『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜散る この季節
僕はいつも憂鬱になる
僕は春が嫌いだ
大好きなあの人や
大好きなあの場所から
春はいつも強引に
僕を引き剥がしていく
濡れた歩道にへばりつく桜の花びら
僕はうつむきながら前に歩いていく
僕は行く 不確かな視界
ぼんやり暖かい未来
たとえ孤独でも 僕は歩く
歩くしかないのさ
【桜散る】
桜散る
庭の桜は、もう散った
昨日の雨に運ばれて
地面にひらひら舞い落ちた
私の桜はもう散った
新たな蕾をみつけるために
私の桜とおさらばしよう
愛しのあなたは私の桜
私の愛したあなたは桜
あなたの愛は、散ってしまった
私の愛も、散るしかなかった
桜に終わりが来るように
私の愛も、おさめどき
夕空に 願いをかけて 涙する
人生は 春 夏 秋ぇ 楽しめる
空より
あんなに見事な散り様を見せてくれるのは、桜くらいのもんじゃないだろうか。
桜の雨が降り注ぎ、視界が白く霞むほどに、有終の美を飾る。
満開に咲き誇って人の心を浮つかせていたのは、ほんの一瞬の幻のようだ。
つわものどもが夢の跡。
そして、日常が始まる。
こうして桜は必ず散ってしまうので、受験の失敗を「桜散る」と形容するのはいかがなものかと。
咲き続ける桜があったら、合格祈願で日本中から受験生が集まるだろう。
いや、その前に、花見の酔客であふれかえるかな。
それとも、咲いて散るから愛おしいのであって、一年中咲いていたら人は興味を失くすかもしれないな。
「桜咲く」瞬間も無くなる訳だし。
桜の樹の下には屍体が埋まっている件。
一本一本の根本に埋まっていたらどれだけの数になるかって話と、なんであれだけ人の目を引く場所でそんな危険なことをするかって話。
坂口安吾か梶井基次郎かって話もあるかな。
どちらも読んでないけど。
いずれにせよ、美しいものは妬まれる、ってことじゃないのかな。
桜には何の罪もない。
染井吉野さんだけがもてはやされる問題はどうだ。
詳しくはないが、時期をずらしていろんな桜が咲く。
そっちの桜で花見をしている人はあまり見ない気が。
咲き誇り方の違いだろうか。
花は花、咲けばどんな花だって美しく香る。
そんな風に思えたのは社会人になってからで、学生の頃はまったく興味が無かった。
総じて「草っぱ」って呼んでた。
先日見に行ったネモフィラも綺麗だったな。
その花に見とれる君の横顔の方が…なんて相手はいないが、家族の幸せそうな笑顔が満開だったから。
桜散る
舞い上がった束の間にあがく姿を見せるかのように垂直落下でなくヒラヒラと落ちる
まるでその1秒の生き残りを競うかのように
もう桜は散ってしまう。
桜はみんなに飽きられる前に散るなんて
素敵だと思わない?
もう暑い夏が来てしまう。
今年の夏は暑くしすぎないでよ。
─────『桜散る』
桜散る#57
木々が恋する儚い時期よ、写真におさまる準備は万端かな。
君の左手つかんで走り出した花道、春風が背中押してくれた。
何気ないふりはもうやめたんだ。涙なんて似合わないさ、笑顔の花咲かせようよ。ほら、笑顔のが素敵だよ。
恥ずかしながらにみせたその頬にも桜色が見え隠れして、そんな些細な表情でときめくなんてね。
嬉しさを満開に咲かせて彩ってこの一瞬をフィルムに閉じ込めて振り返れたなら幸せだよね。
君との縁を未来まで結んでいたいよ。
桜散る時になってもそれは変えたくない願いだよ。
【桜散る】
ヒラヒラと薄紅の花弁が舞う
時折強い風が吹き抜けると
風に舞って舞い上がりながら
そして降り注ぐ
あっという間に葉が増えた木々に
また来年もこうやって舞降る桜の花弁に包まれに来よう
君と僕とで
咲き誇る桜も素敵だけれど
桜散る中二人で歩くのも素敵なことなんだ
新年度、周りの環境や自分の立場が変わる時。
桜が咲くのを見上げ、今後の抱負を胸に、希望、やる気、不安が混じった力が漲る時。
今はどう?
できると思った事があまりできなかった。力不足を実感し、足りない所に目がいく。
散って落ちた桜の花びら。
ため息ついて、一歩一歩歩きながら。なりたい自分に向かって
桜散る…
桜たち騒ぐ僕らの目の前で
つつがなく散る言い訳もせず
エモいとか チルいだとかじゃ 表せず
えも言われぬよ うに桜散る
お題:桜散る
桜散る、かぁ。
私も一緒に散りたいと思ったけど、
そもそも咲いてすらいなかった件。
桜散る🌸今日は、久しぶりに故郷 長崎へ行く予定だが、天気が、どんより曇天模様
[桜散る ]2024/04/17
あれ、桜って、こんなに早く散るんだっけ。
なんとなく足が止まった。
桜なんていつもは興味もないのに、なぜか。
新幹線が駅を背中にスピードを増していく音がする。
とても静かに。
その音は僕の背後から果ては遠くの建物の群れの中へとただただ吸い込まれていく。
朝の7時45分。
暖かい春の訪れを感じる日差しを、着古した黒学ランが吸収していく。
風切音のせいか、一瞬桜の花びらが多く宙を舞った気がした。
もうほとんど葉っぱしかないじゃん。
去年のこの時期はちょうど桜が満開だったはずなのに。
「....そっか。去年か。」
あれから一年、気づかないうちにさっと一年が過ぎていた。
去年は何も思わなかったのに、今になってちゃんと時が進んでいたことに気づく。
高校入学式。
あの日のことは鮮明に思い出せるけど、去年の後輩が入学してきた日のことはよく覚えていない。
「もう受験か。」
また、桜が宙を舞った。
新しい日の出を祝うかのように。
もしくは、立ち止まっているものの背中を押すように、軽く、そして鮮やかに舞っていた。
『まもなく、2番線に、上り列車が参ります。黄色い線まで、お下がりください───』
駅からのアナウンス音で我に帰る。
時計は7時51分を指している。
そんなに時間が経ってないと思っていたのにもう5分以上も経っていた。
本当にあっという間だ。
また、電車がスピードを増す音がする。
今度ははっきりと。
また、少しだけ桜が宙を舞った気がした。
桜散る
「今年ももう桜終わっちゃうねぇ」
彼女はベランダで残念そうに桜の木を眺めながら晩酌のビールを飲んでいる。
俺は夕飯の食器の片付けをしながら
彼女の話を聞いていた。
「杏さんがこの部屋に引っ越す事にした決め手だったもんね」
「そう!!ここはお花見最強スポットなんだから!」
「めちゃくちゃドヤ顔してる笑」
彼女は新居の内見の際に窓から見える
桜をいたく気に入ってこの部屋に引っ越すことを決めたのだ。
『お花見が家でできるのすごくない!?』
興奮気味なメッセージと共に写真が送られてきたのを
よく覚えている。
「秋の紅葉も好きだけどさー、咲き始めのワクワクする感じが桜にはあって好きなんだよね。」
「ふふ、そうなんだ。」
みんなでまだかな、まだかなって待ってさ、
役所の人が仰々しく双眼鏡で確認して
開花だ!!!って宣言するの。
なんか、可愛いというか愛おしくなるんだよね。
そう言って彼女は散り始めた桜を
名残惜しそうに眺める彼女。
片付けを終わらせて彼女の隣に座ると
髪の毛に桜の花びらが付いているのを見つけた。
「杏さん、髪に桜がついているよ」
「ほんと?かわいい??」
「ふふ、確かにいつもより可愛く見えるね」
「シロくんは優しいなぁ」
本当のことだからね、と俺は彼女に口付けた。
桜を愛おしむ気持ちも、散ってしまうのが少し寂しいと感じる気持ちも、貴方に出会って知った。
だから来年もまた2人で桜を眺めて
なんでもない話をしようね。
そんな想いをこめて、もう一度口付けた。
「桜散る」
まだ、落ちたくないよ。
まだみんなに見てもらいたいよ。
笑顔で眺められたいよ。
まだ、役に立てるよ。
【#60】
桜散り
緑へと衣替え
冬眠し
また桜が咲く
同じことのリサイクル
たったそれだけ
それなのにこんなに人の心をかき乱す
桜散る
この想いが散るときも
あんなふうに
綺麗だったら
良かったけれど
浮かれた男とは対象的に、女は沈んだ表情をしていた。
「こんな日なのに、もっと笑えよ」
男が咲き乱れる桜と『入学式』の看板を背景に、女に向かって言った。
女は溜息交じりに答える。
「笑えないよ。だって、やっぱり、違うもん」
彼女は元々別の学校を受験していた。しかし結果は桜散り、滑り止めで受けていたこの学校に通うことになってしまったのだ。
変わらず暗い表情をしている女に、男は少し苛ついてしまった。
「笑えって! 俺がいるだろうが! 俺がおまえを笑顔にしてやるから」
思わず告白していた。
男は内心喜んでいた。彼女が受験に失敗したことに。
俺は嬉しい。おまえも喜べよ。一緒にいられるんだ。絶対に楽しくなる。楽しくする。おまえを笑顔にする。
女が顔を上げた。
「何言ってんの。あんたは希望の学校に浮かれて嬉しいのかもしれないけどさ。落ちた人の隣でずっとヘラヘラしてて不快だったわ。あんたの隣で笑顔になれるわけないじゃん」
冷たい表情を向けている。
風が強く吹いて、桜の花弁が勢い良く散っていった。
『桜散る』
母が逝き
人里から少し離れた所の火葬場で
最期の別れをした帰り道
緩やかな坂道の両側には
満開の桜並木
無数の桜の花びらが
微かな風に乗り
はらはらと
はらはらと
次々と
次々と
舞いながら
まるで
別れを惜しむかのように
散り続けていました
散る桜を見る度に
母を恋しく想います
桜の花が
良く似合う母でした
# 桜散る