『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
時計の針
亡き父が
大切にしてた
腕時計
父の時は止まったけれど
腕時計の針は
進んでる
朽ちてなお
私の腕で
脈々と動いてる
父はくもりなき空のどこかで
笑顔でいてほしい
時計の針が止まって欲しい……
そうすれば時は止まるのに…
誰もが、過去に戻りたい、時間が進んでほしくないと思ったことはあるだろう
僕もそうだ。頭の片隅では、そのような考えが渦巻いている
この世の時間が止まり、願うならば時が戻ればいいのに
無情に時が流れていく。
ぽつんと、ひとり置き去りにされたよう。
あの人はもう、帰って来ない。
上手く、さよならが出来ずにいる。
恋人が好きだった夕暮れ時の公園で、俺は、いるはずのない影を探した。
「時計の針」
わたしはデジタル時計が苦手だ
でも24時表記は好きだ
わけわからん
お互いのことを分かりあっているように見える二人だが、実際には何も分かりやしない。分かるようで、分からない二人。ただ、似ているだけ。
静かな空間で、そんな二人の手が重なる。やさしく肌を撫ぜるその手に安堵して、部屋に響く時計の針の音と重なって、とくとくと胸が高鳴っていく。
時間が過ぎれば過ぎるほど、身体に熱が篭っていく。
「時計の針」と聞いて、思い浮かぶのはいつだろう。
私は100%つまらない授業中と、絶対思ってしまう。短縮で、45分の授業時間だったときの幸せをくれるのも、通常授業50分のけだるさを感じてしまうのも、時計の針が何周も動いてくれるからだと思う。今は、時間が長くて授業も受験期も、早く終われと常々思っているけど、「時間は足りない」とハングリー精神持って、頑張って勉強しないとなと思ったりめします笑
その反対に、いかに長い時間寝れるか、という勝負に勝つべく夜は時計の針が気持ちゆっくり動いてくれたらなと常々思っねしまう最近です。
かち、かち、かち、かち。
あの日の思い出が、
かけがえのない思い出が、
愛し合った日々が、
挫折し涙した夜が、
喜びに抱き合い歌った朝が、
一秒一秒、遠くなって、いく。
かち、かち、かち、かち。
「無情」
写真の中の笑顔に会う
つるりとした肌と
なにもしらない瞳
不恰好な眉毛と
か細い足で
おさまっていた
ちくたくちくたく
止まらないで進む針
とくとくとくとく
止まらないで刻んだ心臓
完全に止まってしまうことのできない運命のもと
生まれてきたわたしたち
蹴り飛ばされるように
急き立てられるように
死に向かって全力で走る
無常なものの無情さよ
わたしはあなたが嫌いです
#時計の針
時計の針
鈍色の振子が揺れる。
天井近くにずらりと並ぶご先祖の表情がはっきりと見えてきた頃、閉まりの悪い襖が少しだけ悲鳴を上げた。
細く眩しい光が数秒だけ刺し込み、また苦しそうに音を立て暗闇に戻った。
姉や親戚達の寝息と秒針の音が部屋を埋め尽くす。
明日はみんなで何をするのかはまだ決まっていない。
だけどワクワクして眠れない。
そんな豊かな夏休みを君にも与えてあげたかった。
満たされていた頃の記憶をビルの谷間でふと思い出し、
少しだけ大きくなった柔らかい手を振子の様に繋ぐ。
ー誕生日ー
それは僕が愛され始めた日
そして僕が1番嫌いな日
生まれてことに感謝され
僕に嬉しい言葉をかけてくれる人がいる
嬉しい。
同時に1番お祝いしてほしい人に
忘れられている日
思い出されて祝われるくらいなら
いっそ完全に忘れられてる方がマシだ
いつからか、僕の誕生日に気づきませんように
と願ってしまう僕がいる
どうか僕のような人が少しでもいなくなりますように
生まれてきたことに意味がある
生まれてきてくれてありがとう
1日、1時間、1分
あなたからの連絡ばかり待っている
迷惑かな、忙しいかな
返事が来なかったらどうしよう
臆病な気持ちが頭を過ぎっては
自ら送るという選択肢を消去する
こういう時、素直に気持ちを表現できたらいいのに
私には、とても難しくて
また今日もくるくる回る時計の針を
一生懸命に眺めるだけの1日が終わっていく
「時計の針」
私のところには時計の針が12時を指しても王子なんて来ない。
魔法にかかり一時の夢でさえ見ることは出来ない
その代わり、と言っては何だが夢から覚めることもない。
私の視界には一生、現実しか映らないのだろうか
時計の針は残酷に時を刻み続けるのに、私の心は止まっている
あの日からずっと。
物語の彼女と違って私には家族も居るし、一日中こき使われてるわけでも、暴言を浴びせられている訳でもない。
なのに物語の彼女は真っ直ぐで、どんな状況でも諦めず懸命に、必死に運命に抗っているというのに私はどうだろうか。
ずっとあの日を引きずって、希望も未来も見えず
ただ存在しているだけの木偶の坊
だから幾ら時間が過ぎても王子様が来ないのだろうか。
頑張り屋で諦めず、清い心を持った彼女だから
夢を見ることが出来たのだろうか。
どうしたら、私の心は動き出すのだろうか。
何時を指しているか分からない針もいつかちゃんと動き出してくれるだろうか。
現実の時計は相変わらず時を刻み続けるけど
なんの変化も訪れない
心が動き出せば此処にある時計の針も動いてくれるだろうか。
いつか12時になる前に動き出してくれるだろうか。
そしたら私の運命も動き出してくれるだろうか。
物語の彼女のようにいつか運命の人と微笑みあえる未来が訪れるだろうか_______
貴方の胸に張りつけた
耳に流れる拍動が
時計の針と重なって
それを頼りに息をする
/ 時計の針
二十年以上前から壁に掛けてある部屋の時計は、合わせても合わせても、いつの間にか進み過ぎてしまう。
何だか生き急いでいるようで、気にはなりつつも面倒で、もう頻繁には合わせてはいない。
ただ全ては変化してゆくだけで、時間なんて実体がある訳では無いけれども、人は時を軸に人生を考えるもの。
今人生の残り時間が分かったなら、人は、自分は、どんなふうに生きるだろう。
やりたい事はネガティブなものか、ポジティブなものか。
音を消した暗い部屋の中では、普段は聞こえない、気にもしない秒針の音が、不思議とやけに大きく響き、訳も無く、
少し恐怖心を煽る。
「時計の針」
ソーラー式の腕時計の
針がいつのまにか止まって
窓辺で日光を当て続けても
うんともすんとも反応しない
6時55分をさしたまま
1秒も時が動いてくれない
壊れたんだと悟っても
まだ日光を当て続けてる
真っ白な文字盤がいつか
日に焼けてこんがり黒くなり
6時55分の日焼けの跡が
できる時が来るんじゃないかと
もう一度針が動き出すより
あり得ないそんな淡い期待
「時計の針」
きみと出会って、止まっていた僕の時間が動き出した。
【時計の針】
【僕の寝たふりの理由について】
時計の針の
刻む音ばかり聞こえる。
午前3時
今夜も夜は来そうにない
時は誰にでも平等に流れているのに
何故か僕にだけ夜が訪れない
そんな理不尽さを抱えながら
僕は毎晩、寝たふりをしている。
せめてこの世界からはみださないように__
お題「時計の針」
時計の針/
カチ…カチ…カチ…カチ…
試験開始まで刻一刻と迫っている
「うるさい…うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!」
隣の人が騒ぎ出した
数学の試験前になるといつもこうだ
彼女はいつも赤点ギリギリ
今回は本当に酷いらしい
でも私はそんな彼女が好きだ
文系で運動音痴
静かに自分の席に座って本を読んでいる私に
「その本なんて本?面白いのー?」
って無邪気に声をかけてくれた
だから今日も彼女の隣で彼女の声が聞けてとっても嬉しい
次の試験で彼女と離れてしまうなんて思いたくない_
私は明日が大好き
ママもパパも、お友達も、先生も
チョウチョもお花も大好き
明日が来るのが待ち遠しくて
今日もせっせと時計の針を回す
チクタク、チクタク
***
私は明日が好き
でも、明後日はもっと好き
早く今日が終わらないかな
今日は授業で退屈
黒板になんて目線が合わないから
あぁ、今日は時計の針が進むのが遅いなぁ
チクタク、チクタク
***
私は、明日が少しだけ…
ずっと今日を噛み締めたい
時計の針はテッペンを回ってしまったけど
私が目を閉じなければ
いつまでもいつまでも今日のままなの
夜にぐずる私を横目に
時計の針は鳴り止まない
チクタク、チクタク
***
私は今日が嫌い
明日はもっと嫌い、大嫌い
明後日も、明明後日も、来週も
私の楽しい明日はどこ?
あぁ、あの子達は明日が楽しみなんて言ってら
時計の針をちょっと止めてみたけど
私の指は振り払われてしまった
チクタク、チクタク
***
嫌い、嫌い、嫌い
こんな日々は嘘
戻って、戻ってよ
私にあの日を返して
時計の針は、どうしたって戻らない
チクタク、チクタク
ガチャン!
***
駄目、もう駄目なの
どうしたって止まらないの
私の頭の中に流れてるの
壊したはずなのに!
もう動かないはずなのに!
嫌だ!嫌だ!嫌だ!
止まって!止まって!止まって!
進めないで!私を進めないで!
行かないで!行かないで!
時計の針は、止まらない
チクタク!チクタク!チクタク!
時計の針は、止まらない!
「−時計の針−」
時計の針
必ずしも正確というわけじゃない。
違う時間を指しているときだってある。
それでも、動き続ける。
誰も正してくれなくても。
動き続ける