『楽園』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
人工的な響き。
誰かの区切った箱庭。
咲く花も、育つ生命も、あなたが決めたのだと思うと、招かれたわたしはただ恐ろしい。
あなたが整えた調和の中で、わたしは呼吸ができるだろうか。
#2 お題:楽園
#4 楽園
生きている限り、
留まることはできない。
それなら、楽園とは何を指すのだろう。
-楽しいことは、どうして終わってしまうの?
-悲しいことやつらいことが、必ず終わるためだよ
思い浮かんだのは、この台詞。
私は、私がいちばん落ち着く場所を知っている。
その場所が、どれだけ
かけがえのないものか
そして同時に、いつか必ず
無くなるものであると知っている。
そこに辿り着くまでの日々が
重くて、つらくて、
だから余計に今が愛おしくて。
ずっと、ずっと今が続けばいいのに。
その時がこわくて、こわくて。
ぎゅっとしがみついている。
私たちは、時間の流れや、
変化することから逃れられない。
それは救いでもあり、また絶望でもある。
その時まで終わりを知らなかったアダムとイブは
一体どんな気持ちで過ごしていたのだろう。
─楽園─
私ね、毎日夢を見るの!
私にとって夢は楽園なの。
だってね、嫌いな奴を殺せるの!
いじめてきた奴も、そいつの家族も殺せるの!
とっても楽しい夢なのよ!
でもね、その夢にも不思議なことが1つあるの。
それはね、嫌いな奴を殺した夢のあとには絶対、
追いかけられる怖い夢を見るの。
追いかけてくる奴は銃を持っててね、
この前なんて足を撃たれちゃた!
夢にしてはリアルで、とても痛かったわ。
それが昨日あったこと。
まだ足が痛いの。なんでだろう?
「まぁいっか!」ってあまり気にしなかったの。
今日の夢はね、今までよりも、とっても怖かったの。
いつも追いかけてくる奴に捕まっちゃった!
別の建物につれてかれて、お話をしたの。
でもね、話が長いの!つまらない!
あーあ、早く夢が覚めないかな。
題名『覚めない楽園』
自分にとっての「楽園」とはどこにあるんだろう?
誰しも一度は考えるのではないだろうか?
そんな話をしたら彼は笑った。
「『青い鳥』の結末知ってる?あれと同じじゃない?」
「えっと……青い鳥はすぐそばにいたってやつだよね……?ってことは楽園もすぐそばにあるってこと?」
「うん。そんなもんじゃないかな」
そんなやり取りをしてまた思考に沈む。すぐそばにあるという「楽園」。そんなものならとっくに見つけててもいいはずではないだろうか?しかし「楽園」は見たことがない。彼の考え方は時々分からない。
「僕にとっての『楽園』は君がいるところだけど君は違う?」
あぁそうか。なんか納得した。
「楽園」は手を伸ばせばすぐそばにあったのだ。
「ううん。違わない」
「でしょ?」
そうして二人ここが「楽園」なんだなと笑い合った。
心から信じ合い、身を寄せ合い、時にはぶつかり合っても心から許し合い、素直に求め、すぐ側に疑いのないぬくもりがある日々を過ごしても、人は、楽園を求めるのだろうか?
楽園
わたしにとっての楽園とはなんでしょう。嫌いな人や、苦手な人が居ないことかしら。人間関係が一番面倒くさくて、疲れるから。
「突撃!テメェが晩ご飯!ということで美味しくいただかれろ!」
扉を勢いよく開けて入ってきたのは、いつものエメラルドだ。そのエメラルドが来ると同時に、何もない白い空から紙が一つ。
「僕は食べ物じゃないぜ~。と、まぁその話は投げ捨てて、これみんしゃい」
「何じゃこりゃ?楽園…?」
「そ、楽園。なんか思いつく?」
さぁ、とエメラルドは首をかしげる。これはまた聞いて回るしかないのかな。エメラルドから、紙を返して貰い、それを机に置く。僕が椅子から降りて歩きはじめると、エメラルドもついてくる。歩いていった先には扉が一つ。やはり現れた。
扉を開けると単眼が一人。
「ヒトメ~。君の思う楽園とはなーに?」
「え?楽園?楽園かぁ、平和で温かい所とか、かな?」
答えを聞くとエメラルドは、パッパとどこかへ駆けていった。
駆けていった先には扉が一つ。扉を開けると双子が1組。
「イヤッフゥ!お二人さん!テメェらの楽園とはなんじゃらほいぃぃっ!」
「はいっ!私は美味しい食べ物があって、借金がない場所!」
双子の兄が答える。
「俺は偏見とか、差別とかない場所と思う。」
双子の姉が答える。後から入ってきた僕は、その答えを聞いて次の扉を探しはじめた。
探していると、扉が一つ現れた。開けた先には長い耳の人が一人。
「君の思う楽園とはなーに?」
「ダサTがある場所全てが楽園やろ」
その答えを聞くとまた、エメラルドが駆けていった。そのままエメラルドはどこかに消えていった。
ふらふらと歩いていると、扉が一つ。開けた先には、黒い髪の人が一人。
「はい、質問。君の思う楽園ってなに?」
「親がいなくて、クラスのヤツがいなくて、僕のことを馬鹿にしたヤツみーんないなくて、寂しくなくて、怖くなくて、辛くなくて、明るくて、楽しくて、元の、親がいて、クラスのヤツがいて、僕のことを馬鹿にするヤツがいて、寂しくて、怖くて、辛くて、明るくなくって、楽しくない場所に帰りたくないって思っちゃう場所。」
黒い髪の少女はその答えを聞くと、重いなぁと笑った。この黒い髪の人の時だけは、僕は質問される側だなぁ。そんな呑気なことを考えているうちに、黒い髪の少女は消えていた。少女がいた場所には紙が1枚。
『その元のいやぁな場所を作ってしまったのは君が原因だよ。どうせそうだよ。きっと』
「そうだよね。やっぱり、僕が原因であってるよね」
少女はそう呟くと、椅子に座り、目を閉じた。
耳寄せて君の鼓動で眠る夜 世界で一番小さく囲って
#短歌 #書く習慣 20230430楽園
君といる空間は
楽園のようだ
だけどこの楽園は
絶対じゃない
例えば親に邪魔された時
例えばからかわれた時
例えば
君があの人を見ている時
《楽園》
#30
私は彼のこと、遠くで見てるだけでいいの
友達には、へんなの、とよく言われる
彼は友達も多くて、よく通る声に、抜群のスタイル
推せる。
今日はたまたまマスクを取った顔を目撃した
人はマスク越しに理想の顔をイメージすると言うけれど、ハッキリ言ってイメージ以上
尊い。
ああ、明日は声とかかけちゃおうかな
他の人にするように笑顔で接してくれるかな
だめだめ、彼とは1年半前に愛想つかされた仲でしょ
私は私に今日も言い聞かせる
私は彼のこと、遠くで見てるだけでいいの
風になりたい。
風なったこの世界はきっと楽園だ。
全てを通り抜けてしまえば良い。
ただ、風には色がない。
きっと悲しい風も気付いてもらえない。
苦しい風も。
それでも風になりたい。
いや、だから風になりたいのかも。
私達は最初、楽園にいる。そこは悲しいことも嫌なことも何一つない。だが1つ。その楽園は裁判を行っている。その裁判の内容は────
天使 「では、今から貴方の罪について裁判を行います。貴方の罪状は、穢れなきこの楽園に血の雨を降らしたこと。このことについて、何か言う事はありますか?」
男 「はっ。なんだ、それは反省の言葉を言えってことか?俺はただこんな平和で退屈なこの場所に、すこーし刺激を加えただけさ。反省の言葉なんて出てくるはずがないね。むしろ感謝して欲しいぐらいだわ。」
天使 「...なるほど。貴方の意見はそれだけですね。こんなことする貴方なんかに反省の言葉を聞けるとは元から思っていませんでしたが...いいでしょう。では皆様!この者の思い、伝わったでしょうか!この者は約50人!しかも殺された物は全員模範的行動を心がけていたもの!そんな素晴らしい者達を殺したこの者は、情状酌量の余地などありません!よって、"人の子"になるということでよろしいでしょうか!」
"あぁ!そうしてくれ!こんな穢れたやつ、さっさと地上に落としてやってくれ!"
"私達もそう思うわ!こんな穢れたやつとずっと同じ空気を吸うなんて、そんななら私達を地上に落として欲しいくらいだわ!"
天使 「...満場一致ですね。では、それで決定しました。ほら、早くこの者を突き落としてください。」
男 「"人の子"...だと...ふざけるな!殺したやつも結局は生き返るだろ!?それの何がマイナスになるんだ!」
天使「...貴方は何も分かっていない。生き返るからいいんじゃないんだ。貴方みたいな穢れたやつがこの楽園にいることに皆反対しているんだ。大丈夫。穢れの塊の地上で死ねば、ここに戻ってこれるし穢れも落としてこれる。...まぁ、自殺をしなければ、ですけどね。ニコッ」
男 「そ、そんな...」
天使「さようなら。また、死んだ時会いましょう。」
私にとっての楽園とはなんだろう。
今この瞬間幸せを感じることはできる、
が楽園とまでは行かないだろう。
楽園とはなにか
楽園はどこにあるのか
いつ楽園と感じるのだろうか。
人が死んだら楽園、天国へ行くとはよく言ったものだ。天国を見たものはいないだろう。だが、国民の半数以上は信じているのだろう。
きっと天国へ行く、という思想は神からの最後の贈り物なのだろう。だがその贈り物はそうそうに貰いに行くものではないのだろう。だからいつかの楽園のために今日も私は息をする。
アダムとイブの エデンの園(楽園)からの追放をいう
旧約聖書《創世記》2~3章によると
アダムとイブは苦しみも心配もなく
エデンの園に住んでいたが
蛇の誘惑に負けて知恵の木の実を食べた
神の命にそむくこの行為(原罪)のため2人は楽園を追われ
それ以来人間は苦労して働き
ついには死する運命となった
= 楽園追放
つまり、この世界に楽園は無い。
_ ₄₁
楽園の定義とは
思い付く限りでは
桃源郷かはたまた酒池肉林か
正直「そんなとこあるんか?」
という程度の知識しかありません
勿論経験もありませんし
そもそもですが
わたしにとっては楽園ではありません
こんなお題が出なければ考えもしませんでしたが
わたしにとっての楽園とは
ふかふかのお布団に横になって
眠ることかも知れませんね
【楽園】
「そういえば先輩は、この世の楽園って信じます?」
椅子の背もたれに行儀悪く寄りかかり、スマホゲームをぴこぴこと遊びながら。ソイツは心底つまらなそうな声色で俺へと問いを投げかけた。
「くだらないな」
新聞記事から目を離すことなく呟けば、「ですよね」と軽薄な同意が返ってくる。
「聞いてくださいよ。オレ昨日帰り道で、無茶苦茶怪しげなヤツに、楽園に行きたくないかって勧誘されたんです。何言ってんだコイツって感じじゃないですか?」
「おまえ、それ」
確かその手口は、最近巷で流行っているトリップドラッグの誘い文句ではなかったか。――この世の楽園で、このうえもない幸福なひとときを。馬鹿馬鹿しいフレーズだが、意外と引っかかる一般人が多いのだと注意喚起が流れてきていたはずだ。
まさか良いカモにされちゃいないだろうな。問い詰めるような低い声が、反射的に喉を飛び出していた。と、ソイツは慌てたように首を横に振る。
「いや、フツウに気がつきましたって。いくらオレでも、そこまで馬鹿じゃないです。でも、おかげで残業ですよ。業務時間外だっつーのに、余計な仕事させられて」
業務時間内でもいつもゲーム三昧のくせに残業は嫌とか、いったいコイツは何を言っていやがるのか。少しはマトモに働けという話だ。
フッとソイツの視線がスマホの画面から持ち上がった。俺を見据えたその眼差しは鋭く獰猛だ。見る者の背筋をぞくりと凍らせる、冷ややかな瞳。まるでしなやかな野生の獣のそれ。
「――警官にクスリを売りつけようとか、分別がないにも程がある」
吐き捨てるような声色だった。不真面目で飄然としたコイツを、それでも俺が自分の下へと引き抜いたのは、この冷徹さがあるからだ。罪人に対して同情のカケラも抱きはしない、ただ法の支配のもとにその喉笛へと食らいつく番犬。その習性を、忠節を、矜持を、何よりも信頼できると判断したから。
「楽園なんて言って騙くらかせると思われたなら、不愉快極まりないですよ」
心底苛立たしげに唾棄したソイツの全身から漏れる、純然たる殺気。やれやれと息を吐いて手を伸ばし、やや下にあるその頭を軽く叩いた。
「それが嫌なら、まずそのチャラついた格好をやめるんだな」
明るく染めた髪に、ゆらゆらと揺れるシルバーのフックピアス。スーツは限界まで着崩され、はっきり言ってどこぞのチンピラかホストにしか見えない。そのくせ精神の本質だけが、汚職だらけの警察組織の中では眩しいほどに真っ当で誇り高い後輩へと、もはや何度目になるかもわからない注意を口にした。
学校が苦しい。
家が苦しい。
僕の居場所は此処しかない。
名も知らない誰かと話して、
偽りのない笑顔を浮かべられる此処
“インターネット”は、
僕にとっての“楽園”だ。
「♪〜、、風にーなりーたい、」
と、歌い出すぐらい僕はテンションが高い。
本当にこの憂鬱な学校生活を吹き飛ばしてくれた。
いや、まぁ授業とかつまんないのは変わらないけれど。
そんなのもがんばれちゃうほど苦じゃなくなったのは
君がいるから。
これが恋とわかるまできっともうすぐそこで。
、、おそらく君のことが好きで。
毎日毎日会えると思うと嬉しくて
話せなくても見かけるだけでも嬉しくて
今日も君だけが輝いて見えるんだ。それだけでここは楽園か?ってなる。僕はバカだから、単純だから、
君が笑っているだけで嬉しくなる楽しくなる!
あ、君だ。
「お、おはよう!」
『おはよう!ふふっ、元気だねなんか笑』
朝から最高なんだが、、、。今日も頑張ろう僕。
「楽園ってどこですか?」
道行く人に尋ねてみると、ある人は分からないと言い、ある人はここが楽園だよと言い、ある人は怪訝な顔をし、ある人は変な宗教の回し者かと追い払う仕草をした。
だけど、私は楽園に行きたいのである。
何故かって?
それは私が死んでいるから。
このまんまプワプワ浮いててもしゃーないし、かと言って地獄とか怖いしそもそもそんな悪さしてない…と思うし。
折角死んじゃったのだから、生きている内に経験できないことをしてみたい。
だから私は楽園に行きたいのだ。
しかし、誰に聞いても行き方を教えてくれない。
水先案内人が必要なのかしら?とも考えたけれど、それっぽい感じの人もいない。
しゃーないのでプラプラ浮遊霊をしてみた。
お腹も空かないし眠くもならないしフリーダムって最高!
どうせなら世界中巡ってみよっかなー…と思ったけれど、どうやら私は自分が死んだ場所からある一定の距離までしか離れられないらしい。
残念、浮遊霊ライフ。
あーあ、誰か何か、なーんでもいいから面白いことないかなー?
……続く
楽園
僕には大好きな人がいる。
でも、この思いは届かない。
別に届かなくてもいい。
始めから叶うはずのない恋だから。
でも、君には幸せに暮らして欲しい。
だから僕は君が幸せになるように日々頑張ってる。
僕の大好きなご主人様。
僕が捨てられているのを拾ってここまで育ててくれてありがとう。
僕の楽園、それはご主人様がいるところ。
ご主人様、大好きです。