『流れ星に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鬱憤を放出するかのように深く息を吐いて、タイプライターから手を引く。長ったらしく面倒な報告書の最後の一文を書き終えたのだ。ようやく帰れる。デスクに手をついて、重い腰を上げた。
がく、と体重を支えていた腕から力が抜け、俺の体はその場に崩れ落ちる。先程まで身を預けていた椅子に後頭部を打って一瞬喉が唸ったが、すぐに声が出なくなる。胸が嫌な拍を打ち、肌に虫が這っているかのような不快感を覚えて腕を掻き毟った。視界が非現実的な歪みや色彩を訴える。
慌てて情けなく震える手を伸ばして引き出しを乱暴に抜き、しまっていた小瓶の中身を一気に吸い込んだ。始めこそ快楽のために用いていた娯楽品だったが、今となっては苦痛を抑える薬となっている。しかもその薬を使い続けたところで苦痛は増すばかりときた。最悪だ。
思考回路を繋ぎ直し始めた頭で、この世の全てに嫌悪感を抱きながら、まだ万全とはとても言えない足を無理やり立たせ扉へ向かう。外の空気を吸えば不愉快な体温の上昇も治まるかもしれない。よろめきながら歩を進めて外へ出ると、いつもは陰鬱な雲に覆われている空に月が白く輝いている。珍しく晴れているようだ。重苦しく黒に塗り潰されたそれを眺めていると、光が一筋走った。
流れ星か。認識するとともに下らない迷信が頭をよぎる。こんなものを信じて、馬鹿正直に祈っていた頃の自分が恥ずかしくなるほどだ。燃え尽きるチリの断末魔に祈って何になると言うのだろう。願いを叶えられるものなら叶えてほしい。
どうか、俺を煙のように消してくれ。
『流れ星に願いを』
ああどうかお元気で また会えたね 良かった ありがとう
流れ星が消えるまでに願い事を言えたら
その願い事が叶うと言う
子供の頃は夜間飛行の飛行機のライトを
流れ星だと思って願い事を言っていた
一瞬で消えると聞いてたのに余裕で言えたぞ!!
と思ったりしたものだ
当然の如く叶わなかった
大人になってからも夜空をぼんやり眺める事は多い
癖のようなものだ
流れ星どころか星もあまり見えない
でももし流れ星を見つけられたら
願い事をするだろう
星にだったら素直に言えるから
お題: 流れ星に願いを
夜の空を見上げると
空には星が輝いていて
寝転がって眺める
一筋流れたら何を願おうと
考えながら
流れ星に願いを
星。
宇宙からは見えない星
地球からしか見えない星
願いなんて本当にかなうの?
そう、願いを叶えるのはひとの信じる心。
現実レベルでイメージ可能な願い。
すべての意識が自分の無意識レベルでリアルに、そこにあるように、現実に実現可能なものを作り出す。
それはコンフォートの外側に触れることも可能。
無意識のずっと奥にはコンフォートの外側も繋がっているから
流れ星に願いをすることではなく、その願いをどれだけ鮮明にイメージしながら願うことができるのか
願いの肝はここにある
試しにチャレンジすることはいいことだと思っている
決める、行動する
これだけ。
流れ星に願いを
夜十時以降はお風呂に入ってはいけない
そんな不便な家にいた頃は、
ベランダからよく星を見ていた。
やっと、何時まででも夜更かしできる
ちゃんとした家に越してからは、
一度も流れ星を探していない。
最後にした願い事は、何だっただろう。
流れ星に願いか〜。
マイペースなところを直したいけど……、
マイペースな私は、流れ星が落ちるまでに
願いを込めるなんて、出来なさそうだなぁ笑
夜空に一筋、煌めく焔光。
冥いそらから、星渡りの船に乗って帰って来た、誰かの光。
きっと太陽系中を渡り歩いて、仕事を終えて、この星に帰ってきたのだ。
あの光に『お疲れ様』と祈るのと同時に、お願いごとをしてもいいだろう。
だって、ああいったものに、そうしてもよいという、古い古いおまじないがあるのだから。
だから此度もわたしは願うのだ、
『またあなたが、こうして無事に帰って来られますよう』
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流れ星に願いを
一瞬の幻でいいから、貴方の笑顔が見たい。
貴方の声に触れて、感じていたい。
そして感触を忘れないよう、少し強く抱きしめて。
次の日起きたらまた、私は貴方の夢を待ち侘びる。
【流れ星に願いを】
流れ星に願いをひとつ。
「キミに今日も沢山の幸せが溢れますように。」
流れ星に願いを
こころとからだに調和を失うと軋みをたてて崩れていく。宇宙にはみんなの願いが七夕さまの短冊に書かれている。言霊という。きっと宇宙にはみんなの願いが言霊として漂っている。そして宇宙はある目的をもっているに違いない。人が病気になるのはからだの使い方を間違ったときだ。自然が荒れるのは悪い言霊が吹き払われるからだ。宇宙は美しいものを好むに違いない。調和のある美しさ。こころも使い方を間違うと病気になる。大きな調和。それは美しく、平和な静寂。みんなの願いだ。
宇宙は広い。星はいくつでもある。わたしの存在はあの星屑の中のひとつ。星はたくさんあるから星屑と言うわけか?私なんかとるに足らない存在。そう自虐してみるとなんか気持ちが楽になる。巡り合わせが悪いときは仕方がない。みんなが輝くわけではない。次の輝きを夢みて流れ去る星もたくさんあるのだから。
(アンデッドアンラック 二次創作)
流れ星に願いをかけると、願いが叶う。
銀河の理と同時に泡のように生まれたジンクスは、このやり直しの世界においても懲りずにまた人々の心の拠り所となったようだ。
出雲風子もかつて一度、願ったことがある。
『お願い、当たって!』
願い、というどことなく儚いものよりはむしろ、鬼気迫る念だったし、送った対象は自分が降らせた隕石だったが。
「そんなことも、あったなあ……」
呟きは自室の空気へ溶けて消える。いずれにしろ遠い遠い昔の話だった。
腰かけていたベッドへ、そのまま仰向けに倒れ込む。ため息。どうも今日は感傷的になってしまっていけない。そういう感情は悲願を達成するまでは引っ込めておこうと決めていたのに。
それもこれも、風子の掌にある、硬質のモノのせいだ。
カードというには分厚い、一見なんの変哲もない破片のような何か。リメンバー。
今日なんとか無事手に入れたそれを目の前にかざすと、照明を反射して端が光る。
このカードを額にしていた人物を、自分を相棒と呼んだあのひとを、否が応でも思い出す。いや、その言い方は正確ではない──忘れたことは片時もないのだから。けれど普段、なるべく考えないようにしているのも事実だ。
けれど。けれど今日は、無理だ。
二百年近く前の出来事がまるで昨日のことのように脳内で再生されて吹き荒れる。流されてしまいそうな自分を叱咤して。
思い出を封じ込めるように、両の手で古代遺物を包み込んで目を閉じた。
……目尻が少し濡れることくらいは、気づいてない振りをしよう。
口の中で小さく名を呼ぶ。
流れ星は単なるデブリが燃え尽きる現象であると知っている。
それでも今日もし夜空に光が流れたら。
きっと。
流れ星に願いを
流星群は
事前に予報されてから流れる
だから 分かってて見るから
綺麗でも 幸せだとは思はない
ふとした時に見上げた夜空に
サーッ っと流れるのを見ると
それこそ 些細な幸せだと思える
その流れた瞬間と
流れたあとの 空虚な空間に
つい、見蕩れてしまう
だからいつも
願い事は 間に合わない
とは言え
流れ星は ただの塵が煇ってるだけらしいよね
世の中、不思議だな。
_ ₃₆
いくらでも空を見続け待ってやる
インスタントな奇跡くらいさ
流れ星に願いを
星に祈れば願いは叶うというけれど
夜空の下をいっしょに歩くあなたと
この先もながく過ごせると
願ってもいいのだろうか
これが恋だなんていったい
いつ自覚したのだろうか
好きじゃない、なんて言ったら
ピノ材で出来た少年のように
鼻が伸びてしまうだろうね
そうとは知らずに星はふたりの間を静かに翔る。
__流れ星に願いを
生まれつきネガティブな人なんていない
嫌なことあったから
ネガティブなったんでしょ?
私はその人を
ネガティブにした人を許せない
だって一生治んないかもしれないから
事の重大さを知らないでヘラヘラと
生きてる奴が嫌い
何かしらかたちでバチが当たればいいのにって
いつも考える
ネガティブで性格悪い願いは
絶対に綺麗な綺麗な流れ星は叶えてくれないだろうけど
【流れ星に願いを】
※ポケモン剣盾二次創作・マクワとセキタンザン
ガラル地方にはねがいぼしというものがある。
特別な力を持った小さな石で、拾うと願いが叶うのだといわれている。
もっともポケモントレーナーには必須のもので、これがなければガラル特有の一時的な進化現象、ダイマックスもキョダイマックスも出来ない。
トレーナーになる時に手に入れ、そして加工して、腕輪の中に取り入れることでポケモンのために使えるようになる。それがガラルのポケモントレーナーの成り方のひとつだ。
幼いころから、ぼくもたくさんのひとの前に降って来たり、あるいは彼らの道の途中で姿を見せるその石を見て、わくわくしたものだ。
先輩たちは自分の「願い」を拾い上げ、初めてのポケモンと共にガラルのジムチャレンジャーとして旅立っていく。
輝かしいポケモントレーナーのはじまりの一歩を、ねがいぼしは象徴していた。
いつかぼくの前にもねがいぼしが降って来るのだろう。その時立派なトレーナーとして、自分のポケモンと共に一から旅立ち、共に成長していくのだ。
「マクワ、これがあんたのねがいぼしだよ」
新品のバンドは、母の手の上でぴかぴかに光を反射していた。ぼくは両手で受け取り、ぼくのために準備されたダイマックスバンドを見つめる。
暗く見えるケースの部分の中に、それは既に組み込まれていた。小さな石の形は、暗がりの中でちっとも見えなくなっていた。
胸の奥の方にある言葉は、ぐちゃぐちゃに混ざり合ってなにも拾い上げられなかった。
「ありがとう、お母さん」
気が付けば口角が弧を描き、口腔はお礼の形を描いていた。そう、母はいつだってぼくのために大変な努力をして、ぼくを導いてくれている。
毎日のきつい訓練だって、勉強だって、全部母が見てくれていた。
母は現役のリーグトレーナーで、ジムリーダーだ。母の言う事さえ聞いていれば間違いはない。
母の願いを叶える事は、きっとぼくの願いを叶える事だ。
「それとね、あたしのラプラスをあんたに譲ろうと思っているんだ」
「……え」
ようやくばらばらの気持ちが、溜息の流れに乗り、音と共に現れた。ラプラスは母の切り札だ。
母が大切に育てたポケモンであり、母と共に育ったポケモンでもある。
ぼくが体得してしまった『自我』の萌芽は、母親との、そして街を一つ巻き込む程の激しくて長い諍いの始まりだった。
◆
スタジアムに大きな歓声が広がった。
キョダイセキタンザンと、キョダイカイリキーが向き合う勝負の最中。カイリキーの放った巨大な拳、ダイナックルがセキタンザンに直撃した。だがキョダイセキタンザンは弱点を突かれたにも拘わらず容易く受け止めて、両足で立ち続けていた。
当然だ。誰にも負けないようにずっと訓練し続けてきた。彼の硬さは誰よりもぼくが知っている。
それでもこうして結果として見られることは、トレーナー冥利に尽きる。心の奥底に炎がくべられて、燃えゆくのが分かった。
ぼくの腕に輝くのは、結局、あの時母から貰ったダイマックスバンドそのままだった。
あちこちぶつけたりして当時よりは煤けてしまったが、それでもまだ立派に輝いて、切り札たるバディをキョダイマックスさせてくれるものだ。
ねがいぼしの光を纏ったセキタンザンは、キョダイセキタンザンとなって体躯を42mへと変化させる。ガラルでしか見られない進化現象。
何より迫力あるその姿は、観客を虜にすることを知っている。ぼくは彼の見目が何よりも映えるように彼の前に背中を見せて立ち、セキタンザンに指示をした。
「ダイバーン!」
セキタンザンの放った力いっぱいの劫火は、スタジアムの温度を一気に上げ、相手のカイリキーの体力を奪った。強い日差しが緑の芝を輝かせた。
セキタンザンとカイリキーの周りを包んでいた紅い光が破裂するように輝き、空気を吐くように元の姿に戻っていく。彼らの姿を変えていたダイマックスエネルギーは時限付きのものだ。
お互い体力はそれほど残っていない。ここで一気に決めるしかない。
セキタンザンがぼくを振り返ると、赤い眼が爛々と輝いていた。灼けるような日差しが肌を貫く。これは反動で体力を削る大技だが、今の彼なら勝利をもぎ取れる。
「フレアドライブ!」
ぼくの叫びにセキタンザンが呼応して、石炭の巨躯を炎で包み込んだ。炎の弾丸となったセキタンザンはその場で跳躍し、パンチを繰り出そうとしているカイリキー目掛けて飛んで行く。
ぼくは見た。夜空を流れる一等星が空気を裂いて燃え盛っている。
流れ落ちる願い星が、今この瞬間ぼくの目の前にあった。ぼくが探していて、ぼくが何より見たかったもの。ねがいぼしは、ひとの願いを叶える星だ。ぼくの願いを乗せて、彼は輝きを纏い飛躍してゆく。
ぼくは思わずサングラスを抑えるが、自分の口角が上がってゆくのを感じた。
セキタンザンのねがいぼしは激しく燃え上がり、真っ赤な尾を引いて落ちて行く。
ここはぼくが選んだぼくの道の上だった。母との衝突を、批判の声を越えた先にある場所。
ぼくはここにずっといる。そして彼の隣に居続けたい。これから先も。
セキタンザンが吼え、審判が高らかに結果を告げた。
ぼくの流れ星は、ぼくの願いを聞き届け、かなえてくれたのだった。
現実から一歩遠ざかり、
旅行も兼ねた少しの休息。
「おいでよ」と声を掛けられたほうへ足を進める。
窮屈な日常をとびだして暮らす毎日は、
自然に囲まれた小さな世界。
たまには電車で街へ行ったり、
ゆっくり、きままにスローライフ。
一日に疲れた夜、
いつもの島でふと見上げた空は、
静かに瞬く、息を呑むほど美しい夜空。
キラリと光った星に願えば、
明日はもっといい日になる。
みんなであつまれる日も、もうすぐそこ。
島での暮らしも、慣れてきた頃です。
【流れ星に願いを】
『流星を待つ』
流星を待つ 煌々とストーブの灯がゆらめく ここには他に誰もいないよ ひとりぼっちという贅沢だ
紅茶があるよ蜂蜜もあるし、何よりティーカップがお気に入り 紅茶に蜂蜜入れた時 私は他の誰かを思い出す あの人もこの人も元気かなって思ったら 連絡したくなりました。流星はつゆ知らず そそくさと夜空に溶けてった
流れ星に願いを
願いを祈るのはいいとして
それとは別に
願いを叶えるための道は
確かに存在してるのかな?
道が見えてて
道を歩けてるなら
道を間違わない限りにおいて
辿り着きはするよ
この道が
どこに繋がってるのか
わからないまま歩いてて
この道が
辿り着きたい場所で
ありますようにってことなら
周りを見渡してみて
目的地が同じような場所なら
沢山いれば間違いないはず
ただこの場合の問題は道にはない
沢山の人がいるってことが問題で
みんな思うことは違って
目的も違うんだからね
思うのと違っても仕方ないね
みんなが幸せになれる道はない
みんなが同じ道を歩いてたとしても
道には幅があり
場所によっては居れる人数に限りがある
同じように歩いてるように見えても
人により速度は違うし
歩き方も違う
空を見上げる余裕くらいは必要だけど
あなたの願いを叶えられるのあなただけ
それに
流れ星に願いを祈れるのは
あなただけじゃないはずだから
誰の願いが叶っても恨みっこなしで
その時は叶わなくても続きがあるなら
また願うといいよ
流れ星はひとつではないし
でも
あなたの願いが叶うとしたら
それはあなたによるものであった方が
私はいいとは思うけど
流れ星に願いを叶えてもらっても
あなたにはおそらく継続は出来ないから
他力本願って
他力次第ってことで
他力によっては変わってしまうから