『海へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
海へ
時々
海へ
還りたくなる
遠い遠い
記憶のせいかな
澄み切った空。綿菓子のような雲。
燦々と照りつける陽の光。
眼前に広がるのは、広い、広い、海。
天井の青を映し、光を反射する海面は、昼のプラネタリウムのようだ。
その果ては見えない。水平線の向こう。
ずっとずっと、続いている。
ちゃぷ、と、足を浸してみた。
つめたい。
溶けてしまいそうな温度を、水が奪っていく。
足から、脚へ。
腰、背、首。
ぜんしん。
熱さで溶ける。
冷たさで融ける。
真逆だけども、似たようなものだな。
───『海へ』(2024.08.23.)
「海へ」
家からは海が見えた。
もう二度と同じ景色は
見れないけど。
海へ行こう!
波の音
潮の匂い
砂場
真っ赤な太陽
ビーチバレー、ビーチフラッグ等やってる人
夏はやっぱり海でしょう!
#海へ
あの海に行こう
彼女との想い出がいっぱいの
彼女は声と引替えにまで私に会いに来てくれた
海で溺れた時も助けてくれた
今でも彼女の、海月のようなふわふわとした
歌声が、今でも耳に残っている
彼女の柔らかな
水色とサーモンピンクのグラデーションの髪
彼女の優しそうな
銀色の瞳
彼女の可愛らしい微笑みも
あぁ、会いに行こう…
彼女が泡になってしまった海へ
彼女の元へ
彼女の名は…
人魚姫
海へ
海へ行こう。
人がいない海がいい。
見張を雇おうか。
船はいくらするだろう。
できるだけ沖で捨てたい。
アリバイも作らないと。
素敵な夏の終わりを楽しんで下さい…♪
真夏の夢 憧れを
いつまでも ずーと忘れずに…
素敵な夢 憧れを
いつまでも ずーと思い出に…
【海へ】
毎日が辛い。生きるのが辛い。朝起きては、絶望する日々に飽き飽きだ。だから私は今日、覚悟を決めた。寒い冬の朝方、遠い"海"へ向かう。薄いカーディガンだけを羽織い白い息を吐きながらゆっくりと冷たい水へ足を入れる。初めは痛みを感じたが、段々と痛みは消えていきもう何も感じられなくなった。きらめく海と対面しながら、今日、1人の尊い命が失われた。
【海へ】
仕事を終えた僕は先輩を連れて、近くの海へ来た。
夏が終わり、少し肌寒い季節に変わり体調を崩しやすい。
「…好きです。」
「知ってる。」
「付き合ってください」
「…別に、いいよ、」
顔が赤いのは、肌寒いからなのか分からないけど
その小さな身体に腕を回し包み込む。
「…体温、高いな」
「厚着越しでも、伝わるもんなんですかね?」
海へメッセージボトルを流した。
返事くるかな〜楽しみだな!!
あ、郵便番号と住所書くの忘れてた…
海へ駆ける。
遠い水平線では空と海が融合する。
優しい波が鼓膜を撫でる。
反射する太陽が私を刺した。
遠い潮の匂いが私を纏う。
〚海へ〛
呼んでいる。
海の声が俺には聴こえる。
俺にだけ、なのか。
みんなにも聴こえる、のか。
俺は行ってやる。
海の呼ぶ未知の旅に。
一回行ったことがあるけれどあの海へ行きたい。
誰1人欠けることなく家族で訪れたあの海へ。
またあの風を感じたい。海を眺めて、その時だけは何も考えたくない。みんな笑ってた。楽しかった。
いつかまた、その日が来ると信じ、今は頑張ろう。
その日はうざいくらいの快晴がいいな。
一瞬で青に溶けてく茜色 独り浜辺に僕を残して
放課後に海へ行くにはローファーが 邪魔だといって脱ぎ捨てた君
「すみません 海へ行くにはどの星を 辿ればいいの?」と沢蟹が訊く
「海へ」
「海へ」
夜の海に溶けてしまいたい
そして海の一部になって
そしたら君にまた逢えるかな
海へ還るという表現がある(少なくとも僕は聞いたことがある)。生命の源は海なので、これは原点に帰るという意味だろう。
そう僕も海へ還らなければならない。なぜなら、、、最近この文章を書く時、雑なのだ。昨日に関しては、テキトーすぎて、謝ってしまった。ただ、最初からこんなだった訳ではない。最初の頃はめっちゃ、言葉を選んで、丁寧に一つ一つ、30分くらいかけて文章を書いていた。それが今や、15分……。えぇ、今思うと、僕は陸に上がりすぎたのかもしれません。
明日から、頑張って、魚になります(ほら、テキトーなの、そういうトコ)。
海へ____
友達と制服で海へ行った。
不思議な気持ちになった。
海は思ったより荒くて、でも心地よくて。
波がくれば下がって引いたらまた進んで。
こんな光景を見られたらカップルだなんて思うんだろうな。唯一の友達、こいつが女の子だったらよかったのに
今日も淡い潮風が吹いている
それを感じて
アナタはもういないのに
世界はちゃんと動いているんだなぁって思う
海面は穏やかだけど
自分の心は穏やかじゃない
だって、隣にいたはずのアナタがいないから
アナタの好きな青い青い海をみる
知らぬ間に涙が溢れ、嗚咽が漏れる
砂浜に膝をつきながら
“何で、アナタは自分を庇ったんだ”
そう、海へ向かって、祈るように懺悔するように呟く
答えはもちろんない、
だってアナタはもう消えてしまったから、
それでも、やっぱり、そう聞いてしまう
アナタの好きな海に向かって
海へ、自分はそう問いかける
海へ
海へ
人は難しい
考えてることも分からなくて
多様性な社会で交流が盛んな今
沢山悩んできた人生だけど
その人生の中には沢山幸せもあった
忙しくて沢山の声があるこの世界で
波の音が響いて聞こえた
海は広くて先が見えない
たまに流れ着く瓶も
見知らぬ誰かの手紙も
どこまでも繋がれる気がした
人間って海よりも分からない
だから私は海へ向かった
海へ
海、遠い海よ!と私は紙にしたためる。
──海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
そして母よ、仏蘭西(ふらんす)人の言葉では、あなたの中に海がある。
三好達治『郷愁』抜粋