『束の間の休息』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
忙しいあなたが
ゆっくりと休める場所に、私はなりたい
ほんの少しだけでも癒されるような
ずしり、と肩の上の重みが増す
どうやらより肩に寄りかかっているうちに
本当に眠ってしまったようだ
私は、あなたの休息所に慣れているのかな
なれていたら、嬉しい
柔らかい茶髪を撫でてみる
「好きだよ。」
眠っている筈のあなたが
少しだけ微笑んでいたような気がしたのは
きっと、気の所為
束の間の休息を取っていても焦燥感に駆られて
うまく休息できていない。
それでもコーヒーの香りはリラックスさせてくれるので大好きなカフェラテを飲むと少しホッとする。
秋が深まりゆく季節...
ホットカフェラテで心を温めたい。
「束の間の休息」
休息と言っても
休まらない。
私にとっての唯一の休息は
何も考え無くて良い
睡眠時間だ。
しかし疲れが
とれる訳ではない。
暑くて何も出来なかった夏がようやく終わり
後回しにしていたことを怒涛の勢いでこなす毎日
それに加え、予期せぬアクシデントが加わり心身はボロボロだ
束の間の休息では
ついつい過剰に甘いものを欲してしまう
あぁ、ダイエットもしなくては
やってられるかよ!
______はい、すみません。
なんでこんな事言われなきゃいけねぇんだよ!
______おっしゃる通りです。
私に指図すんじゃねぇよ!
______かしこまりました。
こうやって心の中では汚い言葉を発して生きてる
それが人間ってモンでしょ?
あ、もうこんな時間。
コーヒーを売店で買ってまた仕事に戻る。
次の休憩の時には湯気が立ってなかった____
もうなんなんだよ!
_____ズビズビ、と飲むのでした。
「束の間の休息」
束の間の休息
1日の間にほんの少し身体をやすめれる時がある
時間を工夫して自分を休ませる
少し早く夕食をつくり、時間に隙間を作ったりして。
若い頃そんな風に努力したけど、今はいくらだって休息できる気がする笑
でも、全てのスピードがゆっくりになったので、時間をかき分けて隙間を作る時もある。
たいがい、のべーっとしてるけれどね。
社会人1年目。充実もしつつ、目まぐるしい日々を送っている。パソコンとのにらめっこの末、ようやく今日も帰路につけた。
暗闇の公園で1人ベンチに腰掛ける。今日は肌寒いからホットにしよう。ミルクティーを自販機から取り出す。温かい液体が沁み渡る。
しばらくして、隣に酷く疲れた顔をした彼が座った。もうミルクティーは冷めていた。「お疲れ様です。」と互いを労って、今週の出来事を遡った。
ゆっくりなテンポで、暖かい空気が流れる。
幸せな空間は早かった。
今度はいつ会えるか分からないけれど、また「お疲れ様」と言い合えるように明日からも頑張ろう。
──この時間を楽しみに。
どうにか区切りをつけて、ペンを動かしていた手を止める。長い間書き続けていた指は思うように動かない。強張りをほぐすようにぷらぷらと利き手を振る。
「っんー」
ぐっと伸びをすると、全身の筋肉が緩む気がした。乾燥を訴える目を片手で覆って、細く息を吐く。
後日加筆します。
(束の間の休息)
ふぅ…。と息を吐き出す。今日は全てを忘れて、ダラダラと過ごす日。心と身体の休息を取る。
今日だけは貴方の事を考えない。
……つもりだった。
どうやら私は貴方の事を四六時中考えていないと気が済まないらしい。その所為で、貴方を忘れてダラダラする、と言う休息は取れなかった。何時になったら私は貴方の事を忘れられるのだろう。
嗚呼、神様。私は、どうやら休息は取れないらしい。なので、どうか。次の、
: 束の間の休息
を楽しむ時は、貴方の隣に私がいますように。
『束の間の休息』
試合が終わった。
高校三年の夏。最後のインターハイ。決勝。
同点からの延長、1ポイント負けだったけど、清々しい終わりだった。
悔しくて涙が出るけど、あぁやり切った、って、顔はついつい笑ってしまう。
汗をかいた体を地面に預け、鋭い日差しを受けて輝く空を仰ぐ。
疲労した体はもう動く気がしない。暑い。それでも爽やかな気分だった。とても心地いい。
……終わった。
そう思って、そのまま地面に溶けてしまいそうなくらいに脱力した。
____その瞬間だった。
凄まじい衝撃波と爆発音。
それと同時に、フィールドには大きなクレーターができた。
力を抜いた体が、無理に緊張をつくって、体中が痛み出した。
仕事の合間を縫って、休息の時間を作り出す。それが束の間だとしても。
水分補給に水を一口飲む。味が付いてると余計に飲んでしまうことに気づいたから、ただの水だ。それで十分補給できる。
時には、クエン酸の喉飴を一つ。簡単に噛み砕けるし、疲れた身体にちょうど良い。
時間が得られた時には、軽く目を瞑りうたた寝する。それでなければ身体が持たない。ただでさえ体力が低下しているのに、無理はできない。
うたた寝しない時は、ノートを持ってきている時は、文章を書く。暇つぶし感覚で、お題に沿って書いてみる。オチは付かないとしても。
それが、束の間の休息に私がしていること。誰にも分からない。ここで独白している。
長時間の休憩ではなく束の間。だから、ほんの少しの休憩。
それで、長く働いていけるのだから、狡くは無いだろう? やるべきことは終えているのだからーー。
【束の間の休息】
一緒にお菓子と紅茶買いに行きませんか?
〜束の間の休息〜
この時間
お茶かコーヒーを嗜む時間
そんくらい?
不思議だね君がいれば…
she so wonderful
she so wonderful to me
不思議だね…
湯を沸かして紅茶をいれる
砂糖を2杯とミルクも入れて
今日の私をいたわるの
決してうまくはないけども
束の間の休息には十分ではないだろうか
そして最後に貴方といれば
私は少し頑張れるのだ
忙しい中
束の間の休息
ゆっくり寝たり
少し横になったり
ゆっくり深呼吸したり
楽しく過ごす少しの時間
大切にしなきゃ
エネルギーを蓄えるために!
束の間の休息 僕とコーヒーを買いに下まで歩きませんか
57束の間の休息
朝1番に職場について
誰よりも早く始業し
顧客だけでなく
同僚からも慕われる
そんなあなたの
束の間の休息が
心休まるもので
ありますように
束の間の休息
一束は、ひとつかと読み、平家物語にも登場する古代の単位です。
いわゆる、日本古来の身体尺における計測法とされています。
元々は、矢の長さを測るために用いられていました。
その長さは、親指を除いた指四本分の幅、約八センチメートルとされています。
一方、この一束が語源となり作られた言葉に束の間というものがあります。
この束の間という記述が残されているのは古く、奈良時代にまで遡ります。
それは日本で一番古い和歌集である万葉集の中に登場します。
飛鳥時代、次期天皇候補とされた草壁皇子(くさかべのおうじ)が恋人であった石川女郎(いしかわのいらつめ)に贈ったとされる恋歌の中に、
【⠀つかのあひだもあなたのことを忘れることはできぬ】
という、何とも切ない表現として記されています。
しかし、このいらつめという女性は大和奈良時代の女流歌人であり、万葉の女性チャンピオンと評されるほど奔放な恋に生きた女性だったとも言われています。
今でいうところの、男心を惑わせ狂わせる魔性の女だったのかもしれません。
現に、くさかべと腹違いの兄弟でありライバル関係でもあった大津皇子(おおつのおうじ)という、二十四歳のイケメン王子とも道ならぬ関係にあったようで、
おおつからも同じく情熱的な恋の歌を贈られています。
羨ましいぐらいのモテぶりですが、おおつはいらつめとの道ならぬ恋が謀反の遠因ともなり、若くして悲劇の死を遂げてしまい、
くさかべもまた、二十八歳という若さで病死してしまいました。
若くして独り身となったいらつめは、その後も自ら積極的に男たちに近付いていったようで、万葉集巻二には、いらつめが大伴田主(おおとものたぬし)に言い寄った歌が載せられています。
そして、若さを失ったあとでもいらつめの多感な恋は続いたようです。
いらつめ恐るべしですね。
束の間の休息として書いたつもりが、最後は飛んだ平安暴露話になってしまいました。
いつの時代も恋は人を狂わせるものなのですね。
あなたもそうならぬよう重々お気を付けくださいませ。
お題
束の間の休息
君がいるメールを開く時。
それが私の、一番の深い休憩だ