『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#5 「暗がりの中で」
暗がりの先に、光は見えますか?
本当に暗闇の中にいるとき、光なんて見えない。
暗闇の中にいるとき、どこを探したって光なんてない。
いや、実はあるのかもしれない。見つけられないだけで。
私たちはそれを必死に探す。
暗闇の中にある小さな小さな光を私たちは探し続ける。
暗がりの中を歩いている
ひたひたと言う足音が自分のものだけでないと気付いて足を止めると、もう一つの足音も止まる
歩き出すとそれもまた歩き出す
ひたひた ひたひたひた
暗がりの中を歩いて、どこに行くのだったか
「ねえ、あなたはどこへ行くの」
見えない誰かに問いかけると、どこかで聞いたような声が返ってきた
「あなたの行くところ」
私はどこへ行くのだろう
思い出せないまま、暗がりの中を歩き続ける
『暗がりの中で』
暗がりのなかで考える。あれこれと考える。
あっ、私 今日 誕生日。。。
暗がりの中で、僕は目を瞑る。
たった一人の空間の中で。
無になりたくて、目を瞑ったのに考えたくもないことを考えてしまう。
深く深く探ってしまうのだ。
無理やり目を瞑って寝ようとしても、感情が絡まって気付かぬ間に大粒の涙を流してしまう。
この暗闇の中は、僕たち一人一人を無理やり向き合わせてくる時間なのだろうか。
暗くて暗くて何処を見渡しても真っ暗な空間。
早く朝になることを願うけど、夜が恋しくなっちゃうもんなんだ。
私がいる空間は
少しだけの光と影が入り混じった空間だ
暗いとも明るいとも、何方とも言えないその空間は
呆れるほど、暖かかった
そうして私は
その空気がとてもとても疎ましかったのだ
だから、羨んだ
完全なる闇に居るあのコを
光の中で暮らすあのコを
羨んだってどうしようもないって
私は恵まれている立場だって
わかっているのに
暗闇の中で光に手を伸ばすあのコ
それを遠くから羨んだように見つめる私
なんて、なんて悍ましいのでしょう
#暗がりの中で
中学生のときに読んだ小説で、
目を開けてみる 真っ暗だ
目を閉じてみる 真っ暗だ
という表現を見ました。
私の家は襖がガラス戸だったので、寝室を暗くしても居間の光が入ってきて、真っ暗にはなりませんでした。
そもそも、目を開けても真っ暗で何も見えないなんてこと、なかなかありませんよね。
夜に外に出ても街灯が明るいし、お化け屋敷だって真っ暗だとお化けが見えません。
中学生の私は、そんな暗闇を見てみたいと思っていました。
その機会は、意外に早く訪れました。高校生になり、修学旅行で沖縄の防空壕に行ったときです。
持ってきたライトを、先生の号令で一斉に消しました。
目を開けてみる 真っ暗だ
目を閉じてみる 真っ暗だ
小説の文字が思い出されました。
クラスの女子数人が、怖い、嫌だと声を挙げていて、それを聞いていた私は、逆に恐怖が薄れました。小説の事を考えながら、ああ、これが、と感慨深い気持ちになっていたものです。
その後、この闇の中で、闇より恐ろしいものに怯えて過ごしていた人達へ、黙祷を捧げました。
数年前の自分と、数十年前の人々とに思いを馳せた、暗がりの中での思い出でした。
暗がりのなかで、私はずっと光を求めてきた、どうしたら光にたどりつけるのだろう、教えて欲しい。
【暗闇】
午後6時。
「海愛ちゃ〜ん、ご飯できたよ〜」の声で私はリビングに向かった。
「ごめんね、本当は唐揚げ作ってあげたかったけど無くてねぇ…
チーズハンバーグ作っちゃった。」
おばあちゃん、ありがとう。
チーズハンバーグ大好きだよ。
あと、2日連続唐揚げを回避してくれてありがとう。
好きだけど、立て続けに食べるのはキツイから。
という思いを凝縮して
「ありがとう」という一文になってしまった。
「いただきます!」の合図で食べ始めたチーズハンバーグは、やっぱり美味しかった。
いくらでも食べれそう、でも太っちゃいそうだからなぁ…
でも箸が止まらない。止まってくれない。
「おかわり、いる?」
「うん、いる!」
食欲に負けた。
「ごちそうさまでした!」の後には一緒にデザートを食べた。
私はカステラ、おばあちゃんはシフォンケーキ。
「これ、めっちゃおいしい…!」
「でしょ?東京駅の近くで買ったの」
こんなに安心して笑えるのはいつぶりだろうか。
槇原さん夫婦の家にいた時もこれくらい笑っていたかもしれない。
しかし、泊めてくれることの有り難さ、申し訳無さ、緊張感が邪魔をしていたような気がする。
「海愛ちゃん、難しいことを訊いていい?」
「ん?」
「海愛ちゃんは、なんで家出しようと思ったの?」
時が止まったような気がした。
口の中のカステラは味がしなくなり、
ただ時計の秒針がカチッと鳴る音だけが聴こえる。
「……えっと、来てみたかったから、かな」
「お母さんと、喧嘩したんでしょう?」
はっとした。
おばあちゃん、知っているんだ。
というか、そもそも昨日の時点でおかしかった。
『明日には帰って、ちゃんと謝るんだよ。』
私はお母さんと喧嘩したことを一言も言っていないのに、
「なんで、知ってるの?」
「お母さんからね、電話で聞いたの。
昨日だけじゃないの、先月も相談してきた」
お母さんがおばあちゃんに自ら電話?
そんなことがあったんだ。
「これからの進路をどうするか、食い違っちゃったんでしょう?」
「……うん。」
私はただ頷くことしかできなかった。
なぜか、元気になれなかった。
「そっかあ、お母さんと喧嘩しちゃったのかあ。」
私は俯くことしかできなかった。
おばあちゃんの顔を素直に見れない。
「もう1つ、難しいことを訊いていい?
答えたくなければいいのよ。」
「……何?」
「どうして、学校に行けなくなったの?」
おばあちゃんの顔をそっと見た。
お母さんとも先生とも違う顔。
その顔を見て、私はやっと言葉を絞り出すことができた。
「……自分に、自信が無くなった。
やりたいことが自由にできるわけじゃないし、私がいなくても授業は成り立つし。
みんなより出来ていると思っていたのは勘違いで、私が出来ることは皆も出来るんだって、当たり前なんだなって。
なんか……、私って要らないんだなぁって。」
私は思い返していた。
皆のスペックの高さ、
勉強が当たり前に秀でている人達の集まり、
それ故の挫折。
「置いていかれる」という不安。
「私なんかいなくてもいいんだ」という絶望。
一方的に別れを告げられたバンド。
怒りを封じ込めるのに精一杯だった。
追い打ちをかけるように潰れた、馴染みの楽器店。
友達に心配されても誤魔化そうとしていたこと。
私が弱いだけなのかもしれない。
私は挫折を知らなくて、
だから他の人が耐えられることも無理だったのかもしれない。
それでも限界だった。
家に帰って、毎日自室に籠もってこっそり泣いていた。
「私ってなんて駄目な人間なんだろう」と
自分を責めて、
「じゃあいっそのこと全部終わらせよう」と
思ってもそんなことはできなくて。
どうにもできない上に相談する勇気もなくて、
勝手に壊れて自滅して。
「本当に…我儘だなぁ…」
私は泣き崩れた。
今まででいちばん涙を流した。
そんな私を、おばあちゃんは優しく抱きしめてくれた。
「海愛ちゃんは、十分偉いのよ。
精一杯頑張ってるんだよ」
その言葉を聞いた時、私は気づいた。
私は、ずっと私を諦めていな!かった。
暗がりの中でも、私はまだ腐ってない。
夜9時。
泣き過ぎて目が腫れぼったい。
きっと、明日も腫れぼったい目のままなのだろう。
そして、明日には帰らなくちゃ。
帰って、お母さんにちゃんと伝えなきゃ。
私はいつもより早く眠りについた。
―――――――――――――――――――――
目を開けると、海岸沿いの道にいた。
後ろを振り向くと、白い灯台が見えた。
あ、ここは楽器店の前の道だ。
そこで、ここは私の故郷であると気づいた。
何でここにいるんだろう、
ああ、これは夢か。
そう自覚した時だった。
どこからか花の香りがした。
甘くてうっとりする香り。
そして目の前には、
オトウサンがいた。
暗がりの中で必死に手を伸ばしては、必死に呼吸をしようと
もがいていました。
いつか向こうの明るいところへ行けると、幸せになれると、
信じて。
でも、もがいても、もがいても、あの明るい場所には近づけませんでした。遠退くばかりでした。
いつの日か、なにかがぷつん。切れてしまいました。
あの明るいところへはどう頑張ったっていけないのか。もがいたってもがいたって、なにも変わらずに自分が苦しむだけなのか、と。
その日から、手を伸ばすことをやめました。呼吸することも諦めました。
そうして、そんな暗がりの中でぼんやりと生きてみると、案外自分に合ってる気がする、と。こっちのほうが生きやすい、と。気づいたのです。
─暗がりの中で─ #108
暗がりの中で
布団を頭からかぶって、よいしょっとほら真っ暗でしょ
そうゆったお姉ちゃん。あんなこと私にゆっといて自分は押し入れの中に逃げるなんてひどいよね。
ここなら見つからない。2人だけだよ
2人だけ、そのはずなのに、なんで怒った声で私とお姉ちゃんを探してるお母さんが近づいてくるの?
ねぇ1人にしないでよ
その時私の世界が急に明るくなった。真っ暗な夜はもうおわりなんだってさ
私は腕を捕まれ、乱暴に引きづられた
題 暗がりの中で
暗がり・・・・
「ギャアアアアア!!!」
私は突然の停電に悲鳴をあげた。
て、停電、停電・・・・。
どうしよう・・・・。
夜、8時、父親も母親もまだ家に帰宅してない。
部屋を移動しようとすると、下に置いてあったテニスラケットにつまずいてそのままダンッと転ぶ。
いたぁ・・・。
私は半泣きでぶつけたおでこをさする。
まだ暗いままで、全然辺りが確認できない。
とにかくドアまで行かなきゃ・・・。
私はそろそろとドアまで行くと、廊下へ出た。
うっ、暗いよ〜。
あまりの暗さに終わりがないような飲み込まれるような闇に感じる。
行くのやだな・・・。
若干の暗所恐怖症がある私はそんな想いに囚われる。
なんて言っててもしょうがない。
私は、こわごわ真っ暗な廊下を進んで、階段をこわごわ降りた。
慌てると踏み外しそうでそろそろ出来うる限りゆっくり、恐怖心と戦いながら降りた。
一階に降りて、ブレーカーを上げるために浴室の脱衣場を目指す。
しかし暗いなぁ。
台所からピチャ、ピチャって、水の跳ねる音がして、しかも、時計のカチカチの音も聞こえて来て、私の恐怖心を増長させる。
やっと脱衣場にたどり着いた時は、実際よりももっともっと時間が経過した気がした。
無事ブレーカーを上げると、一斉に電気が点灯する。
はぁぁぁぁ。
よかったぁぁぁぁ。
私は心から安堵のため息をついた。
明るいってこんなに幸せで安心することなんだな。
今までの暗さ一杯の中にいた時の恐怖心が払拭されて、気持ちも明るくなる。
降りてきた時とは心が別人のように足取りも軽く、私は2階の自室に戻っていったのだった。
暗がりの中で
暗くても明るくても
程よいなら問題にならない
偏ると困るけど
身体に頼るしかない
暗く見えない海は苦手だけど
暗さだけが敵ではない
とりあえずは闇に委ねるしかない
赤ちゃんって
最初は明かりを知らないはずで
それでも育って産まれて
明かりの中に身を委ねている
私達は赤ちゃんではないから
暗闇も知ってるので
怖がるのも慌てるのも判るけども
少しずつ確認するしかないよね
どんなに暗くても
生きていて動いている
この身体が可能な限り反応してる
暗がりの中でどうしたいか
それより先に闇を知らなければならない
暗がりの中で
暗がりの汚部屋の中で下の階に行こうとしたらコンセントのプラグの上を踏み、足に刺さった13の夜。
母に助けを求めるも、ヘッドホンをしていたため無視。私の声が聞こえていた父は
「呼んでるのはお母さんのことだから俺関係ない」って感じで無視。カス。
ケンケンして階段降りたわ。
その後病院行ったら「少し位置がズレてたら縫うことになってたね」と。
不幸中の幸いったぁこの事なんやなと感じました。
暗がりの中で
暗がりの中で私にとって
かがやいてみえるのは
君だけ
私にだけ輝いて見えるのかな
いつも眩しすぎて
ドキッとする
君の輝きに包まれたい
君の輝きに
負けてつい好きって
いちゃいそうでこわい
その輝きを私にも分けてほしい🌙
〜暗がりの中で〜
襲われる? 耐え忍ぶ?
暗中模索? 不安に駆られる?
なんだかねぇ
強い光源があるから暗いわけで
暗いからなんでも悪いわけではなくて
暗がりの中で
光当たる人を強調させる
そういう サブ
いいと思います
暗がりの中で
俺は暗所恐怖症だ。
暗いところにいると、
発作、恐怖…
まぁ、とにかく、暗い所が苦手。
それで、閉所恐怖症でもある。
これはあまり苦手ではない。
まぁ、ちょっと苦手ってだけかな。
それでーー
バタンッ
ロッカーの中。
暗くて、狭い。
俺の、嫌いで苦手な所。
「おいっ、どういうつもりだ!」
自分なりに大声で言ったつもりだが、
声は細かった。
「鍵かけてあっから、開かねぇよww」
最悪だ。
彼奴らは何処かにいったらしい。
「っ…はぁ゛…っ」
呼吸が荒い。
もう、無理だ。
「っ…」
「…はは」
暗がりの中で、俺は。
暗がりの中で
小さくても明かりを見つけると
安心感に包まれる
心がどこまでも沈み
気持ちが落ち込んでいる時でも
少しでも幸せなことがあれば
気分を浮かせることができる
暗がりを照らすため
明かりを灯していくように
幸せを積み重ねていくことができれば
きっと心は安らぎ
未来を描けるようになる
暗がりの中で不思議な物を見つけた。
暖かい様な冷たい様な。
明るみの中で不思議な物を見つけた。
明るい様な暗い様な。
人の世とはそのようなものなのだ。
危うく変わってしまう。
夢のエコー。
続きを見ることは叶わない。
✡
暗がりの中で…
素足で踏ん付けるコンニャクの感触…
「暗がりの中で」
視えないものを
視ようとする。
聞こえないものを
聴こうとする。
集中しないようにする。
だってほら…。