『月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
遠い昔の記憶である。
眠たい目をこすりながら、母と深夜に見た月食。
そうね、あの頃からわたしも母も月を見るのが好きだったんだね。
大人になり、今は、空に美しい月が出ていると、わが子と月を眺めるようになった。
最近は、遠方に住む母に、「今日は月が綺麗だね!」とLINEを送ると、「こっちも綺麗だよ」と返事が来る。
遠く離れて暮らしていても、お天気さえ良ければ同じ月を見ることができるのだ。
母と繋がっている気がして嬉しくなる瞬間だ。
月のようにそっと見守ってくれている母。月を見上げながらわたしもいつも想っているよ、お母さん。
【月夜】
雲が少なく月がよく見える夜
私は元の姿に戻り、仲間に会いに行く
狼に戻れるのはこんな夜だけだ
そして仲間と再会できるのも
森の奥の開けた場所へ行くと
すでに三頭の狼が待っていた
嬉しさに尻尾を振っていると
遅れて一頭がやって来た
月明かりの下
同窓会にも似た久々の集会が始まる
みんなで遠吠えをして再会を喜び
唸りながら人間社会の愚痴をこぼす
そして夜が明ける頃
私たちは人間の姿に戻るのだ
すると毎回、自然と解散することになる
今度は人間の言葉で
また会おう、とか
お互い人間界で上手くやろう、とか
別れの挨拶や励ましの言葉を交わし合い
それぞれの家に帰るのだ
人間の世界は面倒くさくて
理解できないことも多いけれど
みんなを見習ってまた頑張らねば
次の月夜の晩が楽しみだ
ひやりと、頬の冷える帰路。
それは人知れず孤独感を誘い、若干だが心細さまでも思い起こす。
屋内から漏れる団欒の証が、その感覚を強くさせるのだ。
暖かな根城への恋しさを紛らわそうと、高々と頂点の位置を超え、そこから頭上や足元の道までも静かに照らしてくる相手へ目を向けた。
──“あれ”は、やや欠けているのか?
そんな疑問を持ちつつ、肺には冷たい空気を多く取り入れさせ、その中へ熱を含ませるよう「ハア」と殊更に強く吐き出してみた。
薄暗い空虚へ放った息が、白いモヤとなる。
それは遠く届かぬ先に浮かぶ、真ん丸そうな光源をほんの少しだけぼやけさせた。
【月夜】
私は泣いている
ぽろぽろと溢れる涙を、パジャマの袖で拭う
しかし、次から次に溢れてくる
止まることのない涙は、頬を伝ってベッドに飛び込む
飛び込む涙は、月明かりに照らされて、きらりと光る
まるで宝石のような涙
ベッドに触れると消えてしまう
儚いところを見ると、私の恋もこんなだったと思う
出会いは、熱く、情熱的な、濃密な時間だった
でも、終わりは違う
たった一言を、電話越しに言われた
それだけで、消えてしまう関係だった
とても儚く、悲しい別れだった
今日はとても美しい月が出ている
しかし、その青白い、神秘的な光は、私の心の悲しさを表しているようで、余計悲しくなる
深い闇の中にある白い月をみて、あの人の顔を思い浮かべる
そして、涙が余計に流れる
「…ッ、…ッうゥッ…」
私の静かで、大きな泣き声は、静寂に包まれている月夜に、いつまでも響いていた
皆様のおかげで、いいねが1000を超えて、1200近くまで来ています。
僕の拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。いろいろ言いたいことがあると思いますが、これからも文章を整えて、読みやすいものにしていきたいと思っております。
これからも書いていきますので、是非是非読んでください
「月夜」
顔が見えぬ月夜無しの月の無い月夜にほろほろり
「月夜」
月の照り渡る夜。街灯のない、いつもの帰り道にそいつはいた。吸い込まれるような真白のうさぎ。異様な光景に、俺は疲れているのだろうと早足で帰路を辿る。そしてドアを開けると、見覚えのある白のふわふわが玄関前で俺を出迎えた。
この日から、俺の生活は一変した。
そいつは決まって俺の仕事帰りにのみ現れる。数少ない俺の自由な時間を、そいつは邪魔した。とはいっても、テレビの前に居座ったり、いつの間にか電子レンジの中にいたり、冷蔵庫の中にある野菜を食ったりするくらいだった。意味のわからない状況を受け入れつつある自分がおかしいのは分かっていたが、美しい、月明かりを包み込んだようなその白に、俺は魅了されていたんだと思う。
ある日のことだった。久々の自炊をしようと意気込んだ夜、塩がないことに気がついた。せっかく重い腰を上げたというのに、そう思っていると、またそいつが現れた。
「あっ、」
うさぎは足を滑らせ、塩を入れていた調味料ポットにすっぽりハマった。
なぜかそいつは、真っ白の、塩になった。
目を疑う前に、変わらぬ白を指で撫で、試しにひと舐めする。
「………しょっぱ。」
夢でも見ていたのかもしれない。そう思いながらふとカーテンを開けると、夜にしては明るい月明かりが差し込んだ。
その日から、そいつが現れることはなくなった。
月は密かに憧れている
世界を照らす太陽に
宝石のような青空に
生き物たちが目を覚ます朝に
だけど月は知らない
暗闇に微睡む街を照らしていることを
悲しみに沈んでいる人々の心を癒したことを
たくさんの愛が語られたことを
たくさんの唄が生まれたことを
そして今 あなたも
月照らす夜の美しさを浮かべ
38万キロメートル先へ 思いを馳せるだろうか
月夜 【つき-よ】
〔名〕月や月の光。また、月のあかるい夜。月の照りわたった夜。あるいは月の光に照らし出された夜の景色なども含めていう。つくよ。
「『月が綺麗ですね。』ってあるじゃん。 」
あるね。夏目漱石だっけ?
「まあまあ諸説ある言葉だけどさ。最近色んなところで見るだろ?ちょっと擦られすぎじゃないかなーって思うんだ。」
ひねくれてるな。なんだかんだロマンティックじゃないか、あれ。
「奥ゆかしいって言ったって、今となっては有名過ぎてもはや直接言ってるようなものじゃないか。」
そうか?
「というか普通に月が綺麗なときに困る。」
それが本音だろう、君。
「きみはそういうの好きそうだな。」
なんだ、悪いか?そんなことを言って、君ならなんて訳すんだ。
「そうだなあ。僕なら、『貴方はどんな月を見ているのでしょう。』ってとこだろうか。」
なんだそれ。下手くそ。
「なぁ、きみも月を見てるか?」
見てるさ、君と全く同じ月をね。
(I love youの伝え方)
今日、嬉しいことがあった。
自分も周りの人も今日は笑顔だった。
浮き上がれるほど心が躍った。
窓の外は明るい月夜。
眩しい月の光は私を、キラキラ輝かせているような気がした。
次の日、悲しいことがあった。
自分も周りの人もこの日は笑えなかった。
浮き上がるような気持ち悪さが心を支配した。
窓の外は明るい月夜。
眩しい月の光は私を、心の黒ずみまで晒しあげているような気がした。
月夜
「満月の夜に石を月に当てるといいんですよ」
石について力説されたときの私、どんな顔していただろう。
オススメされたわけじゃない。
その人が好きでやっている分にはなんの問題もない。
人と石は切り分けて考えよう。
そういえば、今日の月はどんなだろう。
ずっとずっと新月だった。
曇り。その日。どんな理由があれど、その鏡は曇って見えなかった。
太陽は知っている。
もうすぐ満月になることを。
太陽は願っている。
いい好敵手になりますようにと。
太陽は月を照らす。
もっと好きになって強くなるように。
"剣"と"盾"は、朽ちて使えなくなったとしても
新しくなればいい。
"強さ"は気が楽になる。
太陽の好敵手がそう言っていたように。
_2024.3.7.「月夜」
つっきー突き指大丈夫!?!?なHQ。
太陽くんは言わずもがな。太陽の好敵手も言わずもがな。剣はグッチーハチ公。盾は月。
サーブ&ブロックはコイツらの武器だ。
今日夢で33.5巻を手に取る瞬間を見ました。枕元には靴下が置いてありました。
月夜
部屋に差し込む月明かりをスポットライトにして踊る私は、きっと今誰よりも自由。
日々家
月夜と聞くと満月を思い浮かべる。
誰かが満月をパンケーキに例えていた気がする。
私ならもっと焼き目をつけたい。あとは角切りのバターに、たっぷりの蜜。はちみつでもメープルシロップでもケーキシロップでもいい。
1枚だけだと物足りないかもしれないから、もう1枚焼こう。いやもっともっとたくさん。
おや、月夜はこんなに明るかったっけ?
光柱を見た。
2024/03/07㈭
帰宅途中、太陽が沈む時、
光柱が出ていた。
これからは益々、日が長くなるね。
郵便局に行って温泉旅行のお土産を
送った。
局員さん、見たことのない人だった。
僕は仕事柄、郵便局には
たまに行くので、なんとなくわかる。
郵便局って異動が多い感じだな。
前に、たまたま入った郵便局で
「あれ?局員さん見たことあるなー」ってしばらく考えて、
あ、〇〇の局員さんだ!って
思い出した。
局員さんは僕の事を
知る由もないので
話しかけたりしないけど
「大変ですねー」と
心の中で話した。
あれ?
何か書くこと違ったような。
まあ、良いか。
今日はガス抜きの日。
自分の思った通りに人生が
進むとは思っていないけど
自分勝手な人に釘を刺してみた。
釘だとは、きっと気付かない。
コートに綿毛が付いたぐらい?
それぐらい、やんわりと。
これで僕のガス抜き、終わり。
これで、しばらく大丈夫。
おやすみ。
満月の
月夜に思う
月見そば
夜の暗さは
関東だよね
お題☆月夜
月夜…
Ⅰ
頑張ると言えば余計に寂しくて
遠い家路の春月夜かな
Ⅱ
ひっそりと月夜が街を消していく
さあ眠りなさい休みなさい
月が輝いている夜
私が見てる月の姿は
太陽に照らされた昼間だ
月の方を向いて
月の光を浴びている
月が映した優しい日の光を浴びている
目を閉じると
細かい光の粒子が
心と身体に降り注ぐのを感じる
心の傷が洗い流され
清らかな光に包まれて
ゆっくり息をする
大丈夫 きれいになった
月夜。
月が綺麗な夜は気分が上がるよね。
みんなはどう?
「断る。」
男は、平然と述べる。
「は?」
「何を言っている!」
「馬鹿げたことを!」
「現状を理解しているのか!」
同族の者たちの現実的な言葉を尻目に、男はこの場を後にする。
男が空を見上げると、月夜だった。
その月夜は……、
まるで……無謀と思われた判断が、英断であったことを示すように……
それはそれは美しく、晴れ渡っていた月夜であった。
がっこう帰りに公園で
みんなといっしょに
あそびましょ
なにしてあそぶ?
おにごっこ?
したら鬼さん決めましょう
たのしいな、たのしいな
辺りが暗くなってきて
ひとり、ひとりと消えていく
とうとう独りになっちゃった
わたしもそろそろ帰ろうか
踊るような足取りで
童子がひとり歩いてる
美しい月に照らされて
山の中へと消えて行く
静まり返った夜の町
山の方から遠音に響く
こーん、こん