『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
4月3日に新年度の仕事が始まって、最初の日曜日。
雪降る田舎出身の、都会に揉まれて擦れた捻くれ者のアパートに、夜、クール便の荷物が届きました。
送り主は、遠く離れた田舎の実家。ようやく訪れた春を、その恵みを、おすそ分けしたかったのでしょう。
「フキと、フキノトウと、ギョウジャニンニクと?」
東京と故郷の春とでは、季節が1ヶ月以上ズレます。こちらではもう葉桜でも、向こうは今頃春爛漫。
「ユキザサか。食い方よく知らないんだが」
公園にキクザキイチゲが広がり、林道にカタクリが顔を出し、道端でスイセンが咲いて、それらを陽光が照らし温めているのでしょう。
「スミレの砂糖漬け……?」
随分とまた、今年は気取ったものを。
捻くれ者は、荷物の底のタッパーに、見慣れぬ薄紫がじゃんじゃか詰められているのを見つけました。
「『作り過ぎた』って。あのなぁ……」
同封されたカードには、父が趣味の菓子作りを再開したことと、母がそれを真似て砂糖漬けを大量生産中であることが、ほっこりつらつら。
母曰く、緑茶にスミレもなかなかオシャレ、とか。
「ひとりじゃ食いきれない。職場に持っていこう」
チャック付きの透明袋に、乾燥剤と一緒にスミレをザカザカ詰め終えると、捻くれ者は袋を冷蔵庫に、
入れる直前で思い出し、通勤バッグに入れました。
スミレの、砂糖漬けです。常温保存も可能です。
上司に振られた大量の仕事をさばくために、今週は定時で上司の邪魔の入らぬ自宅へ帰って、少し寝た後ずっと仕事仕事仕事でした。
疲れが溜まって、頭がよく働いていないのでしょう。
「今の仕事が終わったら、1日くらい休むか」
寝て、日付が変わって、起きて。
いつも通り、捻くれ者は出勤していきました。
それを待っていたのが例の上司。捻くれ者に大量の仕事を振った、今月からの新係長です。
「お前最近、定時で帰ってばかりだな」
自分の部署の仲間に、砂糖漬けを配ろうとした矢先。
捻くれ者の席に、新係長の後増利がやって来ました。
「そんなに暇ならコレもできるだろう?」
淡々々。言いたいことだけ言い、渡す物だけ渡して、後増利は帰っていきました。
こいつに故郷の春をくれてやるのは心底シャクだ。
捻くれ者は一転、砂糖漬けはソロで対処しようと固く誓いかけましたが、
ふと、向かい側の席に視線をやると、後輩が後増利の背中に小さく歯をむいて、中指を立てておりました。
「手伝う。私今ちょっとフリーだから」
後輩が言いました。
「あのゴマスリクソ上司。イイ気になっちゃって」
これくらい、たまには自分で云々。今に見てろ云々。
ヒソヒソ言いながら、ノートの電源を入れる後輩。
捻くれ者は、こいつにならあの街の、春爛漫の欠片を少し、分けてやっても良いと思いました。
春爛漫…花がどんどん散ってゆく。
ふと手に乗った花びらは少し冷たくて。
死んだんだ…って思った。
ほとんど全員、死んでいた。
だけどお墓みたいな不気味さはなかった。
逆にすごく暖かくて、なんなら私も仲間に入れてもらいたいくらいだ。
けど…私はこんなに綺麗には舞えないんだろうな…。
過呼吸と精神的に追い込まれた3月中旬。
ぼんやりした状態で1日を過ごす3月下旬。
外では春の花が咲き乱れ、生命の息吹きが感じられるようになった。
去年の今頃は桜やルピナス、桃の花も見に行ったっけ。
今年は無理だなと考えてると彼が買い物に行こうと言った。
ここ数日は部屋にこもって外には出ていなかった。
彼の車に乗って助手席で流れる景色を見ていると、満開の桜のトンネルが現れた。
風に舞い上がり、見事な演出をしてくれる。
別に遠出しなくてもご近所で良いものが見れたと私の心も春爛漫になった。
「春爛漫」←お題を書くことにしました。
まだ寒さが残るころ
せっかちな梅が花を咲かせる
それは予期せぬ別れの予兆のように
南から心地よい風が吹き強さを増す
山がポツポツと息吹を吹きはじめ
桜がいっきに咲き乱れはじめる
それは別れの合図のように
様々な花が様々な色をつけて
いよいよ春爛漫を迎えるころ
別れを忘れさせるかのように
慌ただしく新たな出会いを迎える
そしてやがて、みどりが濃くなり
賑やかであつい空が訪れるのでしょう
『春爛漫』
春という季節は、私をどうにも緊張させる。
新生活の始まり、対人関係の構築、期待と不安に包まれる。
テレビの向こうは、桜の開花を騒ぎ、花見を強要した。
人が群れ、宴が催される。ある意味、解放なのだろう。
世界規模で流行した感染症はそれまでの常識を覆した。
「もし、地球でこんなことが起きたら」
パニック映画はフィクションで平時だから楽しめるのだ。
しかしあらゆる状態の人間を等しく残酷に巻き込んだ。
著名人も亡くなった。
再会するのは火葬後というのも衝撃的だった。
制限をかけない方向に変わった。
これも『春』が来たひとつの例なのだろう。
感染症という長い冬を過ごして、待ち望まれた瞬間である。
春爛漫。春に対する好感度が上がったかもしれない。
「桜、すごいね」
桜のあまりの美しさに、語彙力が失われる。
毎年毎年
2人で過ごせることに感謝
もう人生もだいぶ後半で
日々の暮らしが大切です
今年も一緒に桜を楽しめたね
暖かくなって
あなたとの1年をまた迎える
其れがわたしの春爛漫
言葉って間違えて使ってるって、この前テレビで見たのよ。
とりつくヒマがないって違うのね。
とりつくシマがないなのね。
シマって!!
突っ込んだのよテレビに。ワタシそんなのしないじゃない?
あ? しらない。
とにかく家では静かにテレビ見るタイプなの。
それでね、そのテレビでも問題に取り上げられないくらいの言葉でね、ワタシ、間違えてたのがあったの。
春爛漫
って、すごーーーいイヤな言葉だと思ってたら、
豪華絢爛の春バージョンみたいな、事でしょ?
春真っ盛りみたいな。
調べたのよ、そんな事なのねって。
春ってさぁ、草木がぶわーって凄い勢いで生えてきて、虫がたくさん湧いてきて
ワタシ、春嫌いなの。
だから、地獄絵図の事かと思ってた。
「春爛漫」
さて、私はこの言葉の意味を知ることも無く。
25年を過ごしてきた……おそらくだが。
意味を知って私は思う。
この意味を知らないことこそ、
過去と今の私が詰まっているような気がして。
見えぬ巡り合いを感じる。
現在、深夜4時。
不健康な私は、何故か異様に夜深く眠ることが出来なくなっていた。
ただ煌々とするスマホを眺めては、
夜が過ぎるのを待つ。
日が昇ってようやく安心して眠りにつくのだ。
夜だけが私の安堵の時間。私の時間。
春。新学期。新年度。
桜舞い、季節も人も日差しも輝きを増し。
新しい息吹を感じる季節。
そんな時期であると言うのに私は、
どうにも春を感じれなくなっていた。
いや、感じているはずなのに、
歓迎できなくなっていた。
以前感じれていたあの心地よい輝きが、
新しさが。高揚感が。
今や、眩しすぎて。
今の私にあまりにも不似合いすぎて。
蝕む病、残酷な時の流れ。成長していく人々。
そうそうに華々しく輝く花たちを見て、花に達しない木陰の蕾の成れの果ては思うのだ。
いつかはあの木陰を、あの笑顔を、この季節を。
素直に喜べる日は来るのだろうかと。
あの光の世界に私は戻れる日は来るのだろうか。
静かに夜が明けることを待つ私には。
ただただ眩しく目が眩む季節がやってきた。
「春爛漫」-はるらんまん-
「爛漫」とは花が咲き乱れる様子。
あるいは明るく、光あふれんばかりに輝くさま。「春らんまん」は、春の花が咲き、光に満ち満ちた様子を表す表現として用いられる。
-実用日本語表現辞典より
春爛漫
私は、宴会が好きでは無い。どちらかというと嫌いだ。ああいう場でのお酒を注ぎ合い、会話する事が苦手だ。
だが、花を愛でる散歩は、好きだ。
2月終わり頃から、梅の花と微かな匂いから、春が近づいて来ているのを感じ、桜、菜の花、ツツジと咲き誇る。花をみて、綺麗だ美しいと言う気持ちを感じさせてくれる。
中でも、たんぽぽやほとけのざ等の雑草の花の生き生きとした様子を見ると、強さと元気がもらえる。
春爛漫
青春も春といえば春じゃないか。
という思いから、私の爛漫話を書くことにしました。
コロナ禍といえど、私のいた高校は行事に熱心でさ。わりかし実施できたんよ。でもさ、ぶっちゃけなくても良かったなって。
私ね、友達と自転車を並べて走った時間が1番楽しかったんだよ。
高校から自宅まで、土手道を20分ぐらい走るコースでさ。途中まで道が一緒な友達が4人ぐらいいて、時間が合う人と一緒に行ったり帰ってたりしてたの。部活仲間なんだけどさ。
楽しかったなあ。
土手道ってけっこう季節が漂うじゃない?花木はもちろんなんだけど、気温とか風とか、空気を肌で感じれるのよ。
それでさ、風強すぎやろー!とか言って前髪捨てて漕いだり、あちーあちーしか口が聞けなくなったり、虫が口に入ったらもう大爆笑で。
そういう春夏秋冬を、3年分、一緒に過ごしたわけよ。
ほんとに何気ないんだけど、これで卒業式はボロ泣きできたから、青春パワーは間違いない!
高校生諸君。チャリに乗りな!!!
一人暮らしをして数年
ちょこちょこ家族と連絡を取っているが
少しの間実家に帰ることになった。
姉が子供を連れて帰ってくるらしい
せっかくだからみんなで集まろうと言う話になった。
家族と会うのは久しぶりで少し気分が上がった。
最近は暖かくて過ごしやすくなったと思いながら
車を走らせる。
信号の横にたつ木々が桜色で綺麗だと思った。
風に乗って流れる花びらも
ずっと見ていたいと感じるほど幸せな気分になった。
玄関先で「ただいま」と言うと
母さんが「おかえり」と出迎えてくれた。
「もうみんな来てるわよ」
俺が1番最後だったらしい。
そういえば玄関も靴で溢れていた。
父や姉、祖父母などに挨拶をして
ゆっくりすることにした。
暫らく寛いでいると袖を引っ張る姉の子がいた。
なんだか俺は懐かれているらしい。
「どうした?」
「これ、一緒に見たい」
そう言って俺に昔のアルバムを差し出してきた。
「いいよ。こっち来るか?」
「うん!」
俺の足の間に座らせてアルバムを眺めた。
ページをめくると春爛漫を楽しんでいる
小さいころの俺と姉がポーズを決めてる写真を見た。
「これ、何してるの?」
「お花見してる写真だよ」
「お花見したい!」
小さな君の願いが叶えたくなって
俺と一緒に散歩に行くと言って外に出た。
ちょうど桜は満開であの写真と変わらない
景色が広がっていた。
キミが喜んでいる姿を写真に撮りながら
俺ものんびりとした散歩を楽しんだ。
最近、移動で歩くことが少なくなって来て
車移動がメインになってきたぶん
外の景色が新鮮でふわふわとした気分になった。
年の離れたキミとの会話も新鮮で楽しく感じた。
来年もまた皆と集まりたいとそう感じた。
─────『春爛漫』
春爛漫って?
春は
桜
入学式
春アニメ
スギ花粉
人出が増える
お題が季節外れが気がするんだけど
爛漫が
同じが沢山的なイメージ
まぁお題は捨て置くとして
正直に手が負えない
春じゃなくてもそうだと思う
極端にわかり易いのが春だとも思う
これから分かれていく
散ってもいくバラバラに
それぞれは常に選んでいて
それぞれが常に選ばれて
それぞれに常を選ぼうとする
噛み合ったり噛み合わなかったり
一斉にスタートするのに
辿り着く場所は別々で
選んでるつもりなんてなくても
それぞれの流れに流されていく
何処に辿り着くかはわからないし
辿り着きたい場所にいけても
それが良かったのかはわからない
いまいる場所から行ける範囲でしかない
何処にだって行ける訳じゃない
そこが何処だろうと
そこから行けそうな場所に向かうだけ
行きたいと思える場所だって
あったりなかったり
それでも選ばなきゃいけない
流れは止められない
どんどん変わっていってしまう
選んだずっと先に答えがあったりもする
とりあえず生きていて
良く判らないまま選んでいて
気がつけばそこにいる
そこから見える景色はどうかな?
景色が見えるくらいの余裕は必要だよ
その余裕こそが選択肢を決める
次は何処に行きたいかの猶予期間
眺めながら歩いていこう
出来るだけ見たい景色に出会いたいね
自分の心境と世間の雰囲気が合致しないと、これまた自分勝手だが嫌気がさす。何が春爛漫だ、くそ。あの人のいない春など、意味があるものか。
それでも周りは動く。また新しく花は咲くし、自分やあの人を見ず、構わず、変わっていく。いずれそれに対応してしまって、悲しみはずいぶん薄れた。怒りもなくなり、もはやあの人はあそこで死ぬ運命だったから仕方のないことだったのではとまで思考がいった。
悲しみや怒りはなくなった。だがそれと同時に喜びや楽しむ心もどこかへやってしまったみたいだ。新しい信仰先を見つけようとは思わない。もうなにも意味はないんだから、どうせならあの人のことだけを思って死のうと決めていた。
死ぬために生きていた。
「おれはね、東堂さん」
「あなたと生きられればそれでよかったのに」
あのときは本当に、花がよく、綺麗に咲いた時期だったなあ。
たいして美味しい訳でもないのだが、ツクシが好きだ。
毎年でもないが春、川辺に生えているのを見つけたら一握りほどになるまで摘み、家に持ち帰って食らう。
生では食べない、念の為に言う。
佃煮にして酒の肴にするのだ。
醤油とミリンと形容し難いツクシの味、食感。
遠い記憶の祖父等を真似て日向燗でいく。
そうすると、ツクシのほろ苦い味と共に、じんわりと染み入るのだ。
ああ、また春が来たよ。
テーマ「春爛漫」
自宅近く 桜並木が満開を迎え
春爛漫となった
去年と同じ様に 桜の花びらが舞う中
ベンチに座りアイスを口にしていた
キャラメルリボン
これが私のお気に入りだ
去年は期間限定の "さくら"のアイスを
初めて食べた
『ねぇ、この さくら味って
これが、さくら味って誰が決めたのかな?』
「けど、桜餅もこんな味だろ?」
彼は さくらとバニラのダブルカップ
『でもさ、桜餅って
葉っぱの味強いじゃない?』
「え、俺、葉っぱ食べないタイプ」
『え、葉っぱが美味しいんだよ?』
そんなくだらない会話をして笑った
今年も 去年と同じように桜が咲き誇る
今年は 1人で
キャラメルリボンとさくらの
ダブルカップを 頬張る
きっと、桜を見るたび 思い出す
甘い味と 少し苦い切ない味を
#春爛漫
春爛漫
新学期多くの人が新鮮な気持ちで春を迎えるのだろう。期待と不安が入り交じり胸の鼓動が高鳴る。
通りかかったお家の前に並んだチューリップが満開だった!
朝から気分はどんよりしてたんだけど、赤白黄色の花がはち切れんばかりに花弁を広げて陽の光を浴びる姿を見て嬉しい!と思えた。
まだ花を見て「嬉しい!」とか「すごい!」とか思える自分がいてホッとした。
今日1日くらいは、少しのあいだだけでもいいから、気分を上げたままで過ごしたい。
お題:春爛漫
ど田舎生まれど田舎育ちな所為なのか、都会とかに住んでると異常なほどに自然が恋しくなる。
季節感を五感で感じられないと不調になってくる。
そんなわけで、鬱憤がたまると外に出る。
本当は人に合わないようなところに行きたいのだけれど、そうそう遠くにも行ってられないので、フラフラとご近所を徘徊する。
ちっちゃな季節感を発見したり、自然を体で感じて満足したら帰巣本能に従って帰る。
ご満悦だ。
今住んでるところは北国。春まで後ちょっと。
あと数週間後には春爛漫になるだろう。
梅に桜、チューリップにライラック。クロッカスや鈴蘭もいい。
白銀から極彩色な世界に変わる春。
世界が一変する。
ついでに自分も変われる気にさせてくれる。
早く春に塗れたい。
お題: 春爛漫
【春爛漫】
穏やかに細切れの雲が浮かぶ青い空。柔らかく流れる風が花弁を攫っていく。ひらひらと舞い散るそれが並木を埋めて、休日の朝を行く人々の足取りもどこか軽い。しばらく姿を見なかったブチの猫が塀の上で欠伸をし、軽い上着だけ着込んだ主人に連れられた犬はしきりに空中で鼻を蠢かせている。小さな雀が土の上を啄み、そこらじゅうでアリが更新している。
「季節が巡んのは早いねぇ」
「教授、それジジくさいです」
校舎一階の印刷室で、手摺りした今季のレジュメをまとめていた助手が肩を竦める。
「サボってないで、ちゃんと終わらせましょうよ」
「サボってなんかないよ、いいかい、僕らのやるような学問はね」
「「観察することが何よりも大事」」
声が重なって、教授はほうれい線を深くした。助手は片眉を上げてふうっと吐息する。言外に続けろ、という圧。手にした携帯電子タバコ──水蒸気式のものを口にして、ふぅっとミントの香りのする煙を吐き出す。
「それは血眼になって詳細をとにかく見極めようとするようなものでなくてもいい、ちょっと遠目に眺めて、ぼんやりとしていて見えてくるものもある」
「その通りだ」
「何年やってると思ってるんですか」
教授はやれやれと肩を回して、手近なプリントを手繰り寄せた。A3サイズのプリントを三種類、いずれも四つ折りにするだけだが、講堂が広い場所を割り当てられているので、最大人数分の七十組必要なのだ。
「そうだ、四年目か。君、そろそろ論文でも出したらどうだい」
「……どうでしょう」
助手は再び肩を竦めて、小さく吐息する。
「論文を出しても、テーマがテーマなんで……助教、なれますかね」
「推薦はしておくとも」
教授は微笑んで手元の紙をぱたん、と折った。そこにするりと窓から入り込んだ花弁が乗る。
「君は君が思うよりよく見てるよ。テーマも絞れてる。新規性も必要だが、再現性を確定的にしていくのもありだ。適度にやれば適度に成果になるさ」
だと、いいんですけど、という小さな呟きは、外から聞こえてきた子供達の声にかき消された。