『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨上がり
夕暮れ時の少し前
雲の切れ間に天使の梯子
神様どうか明日の君が
いつもの笑顔でいられますように
波がきらきら風に揺れた
いつもの通勤路。歩道の傍らに雑草が生えている。
雑草の名前は分からない。
名前も分からない草は白茶けてかさかさと乾いている。
記憶にあるちょっと前の姿はもっと緑だったと思うけど、それがいつのことで、いつの間にこんなに変わってしまったのか――なんて、ずっとそこに生えていたのに『これ』の変化に私がただ気づかなかっただけだ。
興味がないものにはそんなものなんだろう。
草でも、人でも、そして自分自身でも……。
また次に同じ形の草が青々と生えたとしても、多分私はまたそれの名前を調べない。
枯れ果てて
雪降ってます
こないだまで綺麗に色づいていたの
話しかけた好きって伝えられた
もうるんるんでね
でも最近話しかけるのやめちゃった
最近と言っても度のつくほど最近ね
疲れてるかな話しかけすぎてうざいかな
もうからからだね
ちょっとさみしいかも
うそすごいさみしいかも
落ち葉には、
緑色でまだ元気なのだが、風で飛ばされたりしてやむなく落ちたものと、
もう元気がなく、枯れてしまったものがある。
人の夢もそれに似ている。
夢に向かう元気があり、まだ諦めきれていないが、時間とお金とが折り合いつかずに逃してしまった夢と、
圧倒的にこれは無理だと諦めて、または目を背けた夢。
植物の枯葉は、枯れたり変色したらもう戻ることはない。
でも、夢の枯葉は、いつの日か再び芽吹くことだってある。
社長になりたい、メジャーデビューしたい、お店を出したい。いつの日か夢見て枯れてしまったものでも、もしかしたら、枯れ果てていない葉っぱだとしたら。
神様はその枯葉を拾い上げてくれるかもしれませんね。
【枯葉】
はらはらと舞い散る。
「そっか、もうこんな季節か」
「、、、時が過ぎるのはあっという間だな」
今年の秋。
貴方は隣にいない。
「今年も来たんだよ」
覚えてる?
あの日の約束。
私は覚えてるよ。
忘れられない、忘れたくない。
そんな思い出と一緒に。
風に吹かれる度、枯葉が散っていく。
夕日に照らされながら、はらはらと。
枯れてもなお美しい。
貴方が枯れるなんてこと無いのだろうけど、
貴方もきっと、そうなのだろう。
『いくつになっても、此処で一緒に祝おうね!』
おめでとう。
最愛の人。
おめでとう。
傍にいたかった人。
生きててくれてありがとう。
産まれてきてくれてありがとう。
「ばいばい」
私が枯葉のように朽ちても、貴方は変わらないで。
枯葉
枯れて、散りゆく姿も綺麗だなんて、ずるいよなぁ。
君は静かにそう呟いた。終わっていく姿も終わった後ですら美しさのある風景に君は目を細めて、ただ羨ましそうに見ていた。
ひらひらと頭上から落ちてきた枯葉を掴みとって、そっと指を離す。枯葉はゆったりと、ひらひらと舞って地面へと落ちていった。
来年も来れたら来ようね、なんて来る気もないような言葉をかけられる。
うん、そうだね。なんてことないように返事を返せば、君は優しく微笑んだ。終わりが来るよりも先にまたこの季節が巡ってきますように、そう祈りながら微笑み返した。
枯葉のように
いつかは朽ちる
綺麗なままなんて
存在しない
枯葉
学生の頃、学校の正門に続くまっすぐな道は、イチヨウ並木でした。
秋になると枯葉が舞い落ち、道にはたくさんの枯葉が広がってました。
銀杏を踏まないように、枯葉を踏むサクサクとした音を聞きながら、
学校に向かって歩いたあのひと時。
何でもないけど大切な時だったと、今になってわかりました。
テーマ:枯葉 #99
あの枯葉が落ちる頃には、私の命はないかもしれない。
どこかで聞いたことのあるフレーズ。
今の私にぴったりのフレーズだ。窓を眺めながら思っていた。
ーーコンコン
ドアをノックする音が聞こえる。私は
「はい」
短く答えるとドアが開く。
私は視線を今にも落ちそうな枯葉に向けられたまま。ドアが開く音がして、足音が近づいてくる。
相手は無言だったが、私のベッドの近くまで来ると言った。
「体調はどう?」
低い声が静かな病室に響く。
いいわけないでしょ。私はそう言いたかった。でも、言葉に詰まった。短い言葉なのに言えなかった。
「何がいるの?」
その人は私と同じ窓の外を見ているのだろうか。
いや、関係ない。
「なんで来るの?」
私は冷たくいった。
「なんでって、君に会いたいから」
「別れようって言ったよね」
私はぐっと奥歯を噛んだ。
その人は…彼は何も言わない。
「君は…本当に僕と別れたいの?」
私は視線を下に落とした。白くなった肌と細くなった手が私の目に映る。怖い。今でも現実が受け止められない。でも時間は刻一刻と過ぎていく。
私の残りの時間が少ないことを表すように、私の体がどんどん力なくなる。
それを見せたくないから。他の相手を見つけてほしいから。別れを告げたのに彼はわかってくれない。
「もう来ないで」
ここで泣いたら、別れたくないことがわかってしまうから。本当は別れたくないに決まってる。
もっと生きて、2人で色んな思い出を作っていくつもりだったのに。もっと彼と幸せな時間を刻みたかったのに。そんな後悔が残ってしまうから。
「無理だよ」
彼は言った。どうして? そういう前に私は、彼の腕の中に包まれていた。
「離して」
鼻がツンとなって、目に涙がじわっと溜まった感覚がした。
「離さない」
どうしてあなたは私を……。
「僕はどんな姿になっても君が好き。辛いんだったら言ってほしい。僕の前では素直になっていいんだ。思っていること全部、ぶつけてほしい。」
私を抱く力が強くなった。
「……生きたい」
私は呟く。言うつもりがなかった言葉まで、まるでせき止めていたダムが壊れてしまったように流れてくる。
「生きていたい! 貴方と一緒にいたい。なんで私なの? なんで私がこんなに辛い目に合わないといけないの? 私は幸せになっちゃだめなの? 夜眠るのが怖い。朝起きるのが怖い。いつ、死ぬかわからない…そんな恐怖にいつもいつも隣り合わせになっていることが怖い……」
いつの間にか彼の腕に涙を溢していた。吐き出す言葉の間には、嗚咽が交じる。彼は何も言わずに私を抱きしめていた。でも、なにか言ってくれなくていい。聞いていてくれればそれでいい。
そう思っている自分がどこかにいた。
「あの枯葉がね。落ちたら私も死ぬんじゃないかって怖くなったの」
私は少し落ち着いたときに言った。もう涙は出なかった。彼は私の指差す枯葉を見た。そして何か考えて話し始めた。
「枯葉って、木から落ちたら死んじゃうって思っているんでしょ」
私は頷く。だってそうでしょう?
「それは違うよ」
彼の言っていることに理解ができなかった。
「枯葉はいつか木から落ちる。そして土に落ちる。それで終わりじゃないんだ。そのまま虫や風に吹かれて、ちぎれて小さくなって、土の栄養になるんだ。そしたら、木が土から栄養をもらう。そしてまた葉をつけて花を咲かせる。それの繰り返しなんだ」
彼は枯葉に視線を向けたままいった。
「だから死ぬことはないんだよ」
振り向く彼は自慢げにいった。その姿が、ドヤ顔が面白くて笑ってしまった。
「やっと笑った」
彼はへにゃっと笑っていった。そうだ、私最近笑っていなかった。辛いとか苦しいとか、ネガティブなことばかり考えてた。
「人間だって諦めなければ、生きる時を伸ばすことくらいできると思う。ていうか、簡単には死なせないから」
彼は根拠のない言葉を並べていった。
なのになぜだろう。
こんなにも根拠のない言葉に励まされている。
私は精一杯生きようと思う。
あの枯葉よりは短い時かもしれないけれど。
枯葉のようにシワシワなおばあちゃんの手が大好き
新緑を迎え そして散っても尚
魅了させてくれる
木々たちのように
その手はすべてを物語っている
色んなものを生み出し
支え、苦しみ
その手がおばあちゃんの生き様を語ってる
私は、おばあちゃんが大好き
彼女がが産んだ小さな植物は、
3日のうちに枯れ葉となった。
ふたりはそれを嘆き悲しみ、
手でこすり合わせ粉々にして
小さな庭に撒いた。
枯葉のように舞うこの想いは
寂しさと哀しみを兼ねて
心の中を吹き荒ぶけれども
積もり積もればやがてそれも
あたたかなもふもふと
なり得るのでしょうか
からからと笑う声が遠くに聞こえる。
深夜2時の街中で。
誰がからからと笑う。
ソレは冷たい雨を誘う音。
ソレは悲しく響く空き缶の音。
ソレは風が枯葉を吹き溜まりに誘う音。
信号機の点滅する光に映る影。
暗い部屋。
嵐の始まる音がして
枯葉は肩を寄せ合って
ソレを誰がからからと笑いました。
枯葉が落ちている。水気を失い、大元から離れた葉が地面いっぱいを埋めている。落ちた葉の視線の先にはまだ木の枝にしがみ付く葉があった。いつかあれも落ちるのだろう
枯れ葉
秋になると我が家の庭は、木々の
枯れ葉が舞い積もり大変だ。
特に一本だけ植えたポプラは、
巨大な樹木に成長し、近隣にまで
枯れ葉を飛ばしている。
毎年、切り倒すか悩む。
冬は、葉を落とし、天に届きそうな枝に
雪が積もり風雪を体で受け入れて
堂々とたたずんでいる。
春は、新芽が芽吹いて来ると
鳥たちの恋の季節の手助けだ。
新緑の枝につがいになった鳥たちが
巣をつくる。
ポプラの下に立っていると
親鳥と生まれたばかりのひなの
さえずり、ピピピ、チチチと
心地よくて、うるさい。
夏は、木立の中を風が
さわさわ音をたてる。
葉を通り抜ける風は、涼しげだ。
秋、
いよいよ枯れ葉!
黄色、オレンジ、茶色
緑の姿が華麗に変身して
葉っぱが舞う庭。
せっせと枯れ葉を集めて
庭片付けに動きまわり
疲れる、腰痛いと愚痴しながら
樹木を見上げ、また一年が終わるね。
なんて呼びかけている。
私も新緑のようなみずみずしさは、
もうなくなり、枯れ葉のようなたそがれ色に
入ってきて、最近、枯れ葉が美しいと
感じる。
伐採は、やめようとふと思った秋の日。
_枯木_
儚い、一寸でも。
「−−この葉っぱが落ちたら、私も散る…きっと、ほら…よく言うじゃない?」
公園のベンチ、目の前に枯木。
温かい珈琲が身体を満たしていく…
私達にとって、この枯木は思い出深く…彼女と出逢った最初の場所だった。
___今日も、他愛もない話を続けていた
「一寸‥またアニメに影響されたの?」
はぁ…と、溜息を零し、呆れていた私だったが…此方をじっと見つめる彼女の視線に感づいた
−−その表情は、どこか哀しみを含んだ笑みに見えたが…その表情さえ、煙草というモノで、ふかしてしまう彼女。
「…け、煙た…!!アンタ、肺が弱いって言ってたじゃ___な…は、はぁ!?一寸!!」
白煙に包まれたその身体は段々と宙へ浮いていった…「フっ、」そう…小馬鹿にした様に笑い、彼女が手に触れようと…
「じゃあね、」
その言葉に、一気に走馬灯なんて…思い出がどんどん涙として溢れていく。
私をすり抜けたその手が、透明に…目の前で徐々に消えていく…
________カラッ、
微かに揺れる瞳に、思わず手を伸ばしてしまった…が、目を擦れば…幻想の様に思えてしまって…
手に当たった珈琲缶が枯木の前にコトン、とぶつかった
−−霞んだ視界はボヤが掛かるが…確かにその空き缶を手に取った時−−
「……あ、」
「ヒラリ、」…枯木の最後の一枚が舞い落ち、自身の手に触れた。
________儚い。一寸の時だとしても…
目の前の枯木は…しっかり、立っていた
お題┊︎枯葉┊︎17作目
パラパラの散っていく
悲しそうな程に
秋の終わり
枯葉がそれを告げている
綺麗な葉っぱは散っていく
悲しそうに
パラパラと
流した涙は一体僕に
何を伝えたかったんだろう?
降り続く雨 鏡の前に 独り 泣き崩れた夜
強くなりたかった
例え 何を捨てても
何にも感じなくなった 心に
君が触れたその手の 温もりは痛いほど
僕には 優し過ぎたの
差し延べるその手を 振り払った 愚かな僕…
一人きりで 生きて行くには
君を 知り過ぎてしまった
ざわめく胸に 今も君が
僕の心を掻き乱す
乾いたココロに 溢(こぼ)れ落ちた滴(しずく)
君にさえ 逢わなければ
失う恐ささえも 知らずに 生きられたのに…
愛なんて言葉なんて 今更信じたくないの
差し延べるその手を 振り払った愚かな僕…
ねぇ全てを振り払って
僕には何が 残るんだろう?
『枯葉踏み』
ピアノの鍵盤を弾くように 枯葉が積もった道をいく
スタッカートで跳ねる少女は 髪のリボンが解けてる
澄んだ笑顔に微かな汗が光ってる 春を待ちかねる草ぐさが踊る少女に拍手喝采 春はもうじき枯葉は土へ
「枯葉」
枯葉を集めて焼き芋を作る
昔はよくやったけど今ではなかなか
やりにくくなっちゃった、、、
久しぶりに食べてみたいな