『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
内側へ丸まった葉脈は
ほろほろ
葉のはがれて
蛹からかえるものたちの
まだ柔らかな翅のかたち
早朝の雪かき
雪の下に枯葉を見つける
きっと
リスや ヤマネや
ダンゴムシも
今は枯葉につつまり
蛹からかえる
羽虫の夢を見ていて
夢を見るものたちの寝息が
少しずつ
大気を暖め
春が来る
枯葉をつまみあげた指先をはなす
ふっと息を吹きかければ
かさかさ
笑い声のような音がした
『枯葉』
ぐしゃ。ぐしゃ。
みんな落ち葉を踏んでいる。
なぜだろう。
ふと視界に入った枯葉の道
ザク、ザク、
何かに誘われるように
吸い込まれるように進んでいく
聞こえる、、、
水面を滑るような
心が穏やかになっていくような
優しい歌声
ずっと聞いていたいこの歌声を
でも急に話しかけたら驚かせちゃうから
また今度にしよう
「それが君と僕の出会い。」
「じゃあ枯葉に感謝しないといけませんね。」
そう2人で笑い合った
葉にとって秋は命日。
どんなに抗ったって、みな枯れて散ってしまう。
でも、その光景はなんだか綺麗で見入ってしまう。
実際私も、今窓から枯れ木を見ている。
自分もいつか、ああなるんだろうか。
いや。もう近いのかもしれない。
そんな事を考えながら、見ていた。
ベッドに入ったまま。変なものを取り付けられたまま。…涙を流したまま。
やりのことしたことなんて、たくさんある。
まだ、大好きなあの子に告白してない。
だけど、、仕方の無いことなんだな。
私がこの世を去ったとき
一枚の 枯葉が地面に落ちた
枯葉
晩秋の陽射しを受けて
金色に輝く葉は
風に頼ることもなく
銀杏の樹から
一枚 一枚
無音で
華麗に舞い落ちてゆく
その潔さを
いま
わたしの恋にも
欲しいと 願う
# 枯葉 (43)
枯葉
「はじめまして」
あの頃芽吹いたばかりの君はとても綺麗で美しかった、
サラサラと風に揺られる姿に僕は見惚れてしまっていたよ、
晴れた日は君の瞳に青々とした空が映り込む、
雨の日は一緒に音楽会を開いたね、
陽が沈む頃になると頬を赤く染めったけ…
これから君は何を見て何を感じで
生きていくのだろう。
どうかいつまでも健やかに、そして幸せに、
僕は先に土へと帰るけれど、
大好きな君の力になれるように…がんばるよ。
僕の命を君へ繋ぐ、だからもう泣かないで、
僕は君の一部、 「さようなら、また会おう」
ヒラヒラ優しい風と共に1枚の枯葉が空を舞った。
花は散り際が美しく見える。
僕には、ちきしょう、ちきしょう
と、見える。
散る桜 残る桜も 散る桜
枯葉
小学生の頃、枯葉集めて、焼き芋やいたことを思い出した。無邪気に自然の中で遊んでた頃がなつかしいなぁ。このお題に出会えてなかったら、思い出すこともなかったかもしれないなぁ。
枯葉のように散ってしまいたいと思った。
こんなに苦しいなら
こんなにも泣きたくなるなら
綺麗に咲いて
枯葉のように誰にも気付かれずに散ってしまいたい と
【枯葉】
『枯葉』
枯葉といえば秋だろう。
わたしは四季の中で、秋が一番好きだ。
夏が終わり秋の匂いがすると、妙にソワソワして、少し寂しい感じとともに孤独がより孤独になる感覚が、なんとも言えず心地よい。
枯葉は視覚的に秋を演出してくれる。
絵になる風景だろう。
春に芽吹き夏に生い茂り秋に枯れ冬に朽ちる。
朽ちた葉は土となり栄養となり、また芽吹く。
宇宙が…地球が作り出した自然は、よくできた仕組みだと思う。わたしたちも、いつか枯れる運命であり、それが当然の流れだ。朽ちてこそ、また次の世代の礎となれる。
枯葉になることを誇れるような人生を送れたら理想かもしれない。
本当は1人になりたくない
それなのにまた嘘をつく
「1人が好きなんだ」って
落ちていく枯葉も
頬をなぞる春風も
私の孤独を象徴していた
僕の机の上には
額に入れた銀杏の葉が一枚飾ってある
それは君と旅行に行った日
丁度紅葉が見頃を迎えていて
その景色があんまりにも綺麗だったから
離れがたくて
足元に広がる黄色い葉を一枚を拾うと
僕の傍らで君も同じように拾っていた
そしてその手の中の鮮やかな葉を
僕の着ていたコートの胸ポケットに挿すと
「綺麗」と短く言った後
あまりにも柔らかく笑ったので
僕は束の間戸惑って、気持ちを押し殺して
君と同じように拾ったそれを
君の着ていたダッフルコートのループに挿した
「綺麗だね」と僕が言うと
君は「そうだね」と軽く返して
黄色い絨毯の上を駆けていった
今僕の部屋に飾ってあるのは
あの日君が僕に挿した銀杏の葉だ
これを見る度に僕は鮮やかな安堵と苦渋を
黄色い景色の中に思い出すのだ
高い空 秋になったら
枝と枯れ葉で巣をつくろう
鳥が来るかな かくれて待とう
イチョウの葉っぱ さくらの葉っぱ
かごにいっぱい集めたら
黄色や赤の池をつくって
見た人びっくりするかしら
赤い葉っぱをハートの形に切り抜いて
あの子がくれた
ドキン!
ぼくのハートが飛びだした
「枯葉」
#22
テーマ“枯葉”
幼い子が
枯葉のある場所を選んで踏んでいるのが見える。
その枯葉は、残念ながら
雨や雪で、ふにゃふにゃになっていて
枯葉独特のカサカサパリパリ何て音はしないけれど。
何であんなに、枯葉を踏みたがるんだろうと
不思議に思うけれど
私が幼かった頃、似たような事をしていたなと思い出し、微笑ましく思う。
だが、実際に微笑んだら
とても怪しい人に思われる。
残念だが。
「怪しい人では無い」と言うとますます怪しまれるので、
何とか表情を変えずに、その子供を追い抜いていく。
懐かしさを思い出させてくれた
見ず知らずの幼い子。
「枯葉」
あなたのそっけないそぶりは
舞いあがる枯葉のよう
私の足元に絡まって一歩も
動けない
そんなあなたの言の葉が
忘れられない
枯れてしまわぬように
永遠に
テディベア
枯葉
枯れてカサカサになっても…
それでも…
生きてほしいとおもいます。
その場にいてくれる
だけで…
救われます…
感謝
枯葉の季節の寒い空気が
泣く時のツンと鼻がむずがるのに似てて
「ねぇ、ここどこ?」
いつのまにか周囲の景色は、見慣れた公園から不気味な神社へと変わっている。
公園で遊んでいたら、男の子が一人、声をかけてきた。
もっといっぱいあるところに連れて行ってあげる。
ほら、と見せてくれた手のひらには、きらきらと輝くガラスの破片。佳子が集めていたモノよりも角が丸くて綺麗で、まるで本物の宝石のようだった。
大喜びで男の子に手を引かれるまま、こうしてやってきたのだけれども。いつのまにか日は暮れかけていた。空の端に見えるオレンジ色の空に佳子の不安が募る。木が風に吹かれてざわざわと、まるで意思を持っているように揺れた。
足元の枯葉がカサカサ音を立てる。
ふと佳子は気づいた。
男の子の足元からは、何の音も聞こえないことに。でも枯葉は同じように踏んでいる。だから、音は出るはずだった。
いや、出ないといけない。
「ね、ねぇ!ここ、どこ__」
「もっといっぱいあるところ」
振り向いた男の子の、顔の部分にあったのは
枯葉
今まで頑張って生きてきた小さな枯葉でさえ、何も知らない子供に踏み潰されてしまうのだから、大した努力もしてこなかった私達が「大人に夢を捻り潰された」って嘆いても仕方がないよね。枯葉は、嘆いても届かないんだから。
鮮やかに茂っている間は、愛でられるのに、枯れると踏みつけられてしまう葉たち。
中学の頃は、この葉を踏みつけて歩いても、何も感じなかった。
この葉は、きっとわたし自身なんだ。
時がくれば、いつか必ずどうでもいい存在になるーー
「晴香。何言ってるの」
「え?」
「この紅葉はアンタじゃないわ!だって、この葉っぱは、来年になればまた鮮やかに紅く色づくじゃない!それがアンタは何よ!枯れて朽ち果てたままじゃない!また茂らなくちゃ!」