『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
澄んだ瞳
なんにも知らない振りをして
とっても美味しい振りをして
いつも喜んでいる振りをして
そうして純粋なんだねと言われてきたけど
本当に笑っちゃうな
ただ退屈で平穏な日常を守りたかったのに
やり方を間違えてたんだ
この世がどんな修羅場でも
私の中が安らかであれば良かったんだ
殺し合いでも何でも勝手にやっててくれ
なんか疲れてんなあああ
彼の瞳を1度だけ見た事がある
水色で海のようでそれはそれは綺麗だった
彼の目は髪の毛で殆ど隠れていたから
それ以降見れなかったが
とても澄んでいた事だけはわかる
題 澄んだ瞳
君の澄んだ瞳には、僕の哀れな人生が映っていた。
まるで解けた靴紐のように、
一度解けてしまったものはもう元には戻らない。
愛犬の 澄んだ瞳を見ていると
おやつをあげちゃう ダイエット中…
澄んだ瞳
君の目はいつもまっすぐでもどこか遠くを見てる。何を見てるの?なにを思ってる?知りたい君と同じ方向を見ても感じ方、見えてるものさえ違うかもしれない。だから面白い。
ただ、あなたと同じになりたい訳では無い、知りたいだけ、知って気持ちを分かりたい。
独りにならないように。
今日もあなたの隣でそんなことを思いながら、あなたの視線の先に重なるように見つめてる。
君の瞳は
朝靄の煙る湖からすくいとったみたいに透明で、
まん丸なガラス球でできてるみたいにツヤツヤで、
よく熟れた葡萄を閉じ込めたみたいに濃い色で。
──ああ、美味しそう。
20240730.NO.7.「澄んだ瞳」
「オレらもう何徹目ですか?」
「……んぁ、まだ徹夜なんてしてねぇ、だろ、」
「ボス、徹夜のし過ぎで完全に頭壊れてますね」
「エリオぉ、仕事ぉ、しろ……」
津詰の目に光はなく、虚ろになっている。
同様に襟尾の目もくすんでいる。
エリオのポジティブお化けの澄んだ目はどこへ行ってしまったのか。
「ボス、流石に休憩取りましょう。……ボス?」
襟尾が話しかけても応答がない。
沈黙の後、寝息が部屋に響いた。
(ボス、寝ちゃってる……)
襟尾は津詰の寝顔をまじまじと見つめたあと、そっとブランケットを津詰の背中にかけた。
澄んだ瞳
曇りもない濁りもない綺麗な瞳
真っ直ぐ見るその目に何が見えているのだろう
どうか目を逸らさないで
僕を見つめてくれ
目の前から逃げたくないんだ
澄んだ瞳を持つ者は
現在では純粋培養の出ばかり
純粋で有れば有るほど
残酷と背中合わせに相成るのは
果たして致し方無いのか
一縷の望みは果たされず
今宵もまた一人、暗闇へ
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回想…したはいいのですが
どうしてか連想ゲームに…
…只の『意地』だろうか…苦笑
(澄んだ瞳)
潤んだ瞳
授業終わり
私はいつも通り友達に話しかけに行った
そして顔を覗き込んだら
その友達は
目がうるうるしているではありませんか!
なんで泣いてるの!?
と聞くと
友達は
ただのあくび笑笑
ととても笑われてしまった
あぁ恥ずかしい
君の潤んだ瞳に乾杯
今日もキラキラ輝いている君の瞳はぼくのやる気を強くさせてくれる。
澄んだ瞳で明日を迎え入れたら
どんなに清々しいだろう
残念な事に、私にそんな瞳はない
濁った、もう戦意喪失した瞳だから
毎日上司に怯えて
足がすくんでいるよ
澄んだ瞳があるなら、
自分に正直になれて
素直に退職する意思を伝えられるのかなぁ。。。
またやっちまった。うっかり19時になっちまった。嵐がこようとも休まない忘れないと決めていたのに。やめてくれ。澄んだ瞳でこっちを見るのは。ついさっきまでは覚えていたんだ。
「また会いましたね。」
これは私が大学生の時だった。
初めての一人暮らしで、お母さんとお父さんに助けを貰いながらも、大人に少しずつ近づく為に一人暮らしを頑張ってる。
出来るだけ両親からの仕送りだけを頼りたくは無いから、私はアルバイトもしてみる事にした。
親が過保護な部分もあって、高校生の頃、周りの友達みたいにバイトをした事が無かったから、大変と思うことも多々あった。
だけどその分、自分自身が「成長できた。」と感じれるときもあるんだけどね。
そんな時に、私は大学に行くときによく会う隣人さんが居た。
見た目は若いけど、多分私よりかは年上。
いつもゴミ袋を片手に、私に挨拶を積極的にしてくれた。
「おはようございます…」
目の下にわかりやすいぐらいの隈を作って、煙草を雑に咥えながら私に挨拶をする。
「お、おはようございます…」
苦労をしていそうな隣人さんの顔を見た私は、苦笑いをしながら挨拶を返すしか無かった。
「えーっと、えー…」
手元にゴミ袋ともう一つ、何かを持っている隣人さんは、多分だけど私の名字を思い出そうとして、何かを言おうとしていた。
「…榊(さかき)です。」
私がそう言うと隣人さんは思い出したかのように一瞬目を丸くして、私にこう言った。
「榊さん、次の掃除当番…」
意志が弱そうな隣人さんは回覧板のような物に「掃除当番」と書かれたものを私に渡した。
「あ、ありがとうございます…!」
隣人さんは「いえいえ。」と私に言い、仕事に向かっていった。
澄んだ瞳で言わないで
ちょっと太った?って
関係ないじゃん
澄んだ瞳
私はまだ見た事がないかもしれない
いつかみてみたいな
そもそも澄んだ瞳ってなんだろう
綺麗なのかな
儚いのかな
淡いとか?
どんなのなんだろう
見てみたいなぁ
澄んだ瞳
純粋なものほど残酷な物は無いであろう。
男は面接をしながらそう思う。
男は後1年で定年退職になるが、面接官としての仕事はいくらこなそうとも好きにはなれなかった。
会社のためを思えば、若者を積極的に取り入れたいが、まだ社会の荒波を経験していないであろう美しく澄んだその瞳は長い時間を待たずともすぐに淀み濁ってしまう。
そうなってしまうのはある意味では男が採用してしまった事がそうさせてしまうのだが、そうさせる事を良しとする会社ひいては社会そのものが悪いのでは無いのであろうか。
そうなってしまうと一会社員の男が出来る事などたかが知れており結局はなぁなぁで済ましてしまう。
そんなあこぎな思考が男を苛む毒となって、その毒が男が教育してきた後輩たちへと移る呪いのようなものがあるような気がしてならない。
「(こんな毒の沼と化した)当社を志望した理由をお答えください。」
そう思いながらもテンプレート化された言葉で男は言葉の真意も汲み取れないであろう若者へと聞く。
そうすると、若者も負けじとテンプレート化された言葉をハキハキと話し出す。
その純粋な瞳は無知の現れであろう。当然である。
いま目の前にいる若者にとっての社会はまだ学校しかない。その若者が吐き出す言葉は学校でテンプレートされたものを教えられているだけで、それ以外を知る由はないのであろう。
無知故に純粋のように見えるだけだ。
実際に純粋な人間など存在しないだろう。
今男が見ている若者が純粋に見えるのは、男がそれだけ淀み濁ってしまった証拠のようなものだ。
雲泥の差とはよく言うが、男と若者の差は汚泥と泥の差だろう。
どちらも汚れており純粋とは程遠いが汚泥から見た泥と言うのは、綺麗なものである。
だからこそそれに期待してしまう。綺麗に見えるからこそ純粋だろう、純粋に見えるから大丈夫だ。
それこそが判断を鈍らせる。所詮純粋などではなく、程度はあれど泥に違いはないのだ。
男は目の前の若者が眩しく見えるほどに濁った汚泥であった。採用するにも不採用にするにもそれらを一度でも意識してしまうと思考が纏まらずあやふやになる。
結局男は若者を採用した。
男はこの自らが見るこの純粋な若者を濁らせまいと奔走し、何事にも気を遣い自分の最後の後輩にすべての熱を注いだ。
だが、若者は日を増す毎にその澄んだ瞳は濁りを増し、半年を待たずして退職してしまった。
同僚達にはムゴい事をするね。と、男は言われた。
男の妻が自殺した時に理解し、自ら改善しようとしたつもりだった無意識のハラスメントが後輩を追い詰めてしまったのではないか。
その話を男は息子に話した。
親父は考えすぎな上に気をつかいすぎただけだよ。
要するに男もまた純粋であったのだ。ただ、後輩を思った気持ちだけが空回りして後輩に重圧を押し付けて退職に追い込んだ。濁り淀んだ汚泥は自らがまた見る方向が変われば純粋であった事に気付かなかった。
だが、男はそれに気付けなかった。気付かなかった。
自らが汚泥であることを甘んじて受け入れる事で自分が持つ綺麗な泥などには目もくれる事はないのであろう。
男は定年退職を迎え今まで面倒を見てきた後輩達に見守られながら会社を後にした。
これからはゆっくりとした余生を過ごそうと思えるような爽やかな春であった。
君の“澄んだ瞳”を写した
最期の想い出。
橙色の空には、
もう、一番星が見え始めていた。
まだ、これは私が持っていても
良いよねと、星に問う。
良いのだよと、言わんばかりに
星は、銀河をつくる。
私は、それに向かって
シャッターを押した。
【澄んだ瞳】#1
子供の瞳はどれも純粋無垢、
穢れを知らぬ瞳をしている
しかし、年を重ねるに連れて、
其の瞳は濁りゆく
子供はまだ、何も知らない
大人になってから其れを知る
嘘に塗れた社会を知る
初めは真実を伝えようとするが、
次第に其れも諦める
澄んでいた瞳は跡形もなく消え去る
お題〚澄んだ瞳〛
▪️澄んだ瞳
お話は特に思い浮かばなかったので、今日は表現を考えてみる。いつか小説で使えたらいいな!
・夏祭りの夜、子どもたちの小さな手のひらで握られるビー玉みたいな瞳
・映る世界のすべてを吸収せんと光集める赤ん坊の瞳
・秋の天高く乾いた空色をそのまま落とし込んだような瞳
・甲府の山奥、朝の湖畔の水面である
・指で触れてみたくなるほどたっぷりの水を含んだ瞳
・何も知らない、愚かな瞳だ
・精巧なガラス細工が嵌め込まれた、意思を持たぬ瞳である
・その澄んだ瞳はつめたい温度をしているように見えるけれど、その実、張られた透明な膜はきっと驚くほどあついのだろう。
・舐めたい、と思う。舐めてしゃぶり、おれはその蜜を啜ってみたい。
後半は比喩表現ではなくなってしまいましたが〜( ;ᯅ; )