキみたいなやつに言われたくない」
「いや、いや。僕にはちゃんと考えがある。そもそも、小学生の頃に比べて今の方が体重はあるんだぞ。ちょっとやそっとでとんでいくようなことはないだろう」
「どんだけ強い風が吹いているか見たか?」
「見えているとも。なんなら写真でも送りつけようか?」
もう売り言葉に買い言葉みたいな感じで一つもお話にならない。早苗は絶対に風に負けることはないから外に出ると言い張り、翔吾はさすがにそれは無理だろうと反論を繰り返す。だがどうにも二人の考えは、平行線をたどるしかなく、折り合いがなかなかつけられそうにない。
そしてとうとう翔吾の説得はむなしく終わり、早苗は家の外に出てしまった。らしい。
電話で早苗が実況し始めた。
「すごい。すごい風だ。むべ山風を嵐といふらむ……」
「百人一首を詠んでいるひまがあったら戻れ」
「いや、いけるところまで僕は行くぞ。そう、目的地は君の家だ」
「なんで俺の家なんだよ」
すでに関門は一つ突破された。次はこの石も小枝もバケツもとんでいく危険極まりない道である。電話越しに聞こえる声は、風の音でほとんどかきけされた。今どんな目に会っているのか翔吾の気はしれない。そしてどうしてうちに来るのか。一つも理由がわからなかった。
「なぜって、この前ショーゴくんに貸す予定だった参考書を渡しにいきたいからだよ。君この前古典で何かいい参考書や問題集はないかって言っていたじゃないか。模試も近いから今日までに届けないと君が困るだろう?」
そう聞いて、ため息が漏れた。
確かに試験は近い。学校が爆発するなり何か起きない限りは土曜日に模擬試験がひらかれるはずだ。古典にあまり自信のない翔吾は少しでも勉強したいとは思っていた。そこで古典が好きで成績の良い早苗に参考書か問題集のような、古典の勉強になるものはないかと聞いた。
いくつか翔吾くんが好きそうなのがあるから持ってくるよ。
なんて話をしていたのが金曜日。そして今日が日曜日。次の土曜日は約一週間くらいだ。そう思うと早めに渡しておきたいと思う気持ちはわからなくはない。
でもそれはこんな風の強い日にわざわざ出るほどのことかと聞かれたら、首を横に振らざるを得ない。そこまでしなくていい。そんなことのためにこんな状況で外に出るんじゃないと声に出して言いたかった。半ば声に出していたが。
「いや、でも、これくらいの風なら傘さえ刺さなければ大丈夫だと思うし、僕も君の家にいって話がしたいし、まずこの風の日に出るのはすごいワクワクしているというか、面白そうだと思ってだな……」
「……面白そうが本音だろうが」
「あはは。バレたか」
「……わかったよ。お前が外に出たかったのは。でも古典の参考書は濡れて使い物にならなくなる可能性があるからそっこー帰れ」
「でもそれだと君が勉強できなくないか?」
「電話口でお前が教えろ。それなら良いだろ」
「──ショーゴくん、それは教えてもらう人の態度ではないと思うんだが、どう思うんだい?」
「頼む。電話で俺に古典を教えてくれ」
その言葉を聞いて電話の向こうから「うん」という声が聞こえてきた。風の音が急にやみ、はっきりとした早苗の声が聞こえてくる。
「それなら僕に任せたまえ! 君が古典が大好きだって言うようにしてみせよう」
楽しそうに弾んだ声。それを聞いて翔吾はほっと、小さく息をついたのだった。
—————
途中からお題に沿った内容じゃなくなったような気がしますが、気にしてはいけない。
【理想のあなた】
もしそばに居るならば
もし一生を共にするならば
こんな人がいい
こんな性格がいい
人は誰しもそんな会話をしたことがあるのでは無いでしょうか。
そしてそのうちのほとんどがもともと思い描いていた人とは違う人なのではないのでしょうか
そんな事ないと言うあなたは、自分の事をよく分かっているのでしょう。
自分が何を求めていて、自分がどんな人を許せないかを知っているのでしょう。
そうかも、という人は、柔軟な人なのでしょう。
だって思い描いていた人とは違うとしても、共に居てもいいと思えるのだから。
人にはそれぞれ理想があります。
あなたの理想は
どんな人?
あなたは背が高くて清潔感がありセンスも良い
いつも穏やか、誰に対しても優しく丁寧
言葉の選び方も素敵
話し上手だし聞き上手
誰かを傷つけることなんてもちろん言わない
物もとても大切に扱う
あなたのことを悪く言う人はいない
みんなあなたに好印象を抱く
でも、それじゃつまんない
あなたにある傷は?深さは?
どのくらい痛む?
罪悪感や劣等感はある?
あなたの孤独はどんな場所?
私、太陽のようなあなたと日陰も一緒に歩きたいの
何時だって、私の理想の貴方…貴方は、何もかもを、完璧にこなす、立派な大人…それに比べて、私は、去年成人したのにも関わらず、まだまだ未熟な子供…貴方が私の理想の様に、私も、貴方の理想の彼女になりたい…貴方が好きな女優さんや、歌手には、なれないけど…でもそれでも、貴方が誇れる彼女になりたい…だって、一生涯貴方の隣を歩くんだから…まだ、貴方の事、知らない所もあるから、少しずつ、貴方の事、これからも知っていきたい…本気で貴方が好きだから…
私の理想は、頭が良くなくてもいいから、可愛くなくてもいいから、痩せてなくてもいいから、「誰にでも優しい心を持った人」
僕の理想は、頼りになる人になることだ。頼りないし、不器用なところがあるからより思う。
理想の自分を掲げると差がありすぎて辛くなる。
でも、近づこうと努力している自分は大好きだ!
「『ひと』を書きたい。……とは常々思ってる」
昨日が昨日で今日も今日。19時着の題目に対して苦悩悶々安定な、某所在住物書きである。
「理想としてはドキュメンタリーよ。舞台の箱作って。設定持たせたキャラ置いて。当日のお題をテーマに動いて生活してもらって、そのシーンを撮影する感覚で文字に起こすの」
まぁ、所詮理想だから、結果はご覧の通りだけど。己の投稿作品を読み飛ばす物書きの視線は完全にチベットスナギツネであった。
「……理想の俺が遠過ぎて困難」
――――――
わたくし後輩、ただいま先輩に、居酒屋の個室で絵描き物書き用語を解説しております。
「特に女性に多いと思うけど、結構絵師や物書きは、心に理想の『The She』と『The He』がいるの」
スン。 先輩がメモの手をボールペンを止めて、短く、小さく息を吸った。
何か突発的に、気になる疑問とかが出てきたときの、先輩のひとつのクセだ。最上級になると息吸った後に「ん?」って吐き首を傾ける。
「『その』、『彼女』で、『その彼』なの」
私は補足した。
「たとえば、リバのツー様でも総受けのツー様でもなく、総攻めのツー様。『その』ツー様なワケ」
案の定先輩は短い声と一緒に小首をかしげた。
「先輩は『先輩』で、確かにココに居るでしょ?」
きっかけは都内某所の某最近青コンビニに商品コーナーができ始めてる四文字良品。私は百均後の寄り道で、先輩は文房具の買い足し中だった。
真面目な先輩が良品のシンプルでシックなグッズを使ってるのが解釈一致過ぎ。
それでつい「なんか解釈一致」って言ったんだけど、途端、先輩は少し苦しそうな顔をした。
解釈の二文字が諸事情で過敏なアレルギーらしい。
「絵描き物書きは、先輩に、先輩自身がそうでもそうじゃなくても、『先輩は実は漫画が大好き』とか、『先輩は料理がとても上手』とか設定付けるの」
その先輩が「解釈は、どのような意味で使っているんだ」って聞いてきて。急きょ一緒に居酒屋でごはん。
そんな大げさな話でもないのに、先輩は良品で買ったメモ帳に私の話をメモして静かに聞き始めた。
かわいい。
「私の部屋に娯楽書籍が皆無なことは、お前も知っているだろう」
「そうそこ。本人が、事実として、どうであるか、場合によっちゃ無関係なの。その絵師の世界では先輩は『漫画が好き』で、『昔レストランでバイトしてた』『実は昔やんちゃっ子』の、『元精神科医』なの」
「はぁ」
「この設定リストだのイメージだのが、『解釈』。『解釈一致』は『自分が考えてる○○のイメージと一緒』って意味で、『解釈不一致』はその逆ってこと」
「『地雷』は?」
「『自分にとってその設定とかイメージとかは精神的アレルギーなので受け付けません』って意味」
「そうか。……そう」
トン、トン。
ボールペンでメモを静かに叩き、頑張って内容を理解しようとしてる先輩は、数度頷き、ため息をついて、
「……アレルギーで不一致なら、すぐ捨ててくれれば良かったのに」
ぽつり、私に聞こえるか聞こえないかくらいの声量で、寂しげに呟いた。
理想のあなた
あなたのその素敵な容姿
あなたのその素敵な笑顔
あなたのその優しさに
みんなは理想を膨らませ
あなたを欲しいと
願うでしょう
私もきっとその中の一人
あなたに理想を押付けてたね
今
私がもっとも知りたくて
私がもっとも抱きしめたいのは
みんなの中の「理想のあなた」を
生きようとする
あなたの中の本当のあなた
本当のあなたは何をおもう?
本当のあなたは何をしたい?
本当のあなたを抱きしめたいの
本当のあなたを愛したい
本当のあなたに出会いたい
草むらで
耳を澄ませて
聞こえた
時計の音
理想のあなた
『理想のあなた』
理想から 飛び立てるまで 手入れした
薄羽の色 もう灰色に
長い道 も歩けるはず 二人なら
だから探した 手、見つからない
思い出に ひたるわたしを 殴るよう
汚い涙 別れを告げる
彼女は完璧な存在だ。
その容姿は、まるで芸術作品のように美しく
誰もがその魅力に魅了された。
その姿は、常に自信に満ちていて
強さと威厳が漂っている。
あなたの話し方は、品位があり、
全ての人々を魅了する。
彼女は、まるで天使のようだ。
周りの人々を癒し、励まし、導く存在だ。
彼女の存在感は、圧倒的で、どんな場所においても、
まるで光を放っているかのように周りを照らし出す。
誰もが彼女を追いかけた。
そんな彼女が私の理想。
いつか理想のあなたに私を見て貰えるように
私は私を磨き続ける。
─────『理想のあなた』
【理想のあなた】
憧憬とは、理解から最も遠い感情である――。その文言を目にしたのは、いつのことだったか。いまいちそれは思い出せないけれど、何故か俺の頭の中を昔一度見ただけのそのフレーズがグルグルと回っていた。
目の前で君が泣いている。いつだって明るくて、自由で、何に怯えることもなく世の中のあらゆる困難へと果敢に挑戦し続ける、俺の憧れの人が。
俺は臆病だ。親の期待や世間の考える普通の枠組みから外れることが怖くて、いつだって本心を隠し続けてきた。だからこそ俺とは正反対に、堂々と『自分』を掲げる君の在り方に憧れていたのに。
(俺はいったい、君の何を知っていたんだろう)
もう嫌だ、どうして、何でみんなわかってくれないの。嗚咽の合間にこぼれ落ちる君の悲鳴が、俺の心臓を鋭く突き刺す。立ちすくむ俺に気がついたのか、君はゆっくりと顔を上げ、そうしてひどく歪んだ微笑みを浮かべてみせた。
「ごめんね。君が思うより、強くなくて」
掠れた声だった。頬を伝う透明な涙。それでも必死に笑顔を取り繕おうとする姿に胸が締めつけられる。気がつけば君の身体を抱き寄せていた。
思っていたよりもずっと華奢で、小さな身体だった。震える肩が痛々しかった。ああ、俺の抱いた身勝手な羨望も、君を追い詰めていたのだろうか。だとしたら俺は最低だ。君を傷つけた社会の醜悪さと、何ひとつ変わらない。
「俺は、どんな君も好きだよ」
真っ直ぐに背を伸ばし、社会の理不尽と闘い続ける美しい人。一方的に作り上げた俺の中の理想の君に別れを告げて、目の前で泣きじゃくる本当の君をただ強く抱きしめた。
理想の私は常に穏やかで人に優しく、朗らかでお話上手聞き上手、誰とでも上手く付き合える自分。
だけど実際は、人に対してのあたりが強く、人を馬鹿にしたり、棘がある言葉で相手を笑いにする。
攻撃的で衝動性が強く、相手を不快にさせることが多い。
相手の悪口を言わない
頷いたり、相手の気持ちには寄り添うけど
悪口には同調しない。
例えば、〇〇からこんなことされて嫌だった。と言われると、〇〇ってそんな一面があるんだね。(相手)は、大変だったね。といった感じかな。
理想の自分になれると思うけど意識しないとすぐに楽な方に流れるので、毎日意識する癖をつけないと。
それから、すぐにイライラしてしまう。
何でか分からない。
自分でもおかしいと思う。
人と比べず、自分らしく、余裕を持って生活できる人になりたい。
あなたにとっての「理想のあなた」はきっと私じゃない。真実と事実が違うように、現実と理想は違う。たったそれだけのことなのに、なんで心が痛むんだろう。