『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨
雨が降ると部活がなくなる
ハッピー
雨が降ると気分が下がる
アンハッピー
結局プラマイ0
でもその数字を1にするのは
雨の力じゃない
自分の力
ざーざーと
窓の外から雨の音がする
テレビの天気予報はいつも雨で
例年よりも早い梅雨だった
忘れもしない6月1日
もう6月かと世間はため息を吐いた
あの日
あの日から
この雨は止まなくなった
お題『梅雨』
#梅雨
ビニール傘の下、優しい温もり
二人で歩いたいつもの道
この時間が続くように、空に願った
雨よ止むなと
鈍色の空の下、悲しい冷たさ
一人で歩く夜の道
この涙さえも消してしまえと、空に願った
雨よ止むなと
梅雨
雨が降り
雨で止む
豊かさを連れてくる
夏の始まり
雨と太陽が
実りを育む
そんな秋の手前
憂いても
嘆いても
雨が流してくれる
清めてくれてるのかもね
この長く続く雨が、俺の罪を、全て洗い流してくれる。
はじめはそんなくだらないことを、期待してたんだっけな。
「なぁ。もう、落ちなくなっちまったよ。」
そう、数分前まで同じ形をしていた“それ”に言葉を投げた。自分の手を眺め、そして、骨の髄まで真っ黒になってしまった自分の手を強く、強く握りしめ、何かに耐えるように立ち竦んだ。
紅く染まった水たまりに映る自分の姿が、段々と化け物のような姿形に変わってゆく。
俺がすっかり変わってしまったことを思い知らせてくるこの時季が、俺は、心の底から憎らしい。
梅雨は憂鬱
湿気でじめじめ
髪もボサボサ
おまけに6月は祝日がない
それでも
紫陽花は見事に咲き誇り
木々は瑞々しく成長する
素敵な傘に心も踊る
梅雨は憂鬱
だけど
“この時期ならでは” も楽しみたい
60:梅雨
詩(テーマ)
『梅雨』
日照時間が短いと
人は落ち込みやすくなる
朝から晩まで昨日今日明日
沈む心は沼になる
たまに晴れたら生き返る
それを妬むかまた雨が…
集中豪雨で死亡災害
人は自然のいけにえか?
梅雨が終われば夏になる
雨も酷暑も大嫌い
そんな嫌われ同士でも
人は句を詠み慈しむ
「梅雨」
毎日どんよりした天気が続くとこっちまで気分下がるよね。
みんな毎日お疲れ様。
『梅雨』
僕はこの季節が嫌いだ。
服も靴もびしょびしょになるし、ジメジメするし
頭は痛いし、なんとなく気怠いし。
今ではこんなに嫌いなこの季節も
ほんのちょっとだけ好きな頃があった。
あの頃、僕達はなんでも出来る気がしてた。
なんにでもなれる気がした。
頑張れば夢は叶えられるもんだと思ってたし、
空も、今よりもっとずっと近かった。
そうつまり、僕達は子供だった。
庭に咲いてる名前も知らない花も可憐に見えたし、
あの子が世界で一番可愛く見えた。
今となっては顔も名前もはっきりとは思い出せないが。
あの子のからから笑う声が好きだった。
あの子が僕の名前を呼んでくれるのが好きだった。
あの子が呼ぶと僕の名前もなんだか特別に思えたんだ。
あの子は雨が好きだった。
雨の日は、傘もささずに外を走り回っていた。
雨の日の特別テンションが高いあの子を見るのが
僕は好きだった。
笑うあの子をずっと見ていたかった。
やっぱりこの季節が嫌いだ。
服も靴もびしょびしょになるし、ジメジメするし
頭は痛いし、なんとなく気怠いし。
それに、 またつまらない過去を思い出してしまう。
梅雨の季節になると、俺は傘を学校に持っていかない。
そうすれば君が、仕方ないなあと笑って傘に入れてくれるから。
梅雨は苦手だ。夏場になりつつあるのに湿気が多く、汗をかくと気持ちが悪いし、何より服がベタつくのが嫌でしょうがない。
梅雨、急に雨が振り始めたり止んだり、折りたたみ傘は必須。
荷物は増えるばかり。今学期も始まったばかりで荷物は多いというのに。
朝、雨がふると学校につくまでにズボンがずぶ濡れ、靴も靴下もずぶ濡れ、バッグもずぶ濡れ、電車の床もずぶ濡れ、どこ見てもずぶ濡れ。
電車内では忘れた濡れた傘。
これだから梅雨は苦手だ。
だけれども、梅雨は夏入りの合図だ。
夏は夏祭り、山、海、行事がたくさん。
部活も恋愛もこれから。
夏が本番だ。
だから梅雨は嫌いではない。
雨がしとしとと降り始めた。濡れている地面を歩く。湿った匂いが鼻につく。笑い声が雨と相まって聞こえてきた。校舎を目の前にしてどんよりと重さがのしかかる。
今日もひとりぼっち
梅雨。
梅雨は
嫌い?
でも雨が降らないと
野菜が
高くなる。
こないだの
土砂降りが
本当に焦った。
文章を書くって難しい。
作文とかだと、文の中で「良いこと」を言おうとしてしまう。でも、それではあまりにわざとらしくて、格好つけている感じがして逆に伝えたいことが上手く表現できなくなる気がする。
個人的には、近頃なら、もっと日常的で「等身大の生きる人」に寄り添うようなことの方が人に伝わりやすいのではと思った。
でも、どんな創作も芸術も、人の数だけ価値観があって、自分にとって心に響くものがあるだろうから、文章だって、自分がちょっとでも好きだと思えるものにできたならそれで良いのかもしれない。
少しでも、誰かが良いなと思ってくれるような文章を書けるようになりたいと思った今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
「梅雨」
風がない雨はまだいい。
しかし、風のある雨と通勤時間が重なると最悪だ。
仕事場に行く時、雨と風が絶妙な角度で、私と傘を襲う。
傘の金具が壊れ、あっという間に使い物にならなくなる。急ぎ足で仕事場に着いて、その傘を見て一言。
ごめんよ、傘。
題 梅雨
ムシムシムシムシ・・・
蒸し暑い、蒸し暑い
私は休日、家でソファーでスマホをいじりながらイライラしていた。
季節は6月の梅雨真っ只中。
ジメジメにも程があるほどジメジメしている。
部屋にきのこが生えてくるんじゃないかと思う程の蒸し暑さ。
かといって、この位でエアコンをつけていたら、電気代が恐ろしい。
「はぁー、梅雨なんて嫌いだ!」
せっかく仕事休みの土日なのに、ここで座っているだけで不快指数120%だ。
頬をツゥっと汗が伝う。
うっとおしい。
どうしたら快適になるだろう。
私は立ち上がると洗面台でタオルを取って顔を拭く。
ついでに顔を洗った。
はぁ、少しはマシになった。
でも、全身の不快感は取れない。
そうだ!
私は冷蔵庫からレモンを取り出して、むくと実をミキサーに入れる。レモンの皮も少しだけ。
ミキサーに入れて攪拌すると、レモン汁ができる。
大きなピッチャーに、サイダーとレモンを混ぜる。
飲んでみて味を調整する。
うん、爽やか〜!
レモネード♪
こんな時期は爽やかさで全てを吹き飛ばすに限る。
私は出来立てのレモネードをコップに注いでソファーへ戻ると一口口に含む。
酸味のある爽やかさが癒やしを与えてくれる。
爽やかな一抹の風が私の周りに吹いているようだ。
ふぅ〜!
私は先程とは違う、満足感一杯のため息をつくと、携帯をまた取り出して、ゆったりとソファーに座ったのだった。
『梅雨』
闇の中に降り続く雨、
梅雨の夜、静寂を破る。
黒い雲、空を覆い、
影が忍び寄る、心の隅へ。
滴る雫、冷たく響き、
紫陽花の色、闇に溶ける。
道に迷う、足音だけが、
不気味なリズムで響き渡る。
傘の下、隠された顔、
目を逸らせば、そこに何か。
梅雨の雨、心を濡らし、
恐怖が忍び込む、静かな夜。
梅雨
『梅雨ちゃん!』
今日は珍しく家庭科の授業だ。
出久が私を呼んだ。
蛙吹梅雨は、緑谷出久と同じクラス
常に冷静でクラスの精神的支柱となることが多いが
思ったことを何でも発言してしまう彼女。
『何かしら?』
彼女のヒーロー名は、フロッピー
そして蛙の個性を持っている
『お茶子ちゃんがね、お菓子を作ったんだって!』
緑谷出久は、笑顔で私にクッキー箱を渡した
『ケロケロ〜(美味しそう)』
近くにいた爆豪くんも私、蛙吹梅雨の目線を羨ましく
見ていた。
『おい、オレにも…お菓子くれよ!』
梅雨は溜息を吐いて
『爆豪ちゃんは、キレてばっかりだから人気でなさそ』
『なに⁉︎』
『良いわ、半分あげるわ』
『ごめんゴメン!今、爆豪くんのクッキー箱を用意していたの』
と、遠くから、麗日お茶子の声が聞こえてきたのだ
『半分に分けて食べていて』
『ケロ(了解)』
と、爆豪と2人で食べ始める
舌を出して敵を捕まえることが得意だ。
(梅雨の季節は、ジメジメしてるからキライだけど、
梅雨ちゃんを通して、梅雨の季節が好きに
なっています。ありがとう蛙吹梅雨ちゃん)
続く
梅雨。
雨が多くて、じめじめするけど、なぜか落ち着く。
雨の音が心地よくて。
眩しくなくて。
刺さるような日差しがない。
そして、薄暗い。
落ち着くのだ。
雨の音を聞きながら、考え事をする。
嫌な世界から逃げられるから。
ずっと逃げてたいけど。
また、明日は来る。
嫌な日常に引き戻される。
辛い。苦しい。
でも、どうしようもない。
眠い。だるい。
けど、やらないと。
やることは山積みで。
精一杯。
勉強、仕事。
頼まれたら滅多に断れない。
やらなければならないことが多い。
本当に疲れる。
やっても、やらないやつに文句を言われて。
対応して。
イライラして。
どうしようもなくて。
助けを求めることすらままならなくて。
キツい言い方になってしまう。
そして、後悔する。
時には注意される。
ループだ。
もう、嫌だ。
ほんとは何もしたくない。
でも、期待されてるから。
断れないの。
もっと、頑張らないとダメだ。
「ぎゃあああん」
火のついたように泣き崩れている。
五月の最終週末、子どもの運動会のその日に、たまたま梅雨の走りが重なった。
うちの子は、お世辞にも頭が良いとは言えない。
だからこそ、彼にとって、運動会は数少ない晴れ舞台であり、何よりも重要な予定だったのだろう。
雨は、我が子の叫び声に近い涙ながらの訴えをもろともせず、ますます降り募る。
ザアザアと、雨の音が無情に響く。
窓の桟には、てるてるぼうずがぶら下がっている。
まだご機嫌だった今朝の息子が作ったものだ。
てるてるぼうずがこちらを見ている。
雨が叩く窓に背を向けて、ぷらりと首を吊られて。
私はぼぅっとそれを見つめる。
雨の日。
梅雨の走り。
降り止まない雨。
てるてるぼうず。
そんな光景で、思い出すことがある。
あの日。
私がまだ新人として働いていたあの日。
私たちの勤め先は、安定していて、社会の未来のために奮闘する素晴らしい仕事だった。
私の親友だったあの子は、前向きな目標と、強い熱意と、何よりの希望を持って、その一歩を踏み出した。
それは長くは続かなかった。
責任。プレッシャー。理想。期待。自責。
それはあの子を押し潰した。
私は気づいていた。
毎日忙しく気の抜けないこの仕事で、潰れる者も決して少なくないということ。
どんな時も、最後には、人は自分で救われなくてはいけないということ。
でも、それをあの子に伝える勇気も余裕もなかった。
あの日は、私たちの三年目の年の五月の末で、雨が降っていた。
梅雨の走りで、雨粒が窓を叩いていた。
その日、私とあの子は遊ぶ約束をしていた。
あの子は待ち合わせに来なかった。
私は迎えに行った。
きっちりしたあの子には珍しく、家の鍵が開いていた。
雨の音だけが、シンとした部屋の中に充満していた。
窓の桟に、吊り下がっていた。
湿度がじっとりと空気を澱ませていた。
あの時の光景が、網膜の奥に焼きついて離れない。
梅雨の初めの雨の日に、吊り下げられたてるてるぼうずが、私の脳裏が、網膜に写す。
あの時の光景を。あの時の悪夢を。最後に見た親友の姿を。
我が子は泣き疲れて眠っている。
頬に一筋の、涙の跡が残っている。
もうすぐ梅雨がやってくる。
外遊びの好きな息子は、またてるてるぼうずを吊るすだろう。
梅雨に向けてだんだんと、てるてるぼうずが増えていくのだろう。
雨が降り続いている。
窓の外を垂れる雨雫が、梅雨の始まりを告げている。
我が子の頭を撫でる。
湿気のせいか、しっとりとした感覚が、手に残る。
雨はまだ止みそうにない。