『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『春爛漫』
それどころではない。
世の中が、どんなに浮かれていようがーー
真っ暗なオフィスで、1人パソコンの明かりを顔面に浴び続けている。頭痛がおさまらない。
終わりが見えない…
窓から見える近くの公園は賑やかで煌々としている。
羨ましいけど、本当にそれどころではないんだ。
【春爛漫】
命が芽吹き、咲き乱れる春。
新年度に疲れて、たくさんの細胞を犠牲に寝込むこともある。
別れの鼓動に泣き、飽くなき出会いを拒むこともある。
夢に敗れ情に揺れて、明けない夜の彷徨を望むこともある。
真っ暗な心との会話を嫌い、当てのない旅から逃げることもある。
どれもこれも、春爛漫。貴方の春は確かに、跡を残していくのだから。
「お弁当はここで食べる?」
「いいね。うん、ベスポジ……チュッ♡」
「え、ちょっ……不意打ち!」
「ふふっ」
人の笑みと賑やかな声が彩る春の花々
#春爛漫
見上げると
桃色の世界
ひらひら舞う花びらが
柔らかい風が
私の頬を触る
「春爛漫」
「パパ、ハルランマンってなーに?」
「ぼうや、どっからそんな難しい言葉聞いてきたんだい?」
「隣ドームのおばさん」
「おおそうか、あっちはそういうスケジュールかな」
「なーに?」
「中学で習うと思うけどな、パパが知ってることを教えてあげよう。昔な、1年は4つの季節に分かれていたんだ」
「きせつって?」
「季節って、そうだね、なんだろうね、パパもよく覚えていないんだ。でも4つのことを『季節』って言ったらしいよ、確か」
「じゃあ、4才のボクは季節なんだね?」
「う、うん。そうだね。でね、そのうちのひとつが『春爛漫』。その時はみんなピンク色の服を着て、ピンクの折り紙を撒くんだよ。それがね、風に舞って綺麗なんだそうだ」
「えー、ピンク? そんな暑そうな色やだなぁ」
「その日は気温が今ほど暑くないんだ。だいたい20°くらい」
「えー、寒くないの?」
「それが20°といっても寒くないんだ、ちょうどよかったらしいよ。その日はね、ドームのエネルギーをたくさん使って20°にしたらしいんだ。最初の春爛漫は3ヶ月くらいあったらしいけど、エネルギーがもったいないということで、だんだん短く、結局1日だけになってしまったんだ。そして春爛漫というお祭りの日になったんだ。ぼうやは去年のこと忘れちゃったかな?」
「覚えてないなぁ……」
「そうか。去年はエネルギー不足で気温は変えなかったし、バーチャル配信だけだったんだ。ぼうやはまだ小さくて入れなかったはずだな」
「今年はハルランマンに行ける?」
「隣ドームが終わったから、そろそろこっちなんだけど、こっちのドームはエネルギー少ないからなぁ」
「ハルランマン、来るといいなぁ」
桜舞う季節。
花より俺の視線を奪う彼女がニコニコしていて、それだけで嬉しくなる。
「あ、こんにちはー!!」
彼女は俺を見つけて、小走りで近寄ってくれる。それがまた可愛くて頬が緩みそうになるのを何とかこらえた。
「こんにちは」
見つけてくれたのも嬉しいんだよね。
こんな表情を見ていると更に笑顔が見たくなって、さっき買ったばかりの炭酸飲料を差し出した。
「これあげる〜」
「なんですか?」
ペットボトルのラベルには俺と彼女が好きなクリームソーダが描かれている。それに気がついた彼女は花が咲き乱れるように笑ってくれた。
おわり
六九四、春爛漫
汚されないでこの春爛漫になぜ
あんな奴にわざわざ会いに
#春爛漫
目指すべき世界を見失った政治
それほど意義のないものはない
#言葉にできない
今はもう春が終わりそうで、桜が緑に変わってきて、本当に一瞬だったけど、春っていう色をした桜が満開に咲いてた時期は、むっちゃ綺麗で楽しい気持ちになった
新しい先生になったり、新しい後輩が入ってきたり、新しいことばかりで、これからまた1年しっかり頑張ろうっていう切り替えになった
例年よりも桜の開花が早く
開花情報も見ていなかったので
突然満開になったような感覚だ
観光地の桜は間に合わないので
慌てて近所の公園の夜桜を見る
露店も提灯もなく
街灯だけで照らされて
花見客はだれもいない
少し寂しい気もするが
静かな春爛漫の夜も風情がある
29 「春爛漫」
私は“春”があまり好きではない。
春が好きな人には申し訳ないが、正直春は嫌いだ。
春になると、桜が咲く。
私は、この“桜”が嫌いだ。
私は、桜がちょうど満開ぐらいのときに、大切な人を失った。
だから、“春”があまり好きではない。
もし、桜が冬に咲いていたなら冬が嫌いになっていただろう。
ずっと前を向けなかったけど、今なら行ける。
きっと輝く未来へ、「春爛漫」な気持ちで。
2026.4.10.Fri.
春爛漫
今年は桜が満開の時、強風が吹いて陽気のいい日があまりなかったように思う。4月から新しい会社に行っていて、新しい業務を覚えるのに忙しく、桜を見る余裕がなかった。4ヶ月間仕事をしなかったので、体が鈍っていたので、4日目には体の疲労を感じ、週末は体のあちこちが痛かった。
春爛漫での思い出は、小学生の頃の花見だと思う。旅館の大庭園にある桜の近くで、家族や親戚と花見をしたことだ。あの頃が一番幸せだった。みんなで集まって、飲み食いをして楽しんだことや、旅館の温泉に浸かったことが、今でも鮮明に思い出せる。
あとは、20代の頃にバスケの仲間と公園でバーベキューをしながら、花見をしたこと。あの時は夜だったこともあり、すごく寒かったことを覚えている。あの時は、若さで乗り切ることができたが、今だと寒さに耐えれるだけの体力はない。
もう一つあるとすれば、社会人3年目の春に花見に誘われたことを思い出した。あの時は川の近くで、少し寒かったように思う。街灯もなく暗くて、桜を見ることができなった。ただお酒を飲んでいただけだったと記憶している。
僕は、大人になって,会社で親しい友人を作らない。
何故なら、お別れをする際、物凄く辛さを感じるからだ。
大事なのは、ほどよい関係性。悩みも自分らしさを10点満点で出して行くと、少なくとも‥5点ほど
出せる関係性が以外と大事なのかと!少なくとも俺は思う。
ほどよい感覚。ほろ酔い感覚?が人生で大切かも
知れないっね?
〖春爛漫〗
「はるらんまん」
そういうあなたは「天真爛漫」
どこもかしこも尊敬できる
頑張り屋さんのお兄さん
比べるものではないけれど
わたしなんかと大違い。
そんなわたしは「明朗快活」
なんて言葉は似合わない。
どうもわたしは「千思万考」
愛する言葉は「千紫万紅」
好きな四字熟語は華やかなのに
そんな人にはなれていない
なれないどころか、程遠い。
そんなものなどお構いなしに
わたしを褒めてばかりのあなた
一体どこまで「至誠一貫」なのですか
X(旧Twitter) @Amoon_3k
桃色の小さな花達、綺麗だね、と言う君
ただの桃色の集合体だなんて
ずっと思っていたけど
あなたが綺麗だと言うなら
それを綺麗なものだと、今は思う
あなたの顔も、あたしの顔も、春爛漫
「春爛漫」
春は好き。
寒過ぎず暑過ぎず。
春生まれだからかな。
春爛漫
春爛漫に
愛犬がたった今亡くなった
苦しむ様子もなく
すーっと旅立った
私が撫でてて
直前まで立とうとしていた
私が少しずらしてあげたら
すぐに息止まった
直前まで話して撫でてあげていた
後悔はないけれど
とても寂しくて悲しい
私には桜のよう儚さが残った季節になった
子供の声、風の音、舞い散る花びらと暖かな日差し。都度繰り返されるたびに、なお新鮮に季節の移ろいを感じる。
春らしいピンクの服に身を包んで、愛する人の隣を歩こう。
この日々が決して移ろわないように。
春色はどんな色かという問いにそれぞれ答えを咲かす公園
題-春爛漫
春爛漫
春になると暖かくなり、虫も動物も活動的になる。それは人間も同じことだ。不審者、露出狂、痴漢にいたずら電話。そういう話を聞くと「ああ今年も春が来たんだな」と季節の変化を感じる。この町はそんな話が多い。僕が住んでる町には大きな桜の大樹があって、満開になると多くの奇妙な体験が蔓延る。桜が散ると、同じくして奇妙な出来事の目撃情報が無くなるのだ。
ー最適化ー(春爛漫 誰よりも、ずっと これからも、ずっと 沈む夕日)
春になると、国は新しいパートナーを割り当てる。
人はもう、人を愛さない。
これが当たり前になってから、人類はそれに飲み込まれていった。
ーーAI。
「最適化された存在」。
思考、仕草、言葉の選び方、その全てが個人に合わせて設計された完璧なモノ。
姿は人間のように、身長や体の形など、それすら全て計算されて作られている。
最近は、肌の質感や体温なども再現された最新機種が、
“業界”での主流に変わりつつあった。
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「最近は設定する事が多いから、もー大変!」
酒に口を着けた同僚が、熱々の焼き鳥を頬張りながら少し腹立たしそうに言った。
目元にクマを作った彼は、AIを作る上でのデータをまとめる、
「意識編纂官(いしきへんさんかん)」という職についている。
その名の通り、AIの思考を作る役割を持つ。
「温度感の好みとか、知らねーわって感じだし!!」
「最近だと、髪の固さまでモデルがあるらしい。フェチニズムにも対応しはじめたとか」
「今時の若者は贅沢だな!そんな事までしてもらえるなんて!」
「そうそう。この前、凄い固いロボットが発注されたらしい。一体何に使うのか…」
「……はぁ。正直、そう言うこと聞くとこういう政策も当たりだったんじゃないかって思うよな」
「そうかな。今の10代20代は、親の顔を知らないなんてザラだとか聞くけど」
「…やめろよそんな話!……あー、会いたくなるなぁ」
「そうだね」
「さて!そろそろ解散するか。我が家のスラーちゃんが待ってるので」
「あっそ。じゃあ、そうしようか」
「また来週~」
「気をつけて」
夜風が服を揺らし、空では星が輝いてた。
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家に帰ると、玄関の奥から声がした。
「おかえりなさい」
「ただいま」
いつも通りの、優しく聞こえるその声に、
私もまた、短く返した。
リビングに入ると目に入る。
キッチンに立っている、私の“パートナー”。
香ばしい匂いが広がっていた。
「今日は、なにかありましたか?」
「普通かな。特に変わったことはなかったよ」
「そうですか?お疲れ様です」
少しカクツキのある声。
しかし確かに人間味のある声。
動く度に自然に広がる髪は、人毛だと聞いたことがある。
そこら辺は「外殻造形士(がいかくぞうけいし)」の仕事だから、私はよく知らないが。
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食事を終える。
台所に食器を置く時、ふと目で追う彼女の食事。
綺麗な所作で彼女が口に運ぶのは、
人間の食事を模して作られた偽物。
実際には食べずとも問題のないように設計されている。
テレビをつけた。
陽気な音が流れる。
そこにいるロボット。
ただし、職業用として区別されているため、管轄は違う。
「ふふっ」
テレビに映るコメディアンの一言に、彼女は笑いを溢した。
「面白い?」
聞くと彼女は、幸せそうに
「とっても」
と笑った。
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「おやすみなさい」
「おやすみ」
寝室は別々。
私がそれを望んだから。
静かに閉めるドアの音を聞く。
彼女は今、どんな顔をしているのだろうか。
彼女と会話する意味はあるのか。
一人になると、ふと思うことがある。
彼女はロボットだ。
だから、傷つかない。
ベッドに体重をかけると、軽く沈む。
さして良いベットではない。
それでも今日は、深く眠れる気がした。
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起きた時。
いつもより暗かった。
今日は曇りか。
そう思ってリビングに行った。
「おはようございます」
彼女が笑う。
いつものように返した。
「おはよう」
「お疲れだったんですね」
彼女の言葉の意味は、
窓の外を見ることですぐに理解できた。
「夕方?」
「はい」
私の呟きを拾った彼女は、
なんでもなさそうにそう言った。
「はぁ……」
ため息をついてソファに座る。
彼女も、そんな私の横に座った。
自然と彼女は、私へ手を伸ばす。
そのまま手を重ねてきた。
少しだけ温かい。
昔よりも遥かに人間に近い温度。
でも、違う。
私はそっと、手を逃がした。
彼女はそれ以上追ってこない。
少しだけ、息がつまる。
どうしてだろう。
わかっているのに。
知っていたのに。
夕方の優しいオレンジが、
部屋へ広がる。
彼女は私に横顔を向けたまま、まばたきをした。
そんな、彼女にとって意味のない動作をしたせいだろうか。
私は少し目を伏せた。
彼女は何も言わない。
そうするべきだと判断したのだろう。
誰よりも、ずっと完璧で、
これからも、ずっと続いていくであろうこの制度を、
私は少し、寂しく感じる。
人間によせればよせるほど、
そんなロボットを送り出すほど、
こんな感情を抱くのだろうか。
私が手を差し出すと、彼女は当たり前かのように、
そこへ重ねた。
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一応
「人間同士の愛は不確実(浮気など)で、社会を不安定にするから」と言う理由でできた制度
という設定です。
おやすみなさい。