『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あー、泣かせちゃった
泣かないで
私は君を笑わせるためにやったんだから
でも喜びが溢れてるみたいでよかった
いやあ、嬉し泣きってものを初めて見たよ
大粒の涙を流して泣いてるけど
笑顔で泣いてるわけだから
まあ、これは大成功かな
まさか泣くほどとは思わなかったから
最初はちょっと困惑しちゃったけど
今はちゃんと喜んでもらえたっていう安心感と
君の笑顔が嬉しくて
こっちまで泣きそうになるよ
ただ、私が泣くのはなにか違う気がするから
そこはしっかり我慢する
気が済むまで涙を流したら
今度こそは
涙のない君の満面の笑みを見せてほしいな
【泣かないで】
怒鳴られたのは私なのに、後輩の彼女の方が涙ぐんでいた。変なことを言い出した客をどうにか男性のスタッフに押し付け、彼女のフォローをする。
「泣かないでよー、大丈夫大丈夫」
すると彼女は、涙をいっぱいに溜めた目で私を睨んできた。
「そんなこと言われて泣きやめるくらいなら最初から泣いてないんですぅ」
泣く気がなくても、泣きたくなくても、条件反射のように泣いてしまうらしかった。
「難儀な性格だねぇ。感受性豊かってやつなのかな」
「……実は、大声出す男の人だめで。すみません、克服できたと思ってたんですけど」
うーん。そういう事情であれば、接客の仕事は厳しいかもしれない。
「あたし、クビになりますか」
そう言って、彼女はひどく不安そうな顔をした。それは私にとって、思わず守ってあげたいと思ってしまうような表情で。
「まあ、まだ何か大きなミスがあったわけでもないし、私もフォローするから」
「でも……ああいうお客さん、また来ますよね?」
「調理補助とかに仕事変えてもらう?」
「……できるんですか」
「一応、店長に聞いてみてあげよっか」
彼女はパアッと満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうございます! お願いします!」
泣いたカラスがもう笑った、という言葉があるけど、この子はまさにそれだなぁと思う。
「絶対変えてもらえるってわけじゃないから、あんまり期待しないでよ」
「はい!」
コロコロと変わる表情が可愛くて、私は何かと彼女を構った。今では連絡先を交換して一緒にカラオケに行くくらいの仲だ。
「あたし、やっぱりお店辞めようかと思って」
「……そっかぁ」
そんな気はしていた。厨房のスタッフも結構声が大きいから、この子の負担になっていたのだろう。
「でも! こうやって一緒に遊べるわけですし、先輩はこれからもあたしの先輩です!」
「うーん、それはちょっと」
「え……」
私の言葉を早とちりした彼女が顔を曇らせる。
「ああ、違う違う。別に嫌なわけじゃなくて。店を辞めるなら、もう『先輩』じゃなくてもいいでしょ。名前で呼んでよ」
「あ。そうか。ええと」
「まさか私の名前知らないとか言わないよね?」
「それはないですよぅ」
彼女が私を名字に『さん付け』で呼んだので下の名前を呼ばせた。バイトでは先輩後輩だったけど、学年が同じなのはわかっていたから。
「私たち、対等な友達になるんだよね。敬語ももう無しにしよう?」
「はい。あ……うん、そうだね」
「それじゃあ、これからもよろしくね」
「うん、よろしく」
私たちはカラオケ店のコーラで乾杯をして、どちらからともなく声を上げて笑った。
「泣かないで」
しばらく泣いてない自分。
決して強くなった理由ではない。
心が
見ないふりをしてただけなんだ…
心がモノクロで
感情のセンサーが
壊れてた…。
泣けるって
素晴らしいよ。
「泣かないで。」と言われるほど
涙をながしたい。
泣かないで
泣かないで
人生は辛い
悩みを抱えていない人なんて
存在しないから
工夫して
行きなっきゃね
正しい道を生きなっきゃ
上司の佐久さんが、やらかした。
できる女の佐久さんも、マシンじゃない。やらかす時はやらかす。受注ミスだった。納期スレスレで何とか納品したが、先方はおかんむりだった。菓子折りを持って出向いて謝罪して、小一時間担当者に嫌味を言われてようやく放免となった。
同行した俺でさえ、疲弊した。ましてや佐久さんはをや、ってやつだ。
「殿山くん、ごめんね。付き合わせちゃったね」
「いや、俺は構わないですけど……。大丈夫ですか、佐久さん」
「何が?」
「何がって……」
自覚がないのか。酷い顔をしている。
「うちまで送ります。それより飲みに行きますか。どっちでも」
俺は言った。佐久さんはかぶりを振る。
「そんな、いいのよ。気を遣わせてゴメン」
「いや。そういうんじゃなくて」
普段、優しくしてもらってる分、こういう時こそ力になりたかった。ぼろぼろの彼女を一人で帰したくない。俺は引かなかった。
「とにかく送ります。タクシー拾いましょう」
「大丈夫だってば、心配性だなあ。じゃあお言葉に甘えて、電車でね」
困ったように笑い、佐久さんは折れた。
電車は混んでいて座れない。やはりタクシーにすれば良かったと後悔していると、ドア口の手摺りに持たれていた佐久さんがポツリと呟いた。
「ほんとだ、酷い顔してるね、私」
電車のドアの窓に姿が映っている。俺はかける言葉に迷う。
「カッコ悪いね、いつも殿山くんにはしゃんとしなさいって口を酸っぱくして言ってるのにねー」
泣き笑い。
「……そんなことは、ないです」
俺は俯いた。佐久さんの細い肩が見える。
そこで駅に電車が滑り込み、乗客を吐き出し、より多くの人が車内になだれ込んできた。俺は背を押され、佐久さんとの距離を詰める。
懐に彼女の身体を包み込む形になった。密着する。
俺は動揺した。佐久さんの柔らかい身体が押し当てられる。なんていい匂いーー。いきなりのことで、動悸が……
「……」
佐久さんが息を詰める気配がした。俺の肩に額を押し当てる。
俺はわざと電子広告を見上げた。そして彼女にしか聞こえない声量で
「泣かないで……」
と言った。
佐久さんはぴくっと身を硬くして、黙った。ぐす、と湿った音が胸の辺りから聞こえた。
泣かないでください。佐久さんにそう囁きながら俺は、心の中で「泣いてもいいよ、泣いていいんだよ」と繰り返していた。
佐久さんの背をさすりながら、俺は電車のかすかな振動を感じつつ夜を征く。
俺がこの人を大事にしたい。守りたいと心から思った瞬間だった。
#泣かないで
お付き合いの前の二人です
「紅茶の香り6」
どうして泣いているの
眠いの?
そう 私も眠いわ。
どうして泣いているの
お腹空いたの?
待っててね 今作っているから。
どうして泣いているの
やらかしたの?
大丈夫 着替えようね。
どうして泣いているの
さみしいの?
側にいるよ。みんないるよ。
泣かないで。
何を見て何を感じているのか
あなたの目線になって考える。
あなたの笑顔を見たいから
今日もあなたの泣きに付き合う。
大丈夫だよ。
#237
泣かないで
お願いだから
いつもの笑顔を見せてよ
ねぇ泣かないで
言ってたじゃない
君が居なくなっても生きていけるよって
泣くなんてありえないって
嘘つきね
普段は愛してるなんて1回も言ってくれないくせに
こんな時だけ言うなんてずるい人
言わなくてごめんなんて言わないで?
ちゃんと伝わってたよ
だからお願い
泣かないでよ
『泣かないで』
今だけは泣かないで
あとで散々泣いていいから
今だけ
今だけ我慢して
人に涙を見せるな
土曜日の早朝。
インスタントコーヒーを飲むために、ヤカンに火を点けた。
昨日来た二人の刑事、京子は小説で読んだ警察小説は一人で・・・とかあったが・・・。
お湯が沸いたようだ。
ヤカンのお湯をコーヒーカップに入れて、スプーンでまぜた。
コーヒーカップから湯気が上がる。
今は、子猫ちゃんと一緒にマンション(動物も飼うことも出来る)に住んでいる。
『なかないで』の変換と解釈
①泣かないで →泣いちゃヤダ〜。
②鳴かないで →猫ちゃん鳴いちゃダメ〜、押入れに隠し
てるの、お母さんにバレちゃう〜。
③中、無いで?→その箱のお菓子食べてしもたから、中な
んも入って無いで〜。
平和的な 「なかないで」は③と思う方、‥あなたからは関西人のニオイがします。
先日の吸血鬼ドタバタ騒動から数日が経った。まぁ今もまだ奴は生きているし、騒動以前の状態に戻った日常なのだが。
オレは喫茶店でいつも頼むコーヒーを飲み、しばらく時間を潰してから屋敷へ戻るとリビングからピイピイと何かが泣く声がしていた。
まず、寒さが苦手らしく暖炉の前で転がっている吸血鬼は放っておき鳴き声の主のコウモリの元へ行く。
どうやら暖炉の火を使ってのマシュマロ焼きに失敗して苦い苦い焦げを作ってしまったようで泣いていたようだ。
泣くな泣くなと、焦がしたマシュマロをフォークから取り、新しいマシュマロを刺してコウモリに渡す。泣き止んだコウモリは暖炉にフォークを向けまたジリジリとマシュマロを焼き出した。
焦げたマシュマロは奴の口にねじ込んだ。
甘い中に苦味と塩味を感じる。大人の味だな。案外美味いじゃないか。
そう言いつつも奴は動こうとしない。
マシュマロが焼けていく甘い匂いが漂うリビングでゆったり時間が流れている。
全く、自分の使い魔が泣いているのに放置したバツで屋敷中の窓開けの罰でもくらわしてやるとするか。
(泣かないで)
この後窓開けられて寒さに泣く吸血鬼さんとまたマシュマロが焦げて泣くコウモリの大合唱が始まるご様子。
〈泣かないで〉
私のために泣かないでよ、泣くなら嬉し泣きが良いわ
お願いだから、君のために言ってるのよ
アヒルの涙のように美しい君の涙を、どうしたら止められるのだろうか?
あぁ、知りたくなかったな
愛する人を失ってしまった人の涙が、こんなにも、こんなにも、美しいなんて
そして、その愛する人は私なんて
いつの間にか距離を置いていた恋愛
君の好意を無視してきた私の罰かもしれないわ
私じゃもったいないと言っておきながら、君に近づいた私の罰
君の涙を見続けたいと思う私はきっと、悪魔ね
次会うときは、あの教室で。
泣かないで、という私の言葉にあなたは耳を貸すことはしないだろう。
あなたとの別れは寂しいもの。けれど、私は信じている。
新しい別の世界で私とあなたは再会を果たすのだろう。
そして、またこの世界で私はあなたに永遠の愛を誓い捧げたように、次の世界でも、また同じように愛を誓い捧げるのだろう。
今は悲しみの涙を流す時なのかもしれない。けれども信じて欲しい。
次の世界で、私とあなたが流す涙は、再会の喜びによる嬉し涙であると言うことを。
どんなに離れていたとしても、私は絶対にあなたを探し出す。見つけてみせる。
運命の赤い糸があるとするならば、私とあなたとの糸は結ばれているのだろう。
その糸を手繰り寄せて、結ばれているであろうあなたの指へと辿り着いてみせる。
だから、心配しないでほしい。思い悩まないでほしい。
どんなに時がかかるとしても、私は絶対にあなたに会いに行く。このことを信じて待っていてほしい。
今は悲しみの別れの時だとしても、次に会う時は、喜びによる再会の時にするのだからーー。
ーーそう言って、彼は彼女を遺して先に息を引き取りました。そして、彼女も彼の後を追うかのようにして息を引き取りました。
彼と彼女が次の世界で再会できたかどうか。それは誰にも分からないでしょう。
しかし、信じればきっと、彼が言い遺した運命の赤い糸を手繰り寄せて、再会を果たすのでしょう。
それは次なる世界での楽しみの一つとして、私とあなたの観る喜劇なのですからーー
【泣かないで】
ねぇ、どうしたの?
なにか辛いことがあった?
どうしようもないことがあった?
“大丈夫だよ”なんて、何も知らない
僕には言えないけれど
それでも、君の力になりたい
だからこそ、君のことを知りたいんだ
何も出来ないかもしれない
ただ、そばに居ることしか
出来ないかもしれないけれど
こんな僕でも君の力になれるなら
どんなことでもしたいんだ
ねぇ、どうしたら君は笑ってくれるかな?
そうだ!僕のお気に入りのおもちゃ
貸してあげるね
だからいつもみたいに笑ってよ
僕、君の笑っているところが大好きなんだ
だから、僕は君の笑ってくれるならなんでもするよ
ねぇ、泣かないで、いつもみたいに笑ってよ
君が笑顔になれるまでずっとそばに居るよ
いつも、“待て”されてるから
僕、待つのは得意だよ
だから、またいつか笑ってね
泣いていいよ。
思いっきり、泣いていい。
だって、今日の私はあなたがどれだけ泣きたいのか、わからないから。
だから、今日は気が済むまで、泣いていい。
だけど、泣いていいのは今日までだと私は思う。
きっと明日は、昨日のことで泣いてたって、どうにもならないから。
今日は思いっきり泣いていいよ。
明日は今日のことで泣かないで。
「泣かないで」
一体誰が君を泣かせてるの?
泣かないで。君が泣いてたら、僕まで悲しくなる。
君の涙はアイツの為?アイツのせい?
どっちにしろ、僕の入る余地なんてないよね?
それはわかってる。
痛い程、わかってる。
ただ、僕は君の涙を止めたい。
君に、幸せで居て欲しい。
君に、いつも笑って居て欲しい。
その相手が僕じゃなくていい。
ただ、君が幸せで居てくれたら、それでいいから。
僕には、愚痴を聞いたり、慰めたり。
そんな事位しか出来ないけど。
それで、少しでも君の気持ちが軽くなるなら。
僕が君を受け止めるから、その間は泣いてもいいから、それで、気持ちが落ち着いたら、もう泣かないで。
いつもの君の笑顔を見せて。
いつも、君の幸せを、祈ってるから。
泣かないで
悲しい時も
辛い時も
うれしい時も
沢山泣いていいんだよ
#泣かないで
泣かないでって慰められるより
泣きなって背中さすってもらいたい
自立してたって強くなったって
時には崩れそうになるもの
泣かなくて済むようにって自然と努めてるけど
逃げ場や癒しに辿り着く前に
足を掬われるようなことだってある
泣いたって何かが擦り減るわけじゃないから
大丈夫 きっと明日も大丈夫
そんなヤツ辞めちゃえばいいのに
そんなヤツの為に泣かないでよ
ボクの為に泣いてなよ
2024/11/30『泣かないで』
「泣かないで
最後じゃないから
泣かないで
また会えるから
泣かないで。」
また一緒になれるのかな
君がどこかに行ってしまって
もう会えないとして
そしたらどうなってしまうのかな
「さよなら」
って...やめてよ
止まらない
止められない
行かないで...
『泣かないで』