『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世の中の全て、不変であればいいのに。目の痛くなるような青の下で私は無理に口角を上げた。
『時間をとまれ』
📍
「時よ止まれ」(一行詩)
人生の分かれ目はほんのちょっとの差で決まる?
◆
ほんのちょとの時差で購入の有無が決まる?
◆
時よ止まれと何度願ったことか 失敗の連鎖よ
◆
会場に居た人達が 時よ止まれと願ったかも 限定品の争奪戦
(時間よ止まれ)
この液体に浸せば、永久保存!変わらない容姿のままです
ラジオから聞こえてきた言葉
その液体を注ぐとき、わたしは
時間よ止まれと願うのだろうか、
液体とはどんな薬品だろうか、
どんな記号だろうか、
願わずとも、その効力のある液体に関心をよせる。
なんの容姿を永久保存できるのかしら
何かミスをおかして、呆れたようにため息をつかれたり、それでなくとも失望されたと確信した瞬間、もうここで時間が止まればいいのにと思う。自分の人生まるごと否定されたわけではないのに、死にたくなる。死にたくないから、そういう時は、今すぐ時間が止まって、しかし自分だけはその時間の中で動けるようになればいいと思う。
それで、私は時々考える。私だけ動いている世界は、どんな世界なのだろう。枯葉も噴水も犬も猫も鳥も、そしてもちろん人も、石のように固まったまま動かない。草原に行っても、草が風に吹かれて気持ちよさそうにそよぐこともない。時間が止まっているのだから。
ひとりきりの世界では、誰も私が泣くことを責めない。私がひとりで泣くことは、許されている。
人々の真ん中で、人目もはばからず自分のために思い切り泣いてから、そして涙をふいて、戻りたいと願う。
石でぎゅうぎゅうになった世界で、ひとりだけ生きるのに、きっと私は耐えられない。ひどくさみしくて苦しくて、元に戻りたいと願う気がする。
初めから終わりまで身勝手だ。全部勝手な言い分だ。相手の言うことに聞く耳を持たず、勝手にひとりで自分を傷つけて被害者面をしている。傷ついた心を休む場所が欲しいだとか、ひとりでいたいだとか。相手の傷には目を向けようとしない。
それでも、どんな理由であっても私が泣くことを許してくれるところに行きたいと思う。自分の傷を舐めおわって、やっと顔を上げて外の世界を見ることができると思う。
時間よ止まれ
今の君を閉じ込めて
君と来世も一緒に
なるために私が
もう一周してくるから
待っててね
本当に時間が止まったらどうなるんだろう。
その瞬間、俺の意識は働いているのか、それとも時間と同様に止まってしまうのか。
もしかしたら、今この瞬間も時間が止まっていたかもしれないと思うとあなたはどう思う?
俺はなんとも思わない。
止まった時間の中に俺がいないのなら、それはそれで、どうでもいい。
でも、世界の時間が止まって俺だけが動いていたとしたら――それは嫌だな。だって、独りは寂しいから。
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テーマ「時間よ止まれ」
「やばい、寝坊した」
電車の発車時刻は7時30分。
今から走ってギリギリ間に合うかどうか。
「時間止まってくれええ」
そう思いふと時計を見ると、時計の針は止まっていた。
もしかして…本当に止まったのか!
僕は少し喜び、のんびり歩いて駅に向かう。
ホームに着くと、アナウンスが流れた。
「7時50分発、〇〇線〇〇行、各駅停車は
2番線ホームに止まります。」
逃した
時間よ止まれ
メフィストフェレスだっけ。化物語で知った。
もしかしたらそれ以前からも知ってたかもしれないけど化物語でメフィストフェレスの話をしたのはやたらと覚えている。
ただその内容はさっぱり。作中で概要を話してたと思うんだけどそこまでは覚えていない。
メフィストフェレスに関してはその程度の知識だから次は単純に時間を止めることができるキャラクターかな。
まず浮かぶのがドラえもんの秘密道具、ジョジョの条太郎、あとは東方の咲夜ってキャラクターも時止めができるんだっけか。
でもドラえもんの秘密道具で時間を止める道具があるのは知ってるけど名前がうろ覚えなんだよな。タンマウォッチだっけかな?
調べたらやっぱりタンマウォッチだった。そりゃそうだよな。タイムウォッチじゃ普通の時計なわけだし。
しかしドラえもんはネーミングが単純ながら完成されているな。たんまとタイムで陰を踏んでて語感もいいしどんな道具なのかすぐにわかる。羨ましいネーミングセンスだ。
夕暮れ時の優しい光に包まれる時間が好き
I am drawn to the tender moments when the world is gently cradled in the soft embrace of dusk's fading light.
明け方ふと目が覚める
薄明かりの中、隣で眠るキミ
そっと身を寄せて、小さく微笑む
あと少し、目覚ましが鳴るまで
「時間よ止まれ」
お題『時間よ止まれ』
「はぁ〜、全然作業終わんない……一旦時間止まってくれないかなぁ……」
蓋を閉めた最後の小瓶を棚にしまい、疲れきった腕を伸ばして独りごちた。一つの調合が終わるとどうなるか。そう、次の調合が始まるのだ。
今日は日が昇る頃には作業を始めていたのに、日が落ちようとしている今になっても山積みになった仕事は未だに山のままである。悲しい。
山になるまで向かい合わなかったのは自分なので自分を恨むしかないのだが、それはそれとしてこうも言いたくなる量だ。時間が止まってくれたなら、その間に休憩も、趣味の調合だって挟めるのに。
「それさ、いつも不思議なんだけど、どうしてみんな『時間は進むもの、だから止まるはず』だって思うんだろうね?」
と、独り言に返事が返ってきた。驚いて振り向けば、思った通りの相手と目が合う。
闇色のローブに身を包んだ彼女は、相変わらず足音のしない歩みでこちらに近寄ると、私の隣でこてんと首を傾けた。
「動いているのは私たちの方で、時間は初めから動いてなんかいない可能性だってあるはずじゃない? そもそも、時間なんて本当に存在するのかな?」
私は思わず半目になって彼女を見つめる。
「……それ、いつも時間を止めまくってる時の魔法使いさまが言います?」
「あっはっは。……あだっ!」
なんか笑っている不法侵入者の脇腹を肘でどついた。どつかれた側は両手の人差し指を合わせながら「だってあれは厳密には違うっていうか……概念を無理やり貼り付けて固定してるだけだし……」などと難しそうなことを呟いている。
この偉大な魔法使いさまは私の友人だ。時間にまつわる魔法を使える数少ない魔法使いであり、それを使いこなす魔力と実力の持ち主。
にもかかわらず、暇になると平凡な薬屋である私の元へ遊びに来て、満足するまで居座っていく。多分、あまり友人が居ないんだと思う。
「暇なら手伝ってよ。時間止められるんだし」
私は机に戻って依頼書と調合レシピを手に取り、ゆらゆらと退屈そうにローブの裾を揺らしている友人に振り返った。けれど彼女は「えー」と顔を顰める。
「寂しいから嫌。止めている間はひとりぼっちだもん」
「じゃあ、止めなくてもいいから手伝ってくれない?」
「君が作業しているところを見てるの、好きなんだよねー」
「……よかったね、好きなだけ見ていられるよ」
にこにこと楽しげに微笑む友人の前で、私は肩をすくめた。
まあ、私が溜めた仕事に彼女は関係がない。たとえ彼女がこの程度の調合なら軽々熟してしまうくらいの人物だとしても、いよいよ日が落ちちゃって時間がキツいとしても。ここ最近作業が滞った原因が彼女とのティータイムだったとしても、それはそれだ。
全て私が引き受けた仕事。私がやり切らなければと気を引き締め直して、必要な材料を集めながら大鍋の元へと向かう。
「私だけじゃなくて、君のことも切り取れるくらい便利な魔法だったなら、止めちゃうのもやぶさかではなかったけどね」
「……ん? 何?」
途中、友人が何か言った気がしたので聞き返したけれど、彼女はただ「なんでもないよ」と笑っただけだった。
「んー、やっぱり私も手伝おうかな」
「えっ本当? 後でケーキ奢る!」
「やったー!」
『時間よ止まれ』
このままで このままで
願いながら
砂時計の中を
歩いている
時よ止まれ
と、呟いた。
止まるわけもないのに
呟いた。
世界の 時が止まって 混ぜたら
黒くなったから、嫌になった。
何でもない
✡
自分の体の時の進みがもう少し遅ければいいのに。いっそ止まるくらいでもいいのに。
その言葉に目の前の人物は目を瞬いた。
自分と変わらない年頃に見えるのに、その実ゆうに数百年は生きているあの人。魔力があるが故に長命なのだという。人に紛れながらひっそり生きて、頃合いを見て引越すのだと言っていた。
たまに同じように長く生きる人や人に紛れたエルフなどと出会すこともあるという。そのときはともに過ごすのかと問えば人によると返された。ただ、長命の者同士でいることは少ないとの共通認識があるらしい。
人と生きる方が楽しくて苦しくて幸せだと。
苦しみなんて感じない方がいいのではないかと尋ねるとあの人は首を傾げた。発言を思い返しつつ同意はされないにしても一定の理解を示す言葉は得られる可能性を抱いていた。だから、あの人の仕草に戸惑いながら言葉を待っていた。何と言うのだろう。
人と生きる以上避けられないことだよ。苦しみを感じることをわかっていても人と生きることを選んでしまうんだ。苦しみに耐えかねてひとりでいることを選ぶのもいるけどね。
理屈ではない、と言った。人に頼らずとも生きてはいけるだろうけれど世捨て人にはなれない、それが魔力を持つ者だと言っていた。別れを繰り返すとわかっていてなお、人と親しくなり、長くとも数十年のうちに別れ、悲しみに暮れて過ごす。長命ではないから真実を知らないが、狂ってしまわないのだろうか。長命の者同士でともに過ごすことがまったくないわけではないのなら、自分がそうなって、ずっと共に在れたらよかった。
冒頭に戻る。出会って十数年経過した。見た目は同年代になっただろう。出会った頃は年の離れたきょうだいか、親戚に見られるばかりだった。今でもきょうだいかと尋ねる声を聞くが、恋人同士かと問われることのほうが多い。
きみの体の時が進まない、なんて、それはきみが死を迎えたときにしか起こり得ないよ。
あの人は言った。あの人と同じ時を生きたくて零れた言葉をあの人は拾い上げた。言われてみればその通りだ。時は止まることなく流れている。自分にもあの人にも流れている、体感する速度が異なるだけで。
この一瞬は、等しくこの瞬間でしかない。きみと生きる長さが違っても、それは変わらないよ。
嗚呼この瞬間が永遠であればいのに!
【少女と男】
⸺もしも時間を止められるなら、どう使う?
大好きな男が聞いてくる。
私だったら、短い時間しか見られない景色を長く見るために使うかも。だって、嫌いな人間より、自然の景色の方を一番頭に残しておきたいから。
男は笑った。
こっちが恥ずかしくなるくらい、大笑いした。
どうして笑うのかと聞いたら、「素敵な使い道だから」って、答えが返ってきた。そんなに素敵な使い道なの?
男は頷いて、私の頭を撫でてくる。
私の頭を撫でながら、「そうさ。とても綺麗で、とてもお前らしい使い方だな」だって…嬉しい。男に褒められて、頭を撫でてもらうのは、嫌じゃない。
褒められて、頭を撫でられるのは、私だけ。他の誰でもない、私だけの特権。
いつもと同じ、鶏の鳴き声。
男が帰る時間になった。
いつもは、手を振ってさよならするだけ。
でも今日は、男の顔が少しだけ暗かった。
だから私は、男に抱きついた。
男は驚いた顔をした。だけどすぐに笑顔になった。そして私を抱きしめてくれた。
少しだけ苦しいけど、暖かい。こんなに密着したのは、男とはじめて会った日ぶりだった。
それから男は山を下りていく。
いつも通り私は、男が見えなくなるまで見送る。
もっと、引き留めておけば良かったかな。
*
「なぁなぁオジサン。オレら見ちゃったぜぇ、山に入って行く、と・こ・ろ」
「あぁ。それに貴様から、腐った血肉の臭いが香っている」
「……お主、山で何をしておった」
朝日に包まれ、段々と生き物が起き始める。この大通りをもう少し進めば男の家。そんないつも帰り道なのだが、今日は違った。男は、バラバラな服装の男女⸺よく見ると皆、腕には真っ赤な腕章を着けている⸺に囲まれた。
「貴方達は…自警団、ですか」
男の問いに、軽薄そうな男が答える。
「そ。村の平和を守る、自警団。あっ、オレはシュレンな。そこの剣士がリンドウ爺ちゃんで、向こうの女の子がレマちゃんな」
偉そうな女⸺レマが聞く。
「この山は、近頃村の女子供を喰らう妖の住処があるとの知らせがあった筈だ。それなのに、何故夜明けにこの山から下りてくる。事と次第によっては貴様…首が飛ぶぞ。⸺それとシュレン。お前も頭と身体を分けたいか?」
「えっ!?いやいやいや、じょーだん、冗談ですよね、ね?」
「私は冗談が嫌いだ」
「あっ…すんませんッス!全部終わったらオレ奢ります!!だからどうか許してください!!!」
「ふむ・・・一考はしよう」
「あざっす!!!」
騒がしい男女を無視し、男はこう答えた。「朝早くに目が醒めたので何も考えず散歩をしていたら、山を登っていた」と。
刀を持った男⸺リンドウが話す。
「……お主のことは、数日前から見張っていた。だからワシは、お主が妖と親しげにしていることも、知っておる」
自警団の人間の壁の外が、様々な用で大通りへ出てきた人によって、徐々に騒がしくなる。
「えっ、そうなんスか?レマさん、知ってました?」
「私は初めて聞いたぞ、そんなこと」
「一人で勝手に調べ、追跡しただけだ。だから、証拠と問われても出せんが」
シュレン、レマ、リンドウの三名に問い詰められた男は、散々悩んだ末、青ざめた顔で答えた。
「俺は、妖と、仲を育んで…おり、ます。これは、紛れもない事実、です」
指先が⸺否、全身が震え膝をつく男。喉に手を当て、はぁはぁと息を吸っている。
「えっちょっ、オジサン、大丈夫ッスか?」
「あ?仮病…にしては目の焦点があっていない、か。医者!医者は居ないか!」
シュレンとレマは男に駆け寄り、心配と医者を呼び込む。
しかしリンドウは⸺自警団や、野次馬の中にいる、古参の人間たちは⸺動けなかった。
「なんじゃと…ならば、あの妖が……?しかし姿が…もしや、術の影響か?!だが、もしあの妖が、あやつだとしたら、この者は…もう……」
「リンドウ!何か覚えがあるのか!私にも教え」
パチンと音が鳴り、レマの言葉がまるで止まったように途切れる。野次馬たちのざわめきも、空を飛ぶ鳥も、止まっていた。
「さっきぶりだね、おじちゃん♪あっそれとも、初めましてって言った方がいいかな?ま、いいや」
誰も声を出せない静かな空間で、声が聞こえる。
誰もが直感する。逆らえないと。
今この状況では。視覚と聴覚が機能している以外、何一つ動けない今では。
「村の人、大体が初めましてだなぁ…やっぱり、封印はもう懲り懲り。次は封印されないようにしないとだな〜」
少女は歩く。自らの通り道にいる止まった人間は、女子供なら引き千切って■を□み、男や老人は空高く投げ飛ばす。少女が触れるものは僅かに動くが、その僅かな隙は少女自身によって潰されていく。
やがて、男の元に辿り着く。
「ねぇ、おじちゃん。ありがとうねぇ…封印を破って、ボロボロだった私を拾ってくれて。私の妖たち、それからおじちゃんに意地悪してないでしょ!」
少女の声を聞く度、耳の隣で鐘を鳴らされているような、轟音が聴こえる。
「私は一応まだ妖だけど、あの山の周りだけなら、神様でもあるの!だから、時を止めるなんて朝飯前。それでね、おじちゃん。私はね、死は自然なことだと思うの」
少女の声を聞く殆どの者が、視界を閉じる。一度閉じた視界は開かず、閉じたところで声はずっと続く。
「おじちゃんの苦しいって死にかける自然の景色!すっごい…キレイだよ♪」
男の目に、涙が溜まる。溢れる涙は、痛みなのか、恐怖からか。そんな溢れた涙はすぐに動かなくなる。
「私ね、いいこと思いついたの。餌の管理なら、生贄を要求すればいいんだよ!反対する子はみーんな、私のご飯♪いい考えでしょ?」
再びパチンという音が響き、動かなかったすべてが動き出す。山の神を自称する妖の少女の提案に対し、村の人間たちは⸺………。
***
「⸺ていうのが、この村の生贄儀式の始まりだったりして!」
古き良き駄菓子屋にて、記者と名乗った女は駄菓子屋の店主に自身の考えを話す。
「いやぁ…どうだか。儂らの村の生贄は、生贄とは名ばかりで、ただその年に取れた食物を山の祠に捧げにいくだけじゃからのう。お前さんの話だと、村の人間が本当に承諾したのかが抜けておるぞ」
算盤を弾きながら、女の考えを否定する店主。
しかし女はにやりと笑い、こういった。
「でもでもっ、今年の生贄は本当に生贄を捧げることにならないよう、気をつけなきゃね」
⸺その後行われた、その年の儀式の最中、駄菓子屋の店主の行方が分からなくなったらしい。
【時間よ止まれ】
おとなになると時間が過ぎることのありがたさや残酷さも知って、
時間がすすまないと空気が動かないから呼吸はどうなるのか、止まるのがどの範囲なのか、惑星も止まるのか、重力は、意識は、なんて考えちゃったりして、
だけどそうすると本当にそういうことが起きていても誰も気づかないだろうからひょっとするとあの時お気に入りのお皿をゴミに出しちゃったのも自分じゃなくて誰かがゴミ袋に入れた可能性もあるよね、そうかもそうかも、怖〜
とか
ストップしてしまわなくていいから、
国民的アニメのほとんどがそうであるように、
ずっと、みんなが、今の年齢のままでいればいいのにと思う
あーいや、去年くらいがいいかな
けれど、ほんとうはさ
中学受験で子どもらしい時間を奪われたクラスメイトのなかで、真っ黒に日焼けした我が子の
身の置き所がない毎日が早く終わればいいなと思う
上手いと上手くないのはざまで、
賢いと賢くないのはざまで、
おとなびていると子どもじみているのはざまで、
いちばん自分を定義したい時期の始まりに
どっちにいけばいいのかわからない毎日があっという間に駆け足で通りすぎて
ポッと、あかりがともるといいなと思う
そこに気づけたらいいなと思う、楽しい日々に戻るといいなと思う
あなたの迷いはまちがってないよ
みんなの生活もまちがってないよと話し合いたい
きっと今はまだそのときじゃないけれど
幸せな時間は
一瞬で過ぎ去ってしまうように感じるから
その瞬間を永遠にしたくて
人は無意識に思うのかな
#時間よ止まれ
時間よ止まれ
子どもの頃は野球小僧で、打つのが好きだった。でもなかなか打てなくて。そんなとき、止まった球なら打てる、時間よとまれと、何度も思ったものだった。
大人になったら、ゴルフだ。
ゴルフをやる人なら全員わかるはずだが、練習場ではナイスショットでも、コースに出るとOBばかり、ということがよくある。(女の子にいいところを見せようとするときは尚更)
時間よ止まれ!
あ、あれ?ゴルフボールは元々止まっているなあ。じゃあなんでOBばっかりなんだ?
どうやら僕のティーショットは、時間を止めるぐらいじゃ足りないらしい。
時間よ巻き戻れ!
もう一回、もう一回打ち直すから。次は真ん中に打つから。(次こそはあの子にいいところを見せたい)
こんなメンタルじゃあ、そりゃあ上達しないわけだ。
『 時間よ止まれ!』
君とふたりでそう言ってみたけどやっぱり時間は止まらない。「やっぱり止まらないな」と残念そうな君。僕だって残念だ。だって君はもう少しで引っ越してしまう。もっと一緒に遊んでいたい。でもそんなことは出来なくて、でも何故か君はちっとも悲しそうじゃない。君は
「別にいつでも遊べるだろ?永遠の別れじゃないんだから」そんなことを言っていて僕はちょっともやっとした。
あなた達ならこの後『君』にどう話す?
漫画のような一コマ。
横断歩道に飛び出した子供。
それに突っ込む自動車。
『時よとまれ』
僕はそう願った。
が、自動車が子供にぶつかった衝撃音。
そして、飛び散る血飛沫。
その瞬間は時が止まったようにゆっくりと流れた。