『永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
命は永遠でないから美しい。
期限があるから真剣に生きようとする。
サラサラと流れる
小川の水音に
耳をかたむける
水音だけに
意識を向けていると
心の中が
静かな広がりを持つ
永遠に続く
私の居場所
永遠に
この世界は虚構である
永遠に、それは嘘つきになる
でも言葉は実態である
永遠に、思いは真実だから
握りつぶせる人の命が
永遠に、それはバトンのようだ
信じることが最強ならば
永遠に、すべての愛が行き着く
永遠に。
”永遠”って有り得るのかな?
”永遠にそうあって欲しい”
願うことはできるけど、
いつかはそれが終わってしまう。
楽しいこと、嬉しいこと、幸せなこと。
”永遠に”続いて欲しいことほど一瞬で終わってしまう。
人の生はいつかは終わる。
ほんの数十年、良くて百年。
”永遠”は有り得ない。
そう、それが現実。
今日の朝、ふと思ったことを。
最近、音楽をちゃんと聴いてない気がする。
通勤時や、家でのんびりしてる時、必ず音楽は流しているのだが、まさにBGM、ただそこに流れているだけの音として聴いているな、と。
以前は、音楽の優先順位がもっと高かったんだと思う。
電車の窓の外に流れる景色を眺めながら、まるでそれがその曲のミュージックビデオかのように聴き入っていた。
今は、通勤時はスマホをイジりながら、家でも、ネットで何かしら検索しながら、だったりする。
そして、曲の再生は、知らないうちに終わっていたりする。
これって、寂しいなと思った。
素晴らしい音楽がこの世界にはたくさんあるのに、こんな風に、流すように聴いているだけなんて。
音楽に上の空であるほど、頭の中は余計な心配や不安で満たされる。
素敵なメロディに包まれながら、嫌なことなんて本来考えられないはずなのに。
思えば、パニック障害を発症したのも、音楽との付き合い方を変えてしまった頃からなんじゃなかったか。
もっと心にエモーションを。
情報や知識ばかり詰め込んでたら、頭がいつかカッチカチになる。
そして心もカッピカピになる。
そうなる前に、もっとたくさん音楽を聴こう。
エモかったり、励まされたり、切なくなったり、ワクワクしたり。
電車に乗りながら、歩きながら、くつろぎながら。
その時々に合った音楽がある。
こんな幸せなことが他にあるだろうか。
…いや、まあ、あると思うけど、とにかく、音楽の力は絶大だ。
そしてこの世に音楽がある限り、その力は永遠だ。
音楽さえあれば、永遠に歩き続けられる。
そんなことをふと思った朝、私が聴いていた曲は、
THE BLUE HEARTS の「情熱の薔薇」
永遠なのか 本当か
時の流れは続くのか
〔永遠に〕
永遠に意味なんてないけど、ずっとそこにいてね
なんて何回も言ったのにどうしていなくなってしまったの
私はこんなに愛しているのに消えてしまった。
だから殺したの。これであなたは私のもの。
小説
迅嵐
「永遠に変わらないものなんてないんだよ」
迅は缶コーヒーを手にしながらボソリと呟いた。
屋上からは市民たちの暮らしがよく見えた。少し冷たい風が髪の間をすり抜ける。
「…そうか?」
「あぁそうだよ。どんなものでもいつかは変わる」
どこか投げやりに聞こえるその言葉に俺は無言で耳を傾け続けた。
「ずっと変わらないで欲しいものも全部変わる。そりゃ確かに変わんなきゃダメな時もあるだろうけどさ、今は…寂しくなるから変わらないで欲しいんだよ」
それは、いつも上手く本音を隠してしまう迅の小さな綻び。手の中の缶を苦しげに握りしめる彼の背中は、いつもより少しだけ小さく見えた。
「嵐山は、そのままでいてよ」
「……」
「明るく真っ直ぐに、綺麗なままでいて」
「嫌だ」
俺は咄嗟に言葉を吐き出した。
「…え」
「明るく真っ直ぐはともかく、綺麗なままでなんていられない」
「…」
「綺麗なままなんて、面白くないだろう?」
「……」
「ちょっと汚れてたり、崩れてた方が愛着も湧くもんさ」
「…たしかに」
俺の目を見て神妙な面持ちで頷く様子がなんだかおかしくて笑ってしまった。
「永遠に変わらないものなんてない。それは俺もお前も同じだ。いつかは変わらなければならない。…なら一緒に変わっていけば、あまり差が開かずに二人で変わっていけるんじゃないか?」
俺はいつもしてもらうように、迅の頭を優しく、めいいっぱい撫で回す。
「そうすればきっと、寂しくない」
らしくなく迅は瞳を大きく揺らすと、困ったように、でも少しだけ安心したように笑った。
『永遠に』
「永遠なんてものはないわ。
だって死んだら終わり…なんでしょ?w」
と私は言った。
あぁ。永遠ってあったんだ…。
死ねば永遠に肉体からおさらばできる…と
ぐちゃ
親友が結婚するらしい。
彼女さんの写真を何十枚と見せられ、
酔っ払いの惚気話をずっと聞かされた。
とりあえず、幸せのお裾分けをありがとう。
結婚というのは一種の契約だ。
[この先の人生、貴方と永遠に愛を誓う]
と言うと大袈裟かもしれないが、
自分の結婚がこういう感じだった。
いい感じの場所で彼女の好きなブランドの指輪を渡して、愛を誓った。
そんな愛の契約を大好きな親友が結ぶというのだから、俺は久々に嬉しさで舞い上がっている。
昔から女運が悪すぎる親友が本気で愛した相手なのだ、きっといい人なのだろう。
とにかく、お幸せに。
#愛の永遠を願う
鼻に残る煙たさとか
アラームで起きる頭の重さとか
ふと目に入る爪の長さとか
なんでもないものが、なんだか大切な気がして
そのどれもがとても穏やかに映るものだから
いつも、ぎゅうと、抱きかかえているけれど
どうしてか、私は
そのどれもに対して優しくはいられなくて
卑屈な人間だなあ、なんて思うのですよ
【永遠に】
それって
百年?千年?万年?
億なんて言い出したら
そもそも地球って
みたいな事にもなる
ひょっとして
人間の寿命程度の長さで
語る事じゃないのでは?
少なからず
俺の周りには
そんな大それた物は見当たらない
自分が居なくなってウン千年
なんて想像もつかないし
そこに自分の欠片が有るとも思えない
過去の事だって
分かってない事が沢山有るのに
未来の話なんて尚更だ
たかだか百年前後が語るその言葉に
どれ程の事が含まれるのだろうか
使うけど・・・
日々、つまらないことに神経を使い、
周りの目を気にして自分の行動に自信を持てず、
いたいたしくも感傷的になり、
それを誰かに告げるほどの強さもないので、
永遠に朝が来ないで欲しい夜もある。
#9 「永遠に」
永遠に休みならいいのに。
日曜日って時が進むスピードが速すぎる。
日曜日の午後なんかは特に。
日曜日の午前中は基本的に暇しているのに、
午後になると焦り出す。
「やばい、課題終わってない!」
毎週同じ失敗を繰り返している。
午前中暇ならその時間に課題やればいいのにね。
永遠を他の言葉に言い換えるとして、
一番好きな言葉がある
“Never-ending”
これを知った時はなんともロマンチックな響きに
うっとりとした
“This world is a never ending story”
この世界は果てなきものであると昔から考えていた
一人一人の人生や、大地などの動きが編まれていって
歴史を読み取る一冊の本のようになる
素敵だと思いませんか?
歯を磨きながら彼が言いだす
スキとキスってうまい言葉だよね?
気づいたらスキになってて
好きになるとキスしてる
まぁ…そうだけど…
とちょっと冷めた反応のわたし
しかもさ、永遠にシリトリできるんだよ!
スキキス、キ、ス、キ、ス…!キッ
歯磨き粉の泡をブクブクさせながら
世紀の発見に目を輝かせて
迫ってくる彼
ダメだ、また負けた
また笑ってしまった!
何くだらないこと言ってんだって思うのに
いつも彼のペースに巻き込まれる
だけど永遠にこんな日常が続くといいな
(テーマ 永遠に)
永遠に続く私達の関係は
夫婦だ
だってこんなにも愛しているのだもの
来世もさ来世もずっと
夫婦でいようね
俺だって愛してるよ
だから来世もさ来世もずっと一緒だ
夫婦でいような
永遠に
永遠に
明日こそ
来週こそ
来月こそ
未来を語って
現在から逃げることに慣れて
君に何を伝えてきたんだろう
こんな僕が
何を言っても
届かないなら
君に千日紅の花を贈ろう
花が好きな君になら
きっと届くと思うんだ
永遠に寝ていたい。たしか昨日の投稿で理想郷の話をしたはず。例として永遠に眠れる世界を出したが、もちろん昨日の持論は前提として、好きなだけ眠れるならどれだけ嬉しいことだろう。私事ながら、眠たい日は無い。昼も夜も、十分に睡眠をとっても足りないくらいに眠たいのだ。叶うことなら、ふっかふかの布団にくるまって永遠に眠っていたい。…それは死んでいる事になってしまうのか?
俺が何をしたっていうんだ!
そりゃあ、損をした客には悪いことをしたよ。だが市場の動きなんて完璧に分かるものでもないし、だいたい自分で調べもせずに、人任せで運用しようってのがそもそもの間違いなんだよ。考えても見ろよ?どう考えてもこの業種はこれからも必要とされる、つまりは固い会社なんだよ。それがまさか、経営責任者が違法薬物所持で逮捕されるなんて、誰もが予想できなかったじゃないか。その上、この会社だけでなく、そこからこの業種全体が下がるだなんて、それこそ予知能力でもない限りわかりゃしなかったよ。そうだろう?だから、この会社を勧めた俺一人に罪を被せるなんて、それがどんなに無茶な理屈か、少し考えればわかるじゃないか。
そりゃ、俺は売り抜けたよ?でもそれは偶々のこと。今のこの状況がわかったからじゃない。上る途中で少し手放すことだって、おかしなことじゃないだろう?俺だって信じてたさ。これからも上がり続けるだろうって。
ああ、この会社に知り合いはいたさ。でもそれは個人的なことだし、知り合いっつったって、一社員だ。別に経営に携わっていたわけではない。だからこそさ。今のような状況になるなんて、思いもよらなかった。あいつは羽振りが良かったよ。給料が出てるんだろうなって。そのことからも、あの会社が傾くなんて思っても見なかったさ。
まあ、そりゃ、聞いてたよ?毎朝の朝礼で、社長の挨拶が少しずつおかしくなっていたって。最初の頃はマトモだったけど、そのうち、先がわかるとか、天使が囁いたとか、神の波動がどうとかとか、宇宙の振動とか言い出したって。でも、経営は固かった。固かったんだ。
まあ、少し手放し始めたのがその頃だったけど、でも顧客の分はもっと値上がりしてからと思ったし、値上がりするだろうと確信してましたし。大体、値が上がってたら上がってたで、あのタイミングで売ってたら、なんで上がるまで待たなかったんだってイチャモンつけるだろうが。
社長の発言がおかしくても、経営がマトモなところなんてごまんとあるだろ。そこが売のポイントにはならないだろ。
自分の分は、ホラ、ちょっと金が必要だったからさ。少ししたらまた買うつもりだったんだよ。上がると信じてたし。
閻魔大王の前でもそんなことがいえるとは、図太い奴め。お前がやったことは全てわかっているんだ。会社の経営が怪しくなっているとわかっていながら、顧客から資金を集めて買わせていた。その資金だって、全部投資に使ったわけではないだろう?狩ったと見せかけて自分のものにして、下がった額を見て顧客にその金額を渡す。いかにも株価の影響だと見せかけて、その実差額は自分の懐の中だ。証拠がない?なくてもわかるさ。お前は黒縄地獄に落ちる。獄卒の鬼によって、焼けた縄を打ち付けて、その焼き色に沿って鋸引きにされる。再生したらまた繰り返す。永遠にな。
猫の背中を撫でながらソファにもたれかかり壁を眺めている。この時間が1番好きだ。
例えば親と出かけて一緒に好きな食べ物を食べることや波長の合う男の子とたわいもない会話をすること。人との会話も好きだが、私には一生1人で居る時間が必要だろうと、物心ついたころには自分のことを理解していた。
毎日少しで良い。1人沈黙する時間が欲しかった。
その時間だけは、自分が自分で居ることが出来る。誰の仕草や表情や声色を気にすることもない。
ふと窓に目を向けて空を見た。外にはまだらな雲たちが気持ち良さそうに浮かんでいた。寂しさなんて知らない顔で雲はこちらを一瞥すると、隙間から光を降ろしていた。
ほんのしばらくして、何本かの光の柱が出来た。猫が鳴いた。