『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本当は1人になりたくない
それなのにまた嘘をつく
「1人が好きなんだ」って
落ちていく枯葉も
頬をなぞる春風も
私の孤独を象徴していた
僕の机の上には
額に入れた銀杏の葉が一枚飾ってある
それは君と旅行に行った日
丁度紅葉が見頃を迎えていて
その景色があんまりにも綺麗だったから
離れがたくて
足元に広がる黄色い葉を一枚を拾うと
僕の傍らで君も同じように拾っていた
そしてその手の中の鮮やかな葉を
僕の着ていたコートの胸ポケットに挿すと
「綺麗」と短く言った後
あまりにも柔らかく笑ったので
僕は束の間戸惑って、気持ちを押し殺して
君と同じように拾ったそれを
君の着ていたダッフルコートのループに挿した
「綺麗だね」と僕が言うと
君は「そうだね」と軽く返して
黄色い絨毯の上を駆けていった
今僕の部屋に飾ってあるのは
あの日君が僕に挿した銀杏の葉だ
これを見る度に僕は鮮やかな安堵と苦渋を
黄色い景色の中に思い出すのだ
高い空 秋になったら
枝と枯れ葉で巣をつくろう
鳥が来るかな かくれて待とう
イチョウの葉っぱ さくらの葉っぱ
かごにいっぱい集めたら
黄色や赤の池をつくって
見た人びっくりするかしら
赤い葉っぱをハートの形に切り抜いて
あの子がくれた
ドキン!
ぼくのハートが飛びだした
「枯葉」
#22
テーマ“枯葉”
幼い子が
枯葉のある場所を選んで踏んでいるのが見える。
その枯葉は、残念ながら
雨や雪で、ふにゃふにゃになっていて
枯葉独特のカサカサパリパリ何て音はしないけれど。
何であんなに、枯葉を踏みたがるんだろうと
不思議に思うけれど
私が幼かった頃、似たような事をしていたなと思い出し、微笑ましく思う。
だが、実際に微笑んだら
とても怪しい人に思われる。
残念だが。
「怪しい人では無い」と言うとますます怪しまれるので、
何とか表情を変えずに、その子供を追い抜いていく。
懐かしさを思い出させてくれた
見ず知らずの幼い子。
「枯葉」
あなたのそっけないそぶりは
舞いあがる枯葉のよう
私の足元に絡まって一歩も
動けない
そんなあなたの言の葉が
忘れられない
枯れてしまわぬように
永遠に
テディベア
枯葉
枯れてカサカサになっても…
それでも…
生きてほしいとおもいます。
その場にいてくれる
だけで…
救われます…
感謝
枯葉の季節の寒い空気が
泣く時のツンと鼻がむずがるのに似てて
「ねぇ、ここどこ?」
いつのまにか周囲の景色は、見慣れた公園から不気味な神社へと変わっている。
公園で遊んでいたら、男の子が一人、声をかけてきた。
もっといっぱいあるところに連れて行ってあげる。
ほら、と見せてくれた手のひらには、きらきらと輝くガラスの破片。佳子が集めていたモノよりも角が丸くて綺麗で、まるで本物の宝石のようだった。
大喜びで男の子に手を引かれるまま、こうしてやってきたのだけれども。いつのまにか日は暮れかけていた。空の端に見えるオレンジ色の空に佳子の不安が募る。木が風に吹かれてざわざわと、まるで意思を持っているように揺れた。
足元の枯葉がカサカサ音を立てる。
ふと佳子は気づいた。
男の子の足元からは、何の音も聞こえないことに。でも枯葉は同じように踏んでいる。だから、音は出るはずだった。
いや、出ないといけない。
「ね、ねぇ!ここ、どこ__」
「もっといっぱいあるところ」
振り向いた男の子の、顔の部分にあったのは
枯葉
今まで頑張って生きてきた小さな枯葉でさえ、何も知らない子供に踏み潰されてしまうのだから、大した努力もしてこなかった私達が「大人に夢を捻り潰された」って嘆いても仕方がないよね。枯葉は、嘆いても届かないんだから。
鮮やかに茂っている間は、愛でられるのに、枯れると踏みつけられてしまう葉たち。
中学の頃は、この葉を踏みつけて歩いても、何も感じなかった。
この葉は、きっとわたし自身なんだ。
時がくれば、いつか必ずどうでもいい存在になるーー
「晴香。何言ってるの」
「え?」
「この紅葉はアンタじゃないわ!だって、この葉っぱは、来年になればまた鮮やかに紅く色づくじゃない!それがアンタは何よ!枯れて朽ち果てたままじゃない!また茂らなくちゃ!」
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 一昨日風に乗って向こうのやまに
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 昨日あの子の靴のしたで
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 先刻まであすこのたきびに
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 土に落ちてまた木のいちぶになるだろう
彼は 彼は
彼はいずこに
舟で大海原へでたきりで
彼は 彼は
彼は いずこに
彼は もう10年ももどらない
海のいちぶになったのだろうか
『枯葉』
冬の去り行く足音を聞き
新しい芽吹きの声に耳すませ
春の風に誘われて
花咲く季節を過ぎ
夏の暑さを木陰でしのぎ
木の葉色づき初める頃
時の移り変わりとは
人も自然も みな同じ
命が命を繋いでいく
老いて散りゆく身なれども
我が人生に悔いなしと
木枯らし吹くのに身を委ね
散りゆく命の潔さ
【枯葉】 #19
もし私が
あの懐かしい校庭で
人々の青春を見送る
枯葉であれば
さぞかし苦しみなど
感じなかったでしょうに
何かに期待など
しなければ
ありのままの自分で
いられただろうに
また一つ枯葉が散った
風の強い 冬の日
そこに 一本の枯れ木
「もうワシも歳じゃ。いつ死ぬか分からぬ」
おじいちゃんが言った。僕たちは一年しか寿命が無いから、しょうがないことだって、この前落ちたおばあちゃんがいってた
二日後
風の強い ふゆのひ
おじいちゃんが 枯れ木から散って
枯葉として 地面に落ちた
お題
枯葉 より
枯葉
紅葉が始まった頃は
キレイだなと思う
徐々に枚数が減り
木には無くなるけど
地に落ちてからも
土と混ざりあい
腐葉土になっていく
最後まで生を全うする
そんな強さを感じる
私は蝶を追っていた
蝶はひらりひらりと舞っていた
蝶は風にあおられた
私は手を差し出した
蝶はくしゃりと私の手に落ちた
いや、
枯れ葉はくしゃりと私の手に落ちた
「枯葉」
歳を重ねた葉は
いつか、枝から落ち、土に帰る
そして、若い葉の養分になる
生き方が変わるだけなのだ
あぁ、私もそのようになれるだろうか。
私のこの気持ちが枯葉なら、
アナタは私の気持ちを踏み躙る人間だ。
枯葉で好きなのはイチョウ
落ちたては拾って持ち帰りたいほどです。
私もイチョウの枯葉のような
人生でありたいな。
枯葉
枯葉といえば秋
私は街を取り巻く秋の景色が大好き
枯れた葉とかいて枯葉というように
儚いような印象も与えると思うが
そんな印象とは異なる
赤や黄色、茶色など鮮明で華美な印象も与える
不思議なもの
色とりどりの枯葉に取り巻く儚い景色が大好き