『木枯らし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今になって
ようやく気付く
壊さないで済む方法が
残されていたことに
傷つけ合うことと
引き換えに
手にした別れは
大きな
間違いだったと
吹きすさぶ
木枯らしの中
わたしから
あなたに
呼びかける
言葉は
もう
どこにも
見つからなくて
失った日々に
戻る術もない
# 木枯らし (9)
窓を開けたタイミングで木枯らしが吹き込んだ。
いつの間にか夜中の12時を越えている。
飲んだことのないブラックコーヒーを注ぎ
それっぽく溜め息を吐いた。
薄白く星空へ登っていくそれを見ながら
透き通った空気に五感を研ぎ澄ます。
期待と恐怖の境界線で鼓動が高鳴る。
目を閉じて、開いた。
さあ、可愛くない私の始まりだ。
『木枯らし』
木枯らし
さむい、と服の袖に指をしまいこむ仕草が好きだ。
「手つなぐ?」
「さむい」
「繋いだらあったかいよ。俺の手、いつもあったかいでしょ?」
けれど、そのちいさく冷たい指先を、仕舞い込ませる木枯らしはだめだ。軽く手を引いて、自分の手の中へ収める。
口を尖らせながらも指先を絡めてくれる。そんな表情を見せてくれる木枯らしは、。
「木枯らし」が吹いても気づく人は少ない。
みんな忙しくて、気にする暇もないのだ。
でもこうやって言葉を言われた時にようやく
「木枯らし」
が吹いていたことに気づき、
冬が近づいているのを知らさせる
木枯らし
よく聞くけど、じゃあどんなもの?って聞かれたらうまく説明できないな
真っ先に浮かぶのは「木枯らしに抱かれて」
木枯らし、この単語を目にした瞬間、ガラスの水車という歌を思い出す。
雪になじみのない地域に住んでいた小学生の私はなぜかこの歌詞にワクワクしたものだ。
木枯らし
知り合いのお子さんの友人が
交通事故で亡くなった。
近しい関係ではなくとも
とても悲しい。
あちこちで、季節外れの
木枯らしが吹き付けた。
『木枯らし』
私の中に吹く
木枯らしを
抑えていく
いつか
鎮まるから
今だけ
凍えているのは
『木枯らし』
側にいてほしいと思う
冬の痛さが
なおさら私を縛る
暖かくなる頃には
私を取り戻すの
けれど
木枯しに吹かれ
また惑う
「寒いね」
「…」
「ね」
「…」
「…返事してよ」
「…」
「いないんだった」
今の時期にふく冷たい風は
「木枯らし」とは言わない。
晩秋から初冬に吹く、北寄りの風のことを言う。
木枯らしがふきはじめた11月なかばは、
まだ今のようなことになるとは知らず、
呑気に舞い上がる枯葉を眺めていたのだ。
じゃあ今、ふく風はなんというのだろう。
なんでも調べて教えてくれる君は、ここにはいない。
木枯らし
さむくて…木枯らしが吹いている…
寂しさを感じて…
むかしを懐かしむ
あの頃のあなたは…
いまはどうしてますか
もう…
あなたの今を知らない…
でも…
過去のあなただけは
ずっと…覚えてる
あの頃とは…
違うきもちで…
凩と書く貴方に魅入った。
見慣れないその字に私は知見を得た。
''貴方は此凩の季節に
何処ぞを漫歩きして居られたのですか''
戯言を零した唇には貴方の唾液が触れていた。
--《木枯らし》
風が吹くから
寒いから
私は
マフラーの温かさを感じる
"木枯らし"
赤や黄色に色づいていた木々も茶色く染まり、落ち葉が靴裏に楽しい季節。
木枯らし吹きすさぶ中を僕は歩いていた。
背が丸まりがちになるのは薄いジャンパーの中に木枯らしが入り込むから。首元にマフラーを巻いても、両手に手袋を嵌めても、服の隙間という隙間から風が吹き込んでくるのは勘弁してほしい。
まだ日差しは温かいのが救いといえば救いか。
のどかな晩秋の夕暮れ時。
(あー肉まん食いてー)
足早に抜けた公園の先には何時ものコンビニがある。脚が吸い込まれるように店内に向かったのは言うまでもない。
熱いコーヒーと肉まん。
これからの季節の必需品だ。
僕が君と初めて会ったのは
ある木枯らしが吹きつける寒い日だった
その日はたまたま推しとコンビニの
コラボ商品を買いに外に出ていた
「あっ、、、」
「あぁ、、、これっ、、、」
風で飛んだハンカチを拾ってくれたのが君だった
僕は一目見た時瞬間恋に落ちた
あの人のことをもっと知りたいと思った
そして推しのことなんか忘れて
その人の後を着いて行った、、、
それからも君の部屋にカメラや盗聴器を
こっそりつけて君のことをずっと見ていた
「あぁ、、、今日も可愛いな、、、♡♡」
________________________
私が君と初めて会ったのは君が初めて会ったと
思っている日から3年前の
君と同じ木枯らしが吹く日だった
「大丈夫ですか???」
君が私が足をひねって困ってた時
君が声をかけてくれた
私はその時一目惚れをした
あの人のことがもっと知りたい!!!
そうしてその日から君のストーカーになった
盗聴器やカメラをつけて君を見守ってた
君の好みのタイプになるように頑張った
そしてそれから3年後君のハンカチを拾った
あぁなんて運が良いんだ!!!!
君がその後ストーカーになったのは知っていた
私はもう3年もストーカーしているのだから
分かるに決まってるだろう!
「あぁ、、、今日も可愛いな♡♡♡」
木枯らしかぁ。木とはたくさんあり葉もたくさんつける。それがだんだん落ちて枝だけになるともう冬だなぁって思うよね。
木枯らし
2月から3月
立春を過ぎ 初めて吹く強風の事を
春一番と言う
この時期ウインドサーファーは
春一番が自分の休みと重なる事を祈って
天気図を確認するのが日課だ、
同じ様に、
10月から11月の風速8m以上の、最初の強風を 木枯らし1号と言う
この時期も天気図を確認しながらいつ吹くか楽しみにしている
と言うのはもう何年も前の話で
もう寒い時期は海には入らない
木枯らしのお題で、久々に思い出したくらいだ
木枯らし1号 なんかカッコいい
もう天気図にも興味はない
2023/117
「嫌われたもんだよな。」「何が?」ボソリと呟いた一言に反応が返ってきた。「俺達木枯らしだよ!」「あー、まあ好かれてはないよね。そんな要素も無いし。」「だろ!?」空を移動しながら偶然見えた家を指差し「ほら見ろよ、縁側にいる人間の顔!」「寛いでるね。」今日は陽射しが暖かく縁側で寛ぐにはもってこいの日和である。「負け組なんだよ俺達木枯らしは!」「負け組。」「あの窓に体当たりかましたら人間は驚くし嫌な顔するだろ!?」「されそう~。」「童話では太陽に北風が負けてるし!」「北風と木枯らしって同一だっけ?」ポンと手を叩いた後北風で思い出したであろう彼を引き合いに出した。「寒太郎は?」「あいつは勝ち組だったあ!!!」
木枯らしの季節に君はいつでも寒いという私を温めてくれた。今では君に会うこともかなわない。もしも来世があるのならばまた私を温めてくれるかな?
明日から3日間移動教室にて小説投稿出来ません。ご了承下さい