降りしきる
視界が白い透明なカーテンに遮られ
ザーザーと雨の降る音が
耳を覆う
先も分からぬ
道を進み
砂利を踏みしめ
痛みを誤魔化し進む
足裏は砂と雨と血で
汚れに汚れ
傘もなく服もなく
真っ裸で進みゆく
男は涙を流しながら
道をゆく
梅雨の雨に撃たれ
拳を握る
男は想う
【目標とは、先の道標とは】
何も考えずに生きたからこそ
裸も同然、身に纏うスキルも無い
雨先に見える建物に、人にすがろうとしても
男の姿を見て戸を閉める
現代とは、そういうものだ
人の先は降りしきる梅雨、又は霧
若い時に服を来ていれば
身なりを整えていれば
人は受け入れてくれる
まずは傘になり得る知識を得なさい
そして服というスキルを得なさい
それが貴方の助けとなるでしょう
6/1/2024, 10:13:26 AM