『梅雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日々、くもり、雨。
梅雨は
空も、気持ちも、どんより。
ふと空を見上げて
落ちてくる雨を見ていた。
一瞬、雨が止んだ。
振り返る。
差しのべられた傘と、君がいた。
「一緒に帰ろう」
2人で入る傘は、狭いし濡れるのに
なんだかとてもあったかくて
雨の日も悪くないかもとか
調子のいいこと考えたりして。
もうすぐ、晴れるね。
#梅雨
梅雨はそう
あなたに会いたく浮かぶ眼に
貯まる涙と思ってほしい
梅雨
あーまた雨
梅雨だー
体調悪い
いいことなにもない
けど
梅雨がないと
作物がない、水不足それは困る
仕方ないよな
この世にいらない季節なんてない
…そう、思い生きていきます
雨の匂い。梅雨の時期独特の匂い。あの、気分が躁鬱になる様な独特の匂い。
梅雨は嫌いだ。髪の毛がセットしにくいから。
梅雨は嫌いだ。気分が重くなるから。
梅雨は嫌いだ。
あの日、6月×日。目の前で自分を庇って居なくなったアイツの顔がチラつく。もう何年も経つのに梅雨の時期が来ると怖くて怖くて堪らない。自分が庇った側だったのなら、お前にもこんな気持ちを味わせる事が出来たのだろうか。
今日も仕事の帰り道。雨の降る街を、お前の消えた場所を、他人のフリをして歩いた。
『梅雨』
「梅雨」
なんで「ばいう」なんだろうって調べたら、梅が熟す頃の雨だからだそうだ
日本人のこういうところ、素敵だ
と思ったら、中国から伝わった言葉だった
『梅雨』
梅雨の時期は憂鬱な気分になる。
湿気もすごいし。
私にとって雨と湿気は天敵同然。
#9
桜祭りの縁日が畳まれた道を、1人歩く。川沿いで毎年行われる祭りは例年通り賑やかで。でもそんな中行く気には到底なれない僕は、こうして夜に一人桜祭りを実行している。
去年は彼と一緒に歩いて、花灯を満喫して、他愛のない話をして。懐かしいな。左手を桜を乗せた風がなぞり、少し寂しくなる。遠距離にさえならなければ、こんな思いはしないはずだったのになぁ。ま、仕方ない仕方ない。
満月がよく映える今宵はこの世の情景とは思えないほど美しく、ふわりと外界と境界ができる。
彼奴の元にも、この桜風が届けばいい。そして、少しくらい寂しい思いをすればいいと八つ当たりをする。
お題:『桜風を貴方に』
「梅雨」
作¦布野きょうか
私の後ろには雨がポツポツと降っている。
ふと手鏡をみた。本当に私の後ろだけ。
元彼が着いてきているように。今日私は今日彼氏と別れた
その雨は私たちのよりを戻そうとしているようだった。
今日の雨はどうにも鋭いようで、ポツポツと振る度に
私に刺さるガラスのようだ。
ガラスペンの様な雨は今日は今日だけは色の着いたガラスのようだった。ブルーな気持ちのくらい青色。
「梅雨」
雨はやだな…
雨だと気分も下がる。
雨ってやだな…
雨がなくなったらいいのに…
#4
梅雨って本当に憂鬱で。
ただでさえ憂鬱なのに。
湿気とか蒸し暑さとかが嫌で。
全部嫌で。私は梅雨の季節が1番嫌い。
だから。
雨の降る日は学校に行かない。
2024年の6月の梅雨入りはいつですか?
いつなんだろう!雨降るとジメジメ洗濯物は乾かない!梅雨明けすれば!暑い夏がやってくるよ!
サマータイム
梅雨入りすると
決まって、調子を崩す
農家さんにとっては、恵みの雨で
たまには、雨に感謝する
好きな人の近くに居れるから
1つの傘に入って、相合い傘・・
お互いの肩に雫が落ちて、
冷たいねって、言いながら・・
縮まっていく、2人の恋
『梅雨』
雨が嫌いって言う人は多い。
私もそう。
でも晴れの日より雨の日の方が、
エピソードも多い。
子供の頃、傘を振り回して、逆さまにして遊んだ。
やり過ぎて壊して怒られた。
学生頃、好きな人と相合傘して緊張した。
靴が浸水してても気にならないくらいに。
バイト終わり、電車の時間ギリギリで猛ダッシュ。
駅に着くと"大雨の為、5分遅延しております" ラッキー。
大人になって、車を運転中、ワイパーのゴム切れてた。
ショック、、あ、虹出てる。
気づくと雨の日エピソードは増えていく。
ちょっとした会話のネタに、
雨トークなんていかがでしょう。
梅雨
私は梅雨の時期が嫌いだ。雨が嫌いだから。髪はうね
るし、頭も痛くなる。おまけに登校するときだってど
れだけ気をつけても水たまりを踏んでしまう。勿論中
はぐっちゃぐちゃ。げちょげちょしていて気持ち悪
い。傘を持たないといけないから片手は塞がるし、雨
なんていいことない。
「佐藤さん」
びっくりした。
「どうしたの?朝倉くん」
「ごめん。傘入れてくれない?」
前言撤回。雨様!大好きです。好きな人と相合傘出来
るきっかけくれるとか感謝です。
「え、あ、いいよ。」
「ありがとう」
その時、私は彼と恋人になった。だから、梅雨が好き
になったのに。なんで、なんで貴方は、今、他の女の
子と一緒の傘にいるの?どうして恋人みたいに肩を寄
り添いあって笑いあっているの?こんな時にも、雨は
冷めきった私の心をあたためようとするんじゃなく、
どんどん冷やしてくる。ああ、でもいいかも。泣いて
るのが気付かれない。
「だーから言ったろ。アイツはやめとけって」
急に視界が黒く覆われる。暖かい。アイツの声が聞こ
えた。幼なじみだけど私が嫌いな雨の文字を持ってる
男。時雨、時雨青磁。雨を持ってる。だから私はコイ
ツが大嫌い。ずっとずっと私をからかってきて。バカ
にしてきて。だけど、私が本当に辛い時そばに居てく
れるコイツ。嫌いなのに。嫌いなはずなのに。なん
で、こんなほっとしてるのよ。
『梅雨は異世界ゲートが開きやすい時期だ』
掲示板にあったスレを信じた男は、ハイテンションで水たまりの中に飛び込んだ。
しかし。
パシャッ
まぬけな音が小さく響くだけで何も起こらない。
スニーカーが水に浸かっただけで異世界転移は起こらない。
それでも男は諦めない。
水たまりを見つけるたびに、両足ジャンプでかすかな希望に身を投じるのだった。
それから数日後、水たまり男と呼ばれる都市伝説が巷を少し騒がせたらしい。
おわり
〜梅雨〜
「どうしたの、変な顔してるよ」
調べ物をしている時の難しい顔、お昼ご飯を食べている時の美味しそうな顔、誰かとおしゃべりしている時の楽しそうな顔……普段からよく百面相をしている彼が、あまり見たことのない顔をしている。
「……あ、え、そんなに変な顔でしたか?」
「うん、初めて見る顔だよ」
あえて表現するなら、ムズムズを我慢しているような、解けない問題をずっと考えているような、個性的な味の食べ物を口にしたような……とにかく複雑な顔。彼はえへへと気まずそうに笑い、しかし正直に答えてくれた。
「ぼく、この時期がどうしても苦手で」
「この時期……ああ、雨がよく降る」
「そう。じめじめしたまとわりつくような空気とか、何となく身体がだるい感じとか……」
机に突っ伏し彼は続ける。両腕の下では数枚の書類が少し皺になる。
「極めつけは髪の毛です。普段からそんなにこだわってはいませんが、髪がどうしてもバクハツしてしまうんですよねえ。本当にこれには参ります」
「わあ、それは大変そうだ」
一本一本が細くて、人より量もあるのだろう。ふわふわと軽そうな髪が、なるほどいつにも増してあっちにこっちに跳ねていた。自分は短くしているからあまり影響は受けないが、これなら確かに愚痴だって零したくなる。
机に乗るその頭に思わず手を伸ばした。そっと触れた髪の毛はやはり柔らかくて、気の毒に思う気持ちよりも癒される気持ちのほうが勝ってしまう。たくさん触ると嫌がられてしまうかもしれないので、早めに手を引っ込める。
「とっても素敵な髪だと思うけどね」
断りもなく触ってしまったことへの言い訳めいた感想も添えながら。
「……ありがとうございます。今だけは素直に喜んでおきましょう」
僅かに顔を上げ、こちらを見てふにゃりと笑ったのを見て、あ、いつもの彼が戻ってきたと感じた。
「だとしても、この時期がしばらく続くのはちょっと……あなたは苦手じゃないんですかぁ?」
「んん、どうだろう?」
うんざりといった表情で問われる。長い雨は好きでも嫌いでもない。けれど、彼のこんな一面が見られるのだから、どちらかというと。
【梅雨】
僕は梅雨が好きだ。
梅雨に咲く花はどれも美しい。
僕は梅雨の花が好きだ。
雨に打たれながらも強く咲く姿が美しい。
しとしとと降り続く雨を窓際で見つめ、キミは盛大なため息を吐く。
「雨、止まないね」
ため息の原因がわかっている俺は、うらめしそうに雨を見つめるキミに苦笑する。
「洗濯物は乾かないし、雨だと、外に出るのが億劫なんだよね」
「あー、それはあるかも」
俺は窓際に佇むキミに近づき
「でもさ、外に出ないってことは、家でキミと一緒にのんびり過ごせるってことでしょ。それは嬉しいな」
背中からキミをギュッと抱きしめる。
「梅雨の時期は始まったばかり。俺と一緒に、梅雨の楽しい時間の過ごし方、探そうか」
キミは俺の方に顔を向けると、笑って頷く。俺はキミに笑い返すと、唇にキスをしたのだった。
「梅雨」
一定のリズムを刻む雨音
木の葉からこぼれた大きな水滴の音
鮮緑の谷間を流れる白い霧
紫陽花とアイリスの華やぎ
天使のはしご、きらめく水滴、ペトリコール
雨上がりの満天の星空
※梅雨というより、雨の話になってしまいました。
雨は嫌われがちですが、日本では水が豊富なのも雨のおかげですし、好きなところを。
梅雨について
・梅雨になると、湿度を求める生き物たちが外に出てくる。そして、シャワーを浴びているかのように雨粒を浴びて、湯船に浸かるかのように水溜まりに浸かっている。
・窓に雨粒がたくさん、一日中付いている。梅雨が来た。
梅雨になると身体は何となくだるくなるが、なぜか嫌いではない。
雨の音が、癒される。梅雨は恐らく、家でゆっくりしなさいというメッセージなのかもしれない。
・世界に、梅雨のある国はどのくらいあるのか。少ないのだろうか。
雨の全く降らない国にとっては、梅雨を羨ましく思うだろうか。彼らの気持ちは分からないが、私が彼らだったら、多分梅雨を羨ましく思う…かもしれない。
・…ところで、なぜ梅雨は"梅"雨と書くのか。