『物憂げな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ゆっくりでいいんだよ、と
君は言ってくれる
だけどこの時間軸を生きているのは
きっと僕だけだ
みんな別の軸の上にいる
もっと急がなければ
君に追いつけない
だから焦るんだ
とっても焦ってる
(物憂げな空)
なんて物憂げな空なんだろうと、撮った写真をSNSにあげる。いいねの数が増えていく。
「あ、あのさ、いや、なんでもないんだけど、空がめっちゃきれいでさ。それなんだけどさ」
通りすがりの誰かが誰かに電話している。
わたしは心の中で「いいね」を何度も押している。
物憂げな空は、ここにはもうない。
【物憂げな空】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
12月某日
その日は朝からずっと、いつ雨が
降り出してもおかしくないような、
どんよりとした暗雲が垂れ込める
物憂げな空模様の寒い日だった。
(あ……やばい)
急に視界が白くなる。
立っていられなくなって、
思わず階段に座り込んだ。
(……くらくら、する。貧血、なのかな)
とにかく、今動くのは危なそう。
そう判断して、目を瞑って
じっとしていたら。
「――大丈夫か!?」
「…………?」
耳鳴りがしていて、よく分からなかった
けれど、多分、大丈夫かと聞かれた。
ゆっくりと目を開ける。
(……うわ……)
目の前に、とんでもなく
イケメンな人がいた。
わたしと視線を合わせるためか、
しゃがみ込んでくれている。
え、なにこれ、変な幻見てる?
「天明(てんめい)、どうしたー?」
「具合悪そうな子がいるんだよ」
「マジか。……あれ、古結(こゆい)さん?」
「知り合いか?」
「同じクラスだけど、話したことは
ないかもなー。双子の星河(ほしかわ)
兄妹と一緒にいるのをよく見かける」
「そうか。……俺の声は、聞こえる?」
聞き取り辛いけれど、
聞こえてはいたので、頷いた。
「顔色かなり青白いな」
「動けないんだと思う。
――悪い、抱えるな」
(…………え?)
温かさと浮遊感。
それを感じたと思ったら、
お姫様抱っこされていた。
(……ええええ?)
「ごめんな、なるべく
揺らさないようにするよ」
「古結さん、天明背がでかいから
抱っこされんの高くてちょっと
怖ぇーかもしんないけど、
落とさないから心配しないでいいよ」
「翼(つばさ)、一緒に来てくれるか?
保健室のドア開けて欲しい」
「っつーか、先に行って
保健のセンセーに話通しとく」
「頼む」
・
・
・
2/26 AM 11:30
「……っていうのが、天明くんと
友達になったそもそもの
きっかけだったんだけど」
「……そんな乙女ゲーみたいな出会いを
自分の娘が体験してるとはね……。
恋に落ちる音が聞こえそうなくらいよ」
「実際は、めまいと耳鳴りが酷くて
きゅんとしてる余裕はなかったな~」
「その出会いでフラグが立たないのも
驚きだけどね。……お昼はレバニラ
炒めにするわよ。鉄分取りなさい」
「はーい。苦手だけど頑張って食べる」
『物憂げな空』
ベランダで煙草を吸う
昨日から引き続き天気は快晴、雲のひとつも浮いてやしない
つまらん空だ、気に食わない
俺がこんなに悩んでいるのに、お前は雨雲ひとつもないってか?
能天気な面しやがって、腹が立つったらありゃしない
空に向かって煙草の煙を吐いてやる
綺麗な青に灰がかかった
瞬きの曇天にほくそ笑む
「ざまぁみろ」
これで少しは気が晴れた
明日は雨でも降らせてみせろ
物憂しげな空 とはなんだろうと思い調べてみると なんとなく気が塞ぐような空という意味であり、憂鬱な空とも言い換えることができるようだ。
そして、憂鬱といったらば、萩原朔太郎さんの名言である 「真面目になる」ということは、しばしば「憂鬱になる」ということの外の、何のいい意味でもありはしない。
という言葉があるようだ。
文字の通り解釈すると真面目になることは憂鬱になるという意味である。その言葉から、私は真面目に生きることは辛いことなのだろうと思う。例えば真面目に仕事をしようと考える人と楽をしようと考える人とでは仕事の効率がよいのは多分後者の方である。また、真面目に考えるということは考える対象から逃れられないということでもある。真面目というのはいわば頑なに固執する考え方を上手にいっただけでありもっと不真面目に楽に生きた方がよい。そんなことをこの名言はいいたいのかなあと思う今日この頃です。
今にも泣き出しそうな空だ。
駅から待ち合わせ場所の喫茶店へ向かう足が気持ち早まる。
その物憂げな空に、昨日の彼女の表情が重なった。
『いいなぁ。』
見るともなしに点けていたテレビに映ったのは結婚式。女性は白い着物で、頭がすっぽり隠れる白い大きなフードのようなものを被っている。ちらりと目をやって『んー? そうかな?』と言った瞬間、しまったと思ったがもう遅い。彼女は「ん?」と笑顔を見せたが、その一瞬前、僕の目には何かを堪えるように引き結んだ彼女の唇が確かに見えていた。
喫茶店に着くと待ち合わせの相手はすでに来ていたが、ぼんやりと空を眺めており、こちらに気づく様子はなかった。
「美里。」
声を掛け、向かいの席に座る。
「蒼斗君、早かったね。降られなくて良かった。」
彼女は僕に微笑みかける。昨日の片鱗は垣間も見えない。
「うん、降るかと思って早足になった。こういうのを物憂げな空っていうんだろうなぁ。」
「降るか降らないか悩んでる感じね。ところで今日はどうしたの? わざわざ…」
店員さんが注文を取りに近寄ったので、会話が中断する。僕はブレンドコーヒーを、彼女は小腹が空いたと言ってホットサンドとアメリカンコーヒーを頼んだ。
僕が口を開こうとすると「あ。」と彼女が話し出す。
「さっきの物憂げな空、青空かも。」
「え? 何で?」
「ほら、気分が落ち込んでることをブルーな気分って言うじゃない。マリッジブルーとかマタニティ、ブルーとか…ウィンターブルーとか」
話しながら彼女の表情が歪んでいき、声が小さくなる。泣き笑いのようになった彼女の顔。
「美里、昨日はごめん。」
僕は心を決めて話し出す。
「昨日、僕の返事が悪くて…。僕は、その、着物じゃなくてドレスの方が似合うと思ったんだ! それで、君が着物を見ていいなって言ったからついそうかなって言っちゃって!」
僕は一呼吸入れてから、改めて彼女を見据える。
「島本美里さん!」
「はい!」
彼女は返事と共にピッと姿勢を正す。
「僕と結婚して下さい!」
僕はポケットから素早く小さなケースを出し、蓋を開ける。キラリと輝く一粒のダイアモンド。
「は…はい! よろしくお願いします! ふ、ふふふ…蒼斗君、こんなことするキャラじゃ…。」
僕は何も言えないまま、指輪をケースをから指に持ち、彼女の左手を待つ。
そして彼女の薬指に…入らない。サイズが小さかったようだ。
「…入らないね。」
僕に気を遣ってか、唇を噛み締めて笑いを堪える彼女。
そう、昨日の失態に焦った僕はすぐにでも彼女にプロポーズをと焦るあまり、店頭ですぐに持ち帰ることができる指輪を買ったのだ。
タイミングを見計らって注文の品が彼女と僕の間に並ぶ。
それを境に、彼女は堪え切れなくなり笑い出す。
彼女の言う通り、キャラじゃないことはするものじゃない。でも彼女が笑っている。何の憂いもない笑顔。
彼女がホットサンドを食べ終わったら一緒に返品交換に行こう。
物憂げな空
「…はぁ。」
溜め息が1つ、雨に濡れたコンクリートに反響した。
今日は、何もかも上手くいかない。課題を家に忘れて怖いと有名な先生にキレられ、雨で寝癖は酷くなり、色々重なってイライラしていたせいもあったのか大切な親友を傷つけてしまった。
雨が降っていて気温が低いにも関わらず、半袖で教室を飛び出してきた。心臓がぎゅうっと鷲掴みされる様な痛みに、渡り廊下の床にしゃがみ込む。
俯いた拍子にビシャビシャに濡れた髪から雨水が滴って、ズボンを濡らしていく。ベタっと体に張り付いた半袖シャツが気持ち悪い。
いっそ、このまま居なくなれたらどれだけ楽だろうか。こんな最低な俺に、今手を差し伸べてくれる人はいないのか、と自虐的な乾いた笑いがこぼれた。
ふと、頭に容赦なく降りつけていた雨がすっと止んだのがわかった。顔を上げて前を見ると、未だにどんよりとした曇天から雨が降り注いでいた。
「ねえ、こんなとこで何してんのさ。風邪ひいたらどうすんの。」
いつも明るい声は、低く優しい声に変わっていた。右を見ると、傘を俺の方に向けながら目線を合わせてしゃがんでいる親友が居た。
「…何しに来たの。」
せっかく心配しに来てくれたのに、目線も合わせず冷たく返してしまう自分が腹立たしい。さっきよりも深く俯いて目に滲んだ涙を隠す。彼奴は、背中に手を当てて優しく摩ってくれた。涙腺崩壊を加速させるその動きが、今は心地よく感じる。
流れ出る涙と口から漏れて止まらない嗚咽はそのままに、見上げるは、、、
空にもし感情があったら、
快晴なら気分最高、
雨なら悲しい気持ち、
雷なら怒ってる、
雪なら…なんだろう
「物憂げな空」=くもり かな?
特にテンションの上がらない時ってところかな
だいだい、雨はふらない
『物憂げな空』
※地域差あり
物憂げな空を見つめながら
同じように翳る 僕の心
どれだけ光が差し込んでも
眩しすぎるものは 僕を追い詰めるだけ
わかっているよ ちゃんと
でも 自分で歩き出せるようになるまで
どうか待っていて
#物憂げな空
こんな物憂げな空をしているのに
俺の心はスカッと晴れている
もうこの街とおさらばするからだ
さよなら 大嫌いな人々
さよなら 俺をいじめた人々
やっと会えた
これからは
離さないよ
キュートで愛しい彼女
「物鬱げな空」
家への帰り道
現在の時刻は午後4時半
空は太陽が隠れて赤い空へと変わっている
だけれどそれはどこか薄暗く
どことなく憂鬱になるような空
そのような空に
僕は一つ息を吐いた
「物憂げな空」
ちょこっとだけ
哀しい顔を覗かす
空の憂鬱は
私には
分からない
だけど
憂鬱が伝染したみたい
分厚い雲の
ハンカチを
差しだしたら
照れくさそうに
顔を隠してしまった
それは低気圧でしょう。
灰色の雲がそこまで迫っているかのように重々しい空。なかなか目が覚めず頭痛から始まる朝。
そんな時には五苓散。
わたあめ機からあがっている煙には目をそむけながら
『物憂げな空』
#物憂げな空
眠気まなこでカーテンを開ける
灰色で物憂げな空
雨が降りそう
ぎゅうぎゅうの満員電車に身体を押し込み会社に向かう、
プレゼンの日は毎回胃袋がキリキリ痛い
帰りたいな…
常用してる薬が最近増えてきた
降りそうで降らない灰色の空
いっそ降るだけ降ってくれればいくらかましなのにな。
〈物憂げな空〉
神さまに、お祈りしました。
明日は大事な日なのです。どうか、私をお許しください、と。
神さまに、お祈りしました。
私の行いを、お赦しください、と。
心が軽くなりますね。
あの、武勇で有名な御仁が祀られており、
猛々しい龍の装飾がある、神殿に向かって。
あの、学問に優れたお方が祀られており、
梅の花の装飾がある、祠に向かって……
その日は雨でした。雫は、とても冷たい。
誰よりも、どの神さまよりも、神々しい存在は、
天。
御天道様ですよ。
私は、まだ、御天道様には、赦しを乞いません。
まだ、まだ……
物憂げな空
こうゆう日は、
お気に入りカップで暖かいコーヒーと
一口サイズのクッキー、ビターチョコで
まったりすること。
近所迷惑にならない程度の大音量で
カノンを聴く。
我が家のもふもふにゃんこを
ぎゅっと抱きしめて見る。
うちのにゃんこは、スキンシップが
苦手だから触るのは、10秒程度。(笑)
物憂げな空の色は憂鬱になるから
なるべく、空と目を合わさない。
いつも気持ちが明るくなることを
探してるかも。
餓鬼には呆戯く権利もねえで、
病んぢまいそうなゆめうつつ
気分が晴れの日も、気分が落ち込んでいる日も、空を見ると、そこには、
いつもの、物憂げな空。
只、ぼーっと、その空を見ると、雲が流れて、太陽の光があり、風が吹いている。
いつもの、物憂げな空。