『最初から決まってた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この試合、相手の強いバッター、
やはりこのチームは負けるだろう
「おい! 何ぼーっとしてんだよ!」
部長……これは勝てませんよ……
勝敗はもちろん負け
やはりこのチームは弱すぎた
「部長。僕部活抜けます」
ここにいても何も成長できない
そう、最初から決まってたんだ
誰一人勝てるなんて思っていなかった
「だから、負けたんだ」
勝敗は最初から決まってた訳じゃない
結局、部長以外誰も本気でやらなかった
「本当、馬鹿みたいだ」
三年間頑張ってきたのにな
僕は試合後、本当に後悔した
最初から決まってた
小学校高学年の時信用してた友達に裏切られた、突然の事で動揺が止まらなかったけど、最初からわかってた。
ずっとヘラヘラして、みんなの言ってる事信じて、裏切られやすい人間なんだと、だから今になってみんなの言う事が信じれなくなった。
どんなに努力しても
元がいい子には勝てない
分かってたのに
どうして涙があふれるの
003【最初から決まってた】2022.08.07
気がついたときにはすでに、最初から決まってたことは、私が人間であった、ということ。これこそが、誰もが等しく享けている運命じゃないかしら。
遺伝子レベルとか、最近はやりの脳の特性とか、さらにこまごました《最初から決まってた》もあるんだけど……あ、妻とか母親とか病人とかいう立場はあとづけの属性だけど、
私は人間である
これ以上に力強い運命ってあるのかしら?
生まれた時代、生まれた土地、生まれた家族、生まれた身体、自分からは選べないものにもみくちゃにされながら、本能の命ずるままにただただ反応しながら生きて死んでいく、だけに終わらぬ生き方を、つまり、《最初から決まってた》ことを乗り越えていく生き方を選べるのは、あらゆる生物のなかでも、人間だけの特権じゃないかしら。
うまく世間を渡っていくには絶望的に手持ちのカードが不足している、ってのは、絶対あるよね。
だけど、
貴方も私も人間である
絶望の果に唯一残るこの属性が、これがすべての原動力、この世の最強のカードなのだ、と覚ることができた人は、希望を失わずにすむのだと思う。
まだこの世には存在してない選択肢を切り拓いていく能力がある、これこそが人間に生まれた私たちに《最初から決まってた》ことだから。
最初から決まっていた。
最初からもうわかっているんだ。
やらなくたって結果は変わらない。
この恋だってもうとっくに終わっていたんだ。
でも俺は。そんな俺は。
可能性があると日々あいつのために
たくさん努力していたんだな。
なんだかそんな自分が馬鹿らしい。
【最初から決まってた】
私がこの星に生まれて
ここにいるということは
神様が気まぐれに
決めたことなのかもしれないし
最初から決まってたことなのかもしれない
もしそうだとしたら
少し変な気分だけど
どっちだとしても
今私がここにいるということ
私が私であるということ
そのことが幸せだと思いませんか?
君、頬を這いだす金魚のような赤を掌でないまぜにしたの
蜻蛉の声が喉をなぞって胸のあたりに辿り着いて
目眩のなかでちいさな蜘蛛を靴音と躙ったあの日みたいで惨めで
行きつく場もない雨が閉じこもった部屋の片隅に飲み込まれていく
射し込んだぬるい血の味がぽつり、また鼓動がどくりと喚いた
まだ此処の通り雨に溺れていたくて
音の無い夜。全てが世界から消えてしまったかのような静寂。自然豊かな場所に立つこの家はとても広い。普段ならもう少し人の気配や物音が控えめに空気から伝うのに、今日はそれが無い。計画が上手く運んでいることを肌で感じながら、呼吸を整える。息を吐く音が鮮明に聞こえた。
目の前の豪奢な扉を押し開くと、天蓋の掛かったベッドで寝息を立てているのが見えた。
紅茶色の髪も瞳も、暗さで閉ざされていても脳裏にはっきりと浮かぶ。鮮やかに思い出せる。もうずっと長いこと見てきたから。
だからといって、ためらうことは許されない。そもそもそんな感情も感傷もないけど。眠りの深さを確かめてから、指示通りに薬を投与する。
「おやすみ、さよなら」
届くはずのない挨拶をして、額に口付ける。愛着があるわけじゃなく、ただの儀式。いつもと同じ繰り返し。せめてあまり苦しまないようにと、それだけを願って。
部屋を出て少し待つ。ほんの数分、あの子がのたうち回る音がして、止んで。先程出てきたばかりの扉を数センチ開けて中を覗く。床に倒れた人影がもう動きそうもないことを確かめて近付いた。
「呼吸、脈、瞳孔」
確認漏れのないように呟きながらそれぞれを確かめる。骸になったそれをベッドの上に戻して今度こそ部屋を出た。窓の外に、月が見えた。
「お疲れ、おかえり」
屋敷の門を抜けると、一台の車と見知った顔がいつも通り待っていた。
「ただいま、終わったよ」
後部座席に乗り込んで、深く息を吐く。
「久し振りだね。今回少し長かったから」
僕がシートベルトをかけたのをミラー越しに確認すると、車はゆるやかに発進した。
「そうだね。二年振りのただいまだ」
僕と君が出会った日。それよりももっとずっと前から、この結末は決まっていた。
〉最初から決まってた
最初から決まってた
私はこの世に産まれたことが間違えだったこと。
本当にごめんなさい。
生きたい人が死ぬ。
私の命あげるから貴方が生きてよ。
私はもう生きれないよ。
最初から決まっていた
私が君と出会うことは決まっていた…なんてね
最初から決まってた
私が生まれて、
引きこもりになる。
そして未来も決まってる。
それを私は歩んでく。
”分岐点”
というものはなく、
ただの一本道を歩いてる。
その道中に何かイベントは起きる。
でもその結果も最初から決まってる。
かわいそうな人間だ。
日も暮れてそろそろ夕飯時。
今日は彼が食事の当番だ。
献立が決まらないのか食べたい物を聞いてくる彼に、自分は迷わず答える。
ずっと楽しみにしていたこの瞬間。
答えは最初から決まっていた。
「とろとろのオムライスがいいな」
【最初から決まっていた】
自分は何故生まれた
自分は何故生きている
「初めから決まっていた」
自分に選ぶ権利などなかった
けれど、1つだけ選ばせてくれるのなら
「愛する人が欲しい」
愛する人を選ばせる権利を
そして、見つけた
ただ1人、愛する人を
初めから決まってた
彼女の半生を、君たちの一生を
自分が決めてしまった
「妻」「娘」「息子」
それでも
そばにいてくれるなら
初めから何もかも決まっていても
よかったと思えるのだ
最初から決まってた
こうなることは
それを知ったら
このために
生きてきたとしたら
あなたはどう思いますか?
いつか終わりがくることは、最初から決まっていたけど。ずっと先延ばしにしていたかったのだ。君がいなくなったら、僕はどうすればいいだろう。君がいなくたって、生きていけることは知っている。それでも君がいないと寂しくて、つまらなくて、全部が色褪せて見えるんだ。
あの人に影響を受けて
人生とか気分とかが
変わることはきっと
最初から決まってた
心がザラザラする。
君はなにも悪くない と、口にして後悔した。
自分の中にある、暗くねっとりとした闇に触れてしまったせいだ。
こんなのはルール違反だ。
私のことをなによりもだいじだと言ってくれたきみ。
優しい言葉も、可愛い仕草も、何もかも、憶えている。
きみのことを好きになれたなら、どんなにも良かっただろう。
こんな思いになることなんて、
「最初から分かっていたはずなのに」
友と笑い
仲間と悲しみ
皆と怒り
親友と喜ぶ
そんな毎日が
ただ、だだ
少しだけ面映ゆい
それでも大切な日々
…でも
最初から決まってた。
いつかそれぞれの道に進み
今の“毎日”が
いつしか“大切な思い出”になる日が
必ず来てしまうことに。
だけど。
再びまた道が重なり
会えたなら
あの時の毎日を
懐かしみながら
語り明かそうな。
#最初から決まってた
最初から決まってたんなら
教えてくれりゃ良いのに
過程はいらない
結末だけでいいから
ばらしてくれりゃ良いのに
そしたらいつも笑って生きてやるよ
抗うのもやめて 全部受け入れて
寿命を全うして笑って死んであげるよ
自分は特別だとでも思っていたんだろう
バカみたいだ だからこうなる
なんとかなるさ、って
自分を慰めるのにも
どうしよう、って
自分で追い詰めるのにも飽きてきた所さ
今ならどんな結末でも素直に聞けるよ
だから丁度いいや
最初から決まってたんなら
早く教えてくれよ結末を
最初から決まっていたんだよ?
姫が、僕から逃げられないって事は。
どうして姫は、逃げられるって思ったんだろう?
ねぇ、教えてよ。
僕は姫の事、全部知っているんだ。
昨日は何をしたか、何回瞬きをしたか、何を考えていたか…。
ね?
僕は姫の思考までを把握しているんだ。
だから…逃げられる筈、無いよね?
「最初から決まってた」