泣かないで』の作文集

Open App

泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/1/2023, 12:06:52 AM

「泣かないでよ」
慰めるつもりで言ったその言葉は、いざ口から出てみると、思いがけない強制力と冷たさをもって二人の間に放り出された。
涙に潤んだ目が驚きに見開かれる。
ああ、失敗したな、とぼんやり思った。
けれどそれを取り繕うことすら面倒で、その瞳に溜まった涙が零れ落ちないなら、もうそれでよかった。
だって困るのだ。
優しく相槌を打って、悩みを聞くことはできる。相手の気持ちを聞いて、相談に乗ることも。折を見て客観的な視点や反対側の考えなどを提示することだって得意だ。
けれど泣かれてしまうと、なんだか、これら全てが一気に生産性のない無駄な行為のように感じられるし、相手の自己満足に付き合わされているかのような気持ちになってくる。
そもそも、他人の脆い部分に触れるのは好きではなかった。
そんな重たいものを背負うほど、自分に余裕がある訳でもない。
「…そうだよね、迷惑だよね、ごめん」
震えるその声に、終ぞ否定の言葉はかけてやれなかった。
痛々しく微笑むのが、恨めしい。
自分が楽になるために私を消耗しようとしていたくせに、傷ついたように振る舞われると、私の悪い部分が余すことなく曝け出されたようだった。
そうして私は、そんな自分に辟易とするのだろう。



(他人の涙が嫌いな、私へ)

12/1/2023, 12:05:29 AM

泣かないで

そう言って君の体に腕を回した

君は泣き止まない

泣かないで…

僕の頬に涙が伝う

君は泣き止まない

11/30/2023, 11:54:31 PM

大きな手が、恐々と触れてくる。
彼は私の肩を触れて腰を撫で、温かい腕に閉じ込める。けれど泡を潰さぬように遠慮がちに囲むのだ。
(もどかしい…)
と、思うのも仕方ないではないか。
この人は今まで誰とも触れ合わなかったのかと心配になるほどに。
裸の肌がさらりとなじんで髪が落ちてくる。なんて静かな世界なんだろう。
背中に手を回すと大きな身体がびくりと揺れた。
「あったかいな、お前」
生きていますからね。そう言うと顔を背けて喉を嚥下するような音が聞こえた。

11/30/2023, 11:49:42 PM

今回のテーマ「泣かないで」

無垢でまっしろであたたかい君がだいすき。
だいじな半身、やわらかい陽だまり。

うまれた時から一緒なのに、どうしてこうも違うのだろう。でも君が悲しむ様なら、わたしはこのままでもいい。不安やもどかしさで苦しくても、顔を上げた君が、またにこって笑いかけてくれるから。

潤んだ瞳を覗き込む。
自分と同じ小さな体をぎゅっとした。

「せんぶ大丈夫だから、 泣かないで」

11/30/2023, 11:42:01 PM

12.泣かないで


僕には小さい頃、大人に見えない友達がいた。
その子の名前は分からない。
女の子で僕と同い年ってことしか…
大人が帰ってくると君はすぐ消えてしまう。
僕はひとりぼっち。とても悲しかった。
寂しくて見られないように泣いていた。
そうすると君が耳元で『泣かないで』っと後ろから
抱きしめてくれた。泣いてるのを見破るように。
僕の好きな時間だった。その時間が暖かくて切ない。
僕が大人になったら消えてしまうのだろう。
いつからか僕はそう思っていた。
大人になって思っていたことが現実になった。
君が見えなくなったんだ。というか見なくなった。
今考えると空想の友達だったのかもしれない。
君に会いたくて寂しくて
家で泣いていたこともあった。
すると君が耳元で『泣かないで』
って言ってくれるような気がしたからだ。
「君に会いたいよ。泣かないでって抱きしめてよ。」
そう君を思い出しながら眠りについた。

11/30/2023, 11:36:00 PM

泣かないで。

泣いている君より、
笑っている君が好きだから。

たがら、笑って。
君らしく微笑んだ笑顔で見送ってほしい。

11/30/2023, 11:28:05 PM

泣かないで

 あなたがこれを読んでいる時、私はもうこの世にいないでしょう。なんだか不自然だね。でも、これが読まれている頃には、私はもう死んじゃってるのかな。そうでなければこんな恥ずかしい手紙は見られたくないし。
 まずは、ありがとう。君には感謝しきれないほど感謝してる。一緒にいてくれてありがとう。やつあたりしたり、怒ったりしても、変わらず優しく接してくれてありがとう。私のことを好きになってくれてありがとう。
 そして、ごめん。死んじゃってごめん。君の気持ちに向き合えなくてごめん。私は君とずっと一緒には居られないから、向き合うことが怖かった。本当は一緒に出かけたり勉強したりしたかった。今更こんなのずるいよね。だから、ごめん。
 もうすぐお別れかな。もっとたくさん言いたいことがあるのに、上手く書けないや。ごめんね。
 最後に、さようなら。君と出会えて良かった。私はずっと幸せでした。

11/30/2023, 11:21:33 PM

打ち拉がれたなら
盾となり
喜びに震えるならば
受け止めよう


     ―「泣かないで」―


彩りの時は終わり
過ぎる風が 頬を刺す
僅かな温もりを求め
思わぬ傷みが 
古を 浮かばせる


    ―「冬のはじまり」―

11/30/2023, 11:16:44 PM

ああもう泣きそうだ

泣かないでといますぐ誰か言ってくれ
彼が私を悩ませる 限界がそこまで来ている

不快なネバつきを冷たい水道水で流す
かじかんだ手が洗い終わったものを弾いて床へ飛ばした

転がる二本の棒にため息 私の情緒はかき混ぜられる
水道水より貴重な涙 もったいないのに流れそう

なのにどうしてこうなるの
朝の食卓に再びネバつきの彼 選んでしまう私は苦しい

ああもう泣きそうだ

ナットウキナーゼには中毒性があると誰か言ってくれ
すべてはそれのせいだと私を慰めてくれ 限界だ

ストレス感じる朝なんて嫌 彼をどうにか忘れたい

誰でもいいからすぐにいますぐ

私がただの情緒不安定な食いしん坊ではないと

彼への愛とともに強く否定してくれ

11/30/2023, 11:10:10 PM

泣かないで
もっと笑顔を見せてよ
嬉し涙でも笑顔のほうがいい

11/30/2023, 11:01:57 PM

「なんで君が泣くの」

少し笑いながら僕は言う。

「...そっちこそなんで笑ってるの!」

泣きながら怒る君が言う。

僕はもう長く生きられないみたい。

今はここを走り回れるくらいには元気なのに。

僕はきっと現実感がないから泣かなかったんだと思う。

「あなた長く生きられませんよ」

なんて言われてもピンと来ないし

「あぁそうですか」ぐらいで受け流した。

君は違うみたいだね。

でも人は皆死んでしまう生き物だから泣かないで。

僕は君と今を楽しみたいよ。





─────『泣かないで』

11/30/2023, 11:01:54 PM

「泣かないで」も「泣いていいよ」も、私には勇気のいる言葉だ。
よほど距離の近い者にしか、なかなか言えないと思う。涙なんて自分でコントロール出来るものではないし、泣くという行為はひどく体力を消耗する。
それでも溢れる感情を止められなかったり、どうにも出来ない心や体の痛みを紛らせるために人は泣く。
だからそれを止めたり、逆に許可したりなんて、私にはなかなか出来ないとてもハードルの高い言葉なのだ。
ただ一人それを安易に言ってしまってもいい存在があるとするならば、それは自分自身だろう。

END

「泣かないで」

11/30/2023, 10:42:20 PM

今の自分感情ぐちゃぐちゃで心に余裕がない。


泣かないでいられる余裕がない


怒らないでいられる余裕もない


感情ぐるぐる(๑>؂<๑)で涙を堪えるのに
精一杯。。

11/30/2023, 10:20:40 PM

泣かないで。と、君の泣き顔を見つめて願う。
 悲しまないで。僕がいる。僕がここにいるよ。
 その頬を流れる涙を拭ってあげる。肩を震わせながら泣く君を抱き締めてあげる。
 触れたら壊れてしまうんじゃないかと、不安になる。その細い肩が、白い肌が、簡単に割れてしまう陶器のようで、本当は僕も触れるのが少し怖い。
 それでも、君を慰めたい。君の心を理解してあげたい。優しく包んであげたい。

 そうして、君に初めて触れた。
 君は一層声を大きく上げた。


『泣かないで』

11/30/2023, 10:17:50 PM

泣かないで

私ね、あなたが好き。
あなたが幸せなら他には何もいらない。
あなたの為なら私、ちょっとだけ不幸になったって構わないの。
世界中の誰よりも幸せでいて欲しい人。
「(どうか泣かないで)」
吐き出しそうになった言葉をグッと堪えて、代わりに震える背中に手を回す。
明日こそ、世界がこの人に優しくありますように。

(私はあなたがいるだけで幸せなのに、世界は不平等だ)

11/30/2023, 10:12:46 PM

泣かないで

 泣かないでと言われても。
 涙は簡単には止まらない。
 泣くことは重大な精神防御装置なのに、泣かないでというのは完全に体面を気にしているだけで私のことを気遣っているわけではない。
 そんな言葉に騙されたくはない。
 泣くかどうかは私が決める。

11/30/2023, 9:59:07 PM

泣かないでって言葉

ほんとに嫌い

泣いてなくても

泣かないでって言われると

なんだか涙が出てくるし。

泣いてるときに言われると

やっぱり

我慢しないといけないよねって

もっと自分を追い込んでしまう

できることなら泣きたくない

でも僕は、僕の体は

勝手に、泣くから。

泣かないでなんて言わないでよ


泣いてもいいよ

なんて言葉はもっと嫌い

優しさなんて

知らなければ悲しくならなかったのに。

11/30/2023, 9:52:24 PM

【泣かないで】

 私を見下ろす君の瞳から、ポロポロと大粒の涙が溢れている。きっと抱きしめてくれているのだろうと思うけれど、もう君の温もりも感じられない。言うことを聞かない腕を叱咤して、どうにか涙に濡れた君の頬に指を伸ばした。
 泣かないで、優しい人。君の笑顔が私は何よりも好きなのだから。潰れた喉からは声のひとかけらすらも絞り出せないけれど、私の思いが伝わったのか、君は私の手を握り不器用に口角をつりあげた。
「大好きだよ、ずっと」
 置いていかないで、押し殺された悲鳴がその声の裏側に滲んでいる。ああ、ごめんね。君を泣かせたかったわけじゃないのに、そんな顔をさせてしまって。
 あいしてる。涙でグシャグシャな顔で必死に笑顔を繕う君へと囁いて、私は重たい瞼を閉じた。

11/30/2023, 9:45:25 PM

弱っちいなぁ
ずるいなぁ
情けないなぁ
恥ずかしいなぁ
泣き虫な自分を
そう思っていた
泣き顔を見られたくない…
笑ってる姿がかっこいいと

君たちが涙する時
イライラしてた
反対に涙することに
心が痛くて
私まで泣きそうになる姿を
見せたくなかった

本当は…
弱い私を
ずるい私を
情けない私を
素直に出したかった

「泣かないで…」
泣く痛みがわかるから
悲しみから辛さから
苦しみから解放される様に
温かく抱きしめて
励ます様に掛けた言葉を

「泣いていいよ…」
温かく抱きしめ
背中を撫でながら
泣きたいだけ
泣かせてあげたい

今の私なら…


[ #31. 泣かないで ]

11/30/2023, 9:34:13 PM

泣かないで

泣かないで 歌おうよ 
サヨナラの詩

泣かないで 祝おうよ
別れの時を

泣かないで 祈ろうよ
行く人々を

泣かないで 笑おうよ
楽しき日々を

泣かないで 想おうよ
過ぎ去りし日々

泣かないで 願おうよ
皆なの明日を

73作目
泣いてもいいよ不如帰(ホトトギス)
泣くに泣けない子規(ホトトギス)
啼かぬなら啼くまで待とう
         時鳥(ホトトギス)
and
啼かぬなら啼かせてみせよう派
の徳博🤣

Next