『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
澄んだ瞳
子供たちにせがまれてペットショップへ仔犬を見に行った。今日はパパがいないので、仔犬を購入する予定は全くない。
子供たちもそのことは納得して「今日は見るだけだよ」と言い合いながら仔犬のケースに近づいていく。
なぜ仔犬を飼うことになったかといえば、上の子が友達の家でゴールデンレトリーバーを見たことから始まる。
「犬が欲しい!ママ!犬!」
友達の家から帰ってきてからずっと言い続け、足をバタバタさせながら私のあとを付いて歩き、下の子もつられて「犬!犬!」と犬コールだ。
パパに相談しないとね~。と誤魔化しながらいたが、なんとパパが一番乗り気となり犬を飼うことがすんなり決まってしまった
うちはゴールデンレトリーバーを飼うほど広くないので小型犬の仔犬を飼うことになったが、子供たちに世話は自分たちでやるように言ってある。初めは世話をするだろうがそのうちにママの仕事になるのは、あるあるだろう。
私はあまり飼うことに乗り気ではないが、子供たちのあとから仔犬のケースまでやってきた。子供たちはケースに顔を近づけてキャッ、キャッと嬉しそうに仔犬を覗いていた。
「あまり近づくと噛まれるかもしれないから気をつけて」と言いながら、子供たちから目を離し顔を上げた先にあったケースが目に入った。その中には美しい毛並み、澄んだ瞳、フリフリと愛嬌よくシッポを振る仔犬がいた。
そんな澄んだ瞳で見つめられたら…
結局、その仔犬をお買い上げしてしまった。帰宅したパパには呆れられたが、だってあの瞳で見られたら胸がグッとなって
連れて帰る選択肢しかなかった。
どうせ飼うのだし子供たちも気にいっていたからいいでしょ。
連れてきたときも今も「澄んだ瞳」で私を見るが、めちゃくちゃヤンチャで手がかかるこの子の世話をしているのはやはりママだ。
放課後、忘れ物を思い出して学校に戻ってきた。
調理室を通りかかった時、泣いている声が聞こえた。
あれは……マジか、不良の阿部くんだ!
恐る恐る話しかけようとしたら俺は全てを知った。
彼は玉ねぎと包丁を持っていたのだ。
か、かわいー!!
俺の中のリトルオレが萌えた。
エプロン姿とか萌だろ!
いやそもそも調理部の時点で爆萌だろーが!!!
10分間阿部くん(推し)を拝見してそのまま家に帰った。
貴方のその瞳が好きだった。
この世界の何を見ても素敵だという
貴方の見ている世界が見たくなるほどだった。
「貴方はいつも綺麗なものを沢山見ているのね」
その言葉に肯定しながら私を見つめてきた。それに続けて発せられた「綺麗だね」の言葉は私を翻弄させる。
あぁ…貴方のその澄んだ瞳が大好きだった
あの澄んだ瞳は忘れない
たとえ映るのが曇り空でも聡明で
暗い影すら透すその瞳には
なにを重ねても無限の光が差している
今までの日々も、血と汗も、忘れえぬ悲劇も
いつまでもその瞳は美しい
今はその瞳は閉じたまま
二度と開かない
私には何も出来はしないだろう
〘 澄 ん だ 瞳 〙
[ 君 の 目 は 月 み た い に 綺 麗 だ ]
『 あ り が と う 、 』
[ ね ぇ 、 次 は い つ 会 え る ? ]
『 次 は い つ だ ろ う ね 』
『 あ っ 、 ! 』
『 も う 時 間 だ 、 』
『 ま た ね っ ! 』
[ う ん っ ! ]
[ ま た ね ! ! ]
生まれて間もなくは、綺麗な景色が映るけど
世間を知って、その闇を知って
人々の映す景色は、濁っていくの
---二作目---
「好きです」
何時もは閉じられている深紅の瞳が、
真っ直ぐにボクの事を射抜く。
ボクの心を見透かしているかのように
「嘘だ」そう思う事を許さないと言う様に
その瞳は透き通っている。
...諦めようと、そう思っていたのに
そんな風に言われてしまっては...
「...ぼ、ボク...も...///」
答えずにはいられないじゃないか
#澄んだ瞳
373作目
「澄んだ瞳」
絶対に出来ない。
無駄なことだよ。
誰もやってないのは失敗するのが分かるからだよ。
そんなのも分かんないの?
色々な罵詈雑言を浴びせられてきたのは
近くで見てきたから分かる。
それでも貴方たちは自分が信じた道を突き進んで、
間違いを正解にして進んできて、
いつか天下統一するんだって、
本当に思えてきて、
下なんか見ない。ずっと見てるのは頂点だけ。
"澄んだ瞳"で、曇りなんて1つもなくて、
まっすぐ前を見続ける貴方の"澄んだ瞳"に
私は心奪われてしまったのです。
澄んだ瞳
開いたままの窓から心地よい風が吹いて髪を揺らす。僕と君は教室に二人きり。
ふと、君は課題から視線を上げる。目が合って、ずっと見ていたことがバレてしまうかと思った。でも君は何も言わずに、頭のヒマワリの髪飾りを指す。
「ヒマワリの花言葉って、知ってる?」
僕へと目を据えそんなことを聞く。たしか、あなただけを見つめるとか、そんなのだったっけ。
「それね、私なの」
いつも通りの表情のままさらっと言う。
けど、それって。
「もしかして、告白してる?」
海みたいに澄んだ、
「ふふ」
君の瞳に焦がされそう。
澄んだ瞳で
じっと見つめられたら
きっと
恋に落ちてしまう…
そんな
胸のときめきを
運んで欲しい。
澄んだ瞳
長生きすればするほど
私たちの目は濁っていく
これ人間に限らないし
水族館や動物園にいるコたちや
ペットとして飼われているコ
白内障でも生きていける環境にいるということ
澄んだ瞳だったころ
世界はどんなふうに見えていた?
私はあんまり覚えていないかな
(澄んだ瞳。)🦜
あのね。
・人間しゃん、・・・には
いろんな色の
瞳をした人達が
いるよね。🦜
(僕ら、鳥達にも
いろんな色が
有るんだよ。)
《赤、黄、黒、》とか
「僕の、虹彩は
茶色だから
黒く見えるんだよ。」🦜
・でもね。
✣フクロウ、しゃんは
朝、昼、夜、で色が
変わるだよ。
〔不思議だよね。❳
【鳥達、は
自然のまま
生きて、
欲が、無いから
皆、澄んだ瞳を
しているんだよ。】
きっと忘れることはできない
あの夏
僕と妹と父さんと母さんで
キャンプに出かけた
森の中のキャンプ場に着くと
渓谷からの水の音が
サアーッと聞こえる
僕と妹は浮き輪を準備する
その傍らで父さんと母さんは
テントを設置する
かごと網はどこだっけー と妹
まだ車にあるよ と父さん
僕は浮き輪を膨らませると
車に戻って虫かごと網を探した
あった と 振り返ると
気が付かない間に
もう一台の車が僕らの車のすぐ近くで
停まっていた
お姉さんが1人で車から降りて
黙々とテントを張っている
その日はカラスアゲハを取り損ねたけど
サワガニを妹と一緒に取った
夜ご飯のカレーはとても美味しかった
お姉さんのことは忘れていた
翌朝 まだ暗いうちに目が覚めた僕は
テントから出て身震いをした
初夏だというのに
寒いのだ
隣を見やるとお姉さんの居るテントだ
と
ファスナーを開けてお姉さんがテントから顔を出した
僕と目が合った
とても綺麗な薄茶色の澄んだ瞳だ
おはよう ぼく とお姉さんが言う
おはようございます と僕は挨拶した
寒いね 初夏なのに とお姉さん
僕は頷いた
こっち と
お姉さんが手招きするので
なんですか と僕が聞くと
あったかいもの用意するからおいで
まだ4:30だよ とお姉さんは笑った
小さな折り畳み椅子を広げて用意してくれた
薄いブランケットを纏ったままお姉さんは外に出て
テーブルにカセットコンロを用意すると
火をつけて牛乳を温め
蜂蜜を入れてかき回すとステンレスのコップに
注いで ちょっと熱いよ と言いながら
僕に勧めてくれた
ありがとうございます
と僕はテーブルに置かれたコップを眺めた
お姉さんがもう一つのコップに蜂蜜ホットミルクを
注いで少しふうふうしながら飲んだ
あっつい
お姉さんはそう言うと
自分のブランケットを僕に巻き付けるようにして
僕の身体を温めてくれた
僕がお礼を言うと
お姉さんは
ぼくが風邪ひいちゃったら
お父さんとお母さんに悪いでしょ?と言った
少し冷めた蜂蜜ホットミルクを
ちびちびと飲んだ
甘くてとても美味しい
お姉さん なんで1人でキャンプしてるんですか?
と僕が訊くと
お姉さんは
お友達いないもん
と言った
ぼく 私の友達になってくれる?
と
お姉さんは言い
少し寂しそうに笑った
おい と
父さんの声が聞こえた
お邪魔してすみません と父さんが歩いて来て言うと
お姉さんは
いえ ちゃんとお礼も言えるし
とても良い子ですね
と僕を褒めた
お姉さんにブランケットを返すと
またね とお互いに手を振った
僕は時々
この日のことをふと思い出す
お姉さんに恋をしているのかもしれないと思ったのは
ずいぶん後になってからだった
あの夏のお姉さんの
寂しげな澄んだ瞳を
僕は忘れられない
赤ちゃんの瞳は澄んでるよね。
大人になったら濁るのは、汚れたものを見すぎたせいだろうか。
「澄んだ瞳」
今日もヤモリを待っている
窓の前でじーっと…
昨日窓の外側にヤモリが出没し
にゃんこは大いに興奮した
今日もヤモリ君が来る事を信じて
つぶらな瞳で見つめている
一点の曇りもない
澄んだ瞳…
いつも全力で
純新無垢な君( ΦωΦ )
そんな君を見ている私の瞳は
濁りきっているんだよなぁ…
いろんなもの
見てきたからね (・ᯅ・💧)
仕方ないかっ…
「澄んだ瞳」#11
私って可愛い。私は優しい。そんなことを思っていたあの頃。
徐々に自信を潰されて、「私は可愛くない」「私は性格が悪い」そんなことを思っている今日この頃。
あの頃、私の瞳は澄んでたなぁ。
澄んだ瞳もいずれはくすむのだろうか
楽しい楽しいこの景色も色あせてしまうのだろうか
時間は記憶の色素を奪っていく
いつでも思い出せるように写真を撮ったり、絵を描いたり
でも、確かに現実にあるものでも結局はいつかなくなってしまう
だから、喰らってやるのだ
味わい尽くしてやるのだ。
時間が奪い尽くすよりはやく
輝く記憶の光を暗淵の胃の内に呑み込んで
白と黒を心の底から吸収して
新たな瞳を作り出し、
新たな景色を見にいこう。
きっとそれでいい
#澄んだ瞳
戦火の街
色を無くした瓦礫の中
茫然と虚空を見上げる大人達
憎しみと慟哭に声もなく
うつむく大人達
未来(あした)なんて見えない
見えやしないと。
そんな風景の中での救いは
幼い生命の煌めき
子供達の光をなくさない眼差しだった
たとえ恐怖に震えていても
そのチカラを秘めた無垢な眼差しには
大人達の背中を押す魔法がある
その真っ直ぐな瞳には
大人達に愛すると云うことを
思い出させる魔法がある
どうかあの澄んだ瞳から
光を奪わないで…
どうかその瞳に大人達よ
気づいて!
過ちを繰り返さない
そんな勇気を思い出して
《澄んだ瞳》
人は私をいい人だと言う
清らかなイメージ
…
わかば
━━━
《澄んだ瞳》
内なるものは外にみえない
秘めたるものは
誰にも言えない
決して誰にも…
あおば
━━━
わかば と あおば
表 と 裏
ひかり と かげ
私を知る人は
本当の私を知ったら
どう思うのだろう?
同情してくれるのだろうか?
それとも
非難するのだろうか?
澄んだ瞳をもった
偽りの私
私が欲しいもの
手っ取り早く手に入れる方法
でも…いけないこと
そんなことはわかってる
わかってる…
わかってる、頭では…
自分の心を守るため
道を踏みはずした…
ゴメン
『澄んだ瞳』
浴衣を着てちょっとお姉さん気分
夏祭りのイチゴかき氷
アタリを夢見るくじびき
取れなくても楽しかったヨーヨー釣り
夜空を飾る大きな花火
初めてがいっぱい
ドキドキがいっぱい
あの頃の私は
澄んだ瞳で
大きな手を握っていた
赤ちゃんとか
子鹿とかではなくて、
色々知っていながらも
澄んだ瞳をできる人が尊いと思う
世の中の理不尽や勝手さも知って、
そういうものを飲み込んで
なお澄んだ瞳をできる人
自分の透明な部分を
無意識にでも
意識的にでも
守っていられる人
そんな人に惹かれるし
騙されるし
振り回される
澄んだ瞳の奥に暗さがないように