『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『時を告げる』
刻一刻と刻まれる時計の音。
もう二度と戻れないあの頃。
人々の成長を感じたり、
過去に戻りたい、なんて無理なことを思ったり。
嬉しいような、悲しいような
そんな気持ち。
「別れよう」
私は彼に時を告げた。
彼は悲しそうな顔をしていた。
今までずっと言いたかった。
ついに今日言ってしまったのだ。
何故だろうか…自分の心が苦しい。
彼の顔を見られなくなっていった
段々と目から涙が溜まっていって
ついには零れてしまった
そして私はついに逃げ出した
私は…本当に彼に言いたかったのだろうか…
「時を告げる」
毎日夕方5時。チャイムの音が聞こえたら、曜日の確認をして1人でスーパーに行く。あなたを作るご飯を考える時間は嫌いじゃない。
/時を告げる
『時を告げる』
「昔」
ピピピー
もうこんな時間!
遅刻遅刻
お母さんなんで起こしてくれなかったの
急げ急げ
「今」
ピピピー
(スマホを見て)
もうこんな時間か
とりあえず、SNSチェックしよー
やった
10いいねついてる
行きたくないなー
まぁ行くか
終
時を告げる腕時計を指先で軽くタッチする。
わざわざ鳴らさないと仕事と休憩の切り替えが出来ないほど、忙殺されていた。
「忙しいときこそ、お昼ご飯はしっかり食べる!」
昼休憩削ってでもやらないと、結局残業が長引くだけしゃない。ムッとしてしばらく無視していたけど、ある日、急に、神の啓示があったのかと思うくらい突然に「休憩しよう」と身体が望んだ。
そしてお腹がくちくなると、負の感情が追い出されて感情がフラットになる。見落としたモノに気づける。結果仕事がはかどることを体感したのだ。
今日は何食べようかな?
「時を告げる」
昔夢見た青写真。想像していた大人とは違うけれど。
同窓会で聞いた近況に、それぞれの人生を垣間見た。
告げられた時刻はいつも過去のもの
/お題「時を告げる」より
鐘が鳴った 時が来たのだ
私たちはずっとこの日を待っていて……
愛おしくも遠い君へ
やっと やっと届いたみたいだ
悲しさややるせなさに暮れていた毎日が
日の目を見る時が…
嗚呼 平静を保てるだろうか
そもそも平静なんてものはなかったかもしれない
無我夢中に生きてきた今日までに意味があった
そう思える明日に出会いたい
その明日はすぐそこに。
【時を告げる】
かき氷を欲っし下調べ
気合い十分に計画し
臨時休業の貼り紙に立ち尽くす
慌てて探した移動先で
営業時間のお知らせが
悲しい時を告げる
かき氷
お早めに
真っ暗な世界だったのに目が覚めると
そこは現実で
羅列する線と線の視界は僕の体を直立させて。
頭が上にちゃんと来たら、夢から覚めたんだと気づいて
繰り返してる呼吸とそっと伝っていく汗の粒たちが
温度を知らせてく
僕の体に
本当の現実 ってやつを見せてくる。
体はいつも生々しくないが、こういう時は生き物だって
わからせてくる。
そうだ僕らは生きてる、こうやって身体が変化していくのを
感じて
時は僕らの細胞が教えてくれる、いつもは隠れてる闇の中に
そうやって油断をさせて最後はリミットかけてくる。
最期の時があるように。
始まりの時を告げるため鐘が鳴る
大きな音が周囲に響く
皆はその鐘を合図とし
熱狂に包まれる
踊りながら行進する人々と
張り子のドラゴンを見て
皆の熱狂はさらに高まり
声援が飛び交う
今日は祭りだ
街なかを進むドラゴンはその迫力で
そして踊る人々は軽やかパフォーマンスで
我々を高揚させてくれる
この街で毎年開かれる祭り
毎年大勢の人がこれを目当てに訪れる
祭りはまだ始まったばかりだ
祭りを執り行う人々も
それを見る人々も
毎年この祭りに関わる人たちは
皆全力で楽しみ
そして盛り上げるのだ
一番大事なときはじりじりと、しかしあっさりとやってくる。
ご臨終です。医師がそう告げた。
明日には死ぬと毎日言われていた君の、物言わぬ君の、心電図の音だけが僕の気持ちの頼りだった。
親戚たちは葬式会議をしている。静かにもめている。
誰かが低くもの申しても、沈黙が会議に沈んでも、僕はふわふわとした気持ちでいる。
うれしさでも悲しさでもない。
頭の中にずっと心電図の音がしていた。
今から死ぬ人のゆっくりとした心音がしていた。
題:時を告げる
「時を告げる」
私の友達はどんなときでもマイペース。
出かけるとき毎回困ってる。
あの日、ある事件が起こった。一人暮らしの女性を狙った殺人が頻発しているらしい。
私は、その友達に連絡した。
『殺人犯そこら辺いるから今すぐに鍵確認して!』
『わかったぁ~今やるぅ~』
そういえば…私…鍵閉めたっけ?…
ガチャ
「あ…え…○○?」
そこにいたのは友達だった。
彼女は私には真実を告げるのは無理だったようだ。
今ちょうど時計が夜の11時を指している。
考えろ、思い出せ。
ここがこうだからこっちは何だ。
絶対に分かる。分かるのに出てこない。
諦めたら終わりだ。考えろ、諦めるな。
キーンコーンカーンコーン……
シャー芯が折れたと同時に終わりの時を告げた。
出会いの時を告げる、学校の正面玄関の大きな時計
青春の時を告げる、教室の黒板上の時計
別れの時を告げる、みんなの心の時計
それぞれがそれぞれの時を告げる、それぞれの時計を持っている
その時計の進み方は同じでも、色も形も表示形式も全く違う
それでも全部、素敵な時を告げる、素敵な時計
それぞれが歩む、自分の時間、それはそれは綺麗な時間だ
誇りを持って、胸を張って歩もう
夕焼け空の時
君と歩く恋路、君には帰宅路に見えているのだろう?
君と別れる”ふたつのみち”
君がサヨナラと告げる時
僕は好きだと告げていた
魔の間の中
告げられた
そんな昨日のような1年前と”おなじひ”この日を記念日として君と祝っている
時の流れとは実に早いものだ
〘 時を告げる〙
アラームが鳴った。
朝がきた。
一日で一番嫌いな朝の時間…
一人目を起こし、二人目を起こし、三人目を起こす。
なかなか起きない三人目を起こす為に何度階段を上り下りすればいいのだろう…
脱ぎっぱなしのパジャマ…
片付けてと何度言っただろう。
間に合わないから送ってっては日常茶飯事。
早くしなさい!を言わない日はない…
毎日慌ただしい朝。
やっと三人を送り出し、自分の時間がやってきた。時を告げる音が聞こえる。一人になったこの家はとても静かで何だか寂しかった
桜の花びらが雨のように散っている
新しい制服に身を包み、これから始まる学校生活にわくわくと緊張感を感じていた僕をを出迎えてくれた。
仲の良かった友人は別の学校へ行き、新しい友達ができるか不安だったが満開の桜の花を見て緊張がほぐれたのを覚えている。
桜の花びらは出会いと始まりの時を告げた
桜の花びらが雨のように散っている
少しぶかぶかで綺麗な制服はちょうど良い大きさになり、よれよれになった。慣れ親しんだ学校にさよならを言う日、皆と離れる寂しさでいっぱいだった僕を優しく包んでくれた。学校生活から抜け出し、社会での生活で生きていけるか不安だったが、満開の桜の花を 見て、勇気が湧いてきたのを覚えている。
桜の花びらは別れと始まりの時を告げた
時を告げる 夜更けのシンデレラ アレは玉の輿というか、逆転人生というか? 薬屋のひとりごとの猫猫もある意味逆転人生?
鳥は時計だ。
空が赤い紫色になったころ
一羽の鶏が大声で歌う
無事に夜の暗さを乗り越えたことを祝っているのだろうか
空は一面の黒から赤を通り、薄い青色となる
小鳥は歌い、仲間を求める
集まった小鳥たちは合唱し、己の不安を打ち消すのだ
人間は時計を見る
木造りの小さな家から出てくる鳩を見ながら、昼食を食べる