『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
霧雨に 濡れ濡れ歩く 歩道橋 鞄の中の 折り畳み傘
お題「梅雨」
不可侵が 叶わぬならば 一色に 染まってしまえ 私の純真
お題「無垢」
今日は、雨降ってる。昨日は、曇りだったのに雨だって悲しくなる。梅雨の日なんて、さいやくしかないんだよ。
#梅雨
梅雨なんて大嫌い
くせっ毛の私からしたら
最悪の日
なのに
「髪くるくるで可愛い」
あなたのその一言で
自分の髪がこんなにも愛しい
雨がざあざあと降っている。その音がなんだか自分の心をも表しているように見えて、彼女は密かにため息を吐いた。
バスに乗れば先は短く感じる。何かを先延ばしにしたいときにはいつもより遅く着くバスに乗ることが習慣となっていた。
「お母さん、見てみてー!」
視線を窓の外から車内に移せばはしゃいだ少女とぼーっとしている弟とお母さんが見えた。少女が人さし指で指した先には指で描かれた猫。
幼い頃やっていた雨が降って湿った窓に息を吐いてそれを指でなぞる遊び。今はもうやらなくなったな、と思い出す。
そういえばあの頃の猫はどうなったんだろう。小学生の時拾った黒ぶちの猫は1週間過ごした後にそろそろ離さなくちゃね、と母親が言い始めたときにいつの間にかいなくなっていた。
そうつれづれと考えているうちに運転手の放送が入る。
ー次は、采岡駅前ですー
ぴ、と赤い停車ボタンを押した。
「お前はあの猫の子供?」
なあ、と鳴く子猫の喉を撫でる。黒ぶちの子猫は雨の中気持ちよさそうに目を細める。
バスを降りた直後、いつもの帰り道に子猫がいるのを見つけたのだ。
試しに、と思って頭から尾へ、ぐるうり、と撫でるとどうやらお気に召さなかったらしい。猫はそっぽを向いてとっとと歩き直した。
まあいいか。曇っていた心がちょっと晴れやかになったのを感じて、口元には知らず知らずのうちに小さな笑みが浮かんでいた。まだまだ雨は降っていて、季節は梅雨だけれど。あの子猫がかつて拾った猫に似ていて、ひょっとしたら子供だったりして。そう考えると自然と足は弾んだ。
梅雨
雨が嫌いな私にとって梅雨は本当に1番嫌いな季節かもしれない…
人の心と季節は大きな関係性があるように思えます
私が好きな季節は春と秋かな~
過ごしやすいからかも…
冬に生まれた私は冬が嫌い
夏は暑くて外に出るのも嫌になる…
皆さんお体気をつけてお過ごし下さいね~
良い週末を♪
梅雨
梅雨は苦手
くせ毛で髪がうねうねするし
行き先についたらボロボロ
ヤレヤレ
日本のいいところは四季があること、なんて言われるけれど。
四季なんてなくていい。ただ過ごしやすい気候がずっと長く続けばいい。願うのはそれだけだ。
せっかくの休みは雨だ。仕事の日は気持ちいいくらい晴れているのになぜ。嫌になってしまう。
【お題:梅雨】
降りしきる
視界が白い透明なカーテンに遮られ
ザーザーと雨の降る音が
耳を覆う
先も分からぬ
道を進み
砂利を踏みしめ
痛みを誤魔化し進む
足裏は砂と雨と血で
汚れに汚れ
傘もなく服もなく
真っ裸で進みゆく
男は涙を流しながら
道をゆく
梅雨の雨に撃たれ
拳を握る
男は想う
【目標とは、先の道標とは】
何も考えずに生きたからこそ
裸も同然、身に纏うスキルも無い
雨先に見える建物に、人にすがろうとしても
男の姿を見て戸を閉める
現代とは、そういうものだ
人の先は降りしきる梅雨、又は霧
若い時に服を来ていれば
身なりを整えていれば
人は受け入れてくれる
まずは傘になり得る知識を得なさい
そして服というスキルを得なさい
それが貴方の助けとなるでしょう
梅雨の時期の通勤通学は結構大変だけど、傘をさしてイヤフォン外して無心で雨音聴きながら歩く道のりが結構好きだったりする。
梅雨と書いて、ねるねるねるねと読む。
すなわち、梅雨とは、色の変化の季節なのだ
梅雨
自分が誕生日の6月。
もう1年経ったのかと思う。
本当に1年はあっという間だから、今この瞬間を楽しまなくちゃと思っている。
来年は受験生、だから勉強は頑張りたいでも部活は楽しみたいと思う。
先輩達が引退していく梅雨の時、時期代表となる私たちは精一杯、後輩たちを引っ張っていかなくてはならない。
そこをしっかり意識して生活していきたいと私は思う。
梅雨
植物にとって
恵みの季節
私にとって
お風呂のカビゴンとの
闘いの季節
いろいろやってるんだけど
負け続きなんだよなあ
青梅雨を 散らして進む 獣道
【梅雨】
日々、くもり、雨。
梅雨は
空も、気持ちも、どんより。
ふと空を見上げて
落ちてくる雨を見ていた。
一瞬、雨が止んだ。
振り返る。
差しのべられた傘と、君がいた。
「一緒に帰ろう」
2人で入る傘は、狭いし濡れるのに
なんだかとてもあったかくて
雨の日も悪くないかもとか
調子のいいこと考えたりして。
もうすぐ、晴れるね。
#梅雨
梅雨はそう
あなたに会いたく浮かぶ眼に
貯まる涙と思ってほしい
梅雨
あーまた雨
梅雨だー
体調悪い
いいことなにもない
けど
梅雨がないと
作物がない、水不足それは困る
仕方ないよな
この世にいらない季節なんてない
…そう、思い生きていきます
雨の匂い。梅雨の時期独特の匂い。あの、気分が躁鬱になる様な独特の匂い。
梅雨は嫌いだ。髪の毛がセットしにくいから。
梅雨は嫌いだ。気分が重くなるから。
梅雨は嫌いだ。
あの日、6月×日。目の前で自分を庇って居なくなったアイツの顔がチラつく。もう何年も経つのに梅雨の時期が来ると怖くて怖くて堪らない。自分が庇った側だったのなら、お前にもこんな気持ちを味わせる事が出来たのだろうか。
今日も仕事の帰り道。雨の降る街を、お前の消えた場所を、他人のフリをして歩いた。
『梅雨』
「梅雨」
なんで「ばいう」なんだろうって調べたら、梅が熟す頃の雨だからだそうだ
日本人のこういうところ、素敵だ
と思ったら、中国から伝わった言葉だった
『梅雨』
梅雨の時期は憂鬱な気分になる。
湿気もすごいし。
私にとって雨と湿気は天敵同然。
#9
桜祭りの縁日が畳まれた道を、1人歩く。川沿いで毎年行われる祭りは例年通り賑やかで。でもそんな中行く気には到底なれない僕は、こうして夜に一人桜祭りを実行している。
去年は彼と一緒に歩いて、花灯を満喫して、他愛のない話をして。懐かしいな。左手を桜を乗せた風がなぞり、少し寂しくなる。遠距離にさえならなければ、こんな思いはしないはずだったのになぁ。ま、仕方ない仕方ない。
満月がよく映える今宵はこの世の情景とは思えないほど美しく、ふわりと外界と境界ができる。
彼奴の元にも、この桜風が届けばいい。そして、少しくらい寂しい思いをすればいいと八つ当たりをする。
お題:『桜風を貴方に』