『束の間の休息』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふぅ…。と息を吐き出す。今日は全てを忘れて、ダラダラと過ごす日。心と身体の休息を取る。
今日だけは貴方の事を考えない。
……つもりだった。
どうやら私は貴方の事を四六時中考えていないと気が済まないらしい。その所為で、貴方を忘れてダラダラする、と言う休息は取れなかった。何時になったら私は貴方の事を忘れられるのだろう。
嗚呼、神様。私は、どうやら休息は取れないらしい。なので、どうか。次の、
: 束の間の休息
を楽しむ時は、貴方の隣に私がいますように。
『束の間の休息』
試合が終わった。
高校三年の夏。最後のインターハイ。決勝。
同点からの延長、1ポイント負けだったけど、清々しい終わりだった。
悔しくて涙が出るけど、あぁやり切った、って、顔はついつい笑ってしまう。
汗をかいた体を地面に預け、鋭い日差しを受けて輝く空を仰ぐ。
疲労した体はもう動く気がしない。暑い。それでも爽やかな気分だった。とても心地いい。
……終わった。
そう思って、そのまま地面に溶けてしまいそうなくらいに脱力した。
____その瞬間だった。
凄まじい衝撃波と爆発音。
それと同時に、フィールドには大きなクレーターができた。
力を抜いた体が、無理に緊張をつくって、体中が痛み出した。
仕事の合間を縫って、休息の時間を作り出す。それが束の間だとしても。
水分補給に水を一口飲む。味が付いてると余計に飲んでしまうことに気づいたから、ただの水だ。それで十分補給できる。
時には、クエン酸の喉飴を一つ。簡単に噛み砕けるし、疲れた身体にちょうど良い。
時間が得られた時には、軽く目を瞑りうたた寝する。それでなければ身体が持たない。ただでさえ体力が低下しているのに、無理はできない。
うたた寝しない時は、ノートを持ってきている時は、文章を書く。暇つぶし感覚で、お題に沿って書いてみる。オチは付かないとしても。
それが、束の間の休息に私がしていること。誰にも分からない。ここで独白している。
長時間の休憩ではなく束の間。だから、ほんの少しの休憩。
それで、長く働いていけるのだから、狡くは無いだろう? やるべきことは終えているのだからーー。
【束の間の休息】
一緒にお菓子と紅茶買いに行きませんか?
〜束の間の休息〜
この時間
お茶かコーヒーを嗜む時間
そんくらい?
不思議だね君がいれば…
she so wonderful
she so wonderful to me
不思議だね…
湯を沸かして紅茶をいれる
砂糖を2杯とミルクも入れて
今日の私をいたわるの
決してうまくはないけども
束の間の休息には十分ではないだろうか
そして最後に貴方といれば
私は少し頑張れるのだ
忙しい中
束の間の休息
ゆっくり寝たり
少し横になったり
ゆっくり深呼吸したり
楽しく過ごす少しの時間
大切にしなきゃ
エネルギーを蓄えるために!
束の間の休息 僕とコーヒーを買いに下まで歩きませんか
57束の間の休息
朝1番に職場について
誰よりも早く始業し
顧客だけでなく
同僚からも慕われる
そんなあなたの
束の間の休息が
心休まるもので
ありますように
束の間の休息
一束は、ひとつかと読み、平家物語にも登場する古代の単位です。
いわゆる、日本古来の身体尺における計測法とされています。
元々は、矢の長さを測るために用いられていました。
その長さは、親指を除いた指四本分の幅、約八センチメートルとされています。
一方、この一束が語源となり作られた言葉に束の間というものがあります。
この束の間という記述が残されているのは古く、奈良時代にまで遡ります。
それは日本で一番古い和歌集である万葉集の中に登場します。
飛鳥時代、次期天皇候補とされた草壁皇子(くさかべのおうじ)が恋人であった石川女郎(いしかわのいらつめ)に贈ったとされる恋歌の中に、
【⠀つかのあひだもあなたのことを忘れることはできぬ】
という、何とも切ない表現として記されています。
しかし、このいらつめという女性は大和奈良時代の女流歌人であり、万葉の女性チャンピオンと評されるほど奔放な恋に生きた女性だったとも言われています。
今でいうところの、男心を惑わせ狂わせる魔性の女だったのかもしれません。
現に、くさかべと腹違いの兄弟でありライバル関係でもあった大津皇子(おおつのおうじ)という、二十四歳のイケメン王子とも道ならぬ関係にあったようで、
おおつからも同じく情熱的な恋の歌を贈られています。
羨ましいぐらいのモテぶりですが、おおつはいらつめとの道ならぬ恋が謀反の遠因ともなり、若くして悲劇の死を遂げてしまい、
くさかべもまた、二十八歳という若さで病死してしまいました。
若くして独り身となったいらつめは、その後も自ら積極的に男たちに近付いていったようで、万葉集巻二には、いらつめが大伴田主(おおとものたぬし)に言い寄った歌が載せられています。
そして、若さを失ったあとでもいらつめの多感な恋は続いたようです。
いらつめ恐るべしですね。
束の間の休息として書いたつもりが、最後は飛んだ平安暴露話になってしまいました。
いつの時代も恋は人を狂わせるものなのですね。
あなたもそうならぬよう重々お気を付けくださいませ。
お題
束の間の休息
君がいるメールを開く時。
それが私の、一番の深い休憩だ
「束の間の休息」
毎日が時間に追われてる。
仕事、家事、子供の世話、夫の世話、町内や学校の仕事、実家の用事、書類とか提出物の確認や記入。
1日は24時間じゃ足りないよね?
自分が何人かいればいいのに、とか、1日がせめて30時間あれば自由時間もあるかも、とか、夢みたい事を考えたりして。
でも、限られた時間だからこそ、大切に思える。
束の間の休息が凄く貴重で、有り難くて。
休憩とか自由時間が多いと、嬉しいけどダラダラしてしまって、結果余り有意義に使えなかったりしてしまう。
だから、ないモノもねだりはしないで、今この時間も含めて、楽しみたい。
って自分に言い聞かせたけど、やっぱりもうちょっとだけ時間、欲しいかな?
題目:『束の間の休息』
白黒の視点で見下ろしたデスク。
外からの光が乱反射して、黒を白に染め上げた。
打たれたはずの文字は見えず、手をかざしてみれば如何様にも受け取れる言葉の繰り返し。
繰り返し。パターンを変え、態度を変え、されど打ち綴る言葉の意味は何一つ変わらない。
自ら打ったのだから意味が分かる。当然の如く意図が分かる。自分が何を伝えたいのか。
ではどうしよう、これは酷い。
人様に見せれた物ではない。
ひとまずこれから目を離す。
頭は回し、されど腕から先には別の役を。
時代遅れの鉛筆を持ち、滑りやすい材質の上を塗り潰すかのように巡らせる。
それで何が起きるのか、何が出来上がるのか。
自らやり始めたことなのに、然程興味は感じられないが、さりとて腕を止めようとはしない。
ならば出来たのは人か、物か、幻か。
重なった黒鉛と見慣れた体躯。
けれど人では無いのだろう。
それは自らの二足で立ち、胴から連なる片方の腕を振り上げていた。そこに見慣れた頭蓋は無い。
自ら描いたのだから意味が分かる。当然の如く意図が分かる。自分が何を伝えたいのか。
ではどうしよう、これは酷い。
人様に見せれた物ではない。
ひとまずこれから目を離す。
頭は回し、されど腕から先には別の役を。
束の間の休息
近頃は忙しい。
休む間もない程だ。
食事や仮眠以外はずっと働いている。
その最中、少しだが時間ができた。
ほんの短い時間だが久々の休息だ。
有意義に使う為、何をしようか考えた。
しかし、考えている間に休憩時間は終わった。
束の間の休息を無駄にした気がするが、体と頭を休められたと思うことにする。
束の間の休息
学校の、教室の、机の中に、
束の間の休息
お家の、お部屋の、本棚の中に、
束の間の休息
本を開けば世界が広がる。
本を開けば心が踊る。
本を開けば、本を開けば、
見えない世界も見えてくる。
本の埃を払う。
世界に一つだけ。
世界に一つだけの私の世界。
❦
─── 束の間の休息 ───
僕はお気に入りの紅茶
君は自分ブレンドの珈琲
好みは違えど
どちらもとても良い香りだ
奮発してバターたっぷりのクッキーも焼いた
今だけは安らかに過ごさせて
お茶の時間が終わったら
また戻るから
今だけは
僕達は生きているんだと感じさせて
焦げたパンの味も
変わらない日々も
紅茶の甘さに溶けて
砂糖に混ぜる
苦しんだ珈琲の痛み
新しい空間の中で
窓際に置かれたまんまのソファが
優しい日照りに輝く
生活も
環境も
その場所だって変わらない
あなたといたお気に入りの
優しい
悔しい
微睡んだ
あの日々
束の間の休憩
朝から放課後まで君のことばかり
君を探すのが私の仕事になり、
君を探すことで一日が終わってしまう
そんなきみに会えるチャンスがあるのが
まさに束の間のの休憩くらいの休み時間だけ
どんなに長くても短くても
この時間はなぜか会う
君が待っているのか
私が探しているのか
わからないくらい会う
私は会いたい
君の気持ちはわからないが
君が会いたいまで私は待つ
夕日の下の君 ボールの上の君
チャレンジ79(束の間の休息)
職場の昼食に、おにぎりとお茶を持参している。以前は同僚がお茶を沸かしていたが、この春から、飲み物の提供がなくなった。自分で水筒を持ってくる者が増えたからだ。私は、自宅で緑茶を淹れて持参する。梅こんぶおにぎりと、緑茶。ほっとする休息だ。