『月に願いを』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月に密やかに願う私は、臆病。
好奇心でつき歩いてきた私は、形を成そうとする好奇心のその先に、何があるのか分からず歩みを停めてしまっていたんです。
明日には、明後日にはと、緩い口約束をして、もう立ち止まってる足は痛くて、もう立っていられないんです。
いっその事、歩いてしまえたら楽なんです。
でも、私は臆病が故に、自分から一歩踏み出すより、人に背中を押されて、あたかも一歩が出てしまった。そう思いたいのです。
仕方ないことだと。そう思いたいだけです。
月に秘密裡に願う私は、人任せ。
「月に願いを」
「月に」ときたら、「代わってお仕置きよ」って言いたくなる
全然お題と関係ないけど。
いや、少しはあるけど。
誰かわかってくれこの気持ち。
私は月にそう願った。
#5
『 月に願いを 』
月を見る度思い出す
美しく綺麗なその姿
見れば見るほど魅了されてゆく
目で追うだけでおわってしまう
距離が遠くて近い
そんなあなたに重なるんだ…
テーマ︰月に願いを
月に願いをってなんだか歌詞みたい
昼に姿を表して夜に光り輝く月に人々は何を願うでしょうか
自分のこと
相手のこと
家族のこと
友達のこと
ときには、話し相手になってもらったりするのかもね
願いは全部、自分勝手なもの
でもそれは、一番尊いものなのかもしれない
人間って願わなくなったらどうなるんだろうね
2024年5月27日
私を見つけてくれてありがとう
まぁるく光る月色は見るたびに、ころころと色を変えている。
その色が変わるのが思いの外楽しくて。
ああ、今日はどんな色が見られるだろう。
そんな風に思えて声をかけてしまう。
見られる時は、ふれあう時はきっと今だけ。
残された時間はとても短いから。
だからこそ、神様ではなく『月に願いを』。
持てる時間すべてでこの想いを伝えるから。
どうか あの人が
幸せに
暮らせますように
心から
愛してる
月に願いを
重い海を吊り上げるように
母の胎から子を呼ぶように
冴えない私の脳ミソから
煌めく詩を一つ
あなたの強い引力で
取り上げてください
そして連れて行ってください
狂気と正気のあわいの世界へ
あなたは無限のインスピレーション
◼️月に願いを
みんなは星に願い事をするが
星の気持ちになってみると
色々言われてそれは迷惑してるだろうから
月にでも願って見たりして
月に願いを
月に願いを
綺麗事ではないけれど…
幸せも
不幸も
皆平等に
人が人を殺したり
愚かさを知る事が出来たら
そして
皆同じ寿命で生きる事が出来たら
少しは幸せだと思えるかも…
『月に願いを』
月にうさぎが ┃私は月にうさぎが
居るなんて ┃居ると信じている。
信じてるやつは ┃でも、時々まだ
馬鹿だと思う。 ┃こんなの信じてるのって
┃馬鹿にされる時がある。
昔は僕も信じていた。┃
だけど、友達に ┃子供の頃に信じていた
言われたんだ。 ┃物を否定されるのは
僕は凄く悔しくて ┃凄く悔しくて恥ずかしい。
恥ずかしかった。 ┃
┃私も月にうさぎは
絶対に月にうさぎは ┃居ないって分かってる。
居ない。ただ、小さい┃ただ、皆に子供の頃の
子どもの夢を壊す ┃純粋だった時の気持ちを
つもりは無い。 ┃思い出して欲しい。
┃
僕はもう信じれなく ┃大人に成長した私は
なっただけだ。 ┃今でも信じている。
僕の願いは一つだけだ┃私の願いは一つだけだ
こどもの頃の純粋な気持ちを
思い出してほしい
月に願いを
人生山あり谷ありって言うじゃないですか
私、今ふかーい谷底にいるんですよ
恋愛だって上手くいかなくて
家庭だってめちゃくちゃで
朝も起きれなくて、学校にも行けない始末
谷底第二期です。
一期は中学生の時、今の方がまだましかなって
辛いけど
月に願いをするならば
緩やかに谷底から登って
全てが幸せな方向に向かっていけばいいな
恋愛は新しい世界を見せてくれるような人で私を愛してくれる人に出会いたいし
家庭もまた平和な時を取り戻してほしいし
学校は頑張ります!
でも、またいい方向に向かって幸せを感じれる気がしてる
なんとなく!勘で?
女の勘は当たるって言うでしょ?そんな感じ
お題:月に願いを
飲み屋から一人、また一人と出ていく。
なんだか不思議な感じだった。
子どもの頃の面影のある子もいれば、もはや完全に別人みたいな子もいる。美優(みゆ)ちゃんは今もあの頃と同じで可愛くて、でもその一方で背丈が低いのをずっと気にしていた聖(たけし)くんは180センチ超えのスポーツマンになっていて。昔と今の雰囲気に変化の無い子とある子がまぜこぜになって、頭がこんがらがりそうになる。
アルコールも入っているから尚のこと夢見心地で、普段見慣れない昔なじみが一堂に会しているこの光景はちっとも現実味がなかった。
「この後カラオケ行くー?」
「いいねー、歌おう歌おう」
「駅前のカラオケ店まだやってたっけ?」
「今ネットで見たら、一応やってるみたい」
「あたし流行りの歌とか知らないけど平気かなぁ」
みんなの会話がぽんぽんと弾んでいる。
会の始まりには少し距離感のあった子たちも、二時間も飲んだおかげかだいぶ昔みたいに話せるようになっていた。かく言う私もコミュ障で会話は下手くそな部類に入るけれど、みんなとは比較的楽に話せている。普段全然会っていなかった子たちなのに、ちょっと話すとあの頃の空気に戻れるのだから不思議だ。
夜風に当たりながら、ぼーっと街灯に照らされたみんなの横顔を見つめていた。
昔はそばかすのあった仁美ちゃんの頬は今は真っ白だ。あの頃分厚い眼鏡をしていた太一くんは今はコンタクトでもしているのか、何もかけていない。そんな風に変化しているところはあるけれど、二人とも相変わらず穏やかで優しい。
そういう風にみんなの容姿や雰囲気が変わっても、あの頃の面影は言葉の端々から滲んできた。そういう残り香のような思い出の欠片を密かに拾い集めるのはちょっと楽しかった。
「どうしたの、なんか楽しそうだね」
「あ、郁(いく)」
昔なじみたちを眺めて感慨に浸っている私の目を覚ますかのように、視界いっぱいに入り込む長身の男子。今やすっかり疎遠になっていたけれど、幼稚園から中学校までずっと一緒に過ごした幼馴染だ。
「いやぁ、なんかさ、いいなぁって思ってたの」
「なにが?」
怪訝そうに見つめてくるその容貌は昔とは随分と変わって、年相応に精悍なものになっている。昔は本当に可愛らしくて、考えていることが丸わかりなくらい表情によく出ていたのに、今は全く何を考えているかが見えてこない。
ちょっと気にはなるけれど、でも多分、他の子のように昔みたいな面も残っているんじゃないかなぁ。そんな風に考えてみる。
飲みの席ではずっと別々の所にいたからまともに話していないので、実は今日まともに話すのはこれが初めてだったりする。中学の卒業の頃までやりとりをして、それからずっと没交渉だった。
ずっと会っていなかったけれど、顔立ちはあの頃と変わりなかったので会の初め頃にすぐに気付いた。
背丈は当時より多分20センチくらいは伸びていると思う。あの頃から大して背の変わらない私が、当時は同じくらいの目線だと感じていたのに、今はこんなに見上げなくてはいけないのだから。
「みんなと随分会ってなかったから変わっちゃったんじゃないかなって不安もあったけど、根っこのところは変わってないなぁって思ったら、なんか嬉しくてさ」
うまく言葉にならないのがもどかしいけれど、これが間違いない本心だった。
もしかしたらここにいる大半とは明日からはやり取りしないのかもしれない。二度と会わない人もいるのかもしれない。それでも、今この場でこうして会って同じ空間で過ごすことができてよかったなと思う。
外に出て大分経つのに、まだ両頬はじんわりと熱をもっている。夜風だけでは物足りず、パタパタと掌を扇代わりにして仰いでいると、
「これ、よかったら使って」
郁が何かを差し出してきた。扇子だ。開いてみると濃紺の布地に檸檬色の細かなドット模様が鮮やかだ。星空をイメージしているのかもしれない。
「ありがとう」
「どういたしまして」
先程までの手の扇に比べたら格段に良い。だんだん心地よくなってくる。
年相応に外見は変化しているけれど、郁も中身は昔とそんなに変わらないような気がしてきた。
「見て。青(あお)。空、満月だ」
呼ばれるがまま、空に目を移した。月が視界に飛び込んでくる。
「本当だ。綺麗だね」
ふわふわと宙に浮いているみたいに足が軽い。子どもの頃に教科書で読んだ鯨の雲に、今の私ならひょいと乗れそうな気もしてくるくらいだ。
「そうだね、綺麗だ」
傍らの郁はこちらを暫く見た後、空に目を移した。彼も久々に会った幼馴染の姿に、過去の面影を探していたのかもしれない。
「カラオケ、青は行くの?」
お互いに月を眺めながら話す。
「そうだね。明日は特に用事入れてないし、せっかくだから行こうかな。郁は?」
月から隣へと目を移すと、「俺も行こうかな」とかすかに郁が微笑んでいるのに気づいた。笑っていると、少し昔の郁に戻った感じがする。
このまま、また昔みたいに仲良くなれたらいいのにな。
見上げた月に、ふとそんなことを思いながら、郁と共に少し先を歩くみんなの後を追いかけた。
月に願いを
紺色の空に浮かぶ白銀の球
眩しいほどに幻想的な光景に
こんな日は奇跡が起こるのではと
思わずにはいられなかった
陽の光を反射して差し込む白い光は
明るいけれど陰の光
日中とは正反対の眩しさに
心の落ち着きと共に背徳も感じていて
あぁ、こんな願いを持ってもいいのだろうか
胸によぎるのはある種の後ろめたさ
だけど願わずにはいられなくて
月に願いをかけて
そして堕ちていく……
月に願いを
願ったとて
どうにかなるでもあるまいし
結局 何に対しても私という人間は
笑顔でいても 心の中は不平不満の塊
こんなはずでは無かったな。。。
そう思わなくもないけれど 全てはあとの祭り
全て必然で 自分が招いた事なのだろう きっと
そうであるならば願う事はたったひとつある
「そこの月!
ここに落ちて来られるもんなら落ちてこい!」
月に願いを
叶えたい願いなんてきっといくつもある
ただ単純で楽しかった日々に
いなくならないあの人
そして、躊躇うことなんてなかった自分
だけど本当に欲しかったものは
本当に願ったものって何だったっけ
今の私にはもう思い出せない
月に願いを
お月さま、お月さま
次の満月には
私の恋しい人を
連れてきて
お月さま、お月さま
綺麗な三日月の出る
その頃に
私を恋しい人の
元に連れてって
お月さま、お月さま
雲に意地悪されて
隠れた日
私も隠してほしいのよ
恋しい人が探しにくるように
お題:月に願いを
この世界は争いに溢れている。
今日隣にいる友が明日も一緒にいるとは限らず、恐怖に怯えながら生きるしかない。
生きることが難しいこの世界で、他人に優しくすることはどれほどの勇気がいることだろう。
それを友は簡単にやってのけた。
今日やっと見つけたパンを子どもにあげる。
道端で死にそうな男を避難所に連れて行く。
敵である人間の手当をする。
それがもしかしたら、自分を殺すことになってもいいとそいつは言っていた。
でもそいつは自分が死ぬことで世界がどれほどつまらないものなのか知らない。
自分が死んだことで、魔王を誕生させてしまったなんてことも知らない。
優しくするだけで世界から見放されるなんてそんな世界は滅んでしまえ。
月にそう願いを込めて、あの戦地に足を踏み込む。
【月に願いを】
あの日は本当に暑かった。セミの大合唱で尚更暑く感じたわ。そんな日に公民館でバーベキューしたんだ。毎年恒例の地域行事って言うのかな?もう暑くってさ、手伝いサボって近くの公園で水遊びして楽しかった記憶あるんだ。まぁ本題はここからなんだけど、帰りは歩いて帰ってたの。両親はお酒呑んでて車運転できないし、家まで歩ける距離だったからね。その時両手繋いで歩いてさ夜のお散歩って感じでそれはもう楽しかった。なんか子どもの頃って夜に外出ってなかなか無いし、特別感あるじゃん。でね、空見上げたら満点の星空!田舎だったから尚更よく見えたわ。遮るものが全然なくてね「あぁ地球って丸いんだ」って思うほど綺麗に空が見えて感動したな。「これはこぐま座、あれは夏の大三角形」っていろいろ教えてもらって、あんまりよくわかんなかったけど、キラキラした顔で教えてくれるから嬉しくってたくさん質問したんだ。「どうして月って私たちに着いてくるの?迷子?」ってそしたら「月はいつでも私たちを見守ってくれるの、例え朝でも」って教えてくれたの。それが特に印象的でよく覚えてる。今でもずっと。もうあの場所には住んでいないけど、またあんな風に過ごしたいなってたまに思いだすの。もう子供でもないし時代も変わったから無理なんだけどね。でもせっかくだからお願いしてみようかな、どうか叶えてお月様。
" 月が綺麗ですね ''
夏目漱石がILoveYouを訳したとされる一句
「私田中先生が好きなんだよね」
突拍子もなくいうので思わず
口の中に入れた水を出しそうになる
「そんな恋やめなよ」
そういってもあなたはすきだからやめない!と
固く誓ってしまった
田中先生はたしかに美形で男女問わず人気だ
でもたしか田中先生には恋人がいた
それはみんな知らないけれど
教えてしまうのはきっと優しさではないから
言わないでいた
そんな時ある男の子が田中先生に聞いた
「田中先生!彼氏いるんですか?」
田中先生はふんわり笑って
「いいえ」という
その瞬間あなたは不安そうに曇らせていた顔を
晴らし、太陽のように笑って言った
「ねえ!聞いた?彼氏いないって!」
「良かったね」
いった方が都合が良かった
田中先生は女
そしてあなたも女
見た目が似ているだけなのに
軽蔑されて突き放される
「わたしにしたらいいのに、」
「ねえ、月が綺麗ですね」
望月の夜星空を見上げながら言う
この思いが空を渡ってあなたに届いて欲しい
そう思いわたしは月に願った
" あなたの儚い恋が終わりますように '" と
『笑う月の唄』
お婆婆がジグザグ道を歩くから 今宵は月が笑うよ
薄暮で電信柱が佇んで 今宵は月が唄うよ
僕も笑おう 僕も唄うおう 他人が見てるよ はにかんで