『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨 6/2 2:00
私の住む地域には梅雨がないって言われてる。
少しは降る時期あるんだけどさ。
私はあまり雨が好きじゃない。
というか、雨の日の体調と、傘が好きじゃない。
頭は痛くなるし、荷物は増えるし、靴は濡れるし。
でも。ちょっとだけ、ずっと好きなことがあって。
もう何も予定がない!ってなったら、雨に濡れて帰ること。
帰って、玄関入ったら全部服を脱ぐ。
全部洗濯機に入れてすぐ回す。
そのうちにシャワーを浴びる。そんなルーティーンが、小学生の頃から好き。親に怒られちゃったりして。
あと雨上がりも好きかな。地面がキラキラして見える。
土の匂いがよくわかる。心が晴れた感じ。
たまに虹とかでてたら、もうその日頑張ってよかったって思えてくるよね。
それに、雨の音を聞いて寝るのも悪くないよね。
そう。さっきも言ったとおり、雨は好きじゃないんだよ。
でもね、好きじゃない中でも好きになれることがあったりしてさ。
マイナスなことばかりに目が行きがちだけど、考え方によっては好きになれるのかもね。
ちょっとだけ雨が恋しくなった。そんな夜になりました。
おやすみ。
梅雨
梅雨の名前の由来を、ご存知ですか?
そう尋ねたら、貴方からは、
…黴がよく生える時期だから、
『黴雨(ばいう)』と呼んだんだろ。
と、云う答えが返ってきて。
私は、梅雨の名の由来は、
…梅の実が熟す頃が雨期なので、
「梅」の字を使うようになった。
だと、思っていたのですが。
古い言葉の由来なんて、
諸説あっても、
何ら不思議ではないのですが。
それでも。
黴と梅では、
余りにもイメージが違い過ぎて。
それが、貴方と私の、
違いである気がして。
でも、それが、
決して嫌ではなく。
二人の小さな違いを見付ける度、
何処か楽しくて。
梅雨。
故郷では、梅仕事の季節。
今年は、遠い故郷を思い、
梅干し作りでもしましょうか?
…梅仕事って言えば、梅酒だろ?
きっと貴方なら、
そう言うのでしょうね。
「たまには雨が降ってほしいものだね」
演奏者くんが空を見上げながらそういった。
「雨⋯⋯?」
「雨、知らないかい?」
「いやさすがに⋯⋯」
「じゃあなんでそんな反応を⋯⋯?」
「ほら、雨ってやな事ばっかだから」
ボクがそうぼやくと彼は笑った。
「確かに『人間』にとっては雨というものはけして心地いいものとは言えない。でもね、他のものにとってはそんなことはないんだよ」
「例えば?」
「最たる例は植物だろ。手作業で水をかけるのもいいかもしれないがやはり限度がある。やはり広範囲にかかる雨の方が有難いんだよ」
「ふーん」
「興味無さそうだね」
降らない雨の話をして興味がある方がおかしいんじゃない? なんて言わずにボクは曖昧に微笑んだ。
「梅雨はね、いいよ」
「なんで」
「雨が沢山降る、夏の準備をする⋯⋯⋯⋯いい事だらけだ」
「そんなに言うなら人間界に住んだら?」
「あはは、冗談だよ」
「何が?」
彼は答えなかった。
明るく笑った彼はなんだか晴天というよりも、雲から覗いた一筋の光をもたらすそんな時の太陽のような顔をしていた。
白いノイズ 脳を焼いたらいいのに
思ったより風情でもない窓際
湿気た項 雨間なんて要らない
喧しさも人の聲より静謐
縁の終り 触っただけの感情
鳴らないなら無言もただの挨拶
「いつも此処は暖かいのに どうして」
不思議そうに毛並みを捩る猫達
――――
(梅雨)
【梅雨】
雨の匂いがする。
空気の匂いがする。
梅雨の匂いがする。
そしたら外に出よう。
世界の中に
ひとりぼっちの
三角の空間を
楽しもう。
みんな雨を嫌う。でも私は雨の日は嫌いでは無い。
でもまあせっかく整えた髪も湿気で広がるし、傘で荷物はかさばるし、何より寒いから好きだとは言い難い。でも晴れた日の空は明るすぎるし、みんな楽しそうでこんな自分が劣って見えてしまう。
だからこそこんな自分を味方してくれる梅雨を愛してみようと思う。
梅雨
毎日のようにシトシト降って、
これからの暑さに拍車をかける
梅雨の足音が聞こえてまいりました。
貴方との約束の季節。
人目を憚りひとつ傘の下で秘密の逢瀬。
嗚呼、次の雨の日も必ず逢いにくると言ってくださったのに。
梅雨は、雨空でしか触れ合うことのできない私達の唯一でしたのに。
ごめなさい、許してほしいなどとは言いません。
貴方をおいて行ってしまう。
もうこの腕は貴方を抱きしめることはできない。
もうこの眼は貴方を映すことはできない。
もうこの耳は貴方の声を聞くことができない。
もうこの鼻は貴方の香を嗅ぐことはできない。
もうこの口は貴方と口付けをすることができない。
嗚呼、熱い。まるで此処が地獄。
燃え盛る屋敷、倒れた柱がわたくしの脚を貫きました。
嗚呼、熱い、痛い、苦しい、怖い、だれか、だれか!
わたくしを貴方のもとへ!!
梅雨
「雨が始まったわ、日本はこの時期に雨が増えるわね」
「あー、まあ日本は四季の中に梅雨があるからね。」
「ツユ?....あっ!私この前教えてもらったよ、雨が降らなくなるとツユが明けたって言うよね!
私、日本の季節や物事に対しての表現の豊かさだいすきよ!」
外国育ちの彼女は何かと日本のことを教えると楽しそうに報告をしてくれる。
ふむ、じゃあオノマトペでも教えてあげようかな。
「雨が降っている時には、『しとしと』とか『ポツポツ』って表現するんだよ」
「シトシト!ポツポツ!雨に可愛らしさを感じるわ!」
梅雨なんてジメジメーっとして、ずっと雨が降るのが憂鬱だ、なんて思うことの方が多かったけれど、
異国から来た彼女のその感想のおかげか、日本人としての情緒というのか、趣というのかを感じる。
そういえば恵みの雨って言うんだったなあ。
そうか、言葉一つで雨も可愛くなるのか。
「ま、ぼくは現代人だからね。間違いなく梅雨明けが恋しくなるけどね。
....ただ、梅雨入りは去年よりかは憂鬱ではないかもね。」
何処かぼんやりしていた
何か哀しい様な寂しい様な
書き始める指を止めて
外を観ていたのは君が居たから
激しくなる雨風の音
酷くなる胸の鼓動に
聴き入れる余裕すら奪われた。
頭痛。鈍痛。倦怠感。
低気圧に押し潰されて小さくなった感覚と、
溶けてゆく感覚に身を任せ、夢の中では雲の上。
前線突っ込み急降下。
#梅雨
#梅雨 (2024/06/02/Sun)
ジメジメした天気は嫌いだ
それでもアカシアが花を咲かせる頃ならば、何かしらの思いがよぎる時がなくも無い
風の無い夜に、雨の気配がある湿った大気が花の香りを地面近くに留める時がある
辺り一帯に甘酸っぱい花の香りが漂う
不思議な空間にいるような気持ちになる
梅雨はなぜ、うめの雨とかくのだろう。梅のなる時期なのか?よく知らない。調べて見よう。
ザー
「今日の天気予報は雨です。とても強く、、、」
朝から雨
あー、頭が痛い…
梅雨は辛い。
何がって、頭痛やら、何やら。
色々と暗いテンションになる。
だが、それが嫌ってだけで、雨は嫌いではない。
何より眩しくない。
晴れもいいけど、眩しいのだ。
私は眩しいのが苦手だ。
車を乗っている時は、前の車が反射で眩しかったり。
道路を歩いてたって、下を向いてもコンクリートが反射で眩しいのだ。
コンクリートの反射でさえ辛い。
それぞれ天気の良いところ悪いところがある。
私は梅雨が好きだ。頭痛で辛くたって、眩しくないのでいいのだ。
他の人はどの天候が好きだろうか。
是非聴きたいところだ。
#梅雨
雨が降り湿気も多く
気分も憂鬱になる。
そんな梅雨が僕は嫌いだ。
でも彼女は違うらしい。
「なんで梅雨が好きなの?ジメジメして嫌じゃない」
僕がそう言うと彼女は
『君が傘を忘れた日に1つ傘を持っていって、相合傘が出来るから。私は梅雨が1番好き。』
彼女があまりにも笑顔でそう言うから
僕も少し梅雨を好きになれた気がした。
梅雨、頭痛くなるからどっか行ってくれ
雨降るな、くさい
梅雨...これを恋愛と例えてみよう
雨が降るように幸せが2人に降り注ぐでも、
風は服と何もかも吹き飛ばすそのように
2人の幸せも吹き飛ばす。
ジメジメした空気、まるで、喧嘩した後の2人みたいに
僕は、梅雨が大好きだ。
雨のポツポツという音も
暗くて、ジメジメしているのも
カエルが、ぴょんぴょんはねているのも
全て好き。
みんなは、梅雨は嫌だと言うけれど
僕は、梅雨を
夏が来る合図
だと思っている。
さて、今日も傘をさして家に帰ろう。
帰る時の楽しみはやっぱり
夏休みになったら何をするか!
夏休みになったら、僕は何をして
過ごそうかな。
風が運んぶ夜のミスト
雨の匂いは
もう二度と辿り着けない
想いに濡れる予感