『月夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月夜は好き
明るく輝く月を見ていると
その日にあった嫌なことを少しだけ
緩和させてくれて前を向ける気がするから
#月夜
月夜が輝く夜……。
言葉ってナイフ。
グサグサ刺さってくる。
言葉ですぐ傷ついてしまうし悲しくなってしまう。
だから気をつけないとって言われても他人はすぐ言葉のナイフを言う。
そんな時夜の空を見上げて……
ちょっと一息。
心が安らぐ……
輝く夜、それは月を指しているのか、星を指しているのか、現代に至っては夜景を指しているのか。
静かな部屋から外を眺める。
「どうしたんだい、電気もつけないで」
「ううん、ここからの眺めはやっぱりいいなって」
「新しい部屋気に入ったようで良かったよ。いつでもおいで」
「ありがとう」
そう言って男に抱きつく。
ベッドに倒れ、覆いかぶさる男の後ろからは月が監視している。
いくら高い所へ登っても届かない。
今度はなぜ迎えに来ないのか。
大切な人はいなくなった。
寄ってくる者は皆私の身体が欲しいだけ。
私の気を引くために様々な物を用意する。
―早くかえりたい
月を睨みつける。
『月夜』
「月夜」
「今日は先輩に会えなかったなぁ」
放課後、二階にある教室で下校する生徒達を見ながら深いため息をついていた。
昼過ぎまで雨が降っていたせいで昼休みに先輩は屋上にいなかった。雨の日は教室にいることが先輩は多い。
「はぁ、こんなに辛いんだ…」
部活に行く準備を始めようとしたとき生徒玄関から出てくる見慣れた後ろ姿が見えた。
鼓動が早くなるのを感じる。居ても立っても居られず声を出す。
「せんぱーい」
歩く足を止めチラッと後ろを振り向く先輩。どこから声がしてるのか分からなかったのか先輩は校門の方へ再び歩き出す。
私は友達に今日は部活を休むと伝え、急いで校門へと向かう。
「先輩だ、先輩だ」
私は自分の知る限り最短ルートで階段を駆け下りていく。
生徒玄関を通り過ぎ目当ての背中が大きくなってくる。
走っているせいもあるがもう自分の鼓動がやばいことになっているのが分かる。
私は私らしく元気よく後ろからおもいっきり抱きついた。
「先輩っ」
「うお」
不意打ちをくらった先輩の身体はビクッと反応した。
「先輩無視はだめですよ無視は!」
「なんだお前か」
「無視ってなんだ?」
「さっき私先輩のこと呼んだじゃないですか!私の声って分かったから振り向いたんでしょ?」
「聞き間違いかと思ったんだよ…」
「ふ~ん、そういうことにしといてあげます」
突然の出来事に下校途中の生徒達から注目を集めてしまっている。
でも私にはそんなこと関係ない。
私は抱きついた先輩の背中をさらに強く抱きしめる。
「てか恥ずかしいから離れろ!何これ公開処刑?!」
「先輩が無視したからです。変わりにお願い聞いてくれるなら離してあげます」
「お願い聞くから離してくれ、ほんと恥ずかしいから」
「言いましたね先輩!」
私は先輩から離れ前にまわって今できる一番の笑顔を先輩に向ける。
「今日は一緒に帰りましょ」
「ん、それがお願い?てっきりなんか奢れとか言われるかと思ってた」
「先輩私の事何だと思ってるんですか」
家に帰り自分の部屋で夜空を見ていた。
つい最近何かで見たのだが月は毎年少しずつ地球から遠ざかっているらしい。長い年月をかけて…
私は離れるわけにはいかない。今の先輩との距離は心地良い。
でも年月をかけすぎたら…
だから私は決めたんだ!歩き出そうって。
私は自分の想いを改めて実感しながら…
「 月夜 」#09
綺麗な月夜が明かりを照らす。
それは神様が差し出す手みたいで、
僕は、思わず月に向かって手を伸ばしてしまった。
「吸い込まれそうなくらい綺麗だな。」
目を閉じて、開けると
一瞬だけ、綺麗な月夜の道を渡る小さな子供が見えた。
「え、」
目を擦る。
さっきの子はもういなかった。
「幻…、だったのかな?」
不思議な体験(?)をした、そんな帰り道だった。
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後書き
(祝)♡100!
読んでくれたかた、♡を押してくれたかた、ありがとうございます!
下手なお話、ガバガバストーリーですがまだまだ頑張っていきます!
月夜にも負けない光
そのあたたかい光で君を包み込んであげるから
君のからからになったその心に色を与えてあげるから
月が輝く夜に
僕を一人にしないで
穏やかな空
音もなく流れる
夜風は優しくて
こんな日は
きっと
月夜の光に
導かれ
君が笑って
逢いに来て
くれるかな
『月夜のカラクリ』
美しい月夜 ハウスワインに広がる溜息の渦
この夜空にも仕掛けがある イリュージョン!と自慢気に髭団長がやってくる あゝ、ゼンマイじかけの夜だ! 不思議なことや幽霊騒ぎも全部僕の仕業なんだ
不恰好な星々は帰宅する それぞれの役割りを果たし
て帰宅する 宇宙史には残らない特別な夜だ!
月を見ると自然と上を向く
上を向くと良い呼吸ができる
良い呼吸ができるといい気持ちになる
月には不思議な力がある
ピンクの満月綺麗だった🌕
部門の人がみんな親切で嬉しい
『月夜』
いいお月さんだなぁ
どこまでもどこまでも
一緒に歩いていきましょう
あまりに綺麗なお月さんに
みとれて足元があやうくなる
暗い夜空に
ぽっかりお月さん
本当にいい月夜
君には、不思議な魅力がある。
小さな頃から幾度となく
見上げてきたけれど
今日も、綺麗だよ。
見上げる場所も
見上げる目線も
共に月を見る人も
変わった私だけれど
君は変わらず美しい。
【お題:月夜】
「月夜」
冷たい冬空に覗く満月とオリオン座
澄んだ空気と雲一つない月夜
私のお気に入りのひと時
月に手を伸ばす。
月の光を受けた爪がキラキラと光った。
「月が綺麗ですねぇ」
隣に座っていた彼は、ため息混じりの穏やかな声でそう言った。私は曖昧に笑って頷く。
彼は知っているのだろうか。月が綺麗ですねという言葉は、夏目漱石がI love youを日本語訳する時に使われた言葉だということを。最も、夏目漱石がそう訳したのはガセだとも言われているのだが。
彼は続けて言う。
「死んでも良いって感じですねぇ」
どうやら知っていたらしかった。
彼は私と同じように片手を月へと伸ばした。
彼の手が揺れ、コツンと彼の爪と私の爪がぶつかり合う。それから彼は私の指をするりと絡めとった。
彼は私の顔を見つめて頬を緩める。
「ねぇ?」
幸せそうに微笑む彼を見ていると、私もなんだか暖かな堪らない気持ちになった。
「自信たっぷりだね」
私が笑いながらそう言うと、彼もクスリと笑い声を漏らした。
「うん。だってそうでしょ?」
彼はそう言うとぎゅっと私の手を握る手に力を込めた。
「そうだね。…本当に死にたくはないけどね」
私も繋がれた手をぎゅっと握り返す。
「月が綺麗だねぇ」
私がそう呟くと、彼は満足そうに笑った。
今夜は満月とのことなので。
家のベランダからも満月見えました。寒くないからゆっくり見ることができて嬉しい。
3月の満月は「ワームムーン」と呼ばれると聞いて、日本でも各月の満月を表す言葉があるのかなと思ったらどうやら無さそう?だった。
だけど寝待月とか上弦の月とか、綺麗な月の呼び名がたくさんあるよね。これを考えた昔の人の感性が素敵だなって思う。
《月夜》
君との夜のお散歩が好きだった
月を見ながら歩いて近くのコンビニまで行くの
君は絶対パイの実を買って
私はじゃがりこのたらこバターを買うの
君は天然水を2本買って
私は買いすぎじゃない?って笑うの
君はタバコを買って
私は1本ちょうたいねって
そんな他愛もない日常が
いちばん幸せなんだ
月にはうさぎがいる
って言ってたっけ
上を見上げて想い出す
懐かしい小さき頃の記憶
月夜
月は夜を包み込み、夜は月を包み込む
月と夜はお互いになくてはならない存在
夜があるからこそ月は輝いていられる
月があるからこそ夜という美しい景色が生まれる
私はそんな月と夜の関係が好きだ
月明かりに照らされた
夜道をひとり
寂しく歩く
そうしていたら
夜空に浮かぶお月様が
頭上から語り掛けてきた
ひとりじゃないよ
見守ってるよ
【月夜】
ふと上を見ると、空にはポツンとまんまるな月が取り残されていた。なんだかひとりぼっちみたいだ。しばらくその月を見ていると、いつの間にか信号が変わっていた。また青になるまで待つことにした私は、もう一度月を見た。心なしか周りの星が明るく見え、ひとりぼっちではなかったのだな、と思った。そんなことを考えていると、また信号が変わった。今日は地面を見て歩くのは勿体無い。いつもより軽い足取りで私は信号を渡った。