『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
黒猫はいつも
のらりくらり路地裏を歩いていた。
人間に散歩してもらってる犬らは
いつも吠えてくるから
人間がこない路地裏を歩く。
たまに河川を歩いたりするけど、
水が嫌いだから
ほんとにたまにしか行かない。
でもずっと同じ街はつまらない。
いつしか黒猫は
旅に出るようになった。
留まらずに歩き続け
疲れたら休憩。
人間が沢山居そうなところは避けて
また歩く。
少しした頃、
道端に喉が渇いて動けないという
大人しそうな野良犬を見つけた。
ついさっき水を飲んできた黒猫は
川まで案内した。
物知りな猫さん、ありがとう。
お礼に猫さんのお願いを聞いてあげるよ。
と、野良犬はいった。
ちょうど1匹で歩くのは
寂しいと思っていた黒猫は、
一緒に来てくれるように
頼もうとしたが、
野良犬はこの街を
離れたくなさそうだったので、
あと3日ほど滞在するので
この川で会って欲しいと頼んだ。
もちろん!としっぽを振りながら野良犬はいった。
1日目、
黒猫と野良犬は
近くの花畑へ行き
池の周りをぐるっと1周歩いた。
2日目、
黒猫と野良犬は
レストランへ行き
人間からおすそ分けをもらった。
もっと一緒にいたいと黒猫が思った3日目、
いつも通り川で待っていたが、
野良犬が来る気配はなかった。
心配になり
いつも野良犬が来る方向の道へ行ってみる。
そこには
カラスにしっぽを噛みちぎられ
虫の息の野良犬がいた。
ごめん…見送れ……そう…にないや……。
と野良犬が言った。
その言葉を最後に
野良犬の呼吸の音は聞こえなくなった。
黒猫は
"Good Midnight!"
と野良犬にいい、
野良犬を食べ始めた。
骨まで食べ尽くした後に
黒猫は1粒の涙を流した。
その涙の理由ははたして
悲しみからなのか、
それとも
一緒に旅に行ける
嬉しさからなのか。
【涙の理由】
目黒区の総合病院は15件か…。
私は目黒区行きのバスに乗りながら、スマホで調べていた。
この中に、オトウサンが入院していた病院がある。
私は溜息をついた。
全部行くには時間もお金もかかりすぎる。
私はすごく後悔している。
何も準備ができていないのに、いきなりオトウサンが入院していた病院に行くなんて。
そもそも私はオトウサンが入院していた病院すら知らないのに。
日記をいくら読んでも、「目黒区の総合病院」ということしか分からなかった。
バスを降りると、目の前に大きな病院が見えた。
まずはここ。
ここに行ってみる。
20分後。
私はとぼとぼと病院を出た。
ここはオトウサンが入院していた病院では無かった。
これは途方も無い旅になりそうだ。
次に訪れたのは、先ほどから20分ほど歩いたところにある病院。
ここに行ってみる。
15分後。
ここも違った。
その後も2件ほど訪問してみたがどちらも違った。
住宅街を独り歩き、私は「次はどこへ行こうか。」と考えていた。
考えていたのだけど。
不意に立ち止まった。
なんだか、泣きたい。
やっぱりこの家出は間違いだった。
素直にお母さんの言うことを聞いていれば、こんなに惨めな思いをせずに済んだのに。
視界が滲む。
涙の理由に脳が冷えていく。
素直に上をみあげられなくなって、涙が零れそうになったとき、
ポツリと何か冷たいものが当たったような気がした。
思わず上を向くと、雨が降ってきた。
あ、傘。
忘れた。
私は小雨をただ受け流すことしかできなかった。
しかし、我に返って「雨宿りしなきゃ」と思い、住宅街を駆け抜けた。
近くにカフェがあった。
ここならちょうどいい。
まだ昼食を食べてないし、ここで何か食べよう。
私は扉を開けた。
店内は木造でレトロな内装だった。
席に座り、メニュー表を手に取った。
あまりにお金を使いすぎるといけないから、高い値段のものは頼めないな。
飲み物はお冷やでいっか。
メニューを注文して、しばらく店内を眺めていた。
この雰囲気、何だか家の近くの楽器店に似ている。
このアットホームな雰囲気。
少し近いものを感じる。
まあ、あそこは潰れてしまったんだけど。
外は雨が強く打ち付けている。
しばらくぼうっと店内を眺めていたけれど、ふとある考えが浮かんだ。
オトウサンの写真の中に、病院の写真は無いだろうか。
私は日記しか見ていなかったけど、もしかしたら写真にもヒントがあるのでは無いだろうか。
もっとちゃんと見てみないと。
私は鞄の中から写真を取り出し、机の上に並べた。
風景写真、家族写真、学生時代の写真、…
あっ。
私は見つけてしまった。
ある建物の写真、病院らしき建物の写真を。
名前は見切れていて見えないが、
「山総合病院病院」という文字があるのが分かる。
私はすぐにネット検索をした。
中山総合病院。
これだ。これだ!
私は静かに興奮した。
場所も目黒区で間違いない。
ここに、オトウサンが居た。
届いたミニパンケーキを頬張りながら、私は必死に調べた。
ここからバスで20分。
十分行ける距離だ。
腹ごしらえをして店を出た。
雨は止み、曇り空を広げている。
涙もとうに枯れきった。
私は立ち止まっていた足を踏み出し、目的の場所に向かった。
言語化することに意味は無い。
いま、わたしにとって必要なことだから。
――ただ、それだけ。
理由など。いらない。
テーマ「涙の理由」
車を運転中、ふと思い出す事は
亡くなった父親だったり…
20年近く一緒に過ごした愛犬だったり
今はまだ健在だけれど、かなり高齢の
母親の事だったりする。
運転中の密室とは、誰に気を使うでも
ないから、案外と自分の本心と向き合い
素直になって内観する貴重な時間だ
亡き父や愛犬との思い出を振り返り
気がつけば涙涙だったりする
また、高齢の母を想い、そう遠くない
未来にまた別れを告げる日が来るのかと
どうしようもない現実に潰されそうに
なっては、「耐えられるかな…」と
1人想像の世界で想いあぐれ…
私にとっての「涙の理由」とは
かけがえのない愛と情で複雑に絡まりあった家族との絆である。
涙の理由
「なんで泣くの!!」
そう言われても分かりません。
なんか分からないけど涙が出るんです。
泣きたくて泣いてるわけじゃないです。
泣く理由は沢山ありますよ。
辛い 怖い 怒り ストレス
なんで分かってくれないの
頭いっぱいなのに沢山話してくるから
こっちの気持ちは理解してくれない、理解しようとしてくれない
泣く理由は沢山あります。
だけど涙がでる理由なんて分かんないです。
泣くのを我慢しろなんてできませんよ。
涙は出してるわけじゃないですから。
どんなに我慢してきたか分からないでしょうね。
大人になっても子供でも皆泣きたくなる時あるでしょ?
ただ頷いてくれるだけでいい。ただ聞いて欲しい。
否定しないで、追い詰めないで。
うんうんってそっかって言ってよ。
泣いてる本人にとっては、「ずっと溜めてきた器に溢れるくらいの大量の水を入れられた」んです。
涙の理由なんて自分で考えてください。
「自分の言葉で泣いたかもしれない。」って思わないですか?
貴方が嫌いだから。貴方に理解してもらえないから。
愚痴をいいながら泣いてる人、笑いながら泣いてる人
皆頭ん中真っ白です。ぐっちゃぐちゃです。
普段泣かない人でも泣きます。よく泣く人も我慢してます。
我慢できなくて泣く時あります。
涙の理由?そんなの理由なんてありませんよ。
涙はでるものです。涙の理由なんてないです。
分からないものはわかりません。
「なんで涙出るかなんてわかんないよ!!」
【涙の理由】
あの…どうされたんですか?あ、話したくなければそれでいいですよ。私は郵便屋やってます。え?確かに郵便屋っぽさはない格好ですけど…この世界の郵便屋さんってそんなにキチンと制服ありましたっけ?ふむふむ…成る程、異世界人さん。そういう方には世界自体が辛いですよね。私から言えるのは死なないだけマシとしか…アハハ…。嘘ついてないですよ。ほら、私の靴に汚れついているでしょう?これ、血液です。そう。そういう世界です。だから、フラれて辛いで悩むのは…分かりますが…それ以前の世界観なので…ハハッ…。ごめんなさい。お役に立てなくて。救われた?ありがとうございます。意外です。これからどこに行くのかって?銃撃戦が行われてなければいいなという些細な祈りが通じればいい場所です。些細じゃない!と怒鳴られましても…。常識は捨ててください。こ、怖かったですか。そ、そうでしたかね…アハハ…ハ。では、失礼します。早く配達しないと。大丈夫、死にませんよ。私が死んだら配達が止まってしまうので。生きますよ。では、お達者で。
涙の理由
涙が流れる時って
感情が高ぶった時が多い
音楽を聴いて
映画を観て
本を読んで
ああこの言葉の気持ちものすごく分かるよ
悲しいよね
嬉しいよね
作品から伝わる感情の伝達が
私の心と頭をふるわせた
ありがとう
この作品に会えたことで感動という涙が流れた
幸せだったよ
ありがとう
僕は、大の大人が、
それも自分の父親が涙を流すのを初めて見た。
夜中、トイレに僕が起きたとき、
何やらリビングの電気が付いていることに気づいた。
ドア越しに父の影が見えたから、ドアを開けようとして、
開ける手が止まった。
微かに、すすり泣く声が聞こえてきたからだ。
ちょっとだけドアをそーっと開けた。
隙間から覗き見ると、
酒の入ったコップと、空になった容器がある机。
そして、涙を流す父さんがいた。
僕はかなり動揺して、呆然としていた。
どうすればいいかわからなかった。
声を掛けようとして、不器用なこともあって、言葉が見つからず、声をかける勇気も無く、そのまま静かに自室に戻った。
ベッドに横わたるけど、眠れない。
さっき見た父さんの姿が脳裏にあった。
意味もなく天井を見つめているうちに、
気付けば、眠っていた。
「おう、おはよう」
僕は安心した。
いつもの父さんで、いつもの下手くそな笑顔だったから。
もしかすると、昨日のは寝ぼけて見た夢だったのかもしれない。
ただ、昨日覗き見た時に机にあった酒の容器は、
記憶の通りのもので、ゴミ箱の中に乱雑に入っていた。
そんな心の内に閉まっていた昔の話を、
ついに父さんに話した。
一緒に酒を飲んでいると、懐かしい話になったのだ。
でも、父さんは教えてくれなかった。
あれは夢ではなく現実だったのか。
何で泣いていたのか。
そして、声を掛けれなくてごめんと謝ったけれど、
誤魔化すように笑ったあと、
別の話をし始めて、僕の疑問は流れて行った。
多分、見せたくない涙だったんだよね。
今もあの時の真相は知らないけど、
弱さを見せないところが、やっぱり、
父さんらしいや。
頬を伝う生暖かいナニか
これを涙と理解するのに
時間がかかった
冷たい雨…風の吹く
満月の夜に
私は何故か泣いていた
そこまで私は辛かったのか
苦しかったのか
私は考え詰めて
生涯をそこで幕を閉じた
涙は自分が間違った道を進んでしまった
足跡を消すためにある。
うちやまは例外
涙の理由
涙の理由を“嬉しいから”にしてみたい。きっとその涙は、朝露みたいに綺麗だから。
日々家
悲しい、嬉しい、くやしい、もどかしい
辛い、感動、
なんだかんだ色んな涙を流してるけど
もらい泣きが多いかなぁ?
歳を重ねてきたらホントすぐにでるの
あの夏を覚えている? と問う涙
/お題「涙の理由」より
「涙の理由」
今日の午後
涙が止まらなくなった
どうしたの?
なんで泣いてるの?
すかさず膝に来て
鼻をペロペロしてくれる( ΦωΦ )
涙の理由はつまらない事だよ
いつも君の前でばかり泣いてごめんね
心配してくれて、ありがとう♡
また、涙がポロリと落ちた...
涙の理由
先日、親の入院先に呼び出されて面会に行った。
病室に主治医がきて言いにくそうに「今の状態だと年内には…」と余命宣告された。
悲しいけど、死は悪い事だと思わない。生と死はセットだし、みないつかは亡くなる、死亡率100%だ。
親の手を握りながら、幸せな人生だったのか?やりたいことはできたのか?と考えていたら波が滲んできた。
家に帰ってコブクロの〝蕾〟を聴きながら涙を流した。
涙は出し切ると心が軽くなるね。
【涙の理由】
ふと、目が覚めた。まだ部屋は薄暗い
体を起こすと、重力にそって水が落ちた
味はしなかった...
なんで泣いていたのか分からない
思い出せないだけ、なのかもしれない
別に気には止めなかった
これが初めてでは無いし
たまにあることだから
別に夢を見たわけでもなかった
忘れているだけかもしれないけど
この...涙に理由があるのか
私には分からなかった...?
お題:涙の理由
公園で
転けても泣かずに
褒めた子が
家に着くなり
一粒ポロリ
ばっかおめえ、目にほこりが入っただけでい
#涙の理由
雨はどこからきて 誰の上を過ぎて
何を濡らして どこへ行くのだろう
#涙の理由
帰り道、塾の日だけ通る、神社
鳥居も賽銭箱も、雨風にさらされ
ぼろぼろ。
日の暮れ出す時間帯も合間って、気味が悪かった。
そこに誰かのすすり泣く声―――···
背筋が一瞬にして粟立った。
一目散に逃げ出し、滴る汗をぬぐった。
だが、あのときあった恐怖が過ぎ、
冷静になると、あの場には自分以外の誰かが
いたのかもしれない。
それなら、気になる
なぜ、泣いていたのか