『本気の恋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本気の恋なんて、しない方が身のためよ
大切なものが増えると、必ずそのどれかを捨てなくちゃいけない時がくる
ひとつでいいのよ、守るものは
本気の恋 (9.12)
「あいつ、◯◯ちゃんと付き合ってるって知ってた?」
友達がそう囁いた時、自分でもびっくりするほど無関心な「ふーん」という音が出た。慎重に気をつかって私に伝えたらしい友達はひどく狼狽えた。
「ちょ、いいの?あんたすっごく努力してきたじゃん」
そうだね、と静かに微笑むと幽霊でも見たかのような顔をされた。失敬な。これでも傷ついているというのに。
くるくると丹念に巻いたポニーテールに触れて、そっかぁとため息をつく。今日は綺麗にできたな、とこんな時に嬉しくなる。
彼のためだけにストレッチして、日焼け止めを欠かさず塗って、メイクも髪型も練習して。必死にやった勉強なんて最高だった。初めて話しかけられた日は、いつも自転車を降りてしまう坂もぐんぐんすぎてそのまま浮き上がってしまいそうだった。
「大丈夫。本気だったよ、ちゃんと」
そう笑うとなんだか私より傷ついた顔をして抱きついてくる。あんたはホントに綺麗になったね、と優しく言われて胸が熱くなった。まだ泣けない。今日はメイクもいい感じなのに。
ありがとう。大好きだったよ。
私はあんまり恋愛をしてこなかった
好きな人ができても、彼女がいたり、遠い存在でアピールできなかったり、、、
そんな私に好きな人ができた。優しくて、かっこよくて、バスケ部の彼
私は彼といろいろ話した。
もう好きで好きでしかたなくて、、
君の好みの人になりたくて、
髪型も変えた、ダイエットもした、勉強も頑張った、言葉づかいも気をつけた
こんなに変われた
きっと本気の恋だった
#83【本気の恋】
本気になって、上手くいった試しがない。
それは恋に限らず、仕事でもそうだ。
多分、力が入りすぎてしまって
空回りするタイプなのだと思う。
それに気付いて以来
本気になることは滅多にない。
ベストは尽くす。
でも肩の力は抜いていたい。
今のパートナーと
仲良く過ごしていられるのも
きっと本気ではないからだ。
不真面目なわけでもないけれど
それなりでいい。
「感情が爆発するくらいの
本気の恋をしたことがないなんて可哀想っ!」
…なんて言う友達もいるけれど
そんなの知らなくてもいい。
私に本気になってくれる人は
いくらでも現れてくれていいのだけど。
…調子に乗った。笑
本気の恋とは、するものではなく、落ちるものである。
そんなことを誰かが言っていた...いや、どこかで読んだのだったか。
その時は「なんだそりゃ」と思った。
正直、小馬鹿にする気持ちがあったことも否定できない。
そんな自分は最近どうかしている。
君の一挙手一投足がやけに目につく。
君の全てが、気になって仕方ない。
何を思ってる? 君から自分はどう見えてる?
不機嫌だけど、何かあった?
もっと話したいんだけど、いいかな?
自分の中を占める、君の割合が増えていく。
そして君と目があったその瞬間。
唐突に理解する。
ーーーあぁ、落ちてしまった、と。
今の私が思うこと
心から相手を思うこと
形は違ったとしても
目に見えても
見えなくても
形は違ったとしても
一瞬だけは
本気の……恋だと思う
テレビで
好きな俳優さんに
ドキッとさせられたり
本を読んでいて
とあるシーンで
ドキドキさせられたり
街中のどこかで
誰かと目が合って
ドキンとしたり
一瞬だけは
本気の恋をしていたと……思う
(2023.09.12/本気の恋)
300字小説
秘恋
画家の叔父には、これは自分の為だけに描いたのだと、とても大切にしている絵があった。
うちの庭をアトリエの窓越しに描いたもので、薄い青の空の下、満開の淡い桜と東屋が配置された美しい風景絵だった。彼はその絵を時折、切ないような笑みを浮かべ眺めていた。
叔父の死後、遺言で棺に入れ、共に燃やすよう言われていた絵を、僕は無理に頼み込んで引き取った。その絵を主のいなくなったアトリエのイーゼルに立てる。
「ここから描いたんだ」
時は絵と同じ春。薄い青の空の下、満開の桜が咲いた東屋で母が日課の午後のお茶を楽しんでいる。
その時、僕は叔父のサインの上、鉄筆で引っかいたように記された絵の題名に気付いた。
「……『本気の恋』」
お題「本気の恋」
#本気の恋
全てと引き換えにしても
欲しいと望んだ恋だった
さりげない優しさも
不器用な言葉やしぐさにも
心が震えた
自分の幸せと引き換えにしても
あなたの幸せを護りたいと
願った
本気の恋…だったから
あなたにサヨナラを告げた
もう二度と
会えなくなるとわかっていたら
違う選択をしていたのだろうか
離れていても大丈夫だと
思えた覚悟は
未来への可能性が無限だったからだろうか
時を経た今
貴方と出会えたら
まずは笑顔で
息ができなくなる程のハグを
本気だから
緊張して
力んで
器用にできなくて
上手くいかなくて
泣く回数も多くなる。
一生の片想い。
#本気の恋 -31-
本気の恋 … ?
恋をする時は、どれをとっても本気。
なのではないだろうか。
但し 、
一度に一人だけを好きになるなら。
本気の恋
あなただけにしか見せない顔
があるの…あなただけ…
あなたのことをずっと
見てる…
本気ということばに
動揺してるの
正直…
でもね…
あなた以外は考えられないの
あなたが他の異性に目を向けたら
許さない
許さない…
絶対に
愛してる…
愛してる…
あなた中毒…
「好き!」
「はいはい、また明日な」
と、毎日アピールしてもはいはいしか言わない。
彼は私が幼馴染みだから冗談だとでも思っているのだろうか。
なんで気づいてくれないの?
私は毎日毎日本気なのに…
本気の恋
恋
来い
焦がれて
濃い
恋と
それが本気の恋
でした
本気なのかな?
君の事好きだけど 君に
会えるわけでもないし
この想いが伝わるわけでもないから
本気になったってしょうがないよね
でも憧れてるのは本気だよ。
全て自分が映し出しているだけ
そして
全て体験しているだけ
叶わない想いも
幸せな想いも
その人とは
元の世界でも縁があるから
出会うことにしていた
こういう体験をしたいと
約束をしてきていた
君が本来の自分で生き始めると
その軽やかな君にふさわしい
そういう人が現れる
そして体験をしていく
その人との体験が終わると
軽やかに離れて
また違う体験に入っていく
こういう世界に元々いたし
こういう世界に戻っていく
結婚というのは
三次元での世界で
結婚という枠の中で
窮屈さを学ぶためのもの
だから
このシステムも変わっていく
本来の自分に戻るということ
それは
つまらないかな?
それとも
自由を感じるかな?
〜本気の恋〜
本気の恋?何だそれ。
本気、なんて、そんなやっすい言葉、
俺は信じたくもないし信じるつもりもない。
そう、思ってた。
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「まーだ遊んでんの?良夜(りょうや)」
「遊んでるって言わないでくれる?一夜の恋を楽しんでんだからさ。」
「サイテーだな、お前」
俺と喋っているのは、幼馴染の慎也(しんや)俺と違って、慎也は真面目。いいヤツ、そんな慎也が何で俺と向かい合って居酒屋で飲んでくれてるのか、疑問でもある。
「良いんだよ。俺は、来る者拒まず、去るもの追わずで生きてくんだよ」
「ふーん。まあ良いや。俺が言ったところで変わんねーだろうし、俺は別に、そんな良夜でも良いしっ」
「はっ!それは有り難いねー」
慎也とは色々な話をしながら、今日はお開きになった。そして慎也とは駅で別れ、俺は自分の家へと帰っていく。
そんな時………
「あの……っ」
……誰かから話しかけられた。
「はい。何でしょうか?」
俺は愛想笑いの営業スマイル全開で、声のした方へと振り向いた。
「これ、落としましたよ」
振り返った先には、髪の毛がサラサラとしていて頭の端と端で三つ編みをしている女性だった。
彼女が手に持っていたのは、昨日あった女の子のハンカチだ。
「あー、それ、捨てて下さい。俺のじゃないし、多分、もう会えないので、持ち主」
「………そう、なんですか?」
「ええ。お手数かけてすいませんけど…。それじゃあ、失礼します。」
俺は帰ろうと向きを変えようとした時、
ガシッ!
「…………!!」
彼女に服を引っ張られた。
「……っ、何ですか?!」
「あ、あの、泣いてませんか?」
「はいっ?」
「泣いてないですか?」
「泣いてません」
「顔じゃないです。私が聞いているのは、心の方です。」
何なんだこいつは。わけのわかんない事を。
段々と面倒くさくなってきた。
「俺は悲しくないし、泣いてません。いい加減離してくれませんか?」
「嘘です。泣いてます。心が」
「〜っ何でそんな事わかんです!」
「私、わかります。」
「とにかく、その掴んでる手、離して下さい。」
俺は彼女の手をむりやり離し、前へと進み始める。
「あっ、待ってください!まだ、お話、」
「俺はする事ない」
「あのー!」
「しつこいっ!!」
そんな彼女との出会い。彼女と出会い、俺が本気の恋を知ることになる事を、この時の俺は、まだ知らない。
一世一代の、恋になる。
そんな出会いだった。
本気だった。本気の恋…のはずだった。
だけど最後の瞬間、私は足を止めてしまった。
どうしてなんだろう。
本気じゃなかったの?少し疲れて良く見えていただけ?なぜだかわからないけど、私の直感がアイツはダメだと言っていた。
題:本気の恋
なかなか話しかけられないけど、
DMとかLINEだと少し話せる。
でもやっぱり文章とか考えちゃったり、
会話を終わらせたくなくて焦っちゃう。
こんな気持ち初めて。
本気の恋なんてしたことなかったよ。
あなたに逢うまで、好きなんて知らなかったよ。
大好きなあなたへ。たくさんありがとうをこめて