秋の夜長と帰り道

Open App

窓を開けたタイミングで木枯らしが吹き込んだ。
いつの間にか夜中の12時を越えている。
飲んだことのないブラックコーヒーを注ぎ
それっぽく溜め息を吐いた。
薄白く星空へ登っていくそれを見ながら
透き通った空気に五感を研ぎ澄ます。

期待と恐怖の境界線で鼓動が高鳴る。
目を閉じて、開いた。

さあ、可愛くない私の始まりだ。


『木枯らし』

1/17/2023, 12:01:36 PM