『時間よ止まれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「時間が止まればいい」 最近僕はこう思うようになったのだ。
「時間」 とは不思議なもので辛い時は進むのが遅く感じ、楽しい時程早く感じるのだ。
いつか 「時間が止まればいいのに」と思うくらいの楽しいのとに出会えるのだろうか。
時間よ止まれ
現実が写真のように切り取られて
時間が止まる瞬間がある。
キレイな景色を見た時
ステキな人に合った時
時間は不意に止まり、私の心を動かす。
時間は不意に止まったように
私の脳裏に焼きつく。
"時間よ止まれ"
雨降りの日に静寂を
もう傘なんていらない
わたしが待ってって言っても
あなたは待ってくれない
こんな時間いらない
ずっとずっと少し前の生活で
よかったのに
嗚呼
時間よ止まれ
『時間よ止まれ』
#のこのこと
「原作読んだり観たりしたことないけど、そのネタだけは知ってる。……結構多いと思うんよ」
たとえばそれこそ、「時よ止まれ」の漫画とか。某所在住物書きはネットで某漫画の某能力を検索しながら、今回の題目に何で立ち向かうか画策していた。
午後3時。次回分配信まで、残り4時間である。
時間が止まればどれだけ助かるだろう。
「『メンテが終わればメンテが始まる』の元ネタも、読んだことは無いが原作の名前も絵も知ってるし。
『だったら漕げばいいだろ!』なんて、語録大量に覚えてるが本編観たことねぇし。……あと他は?」
銀河鉄道にヒンナヒンナ、「お手伝いをね」の主任。
思い出にふけるのも良いが、執筆はどうしよう。
――――――
3連休が終わって、1日経った。
夏の台風でどこにも行けなかった分、この連休で遠くに行ってきたって人は、結構多かったみたいで、
昔の創作仲間なんかは、「涼しい北海道に行って海鮮丼食べてきた」って言ってた。
「イナダって、なに」
かく言う私は、そんな3連休明けの、水曜日の夜、何をしているかと申しますと。
「ブリの出世前だ。安かったから」
5:5の割り勘想定で、先輩のアパートにお金を持ち込んで一緒にディナーしております。
食費&光熱費の節約術として。なにより先輩の作る料理を、一品でも多く食べときたくて。
それから先輩の、東京を出ていくまでの砂時計か何かの時間を、少しでも止めたくて。
低糖質&低塩分のメニューが得意で、かつ、防災用備蓄食を使ったアレンジ料理も少しやる先輩。
今日は知らない名前のお魚使ったクリームパスタだ。
「だから、イナダだ。ブリの煮付けとか、フライのタルタルソースがけとか。それの成長前だよ」
要するにお魚だ。すごく久しぶりに食べるお魚だ。
だって高いもん(若者には金が無い)
「先輩とこうやってランチとかディナーとかシェアするようになって、何年だろうね」
熱を通して、白く、ホロホロになった魚の身が、オニオンクリームポタージュの粉スープで代用されたソースに絡んで、そこそこ、美味しい。
「お前が職場に来て私が教育係になった翌年からだ」
粉とか、フリーズドライとか、レトルトなんかでスープ作る手間を省くテクは、先輩から教わった。
すぐ味が決まるし、煮込む手間も省けるから、楽だ。
「10年?」
「サバ読むにしても長過ぎやしないか」
「20年?」
「3年。お前自分と私を何歳にしたいんだ」
そんな先輩と、もしかしたら、本当に「もしかしたら」な女の勘でしかないけど、
もう、会えなくなるかもしれなかった。
「意外と短い」
「そうだな」
原因は先輩の、8年越しだっていう恋愛トラブルだ。
先輩の心を昔々、自分でズッタズタにしたくせに、その先輩を追っかけて見つけて、先輩の初恋さんが、私達の職場にまで突撃してきた。
その人が、住所特定のために探偵まで雇ったって知ってから、先輩は少し顔が変わった。
何か決心してそうな。何か、必死に隠してるような。
実際、ただでさえ家具の少なかった先輩の部屋は、アニメか漫画でしか見たことないくらい、「何も無い部屋」になっちゃった。
別に、私は初恋さんみたいに、先輩に対して恋してるワケじゃない。
でも食費節約と何かの記念と、体調不良のヘルプと、悩み相談もあったと思う、
ずっとご馳走になってきた先輩のごはんを、先輩のこと傷つけた初恋さんのせいで食べられなくなるのは、バチクソにイヤだった。
「明日も食べに来て良い?」
「何を?イナダか?」
「今食べてるお魚。ホロホロのやつ」
「だからイナダだと言っている」
だから、先輩が突然離職して、遠く離れちゃう前に、先輩の作る料理を、一品でも多く食べときたくて。
理想としては先輩の、東京を出ていくまでの砂時計か何かの時間を、少しでも止めたくて。なんなら早戻しにしたくて。
「時間よ止まれ」の精神で、私は先輩の部屋に迷惑にならない程度に押し掛けて、
頑張って、ちょっかいを出し続けてる。
時間よ止まれ
時間が止まってほしい時、時間は止まらない
時間が進んでほしい時、時間は進まらない
時間よ止まれ
私の腕の中ですやすや眠る赤ちゃん。なんて可愛いんだろう。
私の天使。
15年後、その息子は付き合っていた彼女を殺して捕まった。
母は思う。あの自分の腕の中ですやすや眠る天使のまま、時間が止まればよかったのに、と、、。
このまま、時間よ止まれと
何度目かの叶わぬ願い
君と離れる時が来ると思うと
いつも胸が苦しくなる
同じ時を過ごせることそのものが
恵まれた奇跡だなんて
今の僕にはまだわからない
(時間よ止まれ)
「……止まるなら、今がいいなぁ」
未だベッドの上、夢とうつつの狭間にいる君がぽつりとこぼし、眉を下げてふわりと微笑う。
愛しげに細められた彼女の目尻から、ころり、と涙の粒が頬を伝った。
身体を起こしてはいるものの、ぼんやりとこちらを見つめ目の淵に涙を湛える彼女を驚かせないよう、ゆっくりと手を伸ばす。柔らかな頬を包むと、すり、と手に頬を擦り寄せてきた。
本当ならいいのに
そう呟きながらぽろり、ぽろりと涙をこぼし、うっとりと目を閉じる彼女の頬を親指で拭いとっていると、細くしっとりとした二の腕が首に縋り付いてきた。
「……本当、いい夢。……会いたいなぁ」
泣き笑いの顔で頭へと頬擦りをする彼女の腕を無言で解き、そのままぽすりとベッドへ押し倒す。
上から覆い被さるようにして顔を寄せれば仰向けの彼女はえ、と目を見開いていた。
その表情を見て少しだけ溜飲を下げると、耳元に唇を寄せ「夢な訳あるか」と囁いてやった。夢であってたまるか。
え、でも、だって、と混乱している彼女の背を掬い上げるようにして抱き寄せ、「ただいま」を告げる。
そのまま縋るように彼女の肩に顔を埋め、ぎゅうと回した腕に力を込めた。
『時間よ止まれ』
/俺も会いたかった
正しさとは刃物だ。それ故に自分も他人も容易に傷つけてしまうものであり、誰かを救済するために使う事は向いていない。けれど、正しさがなければ秩序を保てない。私達が普段から享受している平和は正しさという狂気の上で成り立ってるからだ。
けれど、先程書いたように正しさは誰かを救済するには向いていない。だから、私は他者に優しさを使う。優しさは布であり、正しさである刃物を包む事ができるからだ。
だが、1つ忘れてはいけない事がある。それは刃物は包まれただけで形を失ってはいないという事だ。だから、我々は忘れたくても思い出してしまう。そこには変わらず刃物があるからだ。けれど、貴方達は忘れている、それが何であるのかを。
だから、時間よ止まれ。私達は自分と対話する時間があまりにも少なすぎるのだ。
自分を正しく見れる目を持ち、他者を傷つける覚悟の優しさを持て。
お終い
貴方と離れたくない。
この願いが叶わないのなら、せめて……
「時間よ、止まれ。」
本気で愛された
一瞬であったが
熱く、深く愛された
あの一瞬で
時間よ止まれ
あなたとの時間がずっと続けばいいのに、
一瞬でもいいから時間が止まらないかな~、
『時間よ止まれ』
君と同じだけの永遠を生かしておくれ
僕など棄てて構わないから
無色透明の執着疫
顔のない旅人が流離う
君よ
君よ
もはや誰かも分からぬ君よ
君と同じだけの永遠を生かしておくれ
柔らかな布団の感触が全身に染み入る。
あこの優しさはどこから来るのだろうと考えつつ寝ぼけ眼を擦るが、身体が起き上がらない。
また寝ていたいという私の心がそうさせているのかもしれない。
今日は休んでしまおうか。その考えも頭をよぎる。
ああ、このまま時間が止まったらいいのに、私はそう思った。
時間よ止まれ
庭に季節外れのユリの花が咲いていた。
白く、気高く、一輪だけでも堂々とそこにある。
でも、花の綺麗な時間は短いもの。きっとすぐ、花びらが落ちて枯れてしまう。
時間よ止まれ。
叶うわけもない願いをそっと呟いた。
どれぐらいの時間が経過したのだろうか。
自分の背中に回された腕の温かさを感じながらそっと目を開ける。私が身じろいだことに気付いたのか彼も腕の力を弱めた
不意に互いの視線が合わさって、彼の瞳を見つめていると彼が照れ臭そうに私に接吻をした
「どうした?」
「…なんでもない」
静かで幸せな時間
このまま時間が止まればいいのに、
時間よ止まれ
刺すようだった夏の光は遠のいて、風に心地よい冷たさが混じるようになった。
出番を待っていたガーデンテーブルにお茶の用意を整えて、おしゃべりをしたり本を読んだり、団欒のひとときを過ごす。ああ、秋だな、と高い空を見上げた。
ふと視線を下ろすと、姉が本の上に突っ伏していた。
「姉さん、寝てしまった?」
「ああ、何か掛けるものを持ってくるよ」
妹が姉の頬をつつく。
部屋へと向かいながら、この幸せが続くことを祈った。
否、それより戻したいと思う時がある。戻して、奴とやり直したい。
もう半年しか残っていない。
半年後には中学校を卒業する。
まだまだやりたいことはたくさんあるし、
やり直したいこともたくさんある。
その中で1番やりたいことは、
あなたとの思い出を増やすこと。
私が自分の気持ちに気づいたのは
三年生になってからだった。
遅すぎた。
もうほとんど行事は残っていない。
一緒に過ごせる時間も少ない。
あと、もう少し、ゆっくり時が過ぎてくれたらな。
一つでも多く、あなたとの思い出を増やしたい。
できることなら過去に戻って、
過去の自分に言いきかせたい。
なんで気づかなかったんだろう。
もっと早く気づいてればよかった。
後悔しかない。
中学校を卒業すれば、あなたと会える機会は
少なくなるだろう。
いっその事、このまま時が止まってしまえば
いいのにな。
幸せな今のまま。
ずっとこのままでいたい。
もちろん、不可能なのは分かってる。
だから、私は少しでもあなたとの思い出を
増やせるように頑張る。
そして、最後にはちゃんと想いを伝えたい。
あなたのことが大好きだってことを。
あなたは先生。しかも同性。
答えは分かってるし、大丈夫。
叶わなくていいの。
思い出だけ作らせて。
あなたを好きだったことを忘れないために。
幸せだった日々のことを思い出すために。
#時間よ止まれ